※この作品はR-18です。

今夜の戦術方針   作:自棄ノ原

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オルクセン王国史二次創作
書籍版1巻 コミック版3巻読了後を推奨


Act2

 グスタフの視線の先で、栗色の髪が蠢いている。

 

 綺麗な髪だ。シルヴァン河の近くで女を見つけた瞬間にも、そう思った。返り血と泥に汚れ、地面に倒れていても、彼女は美しかった。その頭部を彩り飾る毛髪の豊かな艶めきは、どんな獣よりも強く、誇り高い女氏族長に相応しい。

 

 いまその栗色は、微かな室内光に照らされながら、彼の下腹部で揺れている。肌触りの良い手の感触が彼の高揚した部分に触れ、撫で上げ、撫で下ろす。唇でそっと触れられる。彼女自身を引き裂くように傷つけてしまうかもしれない部分に、あらかじめ祝福を与えるように。

 

 幾度も与えられる口付けに彼は震える。つい先ほど、初めて形を確かめた唇が、彼自身を飲み込むことを予感する。

 

 しかし、そうはならなかった。手が先端をさっと撫でたのを最後に、女の頭部は前進し、彼のそれに並んだ。そして彼を上から覗き込み、視線を交わす。

 

 女の息は浅く小刻みで、目は潤んでいる。彼の胸に乗る柔らかさから、震えが伝わってくる。

 

 褐色の美貌が彼に接近し、オークの頭部を掻き抱くようにして、顔のあちこちに口付けの雨を降らせた。

 

 貪られるような感触を楽しみながら、グスタフは女の背に腕を回し、そっと沿わせた。まずは指先だけで微かに、背筋を腰近くまで撫でるように。

 

 ディネルースは全身を震わせ、口づけを止めた。

 

 グスタフは大きな手のひらを彼女の背中に這わせ、労わるように撫でていく。まず前後に、そのあと円を描くように。

 

 女が吐息を漏らし、体重の全てを彼に預けてきた。そのまま安心を与えるように、後頭部を撫でる。そしてまた背中を、肩を、脇腹を。

 

 腰骨の後ろに手が触れた時、女は小さく震えた。牡の手が前進して臀部の曲線を撫でると、もう一度震えた。しかし、彼の上に投げ出すように委ねられた全身の重みから、迷いはないことが分かった。

 

 女の上半身を抱くと、そっと身体をよじり、自身と上下を入れ替える。

 

 寝台の上に仰向けに横たえられて、吐息とともに乳房が少し震えた。女の両腕が双丘を隠すよりも早く、彼は体重をかけすぎぬようにのしかかり、愛らしい闇エルフを抱きすくめた。褐色の腕も彼の背に回って抱き返してくる。

 

 しばらく、動かずにそうしていると、女が安心を取り戻したことが分かった。

 

 少し離れ、額に、頬に、唇にと口づけを与えていく。女は瞳を閉じている。彼は己の肉厚な唇を、エルフの形の良い顎へ、首へ、鎖骨の窪みへと少しずつ下降させていく。

 

 時折りは戻ってまぶたにも口づけ、その瞳を閉じさせたまま、手で褐色の胸部に触れる。彼女がもう恐れないことを確かめると、片方の丘の側面へ、下へ、また側面から上へと撫でて、少しずつ頂きに近づいていく。

 

 ひときわ濃厚な褐色の頂きが既に屹立しているのを目だけで確かめると、手では触れないまま、己の身体を女の逆側へ移す。先ほどとは反対の丘を、また裾野から撫でていく。

 

 女が身じろぎし、吐息が深みを増していくのが分かる。羞恥の気配が薄れ、果たされぬ予感を女が待ち望むようになったのが分かると、彼は片手を女の首のうしろに差し入れ、抱くように反対側にまわし、そちらの丘の頂点にそっと触れた。

 

「あっ……」

 

 初めて漏れた小さな声が彼に喜びを与えた。頂きの周囲、そこだけ深みを増す色合いの輪郭を、指先で幾度もなぞっていく。

 

「はっ……はっ……あっ……」

 

 自然と声を漏らす自分の口を押さえようとした女の手をそっと捕まえ、唇をあわせる。

 

