※この作品はR-18です。

ヤッて改造! 〜悪の組織の黒幕です〜   作:ろくさん

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6話

 

「オホホホホ! オッホホホホホホ!」

 

 埃っぽい土蔵に、水玉リン(みずたま りん)……いや、『ドリル怪人』と化した彼女の、甲高い高笑いが響き渡っていた。 その姿は、もはや昨日までの令嬢のそれではない。 全身を、気品すら感じさせる流線型の鋼鉄の装甲が覆い、頭部と両腕には、岩盤すら容易く粉砕しそうな巨大なドリルが鎮座している。 彼女は、自らの新たな力を確かめるかのように、腕のドリルを高速で回転させた。

 

 ギュルルルルルン! 

 

 耳障りな金属音。 彼女は、その回転するドリルを、蔵の分厚い土壁に、なんのためらいもなく突き立てた。

 

 ズガガガガガガガ! 

 

 凄まじい轟音と振動。 土埃が舞い上がり、蔵全体が揺れる。 ものの数秒で、厚さ一メートルはあろうかという壁に、完璧な円形の穴が穿たれた。 穴の向こうには、長閑な田舎の青空が見えている。

 

「素晴らしいわ! なんて、なんて素晴らしい力!」

 

 ドリル怪人は、自らが開けた穴を見下ろし、恍惚とした表情で身を震わせた。 あの退屈な屋敷の、分厚い壁。 自分を閉じ込めていた、あの忌々しい『常識』。 そのすべてを、今の自分なら粉々にできる。 その確信が、彼女を最高にハイにさせていた。

 

「おいおい。アジト壊すなよ」

 

 居間の縁側から、黒野改蔵(くろの かいぞう)が、茶の入った湯呑み片手に、呆れた声をかけた。 隣には、サポート担当の小悪魔マナが、魔導書を小脇に抱え、満足げに頷いている。

 

「いえ、改蔵様。素晴らしいポテンシャルです! あの『水玉リン』の鬱屈した破壊願望が、魔力と完璧に融合し、純粋な『破壊兵器』として昇華されています!」 「オホホホ! 聞こえたかしら、下民!」

 

 ドリル怪人が、蔵からゆっくりと姿を現す。 鋼鉄の身体が、日の光を浴びて鈍く輝いた。

 

「アンタが、この私に力を与えた『最初の下僕』よ。光栄に思いなさい。この力で、私はこの退屈な世界を、すべて粉々にしてあげるわ!」 「はいはい。その前に、仕事だ」

 

 改蔵がそう言った、まさにその時だった。 ビーッ! ビーッ! マナの懐の魔術スマートフォンが、けたたましいアラートを鳴らした。 画面には、あの胃痛持ちの幹部、サイトウの顔が映し出されている。

 

『あ、マナ君! ちょうどよかった!』 「はいっ! サポート担当マナ、待機しておりました!」 『例の、新しい怪人、完成したと聞いたが!』 「はい! たった今、最終調整が完了しました! 『ドリル怪人』、いつでも出撃可能です!」

 

 マナがビシッと敬礼する。 その隣で、ドリル怪人が「フン」と鼻を鳴らした。

 

『そうか、助かる! 実は今、我が軍団の戦闘員部隊が、オオテマチの金融街でジャスティンジャーと交戦中なんだが、押されていてね! 首領が、新戦力の『顔見せ』も兼ねて、派手に増援してやれ、と!』 「金融街……ですって?」

 

 ドリル怪人の鋼鉄の仮面の奥で、翠色の瞳がギラリと光った。 オオテマチ。 父親が、水玉財閥のライバル企業と、退屈な会議を繰り返している場所。 自分を縛り付けていた、古い秩序の象徴。

 

「オホホホホ! いいわ! 面白いじゃない!」

 

 ドリル怪人が、サイトウのホログラムに割り込んだ。

 

「その『じゃすてぃんじゃー』とかいう連中ごと、退屈なビルを、全部『お掃除』してあげるわ!」 『お、おお……なんとも、やる気に満ちた新人だね……』

 

 サイトウは、そのあまりの威圧感に、少し引き気味だ。

 

「では、ドリル怪人さん! 転送します!」

 

 マナが魔術スマホを操作する。 ドリル怪人の足元に、禍々しい紫色の転移魔法陣が浮かび上がった。

 

「見てなさい、下民! この私の、華麗なるデビュー戦をね! オッホホホホホホ!」

 

 高笑いを残し、鋼鉄の怪人の姿が、光と共にアジトから消え去った。

 

「……すげえうるさい奴だったな」 「いえ! あれこそが、高ポテンシャルの証です! さあ、改蔵様、私たちも『観戦』の準備を!」

 

 マナが、居間の中央に魔術モニターを展開させた。 空間に、オオテマチ金融街の、上空からの映像が映し出される。

 

 ***

 

 東京、オオテマチ。 ガラスと鋼鉄でできた摩天楼が、権力の象徴のようにそびえ立つ。 その一角で、すでに戦闘は始まっていた。

 

「うわあああっ!」

 

