麻雀牌が散乱する全自動卓の上で、
「……綺麗だ。まるで高級な白磁の陶磁器だな。触れるだけで指紋がつきそうだ」
黒野改蔵が、パイパイの身体を這うように愛撫した。 無骨で節くれだった、男臭い掌が、雪原のような肌を滑っていく。 首筋から鎖骨、そして豊かな双丘へ。 パイパイの肌は、吸い付くように滑らかで、きめ細かく、そしてひんやりとした冷たさを持っていた。 それはまさに、冷蔵庫から出したばかりの絹ごし豆腐のような、繊細な触感。
「んぅ……っ。触るなネ……。汚れるアル……」
パイパイは顔を背け、細い腕で拒絶の仕草を見せたが、その抵抗には力が込められていなかった。 勝負に負けた。 理不尽なルールであろうと、力でねじ伏せられた事実に変わりはない。 それは彼女の流儀において、魂の所有権を譲渡したことに等しい。 彼女の身体は、拒絶の言葉とは裏腹に、勝者からの陵辱を期待して微かに震えていた。
「汚れる? 違うな。これから『色』がつくんだよ。俺という強烈な色がな」
改蔵の手が、さらに下へと伸びる。 くびれた腰のラインをなぞり、ふっくらとした大腿部へ。 そして、その中心にある秘所へと辿り着く。 そこは、彼女の通り名である『白き死神』、そして彼女が愛してやまない『
「うわぁ、本当にツルツルですねぇ! ゆで卵みたいにピカピカです!」
五十嵐イスズが、すぐ横で興味津々に顔を近づけて覗き込んでいる。 彼女の手には、いつの間にかデジタルカメラが握られていた。
「記録係のクルミちゃんが押し入れから出られないので、私が代わりに撮っておきますね! 組織のデータベース用です! ハイ、チーズ!」
パシャッ! 無遠慮なフラッシュが焚かれ、パイパイの最も恥ずかしい部分が鮮明に記録される。
「ひゃっ!? 撮るなネ! 恥ずかしいアル! データの消去を要求するネ!」
パイパイが悲鳴を上げ、反射的に太ももを閉じる。 だが、改蔵がその膝を強引に割り開いた。 抵抗など許さないという、絶対的な力。
「いい眺めだ。何も描かれていないからこそ、どんな絵でも描ける。……まずは筆下ろしといくか」
改蔵は自身の剛直を取り出し、パイパイの目の前に突きつけた。 黒光りする凶暴な男根。 血管がミミズのように脈打ち、先端からは欲望の雫がトロリと滴っている。 白一色の彼女の世界に侵入しようとする、圧倒的な質量と熱量を持った異物。
「……大きいネ。そんなの、入らないアル。物理的に無理ネ」
パイパイはゴクリと唾を飲み込んだ。 恐怖と、それ以上の期待。 麻雀で味わった理不尽な敗北感が、性的な興奮へと変換されていく。 この巨大な暴力に貫かれたら、私はどうなってしまうのか。
「入るさ。お前は豆腐みたいに柔らかそうだからな。……崩れるくらいが丁度いい」
改蔵はパイパイの腰を高く持ち上げた。 全自動麻雀卓の硬い感触が、彼女の柔らかな背中に食い込む。 卓上に残っていた数牌が、肌に跡をつける。
「いくぞ。……
ズプッ……。
改蔵の亀頭が、狭く乾いた入り口を押し広げた。 未開発に近い粘膜が、異物の侵入を拒むように必死に収縮する。 だが、改蔵は構わずに腰を沈めた。 容赦などない。 あるのは征服欲だけだ。
ヌプ、ヌプ、ヌプンッ!
