※この作品はR-18です。

dark chain   作:SVX

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龍麻x亜里沙です。


dark chain VI

 新宿にあるホテルの一室。

 小気味の良いシャワーの音を聞きながら、奇妙な展開になった、と龍麻は思わずにいられなかった。

まだまともに話して二時間とは経ってはいない相手と肌を交わすというのは、

さすがの龍麻にとっても初めての経験だった。

 藤咲亜里沙。

 初めは敵として現れた彼女は、どういう気まぐれか、闘いが終わった後、

非を認めて和解したのみならず、自分達と共に闘いたいとまで言いだしたのだ。

 非日常に対する無責任な憧れがそう言わせているだけで、

危険を味わえばすぐに逃げだすだろうと思った龍麻は、

渋る醍醐や葵を説き伏せてひとまずは彼女の申し出を了解した。

 何しろ彼女は制服の上からでもはっきりとわかるほど大きな胸に、

清純な葵と成熟したマリアのちょうど中間の妖艶さを持ち合わせているのだ。

なにもせず手放してしまうのはいささか惜しいと言うものだった。

 だが、あいにく彼女を呼び出すような口実になる事件も、そうそうタイミング良く起こってはくれない。

ではどうやって極上の身体を味わうか、龍麻が算段を巡らせていたところ、

亜里沙の方から誘いかけてきたのだ。

 街で偶然──今にして思えば、偶然かどうかも怪しいが、とにかく、出会った龍麻に、

亜里沙は挨拶するなり年来の恋人のように腕を組んできた。

それだけなら驚くことでもないが、ひとまず入ったコーヒースタンドで、

龍麻が何を訊ねる前に、意味ありげな視線と共に彼女は今から暇か、と訊いてきたのだ。

 さほどコクがあるわけでもないコーヒーを、喉の奥で味わうようにゆっくりと飲みこみながら、

視線の意味を吟味する龍麻に、亜里沙は言ったものだった。

「あんた、随分モテるらしいじゃない」

「……」

 コーヒーを飲み干した後も、しばらく龍麻は何も言えなかった。

彼女は龍麻が葵やマリア、絵莉をもかどわかしていると知っても、

軽蔑するどころか喜色さえ浮かべていたのだ。

「オンナが群がるってことは、それだけあんたに魅力があるってことでしょ。

そういう男を墜とすのが腕の見せ所ってもんじゃない」

 紫色の、ともすれば品が悪くなってしまいそうなルージュを巧みに引いた唇を

艶めかしく動かし、亜里沙は疑問に答えた。

 感心し、かつ呆れる龍麻だったが、話が早いのはありがたい。

本当にヤル気なのか、と初対面に近い女性との会話としては身も蓋もなさすぎることを、

さすがに冗談めかして言ってみると、更に呆れたことに即答が返ってきたのだった。

「どうせいつかはヤルんだから、それが多少早くなるってだけでしょ。

まさかあんた、変な貞操観念持ってるんじゃないでしょうね。他の女と散々ヤッといて」

 ごもっとも、と黙りこくる腕を掴まれた龍麻は、コーヒーを飲み干すことさえなく

彼女に導かれるままここに来た、というわけだった。

 

