※この作品はR-18です。

体使わせてデウロちゃん   作:Rozena

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1話

 カーテンの隙間から朝日が差し込み、瞼をくすぐる。

 体のあちこちにダルさを感じながらも俺ことレンは目を覚ました。

 目を開けるには眩しいので目を擦り、後ろに手を伸ばしてベッドの上に置いてある水を手に取り口に含む。

 そうすると口の渇きが満たされ意識が完全に覚醒し始める。

 

「ん」

 

 腕枕をしていた右腕から声が聞こえた。

 見てみるとデウロが頭を動かしたようだ。

 起きてはいないようでかわいく幸せそうな寝顔が目に映る。

 もう数えるのが馬鹿らしくなるくらい見た顔だが飽きないものだ。

 普段は釣り目ぎみなのに寝るときは垂れ目になっているのも味わい深い。

 

 寝ているデウロの頭を軽く撫でる。

 前にこうしたら喜んでたからね。それに触り心地もいいし。

 そうしてしばらくすると、デウロが目を覚ました。

 

「にゅぁ……おはよう」

 

「おはよう」

 

「んっ」

 

 デウロが目を閉じる。

 いつものあれだ。

 俺は水を口に含みデウロの口に流し込んだ。

 

「ん、んぁ」

 

 飲み込む音が聞こえる。流し込んだ水をデウロが飲み終わったあと、そのまま舌を絡めて深くキスをする。

 

「はっ、はぁぁ、んっ」

 

 腕枕を解きデウロの耳を両手で塞ぎ舌を貪り続ける。

 

「っは、ん、あぁぁ」

 

 キスをするときに耳を塞ぐと音が反響するのだ。

 デウロはこの感覚が好きと言っていたので存分にやってあげる。

 さらに舌を入れて口内を貪る。

 

 5分ほどキスを続けると、デウロはもう完全に蕩けた顔になった。

 

「ん、はぁ、はぁ、はぁ……ねぇ、朝から激しい」

 

「したくなっちゃった。ダメ?」

 

 そう聞くとデウロは顔を少し赤くさせて首を横に振った。

 

「ダメじゃないけど、お腹空いちゃったから朝ごはん食べてからなら」

 

「……」

 

「食べたらまたするからさ」

 

「……わかった。でも今日は付き合ってもらうよ」

 

ーーー

 

 リビングに行き、デウロがご飯を作った朝ごはんを二人で食べる。

 会話はない。この後の行為に期待して喋る余力がないのだ。

 

 無言のまま食べ進め、完食する。

 皿を水につけ終わったデウロに腕を回して抱き着いた。

 

「ね、レン。力強い」

 

「ごめんね。痛かった?抑えられなくて」

 

「どうせ体にしか興味ないくせに。私が立てなくなるまで続けるくせに」

 

「じゃあ止める?」

 

「……する」

 

 結局デウロもしたいんじゃん。

 

 キスをしながらデウロを抱っこしてベッドまで歩く。

 ベッドに辿り着くと少し乱暴にデウロを寝かせ、上から覆いかぶさった。

 

「……あっ」

 

 今からされることを期待するような顔に俺もスイッチが入った。

 パジャマに手を突っ込み、柔らかな胸を揉む。

 

「ん、っあ、はぁぁ」

 

 耐えようとするも我慢しきれず声が漏れ出ている。

 その姿を見ながら服とズボンを脱がしていき、ブラとショーツだけにさせる。

 

 俺好みの黒い下着が姿を見せる。

 俺が揉んでブラがかなりズレてしまっているのが見えてなんとも言えない想いが込み上げてきた。

 

「はぁ、はぁ、はぁ」

 

 まだ始まったばかりなのにもう肩で息をしている。

 吸って吐くという動きにつられて胸が上下に動いている。

 

「まだ始まったばかりだよ」

 

「だって、はぁ、期待、しちゃって」

 

「ほんと、どこでそんな言葉覚えてくるんだか」

 

 出会ったときはあんなに純粋だったのにーー男を知って変わってしまった。

 変えたのは俺なんだけど。

 

 ブラを外し、ショーツに手を伸ばし、上から割れ目をなぞる。

 

「ん…あぁ」

 

「もう濡れてる。エッチな子だね」

 

「うぅ……」カアア

 

 デウロが頬を赤くして顔をそらす。

 俺はショーツの中に手を入れ、クリトリスを中心に愛撫する。

 

 もう片方の手で顔をこっちに向かせて口を貪る。

 膣を弄っている手を動かすたびに体が震えている。

 もう十分濡れてきたので中に指を入れた。

 

「ん、んんん!」

 

