※この作品はR-18です。

ヤッて改造! 〜悪の組織の黒幕です〜   作:ろくさん

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幕間:天使の様な小悪魔

 魔界帝都、第108期エリート士官訓練校。 そこは、常人なら足を踏み入れるだけで精神が摩耗するような、冷徹な理性と鋼の規律が支配する場所である。 あらゆる感情は排除され、ただ効率と成果のみが求められる、魔界のエリート養成機関。 その長い歴史の中でも「至宝」「魔界の頭脳」と謳われた伝説の首席卒業生がいた。 マナ。 愛らしい天使のような容姿とは裏腹に、冷徹なまでに明晰な頭脳と、数千の魔術式を同時に展開できる並外れた処理能力を持つ天才。 将来の魔界軍を背負って立つ将軍候補と期待された彼女は今、日本の片田舎にあるカビ臭いボロ屋のちゃぶ台の前で、人生最大の『危機』に直面していた。

 

「計算が、合いません。再計算……やはり、合いません」

 

 小悪魔マナは、ちゃぶ台の上で魔術電卓を高速で弾きながら、世界の終わりを見たかのような深刻な顔で呟いた。 彼女の目の前には、複雑なグラフと数式がびっしりと書き殴られたメモ用紙が散乱している。 それは世界征服の壮大な計画書でもなければ、対ヒーロー用の兵器設計図でもない。 『黒野改蔵様のいちもつ占有率(シェア)』の月間推移グラフだった。

 

「おかしいです。私の理論値では、私が一日の30パーセント……最低でも一日三回、計2時間の結合時間を確保できるはずなのに……現状、15パーセントを割り込んでいます!」

 

 マナは頭を抱え、金髪のツインテールをくしゃくしゃにかきむしった。 原因は明白だ。 住人の増加である。 当初は、このアジトには改蔵とマナの二人しかいなかった。 あの頃はよかった。 朝起きてセックス、昼ご飯を食べてセックス、おやつにセックス、夜は寝るまでセックス。 まさに蜜月だった。 だが、今はどうだ。 世話人の五十嵐イスズが住み着き、ペットのサキュバス・メイが居座り、そして先日は医療怪人のレンまでもが常駐することになった。 さらに、通い妻の魔人ミスティや、たまに来るウサギ怪人ウナなどもいる。 アジトは賑やかで、楽しく、食事も美味しく、掃除も行き届いている。 みんな仲良しだ。 だが、それとこれとは話が別だ。

 

「私の! セックスが! 減っているんです!」

 

 マナは叫びたい衝動を、理性で必死に堪えた。 彼女は改蔵とのセックスにドハマりしてしまった、どうしようもないエロ娘である。 朝の挨拶代わりのフェラチオも、夜の全員での共同儀式も、もちろん快楽だ。 みんなでワイワイと改蔵を攻めるのも、パーティみたいで楽しい。 だが、足りない。 もっと濃密に。もっと独占的に。もっとねっとりと。 改蔵の剛直を、自分の胎内だけで味わい尽くす時間が欲しいのだ。 他の誰の匂いもしない、自分だけの改蔵様を感じたいのだ。

 

「このままでは、私はただの『連絡係』兼『スケジュールの調整役』になってしまいます……。元首席として、そんな失態は許されません! 私のアイデンティティは、改蔵様の筆頭愛玩動物(ペット)であることにあるのですから!」

 

 違うそうじゃない!何処からかサイトウの声が聞こえた気がするが些細なことである。

 

 マナの空色の瞳が、冷たく、鋭く、そして淫らに輝いた。 彼女の明晰な頭脳がフル回転を始める。 戦場における敵部隊の分断工作よりも、遥かに緻密で悪魔的(エロい意味で)な作戦立案。 障害となるライバルたちを一時的に排除し、目的(チンポ)を達成するための、完璧なシナリオ。

 

「見ていてください改蔵様。このマナが、実力で『枠』をもぎ取ってみせます!」

 

 ***

 

 作戦開始は、昼食後の最も気だるい時間帯、午後一時半。 マナは、まずは台所で夕食の下準備をしていた最強のライバル、イスズの元へと向かった。

 

「イスズ様。大変です! 緊急事態発生です!」

 

 マナは血相を変えて台所に飛び込んだ。 演技力は完璧だ。

 

「あら、どうしたのマナちゃん? 敵襲?」

 

 イスズがおっとりと包丁を置く。

 

「いいえ、もっと重大な事態です! スキャナーの地域情報予報によりますと、隣町のスーパー『ヤスウリヤ』で、突発的な『卵のタイムセール』が開催されるそうです! お一人様2パック限り! しかもブランド卵『極』です!」

 

「ええっ!? ブランド卵が!? それは大変! 今夜のすき焼きに必須です!」

 

 イスズの目の色が変わった。 彼女にとって、改蔵に美味しいご飯を食べさせることは、世界平和と同義だ。

 