 悪の組織の戦闘員(十把一絡げ)たちが、ジャスティンジャーの青、緑、黄色の三人に、バタバタとなぎ倒されている。

 

「くそっ! しぶとい!」 「レッド! そっちはどうだ!」 「こっちも片付いた! まったく、今日の怪人はどこだ!」

 

 ジャスティンレッドが、悪の組織の四天王の一人、ミミガー(オークにしか見えない)を相手に、一進一退の攻防を繰り広げていた。

 

「ガハハ! 正義の味方ごっこも、今日までだ!」 「ぬかせ!」

 

 戦局が、わずかに正義側に傾きかけた、その時だった。 ミミガーとレッドの間に、紫の雷光と共に、それが転移してきた。

 

「「なっ!?」」

 

 土煙が晴れ、そこに立つ、鋼鉄の威容。

 

「……オホホホホ」 「な、なんだ、あの怪人!?」

 

 ジャスティンレッドが、警戒して距離を取る。 ミミガーが、ニヤリと笑った。

 

「フン。ようやく来たか、新人め」 「お黙りなさい、この豚」 「ブ、ブタじゃねえ! ミミガーだ!」

 

 ドリル怪人は、ミミガーの抗議など意にも介さず、周囲の摩天楼を見上げた。

 

「……ああ、なんて退屈な景色。私の父が、愛してやまなかった『秩序』の墓場」

 

 彼女は、両腕のドリルを、ゆっくりと構えた。

 

「まずは、あの忌々しい『東亜中央銀行』のビルから、更地にしてあげるわ!」 「なっ! あそこには、まだ避難できていない市民が!」

 

 ジャスティンブルーが叫ぶ。 だが、ドリル怪人は、その言葉を嘲笑った。

 

「だから、いいんじゃない」

 

 ギュルルルルルン! 

 

 凄まじいモーター音と共に、ドリル怪人が、地中を掘削するかのごとく、ビルに向かって突進した。

 

「させんっ!」

 

 ジャスティンレッドが、必殺のジャスティンソードで迎え撃つ。 キイイイイイン! 甲高い金属音。 ジャスティンソードの刃が、ドリル怪人の鋼鉄の装甲に、あっさりと弾かれた。

 

「なっ! 硬い!?」 「オホホホ! そんな玩具で、この私に傷がつくと思った?」

 

 ドリル怪人は、回転する腕のドリルで、レッドを容赦なく弾き飛ばした。

 

「ぐわあああっ!」

 

 レッドの身体が、ビルの壁に叩きつけられる。 その隙に、ドリル怪人は、銀行の壁にドリルを突き立てた。

 

 ズガガガガガガガガ! 

 

 強化コンクリートの壁が、豆腐のように崩れていく。 金融街に、市民の悲鳴が響き渡った。

 

 ***

 

「うおお! やるじゃん、あいつ!」

 

 悪の組織のアジト。 魔術モニターに映し出される、圧倒的な破壊。 改蔵は、畳に胡坐をかき、興奮したようにせんべいをかじっていた。

 

「はいっ! さすが、高ポテンシャルの素材です! あのジャスティンレッドを、初見で弾き返しました!」

 

 マナも、自分の手柄のように、小さな胸を張っている。

 

「いやあ、いいねえ。ああいう、プライド高そうな女が、力任せに暴れてる姿。最高にエロい」 「か、改蔵様! 不謹慎です! あれは、組織の戦力であって……!」 「まあ、そう言うなって」

 

 改蔵は、せんべいの最後の一口を放り込むと、マナの小さな肩に、そっと手を置いた。

 

「ひゃっ!?」 「あれだけ派手に魔力を使ってるんだ。こっちの『大元』も、しっかり『安定』させとかねえと、ガス欠になるだろ」

 

 その手が、マナのレオタ──ドの襟元から、するりと滑り込んでいく。

 

「な、な、何を……! 今は、ドリル怪人さんの、大事なデビュー戦を、観戦中で……!」 「観戦しながら、やるんだよ」

 

 改蔵は、有無を言わさず、マナの小さな身体を抱き寄せ、自分の膝の上に乗せた。 そして、モニターから目を離さないまま、自分のスウェットの紐を解いていく。

 

「改蔵様の、おっしゃる通り、かもしれません……」

 

 マナの瞳が、早くも、とろりと潤み始めた。 彼女の小さな手が、改蔵の股間に鎮座する『力』の源に、おずおずと触れる。

 

「あ、あんなに、激しく『出力』されているのですから……『入力』も、しっかり行わないと、契約の、安定が……」 「だろ? さすが、首席才媛。話が分かる」

 

 改蔵は、マナのレオタードの股間部分をずらし、膝の上に乗せたまま、自らの巨根を、ゆっくりと受け入れさせた。

 

「ひぅうんっ!」

 

 マナの背中が、小さく跳ねる。 だが、二人の視線は、モニターに映る激戦に、釘付けのままだった。

 

 ***

 

「くそっ! なんてパワーだ!」

 