 驚いたのか少し体が跳ね上がった。

 吐いた息が口を伝い俺の体に流れ込んでくる。

 

 そのままGスポットに指を這わせて刺激させ続ける。

 

「はっ、はぁ、んん!……ねぇ、もう」

 

「イっちゃいそう?」

 

「うん。あ、だめ。もうきちゃう。あっ、あぁ」

 

 限界が近いのを感じ、引き続き攻める。

 

「あっ、あっ、きちゃう、きちゃう。あっ、イク、イクっ、イっちゃう」

 

 指が締め付けられ体が痙攣する。

 愛液が溢れ出てくる。

 落ち着くまで待ち指を抜く。

 

「グッショグショだね」

 

「指を見せないで……はぁ、ねぇレン」

 

「うん。もう我慢できない」

 

 俺は服を脱ぎ肉棒を出し、デウロのショーツを脱がし一糸纏わぬ姿にさせる。

 亀頭を入口に当てて狙いを定める。

 デウロが息を呑み見つ

めてくる。

 

 俺のものが膣内に吞まれていく。

 ゆっくり挿入していきやがて最奥へと到達した。

 

 膣はほどよくきつく、絡みついて来て気を抜くとすぐにでも射してしまいそうだ。

 デウロの腰を掴み腰を振る。

 

「あっ!あっ!あぁつ!あぁぁ!」

 

 水音が響く。

 

「ん!あっ!……あぁぁん!」

 

 腰を振りながらも胸を掴んで揉みしだく。

 服の上からだとあまりないように見えるが、脱いだら相応にあり揉み心地もいい。

 巨乳とはいえないが少なくとも貧乳ではない。

 

「んんん!んあ!……はぁぁぁん!!!」

 

 Gスポットを抉るように突くと一際大きい嬌声を上げた。

 

「はっ、はっ!……ねぇ、もうイっちゃう」

 

「いいよ。イけ、イっちゃえ」

 

「やだ!やだぁ!いっしょ!いっしょがいい!」

 

「ぐぅ……急に締め付けて」

 

 イかせようと更に激しくすると膣内が勢いよく締め付けてきた。

 足を腰に回してホールドしてくる。

 これやばい。

 

「う、精子上がってきた。射すぞ!」

 

「うん!私ももう!……うっ、あ、イクっ、イグぅ」

 

 腰を密着させ、子宮口に亀頭を押し付けて白濁汁を射す。

 膣が最後の一滴まで搾り取ろうと動いているのが気持ちいい。

 

 数十秒かけて金玉の中の精子をすべて射す。

 

「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……まだ、おっきい」

 

「次はデウロが上になって」

 

「えへ、うん。わかった」

 

 肉棒を抜き、デウロが起き上がりながら座っている俺の肩を押して寝転がさせる。

 俺の上に跨り、肉棒をもって入口へと狙いを定める。

 

「挿れるね」

 

 そういってゆっくりと腰を降ろして吞み込んでいく。

 腰を降ろして降ろして、奥に当たった感触がした。

 

「動くよ」

 

 俺のお腹に手を置きピストンを始める。

 

「ん、あっ、あっ、あっ、あっ」

 

 肉と肉がぶつかりベッドが軋む音が響き渡る。

 だがそれ以上に意識がデウロに吸い込まれる。

 

「んん、あ!あ!あ!んんん!…これ……すごい」

 

 最初はゆっくりめだったが、だんだんと腰の動く速度が上がっていく。

 動くたびに双丘が上下に揺れている。

 世界遺産に登録できるくらいの絶景だ。

 

「あは!ねぇ!奥に当たってる!奥!気持ちいい」

 

 激しく腰を振っていると疲れたのか少しずつ前かがみになってくる。

 かつてダンスを踊っていたらしいデウロは今ではよく俺の上でノリノリになって乱れ舞っている。

 攻められるのが好きだが攻めるのも悪くないらしい。

 

「はぁ、激しいじゃん。こんなペース上げて後から大丈夫そ?」

 

「ん、あぁ!後でどうせ、あん、私がダメって、んんん、言っても、あぁぁ、勝手に使うくせに、ひゃあぁ、何言って」

 

「それはそうなんだけどさ!」

 

 正論に耳が痛いのでこっちからも攻めることにする。

 デウロの腰を掴み下から勢いよく突き上げる。

 一瞬大きな音が鳴った。

 

「えっ、あ……はぁ、ちょ、急にははんそくぅ」

 

「もうイキそうなんでしょ」

 

「あ!それダメ!!子宮下から潰さないで……あっ、重いの来る…う、イグゥ」

 

