「……づかくん……里塚くん」
「……はっ!」
先輩の呼びかけで目が覚める。
俺と先輩はまだ対面座位で抱き合ったままだった。先輩の体はまだうっすら紅潮していて汗だくだし、息もかなり荒い。気を失っていたのは数分くらいのようだ。
「大丈夫? 射精したあと急に大人しくなって力も抜けてたから、びっくりしちゃった」
「賢者タイムが強烈すぎて、射精したあと猛烈に眠気が来ました」
「へえー……。ねえ、賢者タイムって興奮の度合いに比例して深くなるって聞くけど、そうなの?」
「そう……なのかな。そうかもしれないです。普通にオナニーで射精するときは眠くなったりしませんから」
「じゃあ私とのセックスはすっごい興奮してくれたんだ」
「そりゃそうですよ。好きな女の子との人生初セックスなんですから」
本当にヤバいぐらい興奮した。頭の血管が切れるんじゃないかと思ったし、心臓が爆発するんじゃないかとすら思った。そんなことを考えていたらまた興奮してきた。なにしろ先輩とつながったまま裸で抱き合っている状態なのだ。
「それより、先輩のほうこそ大丈夫ですか。イキ方すごかったですけど」
「大丈夫じゃないよ。完全に腰抜けてる」
「手足にすごい力入ってましたよ。痛くありません?」
「痛くはないけどすごくだるい。明日は筋肉痛確定だねこれ」
「じゃあ俺とのセックスはすっごい興奮してくれたんですね」
「そりゃそうだよ。好きな男の子との人生初セックスだもん」
俺の言葉を繰り返す先輩がなんだかとても愛おしくて、ぎゅう、と力を込めて抱き締める。
先輩がそれに応えるように抱き締め返してくれる。
あー……幸せだな……。
「……私ね、里塚くんに中出しされて、あーこの人の子供、妊娠したいなあ、産みたいなあ……って素で思っちゃった」
「そんなうれしいこと言われたら本気で孕ませたくなっちゃうんですが」
賢者タイムで少し柔らかくなっていたチンポに硬度が戻ってきた。
「んふふ♡ 興奮したんだ。また硬くなったよ」
「そりゃするでしょ」
「じゃあもっと興奮させてあげよう。里塚くんが射精する前、私の名前ずっと耳元で呼んでたでしょ? あれ本当にヤバかった。なんて言ったらいいのかな、洗脳される感じ?」
なんじゃそりゃ。
「全身気持ちよくなってもう前後不覚っていう状態で、里塚くんに耳元で名前をささやかれ続けて、里塚くんのこと以外考えられなくされてた。里塚くんに耳元でささやかれるっていうのがまずかなり気持ちいいのに、里塚くんがずっと私の名前をささやいてくるんだよ。里塚くん私のこと好きすぎと思ったし、それがまたうれしくて気持ちよくなっちゃうし、そうなってるうちに里塚くんが私の中でビュービュー射精してきてうれしくなっちゃうし、それでポルチオ気持ちよくなっちゃうし、射精されながら耳元でささやくのは続くし、なんかもう気持ちいいのとうれしいのと愛おしいので情報過多になって、完全に頭ばかになっちゃった」
この女、ちょっとかわいすぎるな。今日一日中抱き潰すか。飯食ったり風呂入ったりする時間も惜しい。
とりあえずもう一回ヤろう。まだ体は完全に落ち着いてないみたいだし、俺が動いたほうがいいな。腰抜けてるって言ってたし。
「先輩、もう一回いいですか。ていうか、もう一回しますね」
「えっ、ちょっと、休憩、入れたいんだけど……っ」
「すいません。でも先輩にかわいいこと言われて我慢できなくなったので、先輩のせいです」
「もお……っ、しょうがないんだから!」
対面座位から先輩を押し倒し、正常位になる。
上から先輩を押し潰すように体重がかかってしまい、先輩が「ぐえっ」とカエルの潰れたような声を出す。慌てて肘を突っ張って俺の体の下に空間を作る。
「すいません、大丈夫ですか」
「うん。ちょっとメガネ危なかった。鼻当てのとこ痛い」
「外しますか? メガネ」
「外していいの? メガネ」
しばし先輩と見つめ合う。
「だって里塚くん、メガネフェチでしょ」
「……気づいてたんですか」
先輩と出会ってからずっと隠していたつもりだったのに。
先輩の言うとおり、俺はメガネフェチだ。おかずもそればかりではないものの、ヒロインがメガネをかけているものをたくさん持っている。
