『有罪です。~キミを好きでいられるだろうか【第4話考察編】』 作:A.N.F
纏まった執筆時間が無かった為に遅くなりました。
◆◆◆ 第15話 カケ ◆◆◆
「キャー」
「こ、怖くないんだもん」
「おおーすげー」
「エロ怖いは……初めてだな」
そこは欲望の坩堝だった。
欲求から解放されたプレイヤーたちが、各々のコス姿を披露しているのだが、肝心の顔はゾンビだったり、骨が露出しているなどの特殊メイクやシールで誰だか分からない様子になっている。
意を決して店内へと入る。
暗闇の中からボワンと照らされて出てくるカフェ店員。
誰かは分からないが、超ミニのメイド姿の店員が近づいてくる。綺麗な生足、もう少し屈んだらパンツが見えるかもと思わせるところが流石はコスプレ。
黒っぽいミニスカにエプロンドレス。しかもブラウスは何処で売っているのかノースリーブ。先生に見せに行った中にはこんなのは無かった気がする。胸元を拡げて谷間を強調している。
嬉しいのだが、こっちの方が恥ずかしくなってしまう。
「何に致しますか?」
「ヒイッ!」
見ないようにしていたのだが、いきなり骸骨の顔が間近にきてビビる。
「うふふ、私ですよ松井さん」
「え……ああ、紗良さんか」
セクシーメイド姿は吉塚さんだった。
一応、オレらの間では、付き合っていると言う事になっており、放課後になると少しの時間を割いて毎日のようにセックスしていたりもする。
まだ弟くんには紗良さんがヤリマンで、オレが悪の道に引き込んだ男子仲間だという疑念が晴れていない。
このまま放置すると姉弟関係が崩れてしまうので、仕方なく……と言うのと、堂々と家族の許可を得ながらのセックスが出来る環境が惜しくて、そのまま付き合っていると言う設定にしていた。
木戸や青山から付き合ってるんじゃね?
と言うやっかみがあり、クラスの中でも俺達が付き合っていると言う噂はまかり通っていた。
その影響もあり、紗良さんはオレのお座っている足の上に横座りして首に腕を回して来る。
「ねえねえ、そんなに怖い?『ひいっ』って言ってたわよ『ひいっ』って」
よほど面白かったのか、ケラケラと笑う吉塚さん。
吉澤さんは、最近よく笑う。
授業中では余り変わらないのだけど、放課後になると少し表情が豊かになった気がする。
ご飯も良く作ってくれる。
宿題も良く見てくれる。
もちろんセックスも何度もしてくれる。
だけどオレは……
オレは……
その時、椅子とテーブル代わりの机になっていた隠れ家的な個室の出入口をボディースーツのようなコスを着た女子が通り過ぎた。
特別に露出などはしていなかったが、あからさまな胸を強調した姿と言い、顔まで覆ったフェイスマスクで誰だかは分からなかったのだが、“ギギギギ””ポチャン”“ヒュー”などと言う恐怖を生み出しそうな効果音に隠れて『はぁ はぁ んっ んはぁ』と苦しそうに息を漏らす姿、そして腰を緩やかに前後に振る様子からピンッときた。
「あ、級長?!」
ビクッ と反応するキャットウーマン。
サッと出入口から消える級長なのだろうが、太ももの上に乗っている吉塚さんが邪魔で追いかけられなかった。
「よく分かったわね級長だって」
「うん……あの胸だし」
「そっかー……やっぱり松井くんは胸の多いな女子がいいの?」
「いや……そんな事ないよ」
「良かった――」
安堵の声を漏らすと、吉塚さんは半分ほど剥き出しになっていたEカップの胸をオレの顔に押し付けて来た。
胸は大きさじゃないんだ。
確かに大きさは分かりやすいんだけど、肝心なのは誰の胸……なんだけどな。
その後、コーヒーとサンドイッチを頼んだオレは、吉塚さんの持って来た品物を食べながら時々現れる吉塚さんや、他の女子を眺めながら、この
「おっと忘れるところだった。木戸がサボっていないか見てみるんだった」
食べ終わったオレは、普通は入ってはいけない暗幕を捲り、二か所ある通路の端に向って行った。
「やっぱりいないじゃないか。木戸の奴め、サボりやがって」
小道具係りとして真っすぐに伸びた通路に天上付近に張られたワイヤーで吊るされた髑髏を定期的に動かす役目だった木戸。
どこを探しても見当たらない。そして一番端のm度際まで来た時、椅子代わりに置かれた段ボールの更に奥から、湿った音と唸る男の声が聞こえていた。
「おおっ、そこそこ……数m離れた所には客がいるんだが……やめられねーな」
窓から明かりが漏れないように二重にしていた暗幕。その窓際から明らかに木戸の小さな声が響いていた。
「こんな事になちゃって……級長ってそっちの素質があったんだな」
なんだ?