 デウロが体を激しく痙攣させ、膣内が強く締め付けてくる。

 こちらに倒れこんでくるので勢いを押し殺しながら抱きしめる。

 俺の胸板にデウロの胸が押し潰される感触がして心地よい。

 とうのデウロはそんなことを気にする余裕はなさそうだが。

 

「あっ、これ深い、うぅ、イったまま…ずっと」

 

「うんうん。ちゃんとイケてえらいねぇ」

 

 左手でデウロの背中に手を回して抱きしめ、右手で頭を撫で落ち着くのを待つ。

 1,2分ほど経った頃だろうか、膣の圧が緩み呼吸が落ち着いてきた。

 

「もう動いてよさそう?俺バックでしたい」

 

「あと少しだけ」

 

 言われた通り少しだけ待ち、肉棒を抜く。

 

 体位を変えようと思いデウロを床に立たせ、バックで挿入する。

 挿れたら両腕を掴み激しく腰を打ち付ける。

 

「うっううぅ、また奥、あ、すごい!」

 

 一突きごとに子宮口にぶつかる。

 デウロは子宮を攻められているのが一番気持ちいいらしい。

 

「あん!あ!あ!!あ!!ああぁ!!」

 

 デウロの嬌声が大きくなっていく。

 シミ一つなく瑞々しい背中がエロい。

 長い髪の隙間から見え隠れするうなじも興奮を加速させる。

 

「うっ、あ!ダメ!すぐきちゃう……あ、だめぇ」

 

 イキそうなのでもっと攻める。

 

「う、あぁ!またイク!イクぅ!イグぅぅぅ!」

 

 デウロが果てたが俺ももうイキそうなので気にせず続ける。

 

「俺ももうイキそうだからこのまま続けるぞ」

 

「ちょっ、まっ、あぁぁ!だめ!だめ!だめぇ!」

 

 射精感が高まってきたので更に激しくする。

 

「あっだめぇ!イったのにぃ、またすぐにイっちゃう!」

 

「俺ももう射る」

 

「うん!きて!きてぇ!射してぇ!あっイク」

 

 再び子宮に亀頭を押し付けて中出しする。

 最後の一滴まで射しきり抜くとデウロは床に崩れ落ちた。

 

「はっ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ」

 

 息を切らしている。

 その姿を見て萎えるどころかさっきよりも硬くなる感触を覚える。

 しかし時計を見るともう12時だ。

 

「デウロ、そろそろお昼にしよっか」

 

「はぁ、はぁ、はぁ……うん」

 

 歩くのも辛そうなのでおんぶして運ぶ。

 背中で潰れる胸の感触が気持ちいい。

 

 

ーーー

 

「あっ、うっ、うっう、イグゥ」

 

 ご飯を食べてたら少し休憩を挟み俺たちはぶっとおしで情事を続けていた。

 時計を見るともう5時半を回っている。

 

「ん!あぅ、イったばかりなのに、またすぐイグゥ」

 

 側位で腰を打ち付け、Gスポットと子宮を中心に攻める。

 

「もう、ずっとイってる……イクの止まんない、あっイク」

 

 終盤のデウロは疲れ果ててされるがままだ。

 イキすぎたせいで感度がすごいよくなって立つことさえままならなくなっているが構わずに続ける。

 

「う、あ、あぁ、あ、うあぁ、イグゥ」

 

 顔は蕩けてただ喘ぎ声をあげている。

 

「あっ、イグゥ、イってるのにまた、イクゥ」

 

「もうそろそろ俺も射そう」

 

 何度も射したので最初のときよりも余裕がある。

 ピストンを速くしてラストスパートをかける。

 

「んああぁぁ!ああ!うあぅ!おもいのくる!」

 

「射すぞ!全部受け止めろ!」

 

「ああイク!イク!イグゥ!!」

 

 互いに快感が弾け絶頂へと至る。

 何度も射しているにも関わらず変わらぬ濃度の精液が子宮に流れ込む。

 もう何回も射しているのにまだ足りないというが如く溢れ出て、デウロの膣内を蹂躙する。

 

 最後の一滴まで射しきり、そのまま抜かずにデウロをうつ伏せに寝転がしその上に乗る。

 俗にいう寝バック、デウロが一番好きな体位である。

 

 体重をかけるように腰を振り、Gスポットを抉りポルチオを攻める。

 

「あっ、んん、お゛お゛お゛お゛」

 

 こうやって俺の与える快楽に流され嬌声をあげる姿が好きだ。

 耳元で囁く。

 

「好きだよ、デウロ」

 

「…え!あぐ、う、イク!」

 

 ちょろい。

 

「またイっちゃったね」

 

