※この作品はR-18です。

ヤッて改造! 〜悪の組織の黒幕です〜   作:ろくさん

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65話

 狂ったような猛暑がようやく鳴りを潜め、アジトの庭に植えられた柿の木が鮮やかな朱色に染まり始めた頃。  古びた木造平屋の隙間風にも、少しずつ秋の冷涼な気配が混じり始めていた。  だが、この六畳間には、季節の移ろいなど関係ないと言わんばかりの熱気と、そして何より食欲を刺激する暴力的なまでの芳香が充満していた。  食欲の秋。  それは、世界征服を企む悪の組織の末端にして心臓部、このアジトにも平等に、そして残酷なまでに魅力的に訪れていた。

 

「……んぐ、んぐ。……んむっ。……おいしい」

 

 ちゃぶ台の前で、小森クルミは一心不乱に食事を貪っていた。  彼女の身長は137センチ。  小学校高学年と言われても違和感のない小さな身体に、ブカブカのグレーのパーカーを羽織っている。  その姿は、厳しい冬が来る前に、必死に栄養を蓄えようとする小動物そのものだった。  彼女の華奢な手には、自分の顔ほどもある大きさの茶碗が握られている。

 

「たくさん食べてくださいね。今日はクルミちゃんのために、秋の味覚フルコースにしてみましたから」

 

 五十嵐イスズが、聖母のような、あるいは甘やかすのが大好きな祖母のような笑顔で、次々と皿を並べていく。  彼女の格好は、肌寒くなってきたというのに相変わらず改蔵のTシャツ一枚だけ。  ただし、今日はその上に薄手の萌黄色のカーディガンを羽織っている。  だが、前ボタンは留められておらず、料理を配るために前屈みになるたびに、豊かな胸の谷間と、ノーブラ特有の柔らかな揺れが惜しげもなく披露されていた。

 

「今日の献立は、木の実とキノコたっぷりの炊き込みご飯、栗の渋皮煮、サンマの塩焼き、そして具沢山の豚汁です」

 

「……ん。イスズのご飯、神。サーバーの冷却室より快適」

 

 クルミは頬をパンパンに膨らませながら、咀嚼もそこそこに次々と胃袋へ流し込んでいく。  今まで、薄暗いマンションの一室で、ウィダーインゼリーとポテトチップスのみで生命維持をしていた「偏食ハッカー」にとって、出汁の効いた日本食は衝撃的な体験だった。  舌の上の味蕾が歓喜の声を上げ、空っぽだった胃袋が温かい幸福感で満たされていく。  彼女のハッカーとしての警戒心や、拉致されたという危機感は、湯気の立つ炊き込みご飯の前で完全に霧散していた。

 

「すげえ食いっぷりだな。身体のどこに入ってんだ? まるで掃除機だぞ」

 

 黒野改蔵は、脂の乗ったサンマをつつきながら、感心したように言った。  彼はワンカップ酒を片手に、膝の上にはいつものようにサキュバス怪人のメイを乗せている。  メイはサンマの骨を器用に舐めしゃぶりながら、じっとクルミを見つめていた。  その目は、仲間を見る目ではなく、興味深い生き物を観察する目だ。

 

「……リスみたい」

 

 メイがボソリと呟く。  確かに、両頬いっぱいにご飯を詰め込み、モグモグと口を動かす様は、冬眠前のリスかハムスターのようだ。

 

「改蔵様。データ照合しました」

 

 天井の梁からぶら下がった小悪魔マナが、焼き芋を皮ごと齧りながらタブレットを操作する。  彼女の指先が高速で動き、クルミの行動データを解析していく。

 

「クルミちゃんの行動パターン、完全に齧歯類ですね。情報の収集癖と、食料の貯蔵癖。それに、気に入った場所に引きこもる習性……。これは有望な『素体』ですよ」

 

 マナがニヤリと笑う。  クルミは箸を止めず、口の端にご飯粒をつけたまま、ジト目でマナを睨んだ。

 

「……分析すんな。プライバシーの侵害。訴えるよ」

 