「前に中央図書館の業務見学に行ったことがあったじゃない? あのとき私メガネかけてなかったでしょ。ちょうど前日に壊しちゃって、予備もないからお母さんのワンデーコンタクトつけて行ったんだけどさ」
確か先輩と出会ってちょうど半年くらいの頃、先輩とようやく二人で親しく話ができるようになった時期のことだ。
司書教諭の新川先生の知り合いが市内の中央図書館にいるというので、その伝手をたどって図書委員会の面々で業務見学させてもらったことがあった。
確かにあのときの先輩はメガネじゃなかった気がする。
「里塚くん、それまで私と話すときはいつも目に熱がこもってる感じだったけど、あの日だけその熱がないっていうのかな、ほんのちょっとだけ距離を感じるっていうか……そういう感じだったから、そうなのかなって」
「自分では特に対応を変えたつもりはまったくなかったんですけどね、メガネかけてなくても先輩は先輩ですから。でもまあその、確かにメガネかけてる先輩のほうが魅力的だなとは思います。……あの、すみません、外見で扱い変えるようなことして」
「ううん。里塚くんの振る舞い自体は変わってなかったし、私がそう思ったってだけだから。自分でもメガネかけてるほうが私っぽいなと思ってるしね。むしろ里塚くんってやっぱそうなんだなあっていうのがわかって、なんかちょっとうれしいよ」
メガネをかけていると、やはりそれだけで知性的に見えるというのがある。あと、メガネをかけている人は誠実そうにも見えると思う。俺のメガネフェチは、メガネを通じてそういう俺好みの人となりをその人に投影して見ているというところが多分にある。
先輩はまさにそういう俺の好みの投影がそのまま本人の人となりである稀有なケースだ。……まあ先輩は学業成績はいいけど「知性的」という言葉からイメージするようなシュッとした感じではないし、「誠実」というより「お人よし」という印象だが、ともかく方向性は同じだ。
「メガネフェチも確かにあるんですけど、俺はたぶん、普段先輩がしてる三つ編みメガネの図書委員スタイルの女性が好きなんだと思います。……あーいや、どうかな。先輩以外の女の子が図書委員スタイルやっててもあんまりアレだし……。つまるところ、図書委員スタイルの
「もーまたそういうこと言って。……ばか」
先輩は両手で顔を覆い(手はメガネの下に入れている。手の汚れや脂がレンズについてしまうからだ)、「メガネはもういいから早くして」と投げやりに言い放った。耳が赤い。
「動きますよ」
さっきまで立て続けに2連続でセックスしていた状態から後始末せずに3回戦目に突入しているため、俺と先輩の結合部はいろんな体液でどろどろになっており、動くたびにぬちっ、ぬちっ、といやらしい水音がする。
「……先輩。俺、先輩の図書委員スタイルも好きですけど」
「うん」
「結局は先輩が自分でしたい格好をしているのが、たぶん一番好きです」
ぎゅむっ、と先輩のおまんこが俺を締め上げる。
「……里塚くんさ、よくそういうこと真顔で言えるよね」
「だって事実なので」
「ほらまたぁ……。私、里塚くんのそういうセリフ、効いちゃうんだからね」
「じゃあもっと言いますね」
「だめだっていってるのにぃっ……♡」
いや、そんな甘い声上げてるのにだめなわけないでしょ……。
ラブコメの鈍感系主人公ではないので、「もっと言え」と言われていることくらいさすがにわかる。
ぬちっ、ぬちっ、と水音をさせながら先輩のおまんこを同じリズムで突き続ける。動きは大きくない。先輩がかなり疲れているのは見てわかるので、激しい動きはしない。しかしそれでも先輩は気持ちいらしく、おまんこが俺のチンポをしゃぶるようにぐねぐねとうねっている。
視線を上げると、仰向けに寝そべったことで横に流れた先輩の巨大なおっぱいが、俺のゆっくりとしたピストン運動に合わせて円運動していた。
先輩の裸のおっぱいを生ではっきりと意識して見たのは、この時が初めてだった。今日はこの部屋にやってきてすぐにセックスを始めてしまったし、先日の初めて生おっぱいを揉ませてもらった時は服の下に手を突っ込んで揉ませてもらったので、正面から裸を見ることはできなかった。おっぱい自体はオナニー動画で見ていたが、映像と肉眼で見るのとはやはり違う。