 先にシャワーを浴びた龍麻は、タオルを巻いただけの格好でベッドの端に座っていた。

セックスに関しては同年代の男より遥かに経験を有する龍麻だったが、今日は妙に落ちつかなかった。

 多分、主導権を握られ気味になっているからだろう、と推察はできる。

年上のマリアや絵莉さえ手玉に取る龍麻も、亜里沙のようなタイプは初めてで、

それが緊張に結びついているのだろう。

 それにしても、落とすまでもが愉しみなのに、今回はそれがなく、その点が残念といえば残念だった。

だが亜里沙はきっと、それを補ってあまりあるセックスを愉しませてくれるだろう。

 期待に早くも充血を始めようとする股間を、龍麻は抑えつけた。

あまりがっついていると思われるのも嫌だったからだ。

 気を紛らわそうとして龍麻は、

良く考えてみればホテルに来るのもまだ数えるほどであることに気づき、

設備がどんなものかと見渡してみる。

ベッドはどこかで噂に聞いた回転ベッドとやらではなく、

一度どんなものか実物を見てみたかった龍麻は落胆し、次いで落胆した自分に苦笑いした。

 すると浴室の扉が開く音がして、龍麻は慌てて部屋の観察を止め、元の位置に座りなおした。

「お・待・た・せ」

 バスタオルを巻いたのみの格好で、亜里沙が出てきた。

場慣れしているのだろう、臆することもなく平然と近づいてくる。

 彼女の肢体はやはり、想像していた通りのもので、

龍麻の目線は自然とほぼ正面にある豊かな胸に注がれた。

 亜里沙は心得たように両腕で胸を寄せ、たわわな膨らみを存分に見せつけながら、

モデルの撮影のようにゆっくりと腰を落とした。

手が入ってしまいそうなほど深い谷間は、絵莉を遥かに凌駕し、

葵どころかマリアにも匹敵するかもしれない。

 思いきり顔を埋めたい欲望に駆られた龍麻が、

それを実行に移すかしばし悩んでいると、額を指先で押された。

「鼻の下が伸びきってるわよ」

 亜里沙はそのままもう片方の手も添え、額にかかっている髪を上げる。

程よく熱を帯びた手が快く、眼前で今にもこぼれそうな乳房も良い目の保養となったので、龍麻は動かなかった。

「ふーん……あんた、上げた方がいいんじゃない?」

「そうかな」

「そうよ」

 頷いたものの、龍麻は髪型にはあまり興味がなかった。

世の男が聞いたら激怒するだろうが、特に見た目に気を使わなくても女に不自由はしなかったのだ。

中途半端にまとめられた髪をわずらわしげに一振りすると、亜里沙は目許に苦笑を湛える。

「思ってたより子供っぽいのかしらね」

 首を振っただけでそう決めつけられてはたまらない、と龍麻は少しむきになって反論した。

「そういう奴は嫌いか?」

「当たり前でしょ。中には年食ってるのに子供っぽいところが好き、なんて女もいるけど、あたしは願い下げよ、そんな男ヤツ」

 その態度こそが子供っぽいのだと言わんばかりに亜里沙は断言した。

 肉体的な経験においては同年代の男よりも遥かにあると自信がある龍麻だが、精神面となると心もとない。

特に亜里沙のような、あらゆる意味で男を知っている女に言われては、

そうなのかもしれない、と弱気にもなってしまうというものだった。

どうやらまだ試合の開始早々に失点しまったようで、なんとか挽回しなければならない。

 龍麻は男らしいところを見せようと、亜里沙を強引に引き寄せようとしたが、

それは早計だったらしく、簡単に押し留められてしまった。

 優しいほどの所作で男をあしらった亜里沙は、

龍麻の膝を開かせ、その間に跪くと、バスタオルを解く。

「へぇ、大きいじゃない」

 威容を見ても顔色一つ変えず評すると更に身体を近づける。

その位置では近すぎてやりづらいだろうと思った龍麻に、亜里沙は軽い上目遣いで微笑んだ。

「こういうのはさせたことある?」

 囁くなり、乳房で屹立を挟む。

一瞬で深い谷間の中に屹立はほとんど消えてしまっていた。

人肌の温かさと、絶妙な肉の弾力が興奮をそそる。

ローションを取りだし、胸の間にたらした亜里沙は焦らすようなことをせず、

すぐに肉棒をしごきだした。

「フフッ……まだ硬くなるのね」

 悩ましげに呟いた亜里沙は自分の乳房を横から支え、柔らかく挟みつける。

舌や口腔、それに膣とはまた異なる包みこみ感は、快い痺れを龍麻にもたらした。