「あら、このアジトにプライバシーなんてありませんよ? ここにあるのは『共有財産』と『裸の付き合い』だけです」

 

 マナはクルミの隣にふわりと降り立つと、そのボサボサの頭を撫で回した。

 

「よしよし。いっぱい食べて大きくなりなさい。お姉ちゃんが可愛がってあげますからね」

 

「……子供扱いすんな。私の方がIQ高いし。お前より年上かもしれないし」

 

 クルミは不満げに言ったが、マナの手を振り払おうとはしなかった。  満腹感と、暖かい部屋の空気、そして(少し鬱陶しいが)構ってくれる家族のような存在。  孤独なサーバー室にはなかった「体温」のある生活が、彼女の心を無防備にさせていた。

 

「ごちそうさま。……ふぅ、食った。もう入んない」

 

 クルミは茶碗を置き、満足げにお腹をさすった。  ポッコリと幼児体型の腹が膨らんでいる。  糖質が脳に回り、強烈な睡魔が襲ってきた。  思考回路のクロック数が低下し、視界がぼやける。

 

「……眠い。スリープモード入る」

 

 クルミはその場、畳の上にごろんと横になった。  無防備極まりない。  ここが「悪の組織のアジト」であり、目の前にいる男が、数多の女を毒牙にかけてきた「魔王」であることを、満腹感と眠気が忘れさせてしまっていたのだ。  まさに、飛んで火に入る夏の虫。  不用意に寝転がったその姿を、改蔵が見逃すはずがなかった。

 

「おいおい。食っちゃ寝とはいい身分だな、新入り」

 

 改蔵の大きな手が、クルミのパーカーのフードを掴んだ。  猫のように首根っこを吊り上げられる。

 

「……んあ? 何? 離して。いま再起動中……」

 

 クルミが手足をバタつかせる。  だが、改蔵の目は笑っていなかった。  それは、弱った獲物を前に舌なめずりをする、捕食者の目だった。

 

「飯を食ったら、代金を払うのが筋だろ? ネットの世界じゃ知らねえが、リアル(ここ)じゃ身体で払うのがルールだ」

 

「は……? 意味わかんない。私、お金持ってないし。電子マネーならあるけど……」

 

 クルミはまだ状況を理解していなかった。  改蔵はニヤリと笑い、抵抗する力もないクルミを、自身の膝の上に強引に乗せた。

 

「金なんぞいらねえよ。俺が欲しいのは……その小さな身体だ」

 

 改蔵の手が、パーカーの下にするりと入り込む。  ゴツゴツとした熱い掌が、直接肌に触れた瞬間、クルミの身体がビクリと跳ねた。  眠気が一瞬で吹き飛ぶ。

 

「ひゃっ!? つ、冷たい! ううん、熱い! やめて!」

 

「随分と華奢だな。骨と皮しかねえじゃねえか。……だが」

 

 改蔵はクルミの下腹部を撫でた。  未発達で、薄い骨盤。  マナと同じ、いやそれ以上に幼い体躯。  男を知らない、無垢な肉体。

 

「こいつは期待できそうだ。マナ並みの『極狭』物件だぞ。開発のしがいがある」

 

 改蔵の目がギラリと光る。  クルミはようやく、自分の置かれた状況の危険さを察知した。  この男は、自分を「食べる」つもりだ。  性的な意味で。

 

「む、無理! 私そういうの経験ないから! 3次元の男とか無理だから! バグる!」

 

 クルミは必死に改蔵の腕を押しのけようとするが、岩のような筋肉はビクともしない。

 

「初体験か。そりゃあいい。たっぷりと俺色に染め上げてやるよ」

 

 改蔵はクルミのパーカーを剥ぎ取った。  さらにキャミソールを強引に捲り上げる。  露わになったのは、あばら骨が浮き出るほど華奢な上半身と、膨らみかけの蕾のような胸だった。  白い肌が、恥じらいと恐怖で粟立っている。

 

「うわぁ、ぺったんこですねぇ。マナちゃんより無いんじゃないですか?」

 

 イスズが無邪気な(そして残酷な)感想を漏らしながら、興味津々で顔を近づける。

 

