※この作品はR-18です。

ヤッて改造! 〜悪の組織の黒幕です〜   作:ろくさん

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45話

 夜の帳が下りたアジトの居間は、温かな湯気と甘辛い割り下の香りで満たされていた。 ちゃぶ台の中央に鎮座するのは、五十嵐イスズが腕によりをかけた特製すき焼き鍋だ。 ぐつぐつと煮える牛肉、焼き豆腐、そして春菊。 その横には、マナが苦労して手に入れたブランド卵『極』が、黄金色の黄身を輝かせて器に盛られている。

 

「……おいしい」

 

 銀髪の少女、マリーが呟いた。 彼女は小鳥のような見た目に反して、恐ろしい速度で肉を吸い込んでいた。 熱々の肉を卵にくぐらせ、咀嚼もそこそこに飲み込む。 その瞳は恍惚と食欲で潤んでいる。

 

「ちょっとマリー! ガツガツしないでよ! 品がないわ!」

 

 金髪の少女、ルイーズが嗜める。 だが、彼女自身の箸も止まらない。 口元にタレをつけながら、必死に肉を確保している。

 

「だ、だって……こんな美味しいもの、お屋敷じゃ出なかったもの。缶詰と、乾パンばっかりだったから」

 

 マリーが言い訳をする。 洋館での二人きりの生活。 それは自由だったかもしれないが、ひどく味気ないものだったのだろう。

 

「ふふ。たくさんありますから、喧嘩しないでくださいね」

 

 イスズが微笑ましそうに肉を追加する。 その横で、小悪魔マナとサキュバス怪人メイも負けじと箸を伸ばしている。 アジトの食卓は戦場だ。

 

「よく食うな。いいことだ」

 

 黒野改蔵はビールをあおりながら、その様子を満足げに眺めていた。 食欲は性欲に通じる。 これだけ生命力に溢れていれば、今夜の『儀式』も期待できそうだ。

 

「さて。腹も満ちたことだし、デザートといくか」

 

 改蔵が箸を置き、ニヤリと笑った。 その視線が双子を射抜く。 ルイーズがビクリと肩を震わせ、マリーが箸を止めた。

 

「……デザート? プリン?」

 

 マリーが首を傾げる。

 

「違うわよマリー。この変態おじさんが言ってるのは、そういう意味じゃないわ」

 

 ルイーズが改蔵を睨みつける。 だがその頬は朱に染まり、期待と不安がないまぜになった表情を隠せていない。 昼間、洋館で交わした契約。 『俺の人形になれ』という言葉。 その意味を、彼女たちは本能で理解していた。

 

「準備はいいな。俺の部屋……いや、蔵へ来い」

 

 改蔵が立ち上がる。 その背中は大きく、逆らえない威圧感を放っている。

 

「行くわよマリー。……手を離さないでね」

 

「……うん。ルイーズと一緒なら、平気」

 

 双子は互いの手をしっかりと握り合い、改蔵の後を追った。 その繋がれた手こそが、彼女たちの命綱であり、魔力の回路だった。

 

 ***

 

 土蔵の中は、昼間の湿気が残る独特の空気に包まれていた。 床に描かれた魔法陣が、薄ぼんやりと怪しい光を放っている。 改蔵は入り口で振り返り、重厚な扉を閉めた。 外界からの遮断。 ここからは、三人だけの世界だ。

 

「さて。服を脱げ」

 

 改蔵は短く命じた。 双子は一瞬顔を見合わせたが、拒絶はしなかった。 マリーがルイーズの背中のファスナーを下ろし、ルイーズがマリーのリボンを解く。 互いが互いの服を脱がせ合うその仕草は、儀式めいていて、そして背徳的だった。 さらりとドレスが滑り落ちる。 露わになったのは、陶磁器のように白く、滑らかな肢体。 膨らみかけの胸、くびれた腰、すらりと伸びた脚。 二人の身体は、細部に至るまで鏡写しのように瓜二つだった。 違うのは、恥じらいで赤くなったルイーズの肌と、好奇心で少し上気したマリーの肌の色味くらいか。

 

「……見ないでよ」

 

 ルイーズが手で胸を隠す。

 

「……おじさん、見てる」

 

 マリーは隠そうともせず、じっと改蔵を見つめ返す。

 

「いい眺めだ。最高級の人形だな」

 

 改蔵は感嘆の声を漏らした。 これほどの素材はそうそういない。 しかも二人。 魔力が共鳴し合っているのが、目に見えるようだ。 二人の間には、青と赤の微かな光の糸が行き交っている。

 

「観測します! 共鳴率、安定しています!」

 

 隅に設置されたモニターからマナの声が響く。 彼女とイスズ、メイは別室で待機だ。 今回はデリケートな『共鳴』を扱うため、ノイズになる他者の介入を避けたのだ。

 

「こっちへ来い。魔法陣の上だ」

 

 改蔵が手招きする。 双子は手を繋いだまま、恐る恐る魔法陣の中央へと進み出た。 冷たい床の感触に、二人の身体が同時に震える。

 

「どうすればいいの? 私たち、こういうの……初めてなんだけど」

 

