『有罪です。~キミを好きでいられるだろうか【第4話考察編】』 作:A.N.F
◆◆◆ 第14話 学園祭の開幕 ◆◆◆
昼休み、そして放課後の学園祭の準備を終えた教室。バイトの無い木戸の部屋、そして森川の部屋で静かに行われる森川の奪い合い。
だが松井と吉塚が二人っきりでおこなっているのは内田も知っている所だが、どこにも顔を出さずに静かにいる事が、松井には不自然に写っていた。
そして徐々に雰囲気が色っぽくなっていく級長。どことなく仕草や体の一部が、何でもない行動でエロく見える。
木戸、青山のセフレになっていることも内心不安になっていた。
あれほど仲の良かった木戸、青山、内田、吉塚の四人が、級長が入った事でバラバラになっていく。
そもそもこの日曜日に行われる学園祭の実行委員として集まったオレら。
特に仲が良かったわけでもない。木戸、青山、内田、吉塚は恋愛感情は無く、身体の関係のみ。ストレス発散か、気持ちいい事をお互いにしているだけの利害関係だと思っている。
ああ、オレも回数をこなしているうちに、女子に対しての淡い憧れや話しにくさなんてのが飛んでしまった。
これが
ただ隣で、スマホの画面の中で、級長がやられているのを見ているだけ。
肝心の告白なんか、一つもしていない。
童貞じゃなくなってもコレじゃあな……
どこかで一発逆転を狙っているが、なかなか切っ掛けが無い。
だからオレは、この学園祭でチャンスを狙っていた。
「あっ、お疲れ様です松井君」
「うん、級長もお疲れ様。いよいよ学園祭だね」
「色々忙しかったけど……いいえ……結構頼っていたから何も言えないけど、ありがとう松井君」
知ってるって。途中で準備をサボって、木戸や青山とトイレなどでやってた事ぐらい……でも。
「良いんだよ。オレ、級長の事を……」
「え……」
「級長を…………助けたかったから。一緒に出来る行事だから」
「そ、そうよね……三年になったらイヤでも勉強で学園祭どころじゃなくなるものね」
「うん……最後の大きな行事……だものね」
昨日、放課後にクラスで残って仕上げた暗幕だらけの教室で、オレらは見つめ合っていた。
これは!と思ったが、案の定ガヤガヤとした声が聞こえ、朝早い時間だと言うのに実行委員達が次々に入ってくる。
「おおーいい出来じゃねえか」
「木戸君はバイトっていってサボったでしょ」
「そうよ。私たちで仕上げたんですよ」
「級長も準備はOKか?」
「え……ええ。後は着替えと、厨房班の準備ね」
「そりゃあ……楽しみだな」
青山の言葉でみんなが頷く。
男子は厨房で隣のクラスを借りた。女子はその一角を暗幕で囲い、着替えと休憩を取れるようにしている。
勿論、担任には少し誤魔化して大人しい衣装を見せて確認済み。
一部の男子から俺らもコスさせろと声が上がり、それならばと店内を男女分けにした。
この男女分けは、利用者が男か女で分けるのではなく、店員が男ですよー女ですよーという意味。
だから男子のコスが見たければ、男のコーナーへ。
女子のコスが見たければ、女のコーナーへ。
必然的に男のコーナーには女子しか集まらず、女のコーナーには少数の女子と大勢の男子が来る事が予想されていた。
もちろんクラスで立候補した男子は、無条件に店員として出られる訳ではない。
女子の厳しい審査を合格できなければいけないのだ。
自薦他薦を問わず、と言う事から問題は大きくなった。オレの仲の良い所で青山と石丸がこの審査に合格したが、「俺やだよ」と言う青山の事なんか誰も聞かず、元水泳部と言う頃で、ス-パーローライズの水着に裸ジャケットと言う変態チックな衣装まで決められた。
おまけの石丸は普通の執事姿だそうだ。
もちろんオレは隣のクラスを貸してもらい、ドリンクや軽食を作る側だ。
暗幕を廊下側にも張り巡らせ、二つのクラスを見られずに行き来できるようにしてある。
そして木戸は店側の裏方。ギミック操作に手を挙げた。小道具操作などを主に行う操作係りとも言う。
めんどくさがりで殆ど喋る事も出来ない係りを選ぶとは……さてはサボる気だな。
暗闇で寝ている木戸が安易に想像できる。これは後で起こしに行かないといけないな。実行委員として責任は持ってもらおう。
次々に登校してくるクラスメイト。
賑やかになってくる教室。
さあ、学園祭の始まりだオレも頑張ろう!
待ってましたとばかりに、他のクラスの男子が、
しかし解せない。
なんでクラスメイトの厨房係りはコスプレ姿を見せてくれないんだ。
女子は、暗幕や衝立に囲われた厨房の隣で着替え、暗幕のトンネルを抜けてカフェのある教室へと向かう。
そこに俺ら男子の鑑賞する場所は用意されていない。
見られるのは、同じく厨房を希望した料理の上手な女子。
はっきり言うと、見かけが余りよろしくない女子ばかり。それを言うと角が立つのだが、オレら男子も表舞台に出られなかったモブ……誰も文句を言えずに黙々と飲み物やサンドイッチ、パンケーキなどの軽食を作るのであった。
だが、チャンスはやって来た!
「休憩時間に行けばいいんじゃね」
誰かがポツリと零した。
そう、裏方にも休憩時間と言うものがあった!
それからオレら男子は忙しさを忘れ、黙々と仕事を進め、まだ見ぬ楽園を夢見て休憩時間よまだかと思いながら悶々とするのであった。
これからが本番……
作者がNTRへの苦情を言われていたらしいが、
私的にはこの作品はNTRではないとの認識で書いています。
結果的に寝取られのようになるかもしれませんが、
根本的にはBSSとWSSの混ざった感じかと。
NTRなら、初めにもう少し盛り上がりがあっても良さそうと言う認識です。
なので、このまま驀進致しますのであしからず。
リアルが忙しい為に2日に1回と言う投稿が守れず、ごく少数の読者の方にはご迷惑をおかけします。