「在庫は残りわずか! 今すぐ行けばギリギリ間に合います! アジトの留守は私が責任を持って守りますから!」

 

「ありがとうマナちゃん! 情報感謝します! いってきます!」

 

 イスズはエプロンを外し、買い物かごを持って疾風のように出かけていった。 その背中を見送りながら、マナは小さくガッツポーズをした。 障害1、排除完了。 往復と買い物の時間を合わせれば、最低でも一時間は戻らない。

 

 次は縁側。 そこではサキュバスのメイが、改蔵の古着を抱きしめて日向ぼっこをしていた。 この忠犬は、改蔵が昼寝をしている間も、その近くを離れようとしない。

 

「メイさん。あそこで昼寝をすると、紫外線でお肌に悪いですよ」

 

「……ん? そうなの?」

 

 メイが眠そうな目を向ける。

 

「はい。ですが、私が魔界から取り寄せた特別に調合した『熟睡アロマ・夢見心地』を使えば、美容にも良くて、さらに夢の中でマスターといっぱい遊べるという臨床データがあります」

 

「マスターとゆめ……。みる。あそぶ」

 

 メイの目が輝いた。 単純だ。あまりにも単純で助かる。

 

「では、お香を焚きますね。深呼吸してください」

 

 マナは睡眠作用のある強力な魔香を焚いた。 甘い香りが漂う。 メイはすーっと息を吸い込み、数秒でカクンと船を漕ぎ出し、幸せそうな寝息を立て始めた。

 

「むにゃ……マスター……。おなか、いっぱい……」

 

 障害2、無力化完了。 これで二時間は起きない。

 

 最後は医務室(と勝手に呼んでいる客間)。 レンが薬品の整理をしている。 彼女の管理欲は厄介だ。 改蔵の昼寝の時間すら管理しようとするからだ。

 

「レンさん。サイトウさんから緊急のデータ解析依頼が届いています。至急だそうです」

 

「あら、そうなの? 今は在庫チェックの途中なのだけれど」

 

「はい。かなり複雑な古代魔術術式の解読です。医療班の専門知識が必要不可欠だと、サイトウさんが泣きついていました」

 

 マナは適当な古代語の羅列(実はただの官能小説を古代語フォントに変換しただけのデータ)をレンのタブレットに送信した。

 

「なるほど……。確かに複雑な構成ね。これは骨が折れそう」

 

 レンの目つきが鋭くなった。 難解な症例(パズル)を見ると燃えるタイプだ。

 

「集中しないと解けそうにないわね。ありがとうマナちゃん。部屋に篭もって解析するわ。誰も入れないでちょうだい」

 

「はい! お任せください!」

 

 レンは真面目な顔で自室の扉を閉め、鍵をかけた。 これで数時間は出てこないだろう。 障害3、隔離完了。

 

「フフフ……。計画通りです」

 

 マナは誰もいない廊下で、邪悪で淫靡な笑みを浮かべた。 アジトには今、居間で無防備に昼寝をしている改蔵と、発情したマナしかいない。 完全なる真空地帯(エアポケット)。 誰にも邪魔されない、二人だけの時間。

 

「さて。いただきますか」

 

 マナは深呼吸をして、表情筋を緩めた。 そして、レオタードの胸元をぐいと引き下げて谷間を強調し、髪をかき上げて乱し、『可憐で健気で、欲求不満な小悪魔』の表情を作った。

 

 ***

 

「……んぁ?」

 

 改蔵は、何かが太ももに触れる、柔らかく湿った感触で目を覚ました。 重いまぶたを開けると、そこにはマナがいた。 彼女は改蔵の足の間にちょこんと座り、上目遣いで彼を見つめていた。 その瞳は潤み、頬は紅潮し、そして何より、その黒いレオタードの股間部分はすでにぐっしょりと濡れて、濃いシミを作っていた。 漂ってくるのは、甘く熟した果実のような雌の香り。

 

「改蔵様……」

 

 甘く、震える声。 計算された角度。 完璧な可愛さ。

 

「みんな、出かけたり、忙しかったりで……今、アジトには私たち二人だけです」

 

「……そうか。静かだと思ったぜ」

 

 改蔵があくびをして、伸びをする。 マナはその隙を見逃さず、改蔵のスウェットの上から、朝の処理を終えてなお存在感を放ちつつあるモノを、人差し指でツンとつついた。

 

「あの……。私、最近、寂しかったんです」

 

「ああん? 毎日一緒に寝てんだろ。朝もヤッたじゃねえか」

 

「違います! 物理的な距離じゃなくて……その、結合の『密度』が!」

 

 マナは改蔵の胸に飛び込んだ。 小さな身体を擦り付ける。 柔らかい胸の感触と、トクトクと脈打つ速い心音が改蔵に伝わる。

 