 そのまま貪ると、女もまた力強く応じた。それに答えつつ、片手の五指で丘の頂きを優しくつまむようにする。女は全身を震わせた。構わず、唇を責めながら、ますます膨らんだ頂きを指先で囲み、先端の側面を転がすように刺激する。

 

「はあっ……」

 

 唇を放し、彼女が自分の声に慣れてきたことが分かる。片手では奥側の丘への愛撫を続けつつ、まだ触れていない手前側の頂きへ、己の頭部を近づける。呼吸に合わせて振動する丘の豊かさと形の良さを目で楽しんでから、予感だけで大きく膨らんだ先端を唇に含む。

 

 女はひときわ高く鳴いた。

 

 唇を離さぬまま、先端を舌の柔らかい裏側で刺激し始める。女の背から回した片手は、反対の丘の頂きを緩やかに撫でている。

 

「あっ……ああっ……うあ……!」

 

 もう、ディネルースは自分の口を押さえようとはしない。

 

 だから手隙になった片手を、女の脇腹から下へ滑らせる。双丘に加えられる刺激に身悶えし、ますます声を高くする女が気付かぬうちに、彼の手は女のベルトを緩めている。そして軍袴の奥へ侵入する。

 

「はっ……」

 

 ディネルースは恥じらいの声をあげつつも、彼のなすがままに任せている。オークの太い指がエルフの下履きを這い、下肢のなだらかな丘陵を登り、その奥へと降る。下履きの表まで、潤いが染み出しているのがわかった。

 

 グスタフは手と唇を胸の双丘から放し、荒く息をつく女を見下ろしながら、その下肢へと降りていった。

 

 女は上半身をあらわにし、意外にも豊かな胸を波打たせ、その頂きを固くしている。下半身を隠す黒い軍袴は僅かに引き下げられ、飾り気のない白い下履きを覗かせている。

 

 その景色に背徳的な悦びを感じつつ、オークの両手は彼女から軍装をすっかり取り去ろうとする。闇エルフの氏族長で、ロザリンド会戦の英雄のひとりで、今は彼の近衛ともいえる旅団の指揮官である女は、そっと腰を上げて許した。

 

 まず軍袴を、次に靴下を取り去る。品の良い足の爪、山地の往来で鍛えられたふくらはぎは、逞しくも柔軟な太腿へ続いている。下から上へ登っていく牡の視線に感触を感じるように、両の太腿はすぼめられた。

 

 薄暗い室内光の中でも、元来は夜行性であるオークの視力で、彼はその部分を明瞭に捉えている。簡素な下履きの一部が濡れそぼり、はっきりと変色している。恥いる女が内腿を擦り合わせると、かえってその隆起は強調されるようだった。

 

 グスタフは左右の手をそれぞれの太腿に沿わせ、上下に撫でてゆく。次いで膝頭へ。女がくすぐったがるのを感じてから、さらに下へ。細く締まった足首の硬質な感触を確かめ、足の甲から裏まで揉むように手のひらを這わせる。

 

 身をよじる動きで女がこそばゆさを訴えると、また上へ。手の動きを追うように口づけを点々と与えながら、ゆっくりと登っていく。次第に女の両足が弛緩し、閉ざされていた太腿が緩んだ。

 

 それを逃さぬよう、しかし驚かせもせぬよう、太ももを上から掴むようにして、親指を内腿に這わせる。付け根の方へゆっくりと登り、最後の布地に近づく。

 

 しかし、ますます潤いを滲ませる部分に達する前に、指は膝へ向けて折り返す。すっかり割れた両膝の間に全身で入り込み、内腿に唇を這わせる。

 

 今度は舌で、膝の辺りから付け根近くへと舐め上げる。女の匂いが近づくと、膝に向けて遠ざかる。何度も繰り返すと、舌が付け根に接近する度に、女の下半身が震えるようになった。聞こえる吐息は荒く、大きくなっていく。

 

 片方の太腿の裏に手を添えて持ち上げ、腿の裏の柔らかさを味わっていると、女の吐息が熱さを増し、はっきりした声へと変わった。

 

「はうっ……はっ……あっ……はあっ」

 

 内腿を時に震わせ、尻を寝台に擦り付けるような身じろぎが始まる。芳しさが立ち昇る。小刻みに揺れる丸みの側面を下履きの上から撫で、脇腹に手を差し入れようとすると、女はついに堪えかねたように言った。