 ルイーズが強気な口調で、しかし声を震わせて問う。

 

「……痛いのは、いや」

 

 マリーが改蔵を見上げる。

 

「安心しろ。俺が優しく『繋げて』やる」

 

 改蔵は服を脱ぎ捨て、全裸になった。 その圧倒的な質量と熱量に、双子が息を呑む。 特に股間の怒張した一物は、彼女たちの知る『人体』の規格を超えていた。

 

「……大きい」

 

「……あんなの、入るわけないじゃない。馬鹿なの?」

 

「無理よ。壊れちゃう」

 

「壊れねえよ。お前らは二人で一つなんだろ? 俺がその間に入って、魔力を循環させてやる」

 

 改蔵は魔法陣の上に胡座をかいて座った。 そして、左右の膝をポンポンと叩いた。

 

「乗れ。対面座位だ」

 

 双子はおずおずと改蔵に近づいた。 改蔵の右膝にルイーズが、左膝にマリーが跨る。 二人の少女が、改蔵を挟むようにして向かい合う形だ。 改蔵の太い首に、二人の細い腕が回される。 密着する肌。 若い少女特有の甘い香りと、改蔵の雄臭い匂いが混じり合う。

 

「まずは『回路』を開くぞ」

 

 改蔵は両手で、それぞれの少女の頭を引き寄せた。 そして、交互に唇を奪った。 まずは右のルイーズ。

 

「んっ……! んむ……!」

 

 強引に舌をねじ込む。 ルイーズの身体がビクンと跳ねる。 ファーストキス。 荒々しく、唾液をかき回される。 そして不思議なことに、改蔵とキスをしているのはルイーズなのに、隣のマリーが「んっ」と声を漏らし、顔を赤らめた。

 

「……感覚が、流れてくる」

 

 マリーがぽつりと呟く。 共鳴現象だ。 片方が受けた刺激が、魔力のパスを通じて片方にも伝播する。

 

「次はマリーだ」

 

 改蔵はルイーズを離し、息を切らせる彼女を放置してマリーに口づけをした。

 

「ん、ちゅ……。んん……」

 

 マリーは素直に口を開き、改蔵の舌を受け入れた。 ねっとりと絡み合う舌。 今度はルイーズが、キスもしていないのに唇を震わせ、吐息を漏した。

 

「な、なによこれ……。マリーがされてるのに、私の口の中が……熱い……」

 

「これが『共鳴』だ。お前らの魂は繋がってる。片方の快感は二倍になり、痛手は半分になる」

 

 改蔵はニヤリと笑った。 この性質を利用すれば、無限の快楽ループを作り出せる。

 

「いくぞ。本番だ」

 

 改蔵はマリーの腰を持ち上げ、その秘所を自身の剛直にあてがった。 まだ蕾のように固く閉じた入り口。

 

「……入る」

 

 マリーが身構える。 ルイーズがマリーの手を強く握る。

 

「大丈夫よマリー。私がついてる」

 

「うん。ルイーズがいるから、平気」

 

 改蔵はゆっくりと、しかし容赦なく腰を下ろさせた。 ズプッ。 処女膜を破る感触。

 

「いっ……!」

 

 マリーが顔をしかめる。 同時に、ルイーズも「あっ!」と声を上げ、股間を押さえた。

 

「痛い……! なんで、私まで……!」

 

「繋がってるからだろ。痛みも分け合え」

 

 改蔵はさらに深く、根元までマリーを貫いた。 マリーの小さな身体が、改蔵という異物を受け入れ、ミシミシと音を立てて広がる。

 

「ふぅ……っ。入った……。おじさん、中、すごい……」

 

 マリーが荒い息を吐く。 痛みはすぐに引き、代わりに重厚な充足感がせり上がってくる。 そしてそれは、即座にルイーズにも共有された。

 

「あ……あぁ……。なにこれ。お腹の奥が、重い……。何も入ってないのに、埋まってるみたい……」

 

 ルイーズが自分の腹をさする。 そこには確かな『充填感』があった。

 

「へへ。面白い反応だ。じゃあ、動くぞ」

 

 改蔵が腰を揺らす。 マリーの中を剛直が擦り上げる。

 

「あ……っ! ん、ああっ!」

 

 マリーが声を上げる。 それに合わせて、ルイーズもビクンビクンと身体を震わせる。

 

「や、やだ……! マリーが動くと、私の中も……! 擦れる……! イイとこ、当たってる……!」

 

 ルイーズの秘所から、愛液が溢れ出した。 直接触れられていないのに、彼女は感じていた。 マリーが感じる快感の全てを、リアルタイムで。

 

「すごい数値です! マリーさんの快感がルイーズさんに伝わり、増幅されてマリーさんにフィードバックされています! 無限ループです!」

 

 マナの声が興奮で裏返る。

 

「よし。次はルイーズ、お前の番だ」

 

 改蔵はマリーと繋がったまま、手を伸ばしてルイーズの秘所を弄った。 指先でクリトリスを弾き、濡れた入り口をこじ開ける。

 

「ひゃうっ!? わ、私まで!?」

 

