八雲の抵抗が消えたことを確認した羅刹は、二人の三只眼の頂上決戦を始める時が来たと確信した。
彼女の真の目的は、八雲の无(ウー)としての力を最大限に引き出すこと。それには、ライバルであり支配者であるパールヴァティーの完全な覚醒が必要だった。そして、最も確実な方法は、盟約を破り、最大の屈辱を与えること。
その夜、八雲はベッドで眠るパイの隣にいた。パイの体は、熱病のように高熱を発し、苦しげな吐息を漏らしている。パールヴァティーの飢餓と羅刹の魔力の残滓が混ざり合い、覚醒の臨界点に達していた。
深夜二時。
窓が静かに開き、羅刹が音もなく部屋に侵入した。彼女は、静かにパイの横で横たわる八雲を見つめた。
「さあ、私の无(ウー)。あなたの真の支配者を、目覚めさせましょう」
羅刹は、静かにパイの顔を見下ろす。
「さあ、見てご覧なさい、パールヴァティー。貴方の粮(かて)は、もう貴方だけのものじゃない。あなたの无(ウー)は、私の熱と快楽で満たされているわ」
羅刹は、そう挑発すると、八雲の上に乗り上げた。
「羅刹! やめろ! パイが……!」
八雲は小声で抵抗するが、羅刹の魔力が彼の口を塞いだ。羅刹は、彼に覆いかぶさり、その動きは容赦ない。
ドチャッ! ネットリ!
羅刹は、八雲の理性を粉砕するように、一気に深く結合した。その湿った肉の結合音は、静寂な部屋に不気味に響き渡る。
「んんんぅ、あぁぁあああッ! 最高の場所よ! この背徳的な快楽が、貴方を無抵抗な奴隷に変える!」
羅刹の喘ぎ声は、快楽と嘲笑に満ちていた。彼女は、八雲の腰を掴み、パイの意識が完全に知覚できるような速度で激しく突き上げ始めた。
ゴポ、ゴポ、ドプッ! ズブッ!
結合部からは、水と肉が混ざり合った、長時間続く淫靡な挿入音が鳴り響く。羅刹は、パイの耳元でその音が聞こえるように、あえてパイの体を揺らす。
八雲は、抵抗する気力も羞恥心も、快楽の奔流に押し流されていた。彼の体は、盟約の破棄という究極の背徳に、最高の精力を放出し始める。
羅刹は、八雲の絶頂の瞬間を見計らい、パイの顔にその背徳の吐息を吹きかけた。
「さあ、藤井くん。貴方の無限の精を、彼女に見せつけてあげて」
「あぁぁあああッ! 羅刹、やめ……! くそ、あぁああああッ!!」
八雲の体が激しく痙攣する。
ビュルルル……! ドクドクドク……! ジュパァ……!
羅刹の体内に、途切れることなく、長く、粘着質な射精音が響き渡る。その音は、まるでパイ(パールヴァティー)への挑戦状だった。
八雲が最後の精を放出し終えたその瞬間、パイの体が激しく跳ね上がった。
羅刹と八雲の結合の熱、魔力の残滓、そして目の前で繰り広げられた裏切りのすべてが、綾小路パイという外殻を打ち破ったのだ。
パイの体から、黄金の魔力が嵐のように噴き出した。部屋中の空気が震え、羅刹の魔力さえも押し返すほどの、絶対的な支配者の怒りが解放された。
パイの瞳は、完全な黄金色に染まり、その声は、かつてないほどの威圧と殺意に満ちていた。
「よくも……! 私の『粮』に、不純な熱と、汚らわしい精を混ぜたわね! 黒崎羅刹、この裏切り者め!」
パールヴァティー、完全覚醒。
羅刹は、八雲の上から満足げに降り、怒りに燃えるパールヴァティー(パイ)と向き合った。
「やっとお目覚めかしら、支配者様。さあ、私との争奪戦を始めましょう。あなたの无(ウー)は、もう私なしでは満たされない体になっているわ」
八雲は、二人の三只眼の間に横たわり、快楽の余韻と、宿命的な争いの始まりに、ただ身を震わせるしかなかった。彼の无尽の宿命は、ついに決戦の舞台へと押し上げられたのだ。