 ジャスティンブルーとグリーンが、ビームライフルを連射する。 だが、鋼鉄の装甲が、すべての光弾を弾き返す。

 

「オホホホ! 無駄よ、無駄! この私には、そんな豆鉄砲!」

 

 ドリル怪人は、今や、戦闘そっちのけで、ビルというビルを片っ端から破壊し始めていた。 金融街は、文字通り、瓦礫の山と化していく。

 

「いけいけー! ドリルちゃーん!」

 

 アジト。 改蔵が、マナの小さな尻を叩きながら、声援を送る。 マナは、改蔵の膝の上で、前後に激しく腰を揺さぶられながら、喘ぎ声を上げていた。

 

「あ、あんっ! すごい、です! ビルが、まるで、積み木のよう、に……! ああっ!」 「ミミガーの奴、完全にドン引きしてやがるぞ。ハハハ!」

 

 モニターの隅では、ミミガーが「あいつ、やべえ……」と呟きながら、戦闘員たちに瓦礫の撤去を指示している。完全に戦闘から離脱していた。

 

「このままでは、街が!」

 

 ジャスティンレッドが、仲間たちに叫んだ。

 

「もう、あれしかない! ジャスティンジャー・ストームキャノンだ!」 「「「「ロジャー!」」」」

 

 五色の戦士たちが、一箇所に集結する。 それぞれの武器を合体させ、巨大なバズーカ砲を形成し始めた。

 

「おっと」

 

 アジト。 改蔵の腰の動きが、一瞬止まった。

 

「あ、あれは! ジャスティンジャーの、必殺武器です!」

 

 マナが、焦ったように声を上げる。 改蔵は、ニヤリと笑った。

 

「へえ。面白くなってきたじゃねえか」

 

 改蔵は、マナの体勢を反転させ、畳の上に押し倒した。

 

「ひゃあっ!?」 「クライマックスには、こっちも『全力』で応えねえとな!」

 

 改蔵の腰使いが、突如として、嵐のような激しさに変わった。

 

「あ、あ、あああんっ! か、改蔵様! は、激しい! 激しすぎ、ますぅ!」 「オラオラ! フィナーレだ!」

 

 モニターの中。 ストームキャノンが、眩い虹色のエネルギーをチャージし始めた。

 

「チャージ! 百パーセント!」 「ターゲット、ドリル怪人!」

 

 ドリル怪人が、ようやくその動きを止め、バズーカ砲を睨みつけた。

 

「オホホホ! 面白い余興ね! やれるものなら、やってみなさい!」 「いくぞ! ジャスティンジャー・ストーム……」

 

「あ、あ、あああっ! ドリルさんが、危ない! あ、だめ、私も、イク、イっちゃいますぅ!」

 

「ファイヤアアアアアア!」

 

 虹色の極太ビームが、空気を焼きながら、ドリル怪人に直撃した。

 

「オホ……!」

 

 鋼鉄の装甲が、凄まじいエネルギーに耐えきれず、融解していく。

 

「ギ……ギャアアアアアアアアアアアアアア!」

 

 金融街に、ドリル怪人の断末魔の叫びが響き渡った。 大爆発。 白い光が、モニターのすべてを覆い尽くした。

 

「あぁ! 負けちゃったあああああ!」

 

 マナが、絶叫した。

 

「……ッ、イグウウウウウウウウウウッ!」

 

 改蔵の絶倫な魔力(物理)が、マナの子宮の奥深くに、一滴残らず叩き込まれた。

 

 ***

 

 畳の上には、静寂が戻った。 改蔵は、満足げに一息つき、マナは、完全に燃え尽きたように、白目を剥いてぐったりと伸びていた。 「……はふぅ。今日も、完璧な、『安定』、でした……」

 

 モニターの光が、現実の映像に戻る。 爆炎が晴れた、瓦礫の中心。 そこには、気を失い、裸で倒れている一人の少女、水玉リンの姿があった。 あれほど見事だった金髪のドリルは、見る影もなく解け、ただの美しい金髪が、瓦礫の上に散らっている。

 

「やったぞ! 怪人を倒した!」

 

 ジャスティンジャーたちが、勝利のポーズを決めている。

 

「しかし、ひどい破壊だ……」 「また、攫われた市民か。悪の組織め、許せん!」 「レッド! 急いで彼女を保護し、研究所へ!」

 

 ヒーローたちが、毛布を持って、リンに駆け寄っていく。

 

「……ふう」

 

 アジト。 改蔵は、起き上がり、棚から湯呑みを取り出した。

 

「ま、派手にデビューできたんだ。首領も満足だろ」 「は、はい……データも、ばっちり、です……」

 

 マナは、まだ指一本動かせないようだった。 改蔵は、ヤカンに残っていた、ぬるい茶をすすった。 そして、うつ伏せで痙攣しているマナの、小さな尻を、軽くポンと叩いた。

 

「おい。いつまで寝てんだ。次の『素材』、探しに行くぞ」 「……ひゃん!」

 

 マナの小さな身体が、ビクリと跳ねた。 黒幕の、エロエロスローライフは、まだまだ終わらない。

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