何をしているんだ?
俺は相手が明らかに級長だろうと思い、思い切って暗幕を開けて中へと入った。
そこには仁王立ちしている木戸と、その前でしゃがみ込んでいるさっき見た級長のしているキャットウーマンの女子がいた。
「おおっ……ああ、松井か。彼女持ちの松井には関係ないけど……見ていくか?」
口のところが開けられたフェイスマスクの女子が、顔を横向きにし、長い舌で竿を咥えながら舌を巻き付けオレを横目で見て来た。
「き、級長……」
さっき見た衣装を着た級長はフェラチオをしているのだが、その衣装に違和感があった。
しゃがんでいてハッキリと分からなかったのだが、級長の大きなお尻が半分以上見えていた。
それは股にチャックでもあったのか、お尻の割れ目の辺りから富士山の様に衣装の生地が広がっている。
暗闇でも分かる程の白い肌を露わにし、丁度大事なお尻の割れ目を黒い尻尾が垂れさがって見えないでいた。
お尻の割れ目が……
スーツは上に上がっている……
ん?
この尻尾はどこに付いているんだ?
普通生地に付いてるだろ?
そこに生地はないと思うんだが……
しゃがみ込んでいる為に肝心の股間部分が見えない。
ひょっとしたらマンコに入っていて、針金を曲げて尻尾とした?
いやいや、どっちかと言うとこの場所はこうも――
「級長、松井が尻尾の生えてるところに興味があるらしいぜ」
「んんふぅ」
思っていた予想とは違い、級長は木戸のチンコをしゃぶりながら、子供がイヤイヤとするように頭を横に振っていた。
「残念だな。彼女持ちの松井は嫌われてるらしいな」
毎日のようにゆっくりとした部屋の中でセックスが出来る利点もあったが、こういう時は吉塚さんを邪魔だと感じてしまう。
いかせん、自分から付き合おうと言えず、流されるがままに体裁を考え、表面上付き合っていると見せかけている間柄なのだ。
それを分かっているはずなのに、この木戸や青山が仲間内で「松井は彼女持ちだからな」「俺らはフリーだから、誰もいない者同士で楽しむしかないよな」などと言って、級長を二人で代わる代わる言いくるめてたんだ。
だけど……
そんなオレにも見る権利ぐらいあるはずだ。
オレは太ももを大きく開いてしゃがんでいる級長の後ろに同じようにしゃがみ込んだ。
この尻尾はどうなっているんだろうか。
その興味の答えを探すかのように尻尾の前端を掴んだ――
「あ……」
手をすり抜けていく尻尾。
その尻尾は方向を変え、宙に浮かんでいく。
「だから駄目だって。ほら級長、尻をこっちに向けなって」
フェラチオを中断し、その場で立たされた級長が、顔をオレの方へと向けて立った。
「あっ」
背中を押されたのか、前に倒れて両腕を床に着ける級長。
その顔は俺の正面に来ており、この暗闇でもハッキリと分かる程の至近距離だった。
「声を出すなよ……うわっ、級長……ドロドロマンコになってるじゃん……エロ……じゃあ入れるな」
戸惑う表情の級長。
反対向きで見えなかった、級長の形のいい、若干垂れ下がった胸がふるふると震え、オレを見ながら唇を軽く噛んだ。
「ん……んふ……あ……あ!……んんん――っ……んおっ……はいって……はいってきたぁ」
少し苦しいような顔から、パッと明るい顔に変わり、薄目を開けた状態で、ほほ笑む。
そのコロコロと変わる表情から、木戸の奴が級長に入れていると言う事ぐらいは分かる。
「いつもより締まってるよな。ギッチギチだぜ。誰かに見られてるからか?」
「ちっ……ん……はっ……うっ……ちがうわよ」
前後に身体を揺すられながら、級長は否定した。
でも、まだ分からない。