 

「早く脱がせて……汚れてしまう」

 

 懇願に応じ、下履きに左右の手をかける。下履きは既に潤いきって、内に隠された叢(くさむら)の影を透けさせている。

 

 女は両手で自分の顔を隠した。しかし、その腰は反り、尻を大きくあげ、彼の作業を促している。

 

 ゆっくりと両手を下ろしていくと、密生した茂みが室内光にさらされ、濡れた栗色の輝きを返した。最後の布地をすっかり取り去り、その部分をあらわにすると、蓄えられた女の香りが広がった。

 

 布地を足首から抜き去られても、女はもはや自分を隠そうとはしない。

 

「綺麗だ。ディネルース。君はとても美しい」

 

 その一言にびくりと震えた女に、再びのしかかり、オークの体重をかけぬように気を使いつつ互いの素肌を合わせる。彼女の腕が彼の背にまわり、力強く抱き締めてくる。互いに一言も発せぬまま、長いことそうしていた。

 

 ディネルースの体温は高く、心音は早鐘のようであると分かった。やや離れて彼女の顔を見れば、褐色の頬は紅潮し、瞳は潤いを増している。ふくよかな唇はわずかに開いて、用意が既にできていると、そう訴えているようだった。

 

 しかし、彼女を傷つけるわけにはいかない。強靭なダークエルフの身体でも、オークの己に比べれば、小さく細い。まして何らの経験も持たないらしい彼女の身体には、相当の負担がかかってしまうに違いない。

 

 今の自分は、人間ではないのだから。大きく、醜く、恐ろしいオークという化け物なのだから。

 

 彼女は、それでも好いてくれるという。人間でなくなった自分でも。異種族の間で、心を通わせることができるなら、それだけで満足してもいい。

 

 しかし、果たして、どうか。

 

 グスタフは女の側面に己の身体を横たえると、片手で女の胸の側面を撫で、脇腹を過ぎ、さらに下へ滑らせた。

 

 栗色の叢(くさむら)に指を這わす。後に続くことを予感したのか、女の下肢はびくりと震えた。

 

 茂みを撫で、指を立てて梳(くしけず)るようにする。むずがゆそうな身じろぎと、熱さを増した吐息を聞いてから、指先を先へ進めていく。

 

 短兵急には行かない。太腿と腰の付け根に沿い、横にまわっては腰の側部を揉むようにし、待ち侘びる泉を通り過ぎて内股に分け入る。

 

 柔らかい内股の柔らかい皮膚を刺激していると、女は吐息を漏らし、顔を背けつつ、太腿を張るように広げていった。

 

 招かれた彼の指が柔肌を登り、シーツまで滴る潤いの流れを渡り、ひときわ柔らかい付け根の部分へ辿り着くと、女は甲高く鳴いた。

 

「あっ! あっ!……あぁ……」

 

 動かさず、溶けるように柔らいでいる部分に指を触れさせる。熱さを感じながら軽く圧しているだけで、女は声をあげ、自ら擦り付けるように身悶えし、その度にまた声をあげた。

 

「はあっ……ああ、駄目……」

 

 初めて他者に触れられる唇は、既に開き、なお招いているようだった。左右に口をあけた花弁にそっと指を這わせ、触れるか触れぬかという強さで、ゆっくりと上に下にと撫でて、その形を確かめていく。

 

「ひっ……ひあ、ああ……」

 

 緩やかに動く指先を中心に捉えるように女は動くが、指先は侵入はしない。左右に開くように撫で、上下になぞるように沿い、さらに遡る。

 

 潤いを十分にまとった指先が小さな突起に行き当たる。全身を震わせた女がその感触になれるまで、温めるように指を添える。そのうち、ごく僅かに圧し、微細な円運動を加えていく。

 

「ふっ……ふっ……ふあ……」

 

 女が触れられることに慣れた頃合いを見て、空いている自分の片手を女の首の後ろから回し、奥側の胸に這わす。その頂点に指先が到達した時、彼の唇は手前の胸の頂きに吸い付いている。

 

 女は一瞬だけ息を飲み、声を破裂させた。

 