「え、あ、えぇ?……今、好きって」

 

「続けるよ」

 

「あっ待って、今イったばっかぁ……あ、お゛ぅ」

 

 デウロはこういう好きだとか愛してるだとかの言葉に弱い。

 いつもはやらないがたまにこうしてやると効果抜群だ。

 

 さっきイったばっかりだというのにもう射精感が沸いてきた。

 

「デウロ、また射すよ」

 

「ああ!うん。欲しい、なかに……あっ、イグゥ」

 

 今日は気分がいいのでもう一度伝えてやる。

 

「愛してるよ」

 

「ーー!?」

 

 声にならない悲鳴をあげながら果てるデウロの膣内に射精する。

 多幸感に包まれ溢れ出す快楽を味わい尽くす。

 そのまま数分間経ってようやくデウロの膣内から肉棒を抜いた。

 

 反応がないのでこちらを向かせると気絶してしまったのか眠ってしまっている。

 もう少ししたいがもう8時だ。

 

 晩御飯を買いに行かないと。

 

 気絶したデウロの体に付いている体液をタオルで拭い、布団を掛けて寝かせた。

 俺はシャワーを浴び、服を着て外に出る準備をする。

 晩御飯はスーパーの弁当でいいか。

 

 行こうとしたとき、デウロが起きてきた。

 足腰に疲労が溜まっているらしく、壁に体重を預けている。

 

「どこか行くの?」

 

「晩御飯の買い出し。一緒に行く?」

 

「え」

 

「嘘だよ。外出たくないんでしょ。それにデウロシャワーも浴びてないし。一人で行くから安心して」

 

「うん。ありがと」

 

 初めて会った日からデウロはいつも俺の家にいる。外出してるのを見たことがないし本人も嫌がっている。

 どうやらかつての仲間に会うのを恐れているらしい。

 まぁ誰にでもそういう事情の一つや二つあるだろう。

 今の関係性が壊れるとイヤなので追及はしないでおく。

 晩御飯買いに行ってこよ。

 

 

 

ーーー

 

 憧れの兄がいた。

 物心ついたときには既にダンスを踊っていた兄だ。

 楽しそうに踊る兄の姿に魅了され、思わず息を飲んだ。

 かっこよかった。あんな風になりたかった。追いつきたかった。

 それが私がダンスを始めたきっかけだった。

 

 憧れの兄のようになりたいという夢を叶えるためにダンススクールに通おうと思ってミアレに来た。

 ダンスの練習をしながらも、色々あってMZ団に入って、タウニーやキョウヤたちと一緒に暴走メガシンカポケモンを沈めたりしてミアレを守って……たのしかったなぁ。

 

 私もダンスがどんどんうまくなっていって、順風満帆…まさにそう思っていたときのことだ。

 私の夢が崩れ始めた。

 

 難しいダンスに挑戦していたの。今の私ならできると思って。

 根拠のない全能感のまま踊って、私は怪我をした。

 全治4か月、足首の靭帯を断裂した私にお医者さんはそう告げた。

 

 このときはそんなに重くとらえてなくて、正直やっちゃったなーってくらいだった。

 先生に事情を説明して、また踊れる日を楽しみにしながら治療を進めた。

 

 そして4か月後、怪我も完治してまた踊れる日が来た。

 友達もみんな自分の事のように喜んでくれて幸せな気持ちが溢れた。

 

 だけどもう、私はダンスを踊れなくなっていた。

 

 自分ではなんてことないと思っていた。

 だけどいざ踊ろうとした瞬間、怪我をしたあの日のことがフラッシュバックして胸の内から恐怖が溢れ出してきちゃったの。

 呼吸が乱れて、脈拍が自分でも聞こえるくらい速くなって眩暈がした。

 様子がおかしい私を友達も先生も心配してくれて、結局その日は踊らずに帰った。

 

 そして次の日もその次の日も1週間経っても私は踊れなかった。

 応援してくれる友達の声に諦めが入っていたのに気づいた。

 先生の目から私への期待が無くなっていくのを感じた。

 

 MZ団のみんなも私の様子がおかしいのに気づいて心配してくれたけど、その心配が私にはどうにも居心地が悪かった。

 自分がなんのために存在しているのかわからなくて、考えても考えても悪いことしか思い浮かばなくなって、あんなに憧れていた兄に劣等感と言い表しようのないモヤモヤを覚えて、私はMZ団のホテルを飛び出した。

 