「あ……ッ! ぐぅ……ッ! 裂け……る……ッ! 私の白が……汚され……る……ッ!」
パイパイが声を押し殺し、卓の縁を白くなるほど強く握りしめた。 痛い。 身体がミチミチと悲鳴を上げている。 まるで精密なガラス細工に、鉄杭を打ち込まれているような感覚。 だが、その激痛と共に、信じられないほどの熱量が体内に流れ込んできた。 改蔵の魔力だ。 それが血管を駆け巡り、彼女の細胞一つ一つを侵食し、書き換えていく。
「くぅ……。中は熱いな。外見は冷たい冷奴みてえなのに、中は煮えたぎってやがる」
改蔵が一度動きを止め、パイパイの膣内を味わう。 吸い付くような名器。 キツい締め付けが、彼の征服欲を煽る。 ヒダの一つ一つが、侵入者を検分するかのように絡みついてくる。
「はぁ……はぁ……。熱い……。身体が……溶ける……。思考が……白く……」
パイパイの瞳が潤み、焦点が定まらなくなる。 改蔵と繋がっている部分から、感覚が変質していくのを感じた。 自分の身体の輪郭が曖昧になり、柔らかく、崩れやすくなっていくような奇妙な感覚。 固かったプライドの殻が、熱によって溶かされていく。
「さあ、かき混ぜてやるよ。激辛の麻婆豆腐みたいにな!」
改蔵が激しく腰を打ち付け始めた。 パン! パン! パン! 肉と肉がぶつかり合う音が、小気味良いリズムを刻む。 麻雀牌がガチャガチャと跳ねる音と混ざり合い、狂乱のシンフォニーを奏でる。
「あ、あ、あ……ッ! 激しい……ッ! 壊れる……ッ! 私の形が……崩れちゃうぅぅ!」
パイパイは絶叫した。 快感が津波のように押し寄せる。 突かれるたびに、内臓がシェイクされ、理性が粉々に砕け散っていく。 彼女の白い肌が、衝撃に合わせてプルンプルンと波打つ。 その動きは、人間の筋肉や脂肪の揺れ方ではなかった。 もっと水っぽく、頼りなく、そして妖艶な揺れ方。
「すごいですね、改蔵様! パイパイさんの身体、本当に豆腐みたいにプルプルしてますよ! お箸で掴めないくらいです!」
天井からぶら下がったマナが、分析モードの赤い瞳で観察する。 彼女のタブレットには、パイパイの生体データが表示されていた。
「細胞構造が劇的に変化しています! 『白』への異常な執着と、改蔵様の濃厚な魔力が化学反応を起こして……彼女の肉体を『大豆タンパク質』に近い構造へと作り変えているようです!」
「なんだそりゃ。つまり、食えるってことか?」
「ええ、文字通り『食べ頃』ですよ! しかも最高級品です!」
改蔵はニヤリと笑い、パイパイの白く豊かな乳房に噛み付いた。 ガブッ。
「ひゃうっ!? 食ベら……れ……ッ!」
歯が食い込む感触。 だが、痛みよりも先に、柔らかく沈み込むような感触があった。 まるで絹ごし豆腐にスプーンを入れたように、抵抗なく歯が入り、そして離すと瞬時にプルンと元通りに再生する。 弾力と、脆さの同居。
「うめえ! 極上ののどごしだ! 醤油かけたらいけるかもしれん」
改蔵は舌なめずりをし、ピストンの速度をさらに上げた。 ズン! ズン! ズン! 深く、重く、鋭く。 剛直が最深部を抉るたびに、パイパイの身体は崩壊と再生を繰り返す。
「あひぃぃぃッ! おかしくなるぅぅ! 自分が……自分でなくなっちゃうぅぅ! 私は……私はただの……豆腐ゥゥッ!?」
パイパイは首を激しく振り乱した。 シニヨンが解け、艶やかな黒髪が乱れ散り、白い肌に張り付く。 彼女のプライド、雀鬼としての誇り、それら全てが、改蔵の暴力的な愛撫の前では無力だった。 ただの『雌』として、いや、ただの『食材』として調理される快感。 混ぜられ、砕かれ、煮込まれる喜び。
「もっとだ! もっと崩れろ! 原型がなくなるまでグチャグチャになれ!」
「はい……ッ! なります……ッ! 貴方の好きなように……食べて……ッ! 煮込んで……ッ!」
パイパイは自ら腰を浮かせ、改蔵を迎え入れた。 彼女の中で、何かが弾けた。 『白』であることへの潔癖な執着。 何色にも染まりたくないという頑なな意志。 それが反転し、「この男の味に染まりたい」という強烈な渇望へと変わる。
「マスター! わたしも、たべたい!」
足元で見ていたメイも、たまらずパイパイの足指を舐め始めた。 アジト中が食欲と性欲の坩堝と化す。
「いくぞ! 特製の『熱いアン(魔力)』をたっぷり注ぎ込んでやる!」
改蔵がパイパイの腰をガシリと掴み、根元まで突き入れた。 子宮口を激しくノックする。 そこは、新たな生命を生み出すための器ではなく、新たな怪人を生み出すための釜だ。
「あがッ!? オ、奥ぅぅぅッ!?」
「受け取れぇぇぇッ! 役満級の特大砲だぁぁぁッ!」
ズドォォォォン!