「はああ!」

 

 左右の頂きを、指先と舌で外縁から撫でるようにし、下腹の突起にも緩やかな刺激を与えていく。その穏やかなリズムに、女は全身の脈動と絶え間ない喚声で応じる。

 

 未熟で単調なよがり声は、すぐに絶叫にかわった。

 

「あっ! あっ! あっ、ああああっ…………」

 

 声が断ち切られたようにやむと同時に、褐色の四肢は跳ねるように痙攣した。牡は全ての刺激を止めた。震えは一度では止まず、幾度も繰り返した。

 

「はっ……はあぁぁ……」

 

 登り詰め、急速に下降していく声。それが途切れても、まだ牡の指と唇はそれぞれの場所で静止している。

 

 女の呼吸がやや落ち着いてくると、牡は緩やかに再開した。三つの律動に合わせ、女も泣くような声をあげはじめる。

 

 ただし下腹に回した手だけは、先ほどと形を変えている。膨らんだ突起を撫でつつも、別の指を下方の泉へ差し向けて、その入口を確かめる。

 

 察した女が怯えるように息を飲むが、指は探り続ける。女が尻をくねらせ、指を飲み込むように押し付けるたび、牡の指は離れていき、その先端だけが溢れる開口部を推し量る。

 

 女は顔を背けたまま、刺激に合わせて喚声を断続させている。時に大きく跳ねて登り詰め、声をあげながら下降する。すると牡はしばしの休息を与えるが、その間も女の腰は苦悶するように動き、牡の指を招き入れようとしている。幾度目かの飛翔の後、ついに女は言葉に出した。

 

「お、お願い……して」

 

 その懇願に合わせて、ますます開いた女の入り口に、人差し指をそっと差し入れた。闇エルフの下肢はびくりと震えたが、抵抗はない。どころか、指先は蜜の道を滑るように誘われる。

 

「あっ……あああっ……」

 

 初々しい歓声を楽しみながら、ゆっくりと侵入を続けると、指の腹が膨らみに達した。胎内の腹側にある膨らみは、侵入した彼の指を圧するように主張している。

 

 そっとそこを撫でても、最初は反応はない。

 

 しかし、探るように撫でさすり、微かな圧迫繰り返し、また小さな円を描くように丹念に刺激していると、女は唐突に感触を得たようだった。

 

「はっ……なに。グスタフ、なにをして……ああ、グスタフ……ああっ」

 

 登り詰める経験を既に何度も重ねながら、新たな感触に怯えるディネルースの唇に口づけを与え、そちらにも舌で侵入する。

 

「んんっ……んっ……」

 

 声を上げることもできず、全身で悶えるばかりになった女、その二つの粘膜に、穏やかな刺激を与え続ける。

 

 するとやがて、女は逃げるように唇を離すと、長い嘆声を轟かせた。声は広々とした寝室を震わせ、官邸内に響くかと思うほどだった。その間も女の腰は幾度も自ら突き上げ、侵入したままの指をきつく締め付けている。

 

 長い長い声と痙攣がついに終わりを迎えると、女は全身を弛緩させて横たわった。浅く荒い息を繰り返し、下肢は力無く開いたままになっている。

 

 牡がゆっくりと指を抜いた時だけ、女はまた声を発した。自由になったオークの手が、濡れた茂みの上から労るように撫で始める。

 

 呼吸が穏やかになったのを確認すると、グスタフは撫でるのをやめ、ゆっくりと女の上に身を乗せていった。ディネルースはすがるような目で彼を見つめている。

 

 力無く開かれた両脚の間に、オークの体躯を収める。あわれなほど広がった太腿の付け根に目を遣れば、そこは艶やかに潤い、シーツに染みを作っている。濃い栗色に飾られた花弁は膨らみ、大きく広がり、その奥の空洞はひくひくと震えて招いている。

 

 彼は、己の腹を叩くほどに屹立している自身に手をあてがい、その先端を女の中心に触れさせた。潤いきった粘膜同士が触れ合って独特の感触を与えた。

 

「ディネルース……」

 

 女は言葉では答えなかった。ただ、割られた両脚をますます開き、両腕をオークの背にまわした。

 

 牡は身震いし、身体をゆっくりと進めはじめた。

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