「みんながいると、遠慮しちゃうんです。私、元首席ですから、物分かりの良い子を演じなきゃって……。でも、本当はもっと、奥まで欲しいのに。もっと、私だけを見て欲しいのに。我慢、してました」

 

 マナは嘘泣きまで混ぜて訴えた。

 

「お前、そんなタマだったか?」

 

「そうです! 私はか弱い、愛されたがりの女の子なんです! 改蔵様が私をこんな身体にしたんじゃないですか!」

 

 嘘ではない。 性欲に関しては、彼女は誰よりも貪欲で、誰よりも弱い。 マナは改蔵の手を取り、自分の湿りきった秘所に導いた。 レオタードの布地越しでもわかる、高熱とぬめり。 指が触れただけで、彼女の腰がビクリと跳ねる。

 

「見てください。改蔵様のことを考えただけで、二人きりだって思っただけで、こんなになっちゃいました。……責任、取ってください」

 

 マナは巧みな指使いでレオタードのクロッチ部分をずらした。 ねっとりとした蜜が糸を引く。 ピンク色の花弁が、ヒクヒクと収縮して獲物を待ち構えている。 それは、エリートの知性が作り上げた、最高にいやらしい誘惑の罠。

 

「……計算高い奴だな」

 

 改蔵はニヤリと笑った。 この状況が、マナによって作為的に作られたものであることくらい、彼も薄々気づいていた。 だが、その『努力』と、そこまでして自分を求める『献身(性欲)』がいじらしい。 そして何より、目の前のエロ娘は最高に美味そうだ。

 

「優等生の『課外授業』ってわけか。いいぜ、付き合ってやるよ。その計画書、最後まで実行させてやる」

 

 改蔵はスウェットを一気に下ろした。 ボロン、と凶暴な肉棒が弾け出る。 マナの目がハートになった。 計算も計画も、この瞬間のためにあったのだ。

 

「あぁ……っ! 会いたかったです、改蔵様の……!」

 

 マナはもう演技などしていられなかった。 彼女は改蔵の上に跨ると、一気呵成に腰を落とした。 焦らしなどない。 最短距離で、最深部へ。

 

「ん、ぐぅッ……! おおぉぉぉぉっ!」

 

 根元まで。 子宮口をこじ開けるほどの深さまで、一気に飲み込む。 キツい。 熱い。 そして、満ち足りる。 脳内の快楽物質がオーバーフローを起こす。

 

「あ、あ、ああんっ! これ! これです! 私の、私の計算通りですぅ! この圧迫感! 独占感!」

 

 マナは獣のように腰を振った。 知性など吹き飛んだ。 あるのは、計算された快楽への最短ルートを爆走する本能だけ。 改蔵の胸に手をつき、髪を振り乱し、唾液を垂らしながら、ひたすらに貪る。

 

「改蔵様! 好き! 大好き! 精液(データ)ください! 最新の濃厚なやつを! 私の子宮(ストレージ)に保存させてください!」

 

「おう! たっぷりくれてやるよ! 策士の報酬だ!」

 

 静かなアジトに、水音と喘ぎ声だけが響き渡る。 パァン、パァン、と肉がぶつかる音が小気味よくリズムを刻む。 誰もいない。 誰も見ていない。 だからこそ、マナは普段の倍以上の痴態を晒し、改蔵を求め続けた。 白目を剥き、舌を出し、よだれを垂らし、それでもなお腰を振るのを止めない。 その姿は、魔界のエリートなどではなく、ただの『雄を求める雌』だった。

 

「あ、あ、イき、ます! 脳が、溶けますぅ! イグッ! イグウウウウッ!」

 

 改蔵が放つ熱い濁流。 マナはそれを一滴も逃すまいと、膣内の筋肉を総動員して搾り取った。 ビクンビクンと痙攣し、彼女の意識は真っ白な光の中に消えた。

 

 ***

 

 数十分後。 イスズが特売の卵を抱えて帰ってきた時、居間には独特の栗の花の匂いが充満していた。 襖を開けると、そこには事後の光景が広がっていた。 改蔵はスッキリした顔でタバコをふかし、マナはその横で白目を剥いてピクピクと痙攣していた。 全裸で、手足はだらしなく投げ出され、口からはよだれと舌が出ている。 その顔は、アホ丸出しだが、世界で一番幸せそうだった。

 

「あらあら。……マナちゃん、よかったですね」

 

 イスズは全てを察し、微笑んだ。 怒る気にはなれなかった。 むしろ、その健気な(?)努力に感心すら覚えた。

 

「はい。卵、買ってきましたよ。今夜はすき焼きにしましょうね」

 

 イスズはそっと襖を閉めた。 元・首席の才媛は、今日もその優秀な頭脳を、改蔵のイチモツのためだけに使っているのだった。 そしてきっと、明日もまた、新たな『作戦』を練るのだろう。 それが彼女の、幸せな日常なのだから。

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