「なんか……上手いな」

「下手だったら承知しないわよ」

 またも失点。

亜里沙は公言した通り男にかしずくのではなく墜としたいと考える性格のようで、

確かに葵などとは比べ物にならない、マリアや絵莉とも比肩する強敵だった。

これまでに落とした女のいずれとも異なるタイプの亜里沙に、新鮮な興奮をそそられ、

改めて彼女をモノにしたいと思った龍麻は、奉仕とは言いがたい奉仕を受けながら、

好機を待つことにした。

 豊満な乳房で屹立を挟みこんだ亜里沙は、柔肉の狭間でしごいて弄ぶ。

ローションが淫靡にてらてらと輝く巨大な質感は、

その潤滑によって予期せぬ動きを肉茎に伝え、龍麻をのけぞらせた。

「……っ」

 これ以上弱みは見せまいと堪える龍麻だが、亜里沙は敏感にそれを見抜き、より強く刺激を加える。

亜里沙の緩急は悪魔的ですらあって、肉を擦りつけるようにしてしごき、

龍麻を追い詰め、堪えきったと思い龍麻が気を抜いた直後、亀頭を集中して刺激してきた。

「……」

 そのまま射精してしまうかというくらいの快感を、どうにか抑えた龍麻だが、

びくびくと脈打つ屹立はどうしようもない。

わずかに朱が射し始めた頬を上げ、亜里沙はすっかり余裕の表情で笑った。

「まさかもうイクんじゃないでしょうね」

 そこまで言われては龍麻にも意地がある。

彼女の攻撃を乗り切って、そこから反撃に転じるのだ。

龍麻は少し虚勢を張って、彼女よりも更に余裕の表情で笑った。

 強気の作り笑いを浮かべる二人は、威嚇しあう獣さながらだったが、

先に動いたのはやはり亜里沙の方で、肉の圧力から屹立を一旦解放した彼女は、より深く龍麻の足の間にひざまずいた。

 唇をすぼめて先端に細い息を吹きかける。

円錐状になっている部分の裏側に的を絞り、舌先でこそぐように刺激を与えた。

「く……っ」

 腰が浮いてしまいそうになる。

今、龍麻の周りにいる女性でもっともフェラチオが上手いのは絵莉だが、

彼女の舌技は巧みながらもどこかマニュアル的なのに対して、

亜里沙は恐らく実地で会得した、極めて実戦的なものだった。

 彼女の技量を軽んじていた龍麻は、遅まきながら危険に気づいたが、

亜里沙は亀頭を咥え、本格的に責めはじめる。

「ふッ……ン……っ」

 円筒状にすぼめた唇で屹立をしごきながら、喉の奥まで呑みこんでいく。

長さも太さも優に平均以上はある肉茎をえずくこともなく含んだ亜里沙は、すぐに舌を操りはじめた。

 じんわりと包みこむかと思えば、千切りそうなほど舌を巻きつけ、

汲々と吸いたてたかと思うと繊細な動きでなぞりあげる。

激しい音を立てて屹立を啜る亜里沙に、龍麻はなす術なく快楽を植えつけられていった。

「んふッ、んっ、ふッ、んぅッ」

 亜里沙は軽いひねりさえ加えて肉茎を頬張る。

長大な器官が彼女の口内に消え、再び現れる様は、まるで手品のようだった。

 一方的に奉仕を受ける龍麻は、あまりの快楽に我を忘れ、早くも射精しそうになってしまう。

するとそれを見透かしたように、亜里沙が笑った。

「まだイッたらダメよ」

 そう言いながら、亜里沙は口淫を激しいものにする。

長い舌で亀頭を捕らえ、ねぶりつく。

獲物に巻きつく蛇のような動きに、龍麻はたまらずのけぞった。

器官が欲望を放とうと脈打つ。

このまま彼女の口に出したら、さぞ気持ちが良いだろう。

半ばはそう思いかけて、このまま射精してしまったら今後彼女にいいようにあしらわれると龍麻は考えなおす。

別にそれでも構いはしないが、やはり龍麻にも意地というものがあった。

明らかに追い詰めようとする亜里沙の口淫を、龍麻は耐える。

 柔らかな円環を幹に吸いつかせ、爆ぜてしまえと優しく、そして強く促す亜里沙に、

彼女の頭を掴み、思う存分ぶち撒けたいという欲望を堪えるのは並大抵のことではなかったが、歯を食いしばって龍麻は耐え抜いた。

 やがて努力は報われ、根負けした亜里沙が口を離す。

既に外気に触れただけでも爆ぜてしまいそうなほど追い詰められていた龍麻だったが、

ベッドに上る彼女に覆い被さった。

しかし、肌に触れようとすると、押し留められる。

「あんたの舐めてたら濡れちゃったから、前戯はいいわ」

 亜里沙はそう言って自ら足を開き、淫唇をくつろげてみせた。