「うるさい! 見るな! ログに残すな! ……んあぁっ!」

 

 改蔵の大きな手が、クルミの貧相な胸を覆い尽くし、蕾のような突起を指先で弄んだ。  強烈な電流が走る。  未開発の神経が、強制的に快楽信号を送らされる。

 

「や、やめ……! 感覚バグる……! エラー吐くぅ!」

 

「喚くな。これからもっと凄えデータを叩き込んでやるんだぞ」

 

 改蔵はクルミのズボンとショーツを一気に引き下ろした。  そこには、全く毛の生えていない、つるりとした秘所があった。  薄いピンク色の粘膜が、外気に触れてひくついている。  未開拓の聖域。

 

「……マナ。お前のライバル登場だぞ。こいつはキツそうだ」

 

 改蔵は剛直を取り出し、クルミの秘所にあてがった。  サイズ差は歴然。  まるで巨木と蟻の穴だ。  どう見ても、物理的に適合しない。

 

「ちょ、待って! 物理演算おかしい! 入るわけない! 裂けるって! 死ぬって!」

 

 クルミが涙目で抵抗する。  PCの画面越しならどんな攻撃も防げたファイアウォールも、リアルの物理攻撃には成す術がない。  圧倒的な質量が、彼女の入り口を割り開こうとしている。

 

「エラーなら俺がねじ伏せる! 強制インストールだ!」

 

 改蔵は容赦なく腰を沈めた。

 

 ズプンッ! 

 

「ぎゃあああああああっ! 痛いぃぃぃ! 裂けるぅぅぅ! 壊れるぅぅぅ!」

 

 クルミが絶叫し、身体を海老反りにさせた。  激痛。  身体が二つに割れるような衝撃。  狭い。あまりにも狭い産道が、改蔵の巨根によって無理やりこじ開けられ、拡張されていく。  ミチミチと肉が悲鳴を上げる音が聞こえるようだ。

 

「くぅ……! 効くねえ! この締め付け、マナ以上かもしれん!」

 

 改蔵が唸る。  クルミの膣内は、異物の侵入を拒むように強烈に収縮していた。  そのキツキツの締め付けが、改蔵の征服欲を極限まで刺激する。  まるで万力だ。  動くたびに、内壁が剛直に絡みつき、吸い付いてくる。

 

「はっ……はっ……! 抜いて……! 死ぬ……! 容量オーバー……! ブルーバック画面が見える……!」

 

「死なせねえよ。お前のその小さな身体に、俺の全てを叩き込んでやる!」

 

 改蔵はピストンを開始した。  ズン、ズン、と重い衝撃が、クルミの小さな身体を揺さぶる。  彼女の脳内で、思考回路がショートしていく。  痛みが、次第に熱い痺れへと変わっていく。  改蔵の魔力が神経を書き換え、快楽回路を強制的に開通させる。  それはまさに、OSの書き換え(ハッキング)だった。

 

「あ、あ、あ、なにこれ……! 熱い……! 情報量多すぎ……! 処理落ちするぅ……!」

 

「マナちゃん、見てください。あんなに小さいのに、全部飲み込んでますよ。お腹がポコってなってます」

 

 イスズがクルミの下腹部を指差す。  改蔵が突くたびに、薄いお腹の皮を通して、剛直の形が浮き出ているのだ。

 

「むぅ……。確かに良い締め付けですね。新人にしては生意気です」

 

 マナが対抗心を燃やし、クルミの耳元で囁く。

 

「どうですか? ハッキングされる側の気分は。セキュリティホール、ガバガバにされちゃってますよ?」

 

「うっ、うるさい……! んあっ! そこ、だめぇ! 最深部(ルートディレクトリ)、突かないでぇ!」

 

「いい声で鳴くじゃねえか。お前は貯め込むのが好きなんだろ? もっと食え! 俺の魔力を腹いっぱい溜め込め!」

 

 改蔵はクルミの細い腰を掴み、最深部を容赦なく突いた。  子宮口がノックされ、悲鳴を上げる。  クルミの収集癖、貯蔵癖という本能が、改蔵の魔力を「餌」として認識し始めた。

 

「あ……欲しい……! もっと……! データ(魔力)ちょうだい……! 私のフォルダ、満タンにして……!」

 

 彼女の瞳が、トロンと濁る。  痛みは快感へ、拒絶は懇願へと変わっていた。  無意識に腰を振り、改蔵を誘う。

 

「よし! 望み通りくれてやる! 受け取れ!」

 

 ズドォォォォン! 