まだ。ほんの僅かでも好意がオレにあるのかもしれない。
『好きな人に見られながらのセックスは、最高に気持ちがいい』と内田さんは言った。
“いつもより締まってる=オレの事が好き”
ってこともあり得るのだ。
しかも、ゆっくりと後ろから突かれながらも、オレへの視線を外す事なくタメ息のような声を漏らす級長。
これでオレの事が嫌いだと言う可能性は低いはずだ。
オレはここでカケに出た。
胸元が開いたままでブラも付けていない級長の垂れ下がった胸元へと手を伸ばす。
「あ……まつ……い……くん……」
「級長……触るよ」
「ダメ……今触ったら…………ダメなの」
「おっ……おおっ……松井、何してるんだ。級長のマンコが一気に締まりだしたぞっ」
触る前からこれだ。
オレはダメだと言われながらも、ふるふると震える胸の頂きに掌が当たる。
「んっ! はぁぁぁぁんっ」
一回り大きなため息……いや、喘ぎ声が漏れた。
そしてオレの手の平に震える固い先端、乳首が揺れ動く感触が伝わって来た。
それだけにとどまらず、オレは震える級長の胸の頂きを柔らかく二本の指で摘まんだ。
「んっ!あ!」
級長の後ろで喚く男の声など、ゾーンに入った今のオレには聞こえなかった。
摘まんだ乳首をゆっくりと触る。
コリ コリ コリっ コリコリコリ
「んはあっ あっ あっ はあああっ イッ イクぅ」
半開きの視線を俺に向けたまま、その先の腰が盛大に跳ねた!
「ぐおおっ、スゲえ締まるっ!」
天を仰ぎ、動きを止めて耐える木戸。
だが、この絶頂はオレが与えたものだ。
この忙しかった日々、僅かな時間を作って吉塚さんと鍛えた感覚、そしてイカせ方を学んだつもりだった。
無駄じゃなかった。
単なる射精の快感に溺れそうになっていた最中、オレの心はいつも級長との妄想でいっぱいだった。
ここで、その妄想が花開く!
「級長……舌を出して。吸ってあげるから」
「ふぁ……ダメなんだからぁ」
まだ絶頂の余韻に浸っているのか、級長はダメだと言いながら俺に向って長い舌を、さっきまで木戸のチンコをしゃぶっていた舌を伸ばして来た。
その舌の先端に、オレは自分の舌を伸ばす。
自ら伸ばした舌の先端が唾液たっぷりになっていた級長の舌と合わさり、舌先同士で上下左右に弾き合う。
「んはっ……れろ……れろ……んあっ、きもひいいの……ああっりゃめっ、またいきゅ……」
暑い吐息と共に、再び絶頂すると言う予告を吐く級長。
「おっ、おっ、俺のでイクんだっ!」
その時、級長の後ろからズンッ!と激しく突かれ、その勢いのままにオレと級長は、唇が合わさった!
じゅるじゅるじゅるじゅる
口腔内を激しく動き回る長い舌。全身に鳥肌が立つような気持ち良さと、甘い唾液を送り込まれ、級長は再び激しくイッた!
「んぐうう!」
二度、三度と激しく跳ね上がる級長の腰。
これはまた俺の勝ちだ。
木戸はイカせる切っ掛けに過ぎない。肝心なスイッチはオレが押したんだ。
自身たっぷりになったオレは、出された唾液を飲み干し、反対に俺の唾液も送り出し、舌を啜った。
「うふふ、これでこのカケは私の勝ちよね」
「ッ!?」
咄嗟に唇を離し、声のした方向を見る。
そこには最近あまりしゃべっていなかった内田さんの姿があった。
しかも、見慣れない後輩らしき男子と、そして何度か会って喋ったことのある一つ下の後輩。
そう、吉塚さんの弟の姿がそこにはあった。
漸く動き出した内田。そして後輩達。
内田のカケとは?
そして後輩達とどうなっていくのか。
未だ現れない青山はどうするのか?
こうご期待。
不定期になってすみません。次回もいつになるか分かりません。