積極的な女は嫌いではないが、さすがにここまでする女は初めてで、龍麻は圧倒される。

おまけに亜里沙は広げた足を腰に絡め、催促してくるのだ。

 既に彼女の中では決着がついているのかもしれない。

憤慨した龍麻は、是が非でも彼女を負かそうと、誘う彼女の膣へと自身をあてがった。

挿入しようとすると、またも亜里沙が挑発してくる。

「意外と普通なのね」

「最初はな」

 短く答えた龍麻は、やや荒っぽく亜里沙を貫いた。

「あ……ッ」

 性急さを咎めるようにも、それを悦んでいるようにも聞こえる短い悲鳴。

しっとりと濡れている隘路を、確かめるように龍麻は進んでいった。

 彼女の膣は口に劣らず具合が良く、新たな虎口に飛び込んだような感覚を抱かせる。

おまけに亜里沙はそれを用いる術も充分に心得ているのは間違いなく、まだ劣勢なのは否めなかった。

男を迎えいれても亜里沙はわずかに頬を紅潮させただけで、態度に変わりはない。

それどころか龍麻の挿入を普通と揶揄したことに対する報復と思ったらしく、皮肉っぽく笑った。

「強引なだけ?」

 今度は龍麻は答えず抽送を開始する。

肉壁を撫でるように優しく、ほとんど抜けてしまうまで屹立を引き抜いた。

再び彼女の膣に入れる時も、決して焦らず、じっくりと挿入する。

大抵の女ならば感じてしまう、いわば得意技とも言える動きだったが、

亜里沙の余裕が崩れることはなかった。

「さすがに上手いじゃない」

 腰使いを評価してみせながら、自分から動きを合わせてくる。

それもまたツボを心得たもので、責めていたはずの龍麻は、

いつのまにか立場が逆転させられてしまっていた。

特に抜く時に締められると脊髄がふやけそうな快感が疾り、

反芻したくなって自分から腰を振ってしまう有様だ。

この魔性の女に対抗するには生半可なことではできない、と感じた龍麻は、強硬手段に出ることにした。

亜里沙の片足を肩に乗せ、身体を半回転させる。

大きく開かれた淫口に屹立を突きたてると、乳房が心地良さげに揺れた。

「あ、ン……ッ」

 初めて亜里沙の口から、意識的ではない声が漏れる。

荒々しく、というより乱暴に近いあしらい方が、逆に亜里沙には新鮮なようで、

紅潮した顔にこれまでの余裕は消えていた。

そして掠れた声は想像以上にセクシーで、勢いづけられた龍麻は、

これまで翻弄されていた分のお返しとばかりに激しく彼女を突いた。

「んはッ、あッ、あんッ」

 シーツを掴み、眉根を寄せる亜里沙の肉付きの良い肢体が乱れる。

奥まで熱杭を撃ちこみ、密着させた腰を猥雑に押しつけると、

亜里沙はたまらないというように喉を震わせた。

ようやく主導権を握った龍麻は、じっくりと彼女の急所を探る。

「あ、ンうあ……ッ」

 年齢に似合わない老獪な手口で、亜里沙の反応が変わる部分を探り当てた龍麻は、

そこに己を擦りつけるように動いた。

「ひッ、んッ……あ、はッ、そ、こ……ッ」

 どうやら亜里沙は背中側に弱点があるようで、それならば、

と一旦熱い淫壷から自身を引き抜いた龍麻は、熱気が冷める暇を与えず、今度は後背から亜里沙を貫いた。

「あぁァ……ッ」

 美しい背中が獣じみて反りかえる。

牡の本能に衝かれた龍麻は豊かな臀部を掴み、渾身の力で抽送を行った。

「んゥッ、あっ、あっ、あぁっ」

 抽送のリズムに合わせ、悩ましい嗚咽が弾ける。

ようやく普段のペースを取り戻した龍麻は、

彼女の弱点を中心に、単純な前後に加えて他の動きも交えて亜里沙を責めた。

「あ……ンッ、あぁ……」

 深く沈め、そこから斜めに突きあげるように突いてやると、亜里沙の腰がくねる。

いかにも嬉しそうなその仕種に、俄然興奮の高まった龍麻は集中してそこを擦った。

「……ッ、は……ぁっ、そ、こ……あぁ……」

 すっかりとろけた声で、亜里沙は快楽をねだる。

龍麻が動きを止めると、すぐに切なそうに尻を振り、

勝気な瞳を色好く染めて流し目をくれる彼女は、数分前とはまるで別人だった。

 その顔をじっくり見たくなり、龍麻は三度体位を変えた。

仰向けにさせた亜里沙の淫路に、彼女がねだるよりも先に挿入する。

足を抱え、とろとろにぬかるんだ肉の沼の中に、腰ごと浮かせて上から突きこんだ。

「んッ……!!」

 彼女の両足を肩に乗せ、激しく突きこむ。