 

 改蔵が腰を密着させ、膨大な魔力を解き放った。  ドピュッ! ドピュルルルッ!  クルミの小さなお腹が、物理的にぽっこりと膨らむほどの量が注ぎ込まれる。  胎内が熱い精気で満たされる。

 

「イグゥゥゥゥッ! いっぱい! お腹いっぱいぃぃぃ! オーバーフローぉぉぉぉ!」

 

 クルミの身体が激しく痙攣した。  その瞬間、キャパシティを超えた魔力が、彼女の身体を変質させる。  《システム警告: 規格外のエネルギーを検知。身体構造の再構築を開始します》

 

 ボンッ! 

 

 茶色の煙と共に、クルミのお尻の上あたりから、ふさふさとした巨大な茶色の尻尾が生え、頭にはピョコンと丸い獣耳が出現した。  お尻の肉付きが少しだけ良くなり、安産型とは程遠かった幼児体型に、小動物特有の愛くるしい曲線が生まれた。

 

「はぁ……はぁ……。なにこれ……尻尾……?」

 

 クルミは意識が朦朧とする中で、自分の変化に気づいた。  フサフサの尻尾が、改蔵の太ももに勝手に巻き付いている。

 

「おめでとうございます! 『リス怪人』の誕生ですね!」

 

 マナがパチパチと拍手する。  改蔵は満足げに、クルミの(獣耳の間)を撫でた。

 

「いい締め付けだったぞ、リス。頬袋がいっぱいになって良かったな」

 

「うぅ……。ひどい……。私、ただご飯食べたかっただけなのに……。こんなの、聞いてない……」

 

 クルミは涙目で改蔵を睨んだが、その身体は魔力に満たされ、ぐったりと力が入らなかった。  そして何より、お腹の奥がポカポカと暖かく、今まで感じたことのない充足感に包まれていた。

 

 ***

 

 事後。  日はとっぷりと暮れ、アジトには秋の虫の声が響いていた。

 

「……ふぅ。眠い」

 

 クルミは、自分の身体の異変(主に尻尾と耳)を受け入れるよりも先に、強烈な睡魔に襲われていた。  満腹感と、事後の疲労感。  そして、改蔵によって書き換えられた本能が、「ここは安全な巣だ」と告げていた。  もう、あの寒くて孤独なマンションには戻りたくない。

 

「改蔵様。この子の部屋、どうします? 空き部屋はありませんけど」

 

 マナが尋ねる。  クルミは重たい瞼を持ち上げ、部屋の隅にある一点を見つめた。

 

「……あそこ」

 

 彼女が指差したのは、居間の隅にある押し入れだった。

 

「押し入れ? 布団が入ってますけど……」

 

「あそこがいい。狭くて、暗くて、落ち着く」

 

 クルミはふらふらと立ち上がり、押し入れの襖を開けた。  まるで巣穴を見つけたリスのように。  上段の布団の上に潜り込み、マナが回収してきたノートPCとサーバー機材を、枕元に壁のように並べた。  ここなら安全だ。  外敵(改蔵)からも身を守れる……かもしれない。  いや、襲われても、また気持ちよくされるだけだ。  そう思うと、不思議と恐怖はなかった。

 

「ここが私の『()』。……冬眠するから、起こさないで」

 

「冬眠って……まだ九月だぞ」

 

 改蔵が呆れる。

 

「いいの。お腹空いたら、また出てくる」

 

 クルミは大きな尻尾を抱き枕にして、丸くなった。  不用意に近づき、食べられてしまった小動物。  だが、その巣穴(アジト)の居心地は、意外にも悪くなかった。  こうして、天才ハッカー改め、引きこもりリス怪人は、深い眠りについたのだった。

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