「先輩のおっぱい、本当に綺麗ですよね」
先輩は肌が白くて綺麗なので乳房自体ももちろんだが、色素の薄い乳輪と乳首もいい。
腰を振りながらも背中を丸めて頭の位置を下げ、先輩の乳首に吸い付く。
「あんっ♡ もう、器用だなあ……♡」
もちろん今は母乳なんて出ないが、早く出るようにしてしまいたい。
ちゅうちゅうと乳首を吸っていると、先輩は俺の頭を優しく撫でてくれた。
「おっきい赤ちゃんだねえ♡」
母性と同時にメスのいやらしさを湛えた先輩の表情に、なんとも言えぬたまらなさを覚える。
あー……俺、一生こうしてたい。学校とか行きたくない。永遠に先輩とつながりながら先輩のおっぱい吸ってたい。
反対側の乳首もちゅうちゅうと吸い、唇ではむはむと挟んだり、唾液をまとわせた舌でねぶったりする。先輩がかすかに鼻にかかったような声を上げてくれるのが楽しい。
「先輩のおっぱい、よすぎます。魔性のおっぱいですよこれは」
「里塚くんが好きになってくれたんならよかった。今までこれでいろいろ苦労があったからさ。里塚くんが夢中になってくれて、そういうのが全部報われるよ」
先輩のおっぱいのデカさは、俺が入学してすぐに1年男子にも知れ渡っていた。性的視線を向けられることによるあれこれもあったのだろうし、明らかに体目当てで告白されたりというのもたくさんあったのだろう。そして、これからもそういうことに悩まされるに違いない。
「私のおっぱい、いろんな人にやらしい目で見られるけど、揉んだり吸ったり好きにできるのは里塚くんだけなんだからね。……もう里塚くんだけのものなんだから♡」
先輩が俺の耳元でそうささやく。相変わらず俺の興奮を煽るのがうまい。
「先輩すいません、もう出しますね」
言いながら腰の動きを早める。
「うんっ♡ ああっ♡ やっとっ♡ 普通のっ♡ セックスにっ♡ なってきたねっ♡」
肘で体重を支えながら、仰向けに横たわる先輩のわきの下に腕を通し、肩をつかんでおまんこを突き上げる力が先輩の体にしっかりかかるようにする。先輩はそうしている俺の二の腕をつかむ。
「これくらいの強さなら大丈夫ですか」
「うんっ♡ いいっ♡ ごめんっ♡ わたしっ♡ すぐイくっ♡」
はっ♡ はっ♡ はっ♡ と、先輩は短く浅い呼吸をするようになり、体がまた熱くなってきた。
先輩があごを上げて背筋を反らす。どうやらこれがイくときの先輩の癖のようだ。
「さとづかくんっ♡ イくっ♡ いっしょにっ♡」
言いながら、先輩は俺の首に手を回す。その手に導かれるようにして、先輩の首筋からあごのラインを通じて耳まで舐め上げ、体を密着させる。
先輩の体に気を遣いたいのはやまやまだったが、射精に至るまでの最後のラストスパートはどうしても激しくなってしまう。
「先輩っ、今度はっ、俺の名前っ、呼んでくださいっ」
「あっ♡ ああっ♡ ただしくんっ♡ ただしっ♡ ~~~~~っ♡♡♡♡♡」
ぎゅうううっ、と締め上げるおまんこの一番奥に、びゅるるるっ、びゅるるるっ、と精液が尿道を駆け抜けて撃ち込まれていく。先輩のおまんこは俺の射精をさらに誘うかのように先端をぐにゅぐにゅと刺激し、今日3回目にもかかわらず、射精はいつもよりずっと長く続いた。
さすがに今日3回目ともなると、賢者タイムで気絶するほど眠くなるということはなく、俺より明らかに長くイっている先輩をまじまじと観察することができた。イっている間も先輩はあごをかち上げているので先輩の首筋に目が行く。桜色に色づき、汗で髪が貼り付いており、エロいというより匂い立つような色気が発せられていた。同時に、だいしゅきホールド状態で俺の腰に密着している腰はぶるぶると震え、先輩の愛液がどぷどぷと分泌されているのか、漏らしたときのように温かい感覚が股間まわりに広がる。
生物としての明確な弱点である首筋が無防備に俺の目の前に晒されていることに気づき、引き寄せられるように先輩の首筋を甘噛みする。ビクンと体が痙攣し、おまんこが締まる。
痛いかな。大丈夫か?