「当たり前だろ。二人で一つなんだからな」

 

 改蔵は指を挿入した。 一本、二本。 そして激しく出し入れする。

 

「あ、あ、あっ! 指! 指が入ってる! マリーのが太いのに、指でも、すごい!」

 

 ルイーズが喘ぐ。 今度はマリーが反応する。

 

「んぁっ……! おじさん、そこ、違う……。あ、ルイーズの、気持ちいい……」

 

 マリーの膣内がキュウッと収縮し、改蔵を締め付ける。 ルイーズへの刺激がマリーを締め付けさせ、マリーへの刺激がルイーズを濡らす。 二重の螺旋階段を登るように、快感が増幅していく。

 

「すげえな。どっちを攻めてもどっちもイく。最高の玩具だ」

 

 改蔵は舌なめずりした。 左右の少女の胸を同時に揉みしだく。 マリーの乳首をつまめばルイーズが震え、ルイーズの首筋を舐めればマリーがのけぞる。 二人の境界線が溶けていく。

 

「あ、あ、もう、わかんない……! 私が感じてるの? マリーが感じてるの?」

 

 ルイーズが混乱し、涙目で改蔵にしがみつく。

 

「どっちでもいい……。気持ちいいなら、それでいい……」

 

 マリーがとろけた瞳で改蔵にキスをする。

 

「ああ。一つになれ。俺の中でお前らは融合するんだ」

 

 改蔵はマリーの腰を固定し、激しいピストンを開始した。 同時に指でルイーズを責め立てる。

 

「いくぞ! 二人まとめて飛べ!」

 

「あ! くる! おじさんの、熱いの!」

 

 マリーが叫ぶ。

 

「や、やだ! 私も! 私もきちゃう!」

 

 ルイーズが絶叫する。 二人は強く抱き合った。 改蔵の首の後ろで手が組まれ、胸と胸が押し付けられる。 魔力の回路がショート寸前まで加熱する。

 

「受け取れ! 双子の『(ソウル)』!」

 

 改蔵がマリーの最奥に魔力を解き放った。 ドピュッ! ドピュルルルッ! 膨大な魔力が注ぎ込まれる。 それはマリーの胎内を満たすだけでなく、繋がった手を、触れ合った肌を通して、ルイーズの身体へも奔流となって流れ込んだ。

 

「イイイイイイイイイッ!」

 

 二人の絶叫が重なり、完璧な和音(コード)となって蔵に響き渡った。 瞬間、二人の身体から赤と青の光柱が立ち昇り、天井を突き抜けるほどの輝きを放った。

 

「最終変態、開始します! 共鳴レベル、マックスです!」

 

 光の中で、二人の身体が作り変えられていく。 肌はより白く、陶器のような光沢を帯びる。 手足の関節部分には、球体関節のようなラインが浮かび上がり、より『人形』に近い造形へと変化する。 ドレスは魔力で再構築され、フリルとレースがふんだんにあしらわれたゴシック調の衣装へ。 マリーの青いドレスには無数の『銀の糸』が、ルイーズの赤いドレスには鋭利な『金の針』が装飾として現れた。 そして背中には、それぞれ片翼ずつの、ステンドグラスのような翼が生え出した。

 

「う……うう……」

 

 光が収まると、そこには人間離れした美しさを持つ、二体の生きた人形が座っていた。 『双子人形怪人』。 彼女たちはまだ改蔵の膝の上で、余韻に浸っていた。

 

「……すごい。身体が、軽い」

 

 マリーが自分の手を見つめる。 指先から銀色の糸が伸び、空中でキラキラと輝いている。

 

「力が……溢れてくるわ。これなら、誰にも負けない」

 

 ルイーズが金の針を指の間に挟み、妖艶に微笑む。 そして二人は顔を見合わせ、同時に改蔵を見た。 その瞳は、契約の証であるハート型に歪んでいた。

 

「……マスター」

 

 二人の声が重なる。 彼女たちは改蔵の首に抱きつき、左右から頬にキスをした。

 

「ありがとう。私たちを『完成』させてくれて」

 

「あたたかかった。おじさんの魔力、いっぱい入ってる」

 

「へへ。気に入ったかよ」

 

 改蔵は二人の腰を抱き寄せた。 マリーの中からは、まだ改蔵の魔力が溢れ出し、太ももを伝っていた。 ルイーズの股間も、共鳴による絶頂でぐっしょりと濡れている。

 

「お前らは二人で最強だ。だが、俺がいなきゃその力は維持できねえ。わかってるな?」

 

「ええ。わかってるわ。貴方は私たちの『ネジ巻き』よ」

 

 ルイーズが悪戯っぽく笑う。

 

「ネジが切れたら、また巻いてね。毎日、いっぱいに」

 

 マリーが甘えるように改蔵の胸に顔を埋める。

 

「おう。任せとけ。壊れるまで愛してやるよ」

 

 アジトに新たな戦力が加わった。 共鳴する魂と、絡み合う糸。 双子人形怪人の誕生により、悪の組織の戦力(と夜の騒がしさ)は、またしても跳ね上がることになったのだった。

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