七香の体は、まだ健太郎の熱を覚えていた。
ソファのクッションに染み込んだ甘い匂いが、彼女の鼻をくすぐり、肌は火照り、下腹部に残る余韻が疼く。彼の指先が辿った軌跡を、今も鮮明に感じる。
健太郎はさっと彼女の隣から離れ、リビングを出て行った。
玄関で隆司と交わす軽い会話が、七香の神経を逆なでする。その声は、彼女の罪を嘲笑うかのように響いた。
「お疲れ様です、隆司さん。今日も遅かったんですね」
七香は、濡れた床を拭きながら、健太郎との行為がフラッシュバックする。彼の息遣い、指先の感触、そして、自分から溢れ出た蜜が床を濡らした瞬間。羞恥心が彼女の体を駆け抜け、顔が熱くなる。
彼女は、ぐっしょりと濡れたパンティを素早く脱ぎ、手で握りしめた。冷たい布地が、現実を思い出させる。七香は、リビング横の洗濯機まで走り、その証拠を中に放り込んだ。
洗濯機の蓋を閉める音が、異様に大きく響き、彼女の心臓を締めつける。
「七香、どうしたんだ?顔が赤いぞ」
隆司の声に、七香はハッと振り返る。彼女は、必死に笑顔を作り、夫の前に立つ。
「おかえり、隆司さん。今日も遅くまでお疲れ様」
七香は、夫の鞄を受け取りながら、健太郎の存在が彼女の日常を侵食していることを感じる。夫の優しい笑顔が、彼女の胸を締めつける。
夕食の後片付けを済ませ、七香は洗濯機の中を確認しようと近づく
しかし、そこは空っぽだった。
「え……どこに?」
彼女は、洗濯機の周りを見回すが、入れたはずのパンティはどこにも見当たらない。心臓が激しく鼓動し、冷や汗が背中を流れ落ちる。
「隆司さん?いや、そんなはずはない……」
七香は、健太郎を疑うが、彼も二階に上がっていたはずだ。彼女の脳裏に、恐ろしい可能性が浮かぶ。
「まさか……」
その時、奥のトイレから翔太が出てくる。彼は、手をズボンのポケットに突っ込んだまま、無言でにやっと笑いながら二階へと上がっていった。
「まさか……翔太さん?!」
七香の体は、凍りついたように動かなくなる。翔太は、健太郎の中学生になる息子。彼が、彼女のパンティを盗んだのか?
彼女の心は、混乱と羞恥心で満たされる。下腹部の疼きが、再び蘇り、体は火照り始める。七香は、震える手で洗濯機の蓋を閉め、ソファに座り込んだ。
官能と恐怖が、彼女の体を支配する。健太郎との行為の余韻が、まだ体に残り、翔太の視線が、彼女の肌を這うように感じる。
「まさか……そんなはずはない……」
七香の吐息が、甘く切ない囁きのように漏れる。彼女の体は、裏切りの悦びと恐怖に揺れ動き、心は、罪の意識と羞恥心で締めつけられる。
#まさか。。そんなはずはない。。ドキドキがとまらない。。
七香の体は、まだ震えている。彼女の秘密が、暴かれるのではないかという恐怖が、官能的な興奮と混ざり合い、彼女の心を惑わす。
翔太の視線、健太郎の指先、そして、夫の優しい笑顔が、彼女の体を駆け抜け、七香は、自分自身を見失いそうになる。