ドピュッ! ドピュルルルッ! 改蔵の剛直から、膨大な量の
「イグゥゥゥゥッ! 熱いぃぃぃ! 中から……真っ白になっちゃうぅぅぅ! 固まるぅぅぅ!」
パイパイの身体が弓なりに反り返り、激しく痙攣した。 その瞬間、アジトに真っ白な蒸気が充満した。 シュゥゥゥゥゥ……ッ! 視界を遮るほどの濃密な湯気。 まるで巨大な蒸し器の蓋を開けたかのような、甘く香ばしい大豆の香り。
「けほっ、けほっ。前が見えません! お豆腐屋さんの匂いがします!」
イスズが手で湯気を払う。 次第に霧が晴れていくと、そこには変わり果てたパイパイの姿があった。 彼女の肌は、以前にも増して白く、そして不自然なほど瑞々しい光沢を放っていた。 全体的なシルエットが、どこか四角い。 肩や腰のラインが、角張っているようで、それでいて角が取れたような丸みも帯びている。 頭には、麻雀牌の『白』を模した四角い髪飾りがつき、引き裂かれたチャイナドレスの代わりに、湯葉のような薄く半透明な膜が、とろりとしたドレスのように身体を覆っていた。 そして何より異様なのは、彼女が呼吸をするたびに「プルンッ」と音がしそうなほど、全身が小刻みに震えていることだった。
「はぁ……はぁ……。私……どうなったネ……?」
パイパイがゆっくりと身体を起こす。 その動きは、お皿の上に乗った豆腐のように不安定で、頼りない。
「おめでとうございます! 『豆腐怪人』の完成ですね!」
マナがパチパチと拍手する。 押し入れのクルミも「……おいしそう」と呟く。
「豆腐……? 私が……?」
パイパイは自分の腕を触った。 ひんやりとして、指が沈み込む。 強く押すと崩れそうだが、離すとプルンと戻る。 絹ごし豆腐。 それも、最高級の大豆を使った、極上の逸品。
「素晴らしい出来だ。……触り心地も最高だぜ」
改蔵がパイパイのお尻を平手で叩いた。 ペンッ! パァンという乾いた音ではなく、ピタンッという湿った音がして、お尻の肉が波紋のように揺れた。 衝撃を完全に吸収し、拡散している。 物理法則を超えた柔らかさ。
「んぁっ……♡ 気持ちいい……ネ」
パイパイは頬を染めて、とろんとした目で改蔵を見上げた。 怪人化したことで、彼女の感度も変質していた。 叩かれた衝撃が、痛覚ではなく、全身を震わせる快感となって響き渡るのだ。
「この身体なら、どんな攻撃も受け流せそうですね。物理無効の最強の盾ですよ。打撃も斬撃も、全部『暖簾に腕押し』ならぬ『豆腐に
マナが分析結果を読み上げる。 パイパイはニヤリと笑った。 かつての冷徹な雀鬼の笑みではない。 もっと本能的で、ふてぶてしい魔物の笑みだ。
「そうネ……。私、もう壊れないアル。いくら突かれても、いくら混ぜられても……何度でも再生するネ」
彼女は改蔵の首に腕を回し、その豊かな胸を押し付けた。 ひんやりとした感触が、改蔵の火照った身体に心地よい。 胸の谷間に顔を埋めると、ほのかに甘い豆乳の香りがした。
「マスター。……おかわり、いかがか? 今度は『冷奴』スタイルで、もっと激しくかき混ぜてほしいネ。
彼女は自分の身体を指差した。 そこには、改蔵が出した『アン』が、まだ白くとろりと残っている。
「上等だ。朝まで食い尽くしてやるよ。今度は麻婆味にしてやる」
改蔵は再びパイパイを押し倒した。 プルンッ、という卑猥な音が響く。 麻雀卓の上での『延長戦』は、夜明けまで続くことになった。 アジトには、牌の音の代わりに、水音と嬌声、そして香ばしい大豆の香りが漂い続けるのだった。