 雨が降っている中、自分がどこにいるかもわからないくらい走った。

 立ち止まった時、ドッと疲れが襲ってきて、息も絶え絶えだったので近くにあるベンチに座って時間を潰した。

 雨が私の体から熱を奪っていく。ただ体が冷えてくだけなのに、ダンスへの情熱すらも雨に奪われているようで、涙が出てきた。

 

 また踊れるようになりたい。

 

 尊敬していた兄が旅に出て私の前から去った。寂しさで胸が押し潰されそうだった。

 ミアレに来たばかりの頃、ルームシェアして一緒に住んでた子がオーディションに受かった。笑顔で祝ったけど、心の奥底に置いてかれた焦りがあることに気づいていた。

 

 いつまで泣いていたかはわからない。空をみるといつの間にか雨は止んでいて夕焼けに染まっていた空が真っ暗になっていた。

 スマホを見るともう10時になっている。みんな心配してるだろうな。

 帰ろう、と思い立ち上がろうとする。

 

「っ」

 

 怖い。みんなの元に帰るのが怖い。

 怒られるのだろうか。心配されるのだろうか。

 そんなことを考えていたときだった。レンと出会ったのは。

 

「お姉さん、大丈夫かい?」

 

「っえ、あ、私ですか」

 

「そうそう。何か思い詰めている顔してるけど大丈夫かい?なんだったら話聞くよ」

 

「いえ、大丈夫です」

 

「大丈夫な人間はそんな顔しないよ。お姉さん濡れてるし、それにもう夜も遅いんだ。おいでよ」

 

 そうだ、もう夜も遅い。なら今日は帰らないで明日の朝帰ればいい。

 そうだ。そうすればいいんだ。

 でもみんなきっと心配して……いやもう、いいか。

 

 私の中のどこかで、糸が切れた感覚がした。

 

「わかった。どこに行けばいいの」

 

「この先に俺の住んでるマンションがあるからそこに行こっか」

 

「……わかった」

 

 今考えればどう考えたって体目当てだ。

 いや、このときの私も頭ではわかってた。

 だけど、考えるのに疲れてて、もうどうなってもいいやって想いでついていった。

 

 その後はお察しの通り、レンと初めての夜を過ごした。

 初めて知る男というものは思いの外悪くなかった。

 それは多分、レンがうまかったというのもあるんだろうけど。

 

 初めてなのに何回も果てちゃって、自分が恥ずかしくなった。

 レンがあまりにも上手だから他の女の子にも同じことをしているのだろうかと考えモヤモヤしたのは秘密だ。

 

 それ以来、私はMZ団のみんなと会ってない。最近まで鳴りやまなかったスマホの通知も今ではもうほとんどこない。私の荷物だって置いてきたままだ。

 

 それにダンススクールだって今どうなってるのかわからない。

 退学にでもされたのだろうか。

 スカラーシップで行ってたからお金どうしよう。

 タウニーが借金してきたときはあんなに呆れたのに、それと同じことを自分もしている。

 

 いや、もういいんだ。

 

 今更どの面下げて会いに行けというのだ。

 もう逃げたんだ私はあのホテルから。タウニーやAzさんに恩を返したいとか言っておきながら結局逃げた。

 そんな人間にもう彼らの元に戻る資格なんてないのだ。

 そうだ。私にはもうレンしか残っていないんだ。

 レンに捨てられれば私にはもう何も残らない。それは嫌だ。怖い。寂しい。

 

 身を任せて可愛がられている間はレンは私を必要としてくれる。

 レンに抱かれている間はこの恐怖を忘れられる。

 あの体の奥底が満たされる快感に縋ってしまう。

 

 それに、レンに尽くしている間はレンは私のことを捨てないでくれる。

 

「ん」

 

 シャワーを浴びていると、子宮に溜まっていた精液が垂れてきた。

 

「赤ちゃん、できちゃうのかな」

 

 ………………まぁ、いまさらか。

 私の夢は叶わなかった。応援してくれる仲間からも逃げた。

 そんな女には相応しい末路だ。

 あのときの熱はもう消えてしまった。

 いっそ子供でもできて、未練を完全に断ち切ってくれればいいんだ。

 でもそうなったら、レンに捨てられちゃうのかな……

 

「買ってきたよー!」

 

 リビングから声が聞こえる。

 

「ちょっと待ってー!あと少し―!」

 

 シャワーから出た私はまたレンのもとに戻る。

 今日も彼の腕に抱かれてないと寝れなさそうだから。

 





 デウロちゃんってなんだかヒモ男の面倒見てそうなイメージがあるのはなぜだろう。
 根が真面目でしっかりものなのになぜかメンヘラになってそう。

 このままほっとくとMZ団のみんなとマチエールが突撃してきます。
 それまで頑張れ主人公!
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