調子に乗って2か所目、3か所目と甘噛みし、先輩の体に俺の歯形をつけていく。先輩の体に俺の跡を残すたびに、先輩の呼吸が震える。
最後に首筋と肩の中間、吸血鬼が血を吸うところに歯を立てると、「いたっ」と先輩が言葉を発した。
「気がつきました?」
「里塚くん、噛みすぎ」
「すいません。先輩も俺のこと噛んでいいですよ」
「そうする」
あぐ、あぐ、と先輩が俺の首筋を甘噛みする。くすっぐったさと弱い痛みが心地よく、尿道に残っていたらしいわずかな精液がびゅるっと先輩の中に撃ち出された。
先輩が俺の首筋を噛んだり舐めたりしている間、俺はゆるゆると腰を動かした。
「里塚くん、まだしたい?」
「したいと言えばしたいですが、これはアレです、先輩のおまんこに俺の精液を塗り広げて馴染ませてやろうっていうやつです」
「里塚くんはエッチだなあ」
「先輩の体のあらゆるところを俺の色に染め上げたいっていう、独占欲とか征服欲的なやつですよ」
「……そんなに私のこと好きなんだ」
「もちろん」
「でも、確かに初めてのセックスで里塚くんの色に染め上げられちゃったなって感じるよ。こんな初セックスされたら、もう里塚くん以外としても満足できないと思う」
「俺も同じですよ。先輩があまりにもエロくて綺麗だから離れられなくなりました。何十年たっても、先輩がしわしわのおばあちゃんになっても毎日抱きますからね」
「里塚くんは本当にエッチだなあ」
「先輩のせいです」
「えー」
そんなこと言い合いながらじゃれていると、ぐううう、と俺の腹が鳴った。先輩が噴き出すように笑う。先輩が笑うと、先輩の腹筋を通じて俺のチンポにもその振動が伝わる。なんだか変な感じだ。
「激しい運動したし、おなか空いたよね。ふくく……」
「まあ、ここ来てからずっとヤりっぱなしでしたし……先輩、ちょっと笑いすぎでは」
「ごめんごめん。いやーちょうど『抜かずの3連発』を終えたところだから、いいタイミングで鳴るおなかだなあって」
時計を見るともう19時。今から作ると食べられるのはずいぶん遅くなってしまうが、明日の朝まで俺と先輩に用事はない。遅い夕食だって先輩となら楽しいだろう。
そういうわけで、ベッドを出ようと体を起こし、チンポを先輩の中から抜く。俺と先輩の結合部はさまざまな体液で大変なことになっていて、おまんこからチンポを抜くことでさらに先輩の中から白濁した液体がごぽっと垂れてきた。エロい。
「あー、抜けちゃった」
「なんか寂しいですね……」
「里塚くんももっと私の中にいたかった?」
「はい」
「私も寂しいな……。なんかもう中に里塚くんのがいるのが普通になっちゃった」
これだよ。
さっきは人に「よくそんなこと真顔で言えるな」とか言ってたけど、先輩も大概だと思う。
「先輩。俺もそういうセリフ、効いちゃうんですからね」
「え、私いまそんな感じのこと言った?」
「気づいてないんですか」
「うそ。気づいてまーす」
「気づいてんのかよ」
「里塚くんは本当にからかい甲斐があるなあ」
悔しい。次のセックスでヒイヒイ言わせたるからな。