唯一無二の親友だった幼馴染が実は女で何かもうぐちゃぐちゃだ 作:山崎世界
それから宿泊先の旅館に到着してチェックインを済ませ、荷物を置いて早速だが温泉を楽しむことにした。
室内にある家族風呂に。
「ゆーと、背中流してあげるね」
一糸まとわぬ姿。すらっとした華奢な身体ながら、やっぱり男とは違う曲線を描いている。
しゅっしゅっとボディソープを泡立たせて手を背中に這わせる。
「ゆーとの背中……て、結構広くなったね」
「そう、かね」
「うん……」
ぴとっと、手ではない柔らかな感触がぐに、ぐにっと押し付けられる。
「はぁ……んふ……」
耳元で、濡れた反響とともにしのぶの吐息が漏れる。
「それじゃ、前も洗ってあげるね」
しのぶは風呂桶に座って俺の前に跪く。身体が泡まみれで、にゅるっと滑るがそれを必死にしがみつくように、首に手を回す。
「んー……ふ、ちゅ」
拍子に、キスをしてきて、身体の内部にまで侵入してくる舌。胸板にしのぶの泡まみれの胸が押し付けられて、そのまま擦られる。
そのまま、二の腕、さらに太もも。そして、股に。
「あんまり、おおきくないから……包み込むって感じにはならない、けど」
しのぶは泡まみれの胸で俺の肉棒を包み込む。しのぶの言う通り、挟み込む、という感じで肉棒がところどころはみ出している。
「んん、ふぅ……」
しのぶの胸の感触は柔らかいだけでなく張りがあって、どんどんと快感がたまっていく。
けれど、先端のあたりだとか、はみ出ている部分に刺激が欲しくなり思わず腰を突き出してしまう。
「きゃ、もう……いい、よ、気持ちいいところ、突いて」
心臓を突くような動きに対しても、しのぶは一切拒否しない。
そのまま調子づいて、ぬるぬるのしのぶの胸に突き入れる。
「ん、は、ぁ? 熱い……出てる、んだね」
ボディソープと溶け合うようにして射精して、しのぶはそのままそれで身体を洗うようにして、ぬちゃぬちゃと胸を寄せ合う。
そのまましのぶをうつ伏せに押し倒して、尻を掲げさせて後ろから挿入する。
すらりとした背中のラインはとても綺麗で、とりわけやっぱり尻がいいと思う。パンパン、と腰を打ち付けるのと同時に、泡まみれの手で思う存分に揉みしだく。
「やぁ、ダメ、そん……ッ!」
尻の感度がいいのか、びくびくと震えながら締め付けが強くなる。
「……ッ!」
そして射精し、肉棒を引き抜く。しのぶはぐったりしていたので、冷たすぎないくらいのシャワーで身体をとりあえず洗う。
膣内からとろとろ次から次へと出てくる精液を見て、少しぎょっとした。
「……んー、ごめんね」
しのぶは目を閉じながら礼を言った。
ちなみに今、頭を洗っている。しのぶの。
「本当にいいのか? 俺が洗っても」
俺とは違って、自分用のシャンプーとか自前で持ってきてたりするこだわりとかあるのに。
「うん、いいよ」
「そっか……かゆいところないか?」
「んー……」
そのまま無言で頭を洗った
※※※
「「ふぅ……」」
身体を洗い流してから湯船に浸かる。二人して年寄り臭い溜息が漏れたが、まあしょうがない。
「それにしてもゆーと、何で温泉に?」
「まあ何ていうかあれだ。今の生活の中じゃ湯に浸かってってのは難しいだろうからさ」
どこかに出かけたいというのはまずあって。それでどこがいいかというと、という条件付けだ。
「……あー、そっか。この前……うん。ありがとね」
「……そういえば、こうして一緒に風呂に入ったことって無かったよな」
素直に礼を言われて、話題を逸らす。
「うん、そうだね。まあさすがに一緒にお風呂に入ったりしたらバレるからね……」
今にして思えばだがそのころからバレないように気を付けていたということだ。
「まあゆーとの場合、一緒にお風呂入っても気づかなかったような気もするけどね」
「ほっとけ」
思えば一緒に海に行こうとか言っても来なかったな。
「海かぁ……海はちょっとねー。カツラもお化粧も出来ないから誤魔化しが効かないし」
なるほど。
「ゆーとは、海に行きたい?」
「いや、別に。そこまでの思い入れはないぞ」
「……ゆーとは海沿いの町とかに行ったことはあったりする?」
「まあ……色々とな」
都会も田舎も。海沿いも山沿いも。あったような気がする。とはいってもろくな思い出もあったものではないが。
「そうなのかな?」
そこそこどうでもいいように、話を切るように声を発したつもりだったが、しのぶはむしろ突っ込んでくる。
「ゆーとってさ。自分にとっての帰る場所が欲しい、とか言うけど本当はそんなことないんじゃないかな」
倉科しのぶ。こいつは、この女の子の人生は偽りに満ちていた。
変装して毎日を過ごして、本心を覆い隠して生きていた。けれどそれは悪意ではなくて、お爺さんの、俺の、周りの期待に応えただけだ。
けれど今、その本心をぶつけてる。
俺たちが再会した日のように。
「本当は色々なところを転々とする方が性に合ってるんじゃないの? だからこうして、さ。旅に出たりするし」
しのぶは俺から目を逸らすように湯船に顔までつかる。
「ちが……」
そうじゃない。俺は……て、しのぶ?
「ぶくぶくぶく……」
「しのぶーー!!??」
いつの間にかのぼせたしのぶを背負って、俺は部屋に戻るのだった。