不安定な体勢は、龍麻自身にも予想のつかない動きで肉壁を抉った。

「あ、あッ、やッ、あんッ」

 龍麻が腰を沈めるたび、ぶちゅ、ぐちゅという水音が、繋がっている部分から漏れる。

粘り気のある体液が混じり、陰毛に絡みついて卑猥な巣を張った。

全身をばねにして抽送を繰りかえす龍麻は、もう限界が近い。

それでも彼女より先に達するわけにはいかず、染みのように広がり始めている快感を必死に耐え、細やかな収縮を始める媚道を何度も貫いた。

勢い良く突くと、たっぷりと盛り上がった乳房が重たげに跳ねる。

その柔らかさに比して、龍麻が抱えている足は張り詰め、快い熱気を肌に伝えてきた。

「あ、あ、あッ、あッ、あ……ッ!」

 喘ぎは今や連なるほど間隔が短くなっており、亜里沙も絶頂が近いのがうかがえる。

龍麻は女を感じさせるための腰使いを止め、本能に任せて最後のスパートをかけた。

 肉茎に絡みつく熱い、固体でも液体でもない秘肉は、

既に屈してしまった亜里沙に代わって最後まで抗うかのように屹立を締めあげる。

激しい快楽に苛まれながら、龍麻はひときわ奥深くまで自身を埋めた。

「あ……あッ、駄目、だめッ、イク、イク……!」

 遂に亜里沙は声高く限界を叫んだ。

叫んだことでたがが外れたのか、亜里沙は髪を振り乱し、ほとんど狂乱の態で絶頂を迎えている。

その激しさは外人であり、最も積極的に絶頂を表現するマリアよりも、

ともすれば上回るかというくらいだった。

 亜里沙のエクスタシーを眼下に見下ろしながら、龍麻も快感を解放する。

「んぅッ……!!」

 龍麻が白濁を放つと、亜里沙は最後の痙攣をした。

 二度震え、ぐったりとベッドに沈んでいく彼女を寝かせ、自分も横になる。

女を屈服させるのはそれだけで快感だったが、今回はそれが特に強かった。

感覚が失せてしまっている腰を軽く叩きながら、

強敵を倒す、というのはこういうものなのか、と思い、

それが少し場違いなことに気づいて苦笑いしかけたものの、

まぁとにかく勝ちは勝ちだから、と自分に言い聞かせた龍麻は、

しばらく幸福なまどろみを楽しむことにした。

 

「ん……」

 満足そうな吐息と共に、亜里沙が大きく伸びをした。

隠そうともしない乳房が大きく揺れる。

それまでの挑発的な態度はどこへやら、亜里沙は親しげに身体をすり寄せてきた。

「さすがだったわね、凄かったわ、あんた」

「そりゃどうも」

 こんな風に褒められるのはあまりないことで、龍麻は苦笑せずにいられなかった。

亜里沙の方こそ龍麻が今まで出会った中では最も凄い女で、内心で感嘆する。

 身体を起こし、あぐらを掻く龍麻の背後から抱きついて、亜里沙はそっと囁いた。

「はじめてよ、あんなに良かったの。ね、あたし達相性いいんじゃない?」

「そうかもな」

 実際龍麻もそんな風に感じていた。

今までに手中に収めた葵やマリア、絵莉とはまた異なるタイプの彼女は、

色事の新らしい、鮮やかな彩りとなってくれるに違いない。

そんなことを考えていると、大きく、柔らかな膨らみが背中に当たる。

そういえばここには触ってなかったな、と思っていると、亜里沙の手が股間に伸びてきた。

「ね、時間まだあるんだから、もう一回しましょうよ」

「……いいね」

 振り向いた龍麻は亜里沙を押し倒した。

早速乳房に手を伸ばしかけて、途中で止める。

「どうしたの?」

「いや」

 不思議な行動に首を傾げる亜里沙に説明はせず、改めて胸に触れた。

ふと龍麻は、恋人ならば真っ先に触れる部分にさえまだ触れていなかったことに気づき、

それはむしろ、いかにも自分達に相応しいのではないかと思ったのだ。

亜里沙の、間近で見ると意外と幼さを残している目を覗きながら、軽く唇を重ねる。

それは情愛に満ちたものではなく、宣戦布告の意味を込めてのものだった。

「覚悟しとけよ、腰が立たなくなるまでヤッてやるから」

「面白いじゃない。今までそう言った男はいるけど、皆大したことなかったわよ」

 自信満々に答えた亜里沙は、自分から龍麻の顔を引き寄せ、強くキスを求めてきた。

勝気な唇は、快い弾力をもたらす。

貪るような荒いキスをしながら、龍麻は彼女にのしかかっていった。




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