※この作品はR-18です。

性魔伝説パールヴァティー   作:坂本太郎

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第五章:無限の精と、魔性の飽食

廃倉庫の湿った空気は、たちまちパールヴァティーの魔力によって熱され、濃密な官能の匂いに満ちた。

 

「ああ……待ち焦がれたわ、この瞬間」

 

パールヴァティーの黄金の瞳は、情欲に灼かれ、八雲の肉体だけを映していた。彼女の肌は、渇望のあまり微かに魔力の光を放ち、八雲を誘う。

 

八雲は、彼女の言葉のままに、すべてを捧げる覚悟を決めていた。彼の肉体はすでに无(ウー)。この魔性の存在を満たすためだけに再構築された、尽きることのない精の源泉だ。

 

「さあ、私の无(ウー)。待てないわ」

 

パールヴァティーは、八雲を床に押し倒すと、獣が獲物に食らいつくように、彼のすべてを貪り始めた。

 

その行為は、綾小路パイとの愛の行為とは、根本的に異なっていた。それは、本能的な捕食であり、魔性の儀式だった。彼女は、八雲の熱と硬さを、自らの渇きを潤す水のように、がむしゃらに求めた。

 

「もっと、もっと熱を頂戴。お前の体から湧き出る無限の精を、私の飢えた奥に注ぎ込みなさい」

 

彼女の声は喘ぎに濡れ、甘く、そして命令的だ。八雲の无のシステムは、彼女の要求に応えるように、体内の精力を瞬時に生成し、供給し続ける。彼の体は、疲労を知らず、尽きることもない。

 

「ああ……この感覚! 誰の精でもない。私を目覚めさせた、お前だけの珠玉……! これこそが、私が求める永遠の糧!」

 

パールヴァティーは、快楽と精力の吸収に顔を歪ませ、八雲の体を抱き締めながら激しく腰を動かす。彼女の激しさは尋常ではない。八雲の体は、限界を超えた運動と快楽に晒され続けているにも関わらず、彼の内側は熱い精で満たされ続け、何度でも衝動を繰り返すことができる。

 

一回の射精では、性魔の飢餓は到底満たされない。

 

「まだよ……まだ足りない。私の奥の、空洞を埋めて!」

 

パールヴァティーは、八雲の腰を自らの手で捉え、その動きをさらに加速させた。八雲の意識は、快楽の奔流に呑み込まれ、ただ彼女の支配的な声に導かれるまま、無限に精を注ぎ続けた。

 

彼女は、八雲の精液そのものを、生命力として吸収している。その証拠に、彼女の肌は透明感を増し、黄金の瞳はより深く、艶やかに輝きを増していく。

 

八雲の体が、何度も、何度も快感の極致に達する。しかし、その度に、无の魔力回路が起動し、精力が瞬時に満タンになる。尽きない快楽と、満たされない魔性の欲望。それは、八雲にとって、永遠に続く甘美な拷問だった。

 

「凄い……凄い快感よ、无(ウー)! お前は本当に、私のために生まれた最高の器!」

 

パールヴァティーの喘ぎは、やがて歓喜の絶叫へと変わった。彼女の肉体は、八雲の無限の精によって、完全に満たされ、鎮静化されていく。

 

そして、肉体が限界の飽食を迎えた瞬間。

 

彼女の体から立ち上っていた魔力のオーラが、スーッと引いていった。黄金の瞳は瞬きとともに閉じられ、再び開かれたとき、そこには愛らしい、幼馴染の黒目が戻っていた。

 

「はっ……はっ……やっくん……?」

 

激しい行為の後で、パイは呼吸を乱している。しかし、その表情には、性魔の記憶も、飢餓の苦しみもない。ただ、行為後の疲労と熱が残っているだけだ。

 

「わたし……また、やっちゃったの……?」

 

八雲は、疲弊しきったパイを優しく抱き起こした。彼の体は、精を搾り出され続けたにも関わらず、不思議なほど満ち足りていた。

 

「大丈夫だよ、パイ。もう、大丈夫だ」

 

八雲は、幼馴染の柔らかな頬にそっと触れた。

 

性魔パールヴァティーは去り、綾小路パイが戻った。彼女は、八雲が无となり、無限に自分を満たし続けたことなど、知る由もない。

 

八雲は、この恐ろしい秘密と、无尽の宿命を背負い、再び始まる日常へと、パイをいつ覚醒しても問題ないように、常に一緒に行動をするため、親が海外暮らしのため一人暮らしであったパイを自分の家へ連れ帰るのだった。

 

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