凛との交わりが日常の一幕となって少しばかりの時間が経って、外気は湿気を多分に含んで露の兆しを雨雲たっぷりに届けている。
今日も相変わらず教室の視線は俺に向かってきながらもそれ以上の何かは存在しない。凛との情事を経験したからこそその視線が本来は獲物を狙うそれなのだと漸く理解できた。知ってしまえば当然の事で、情欲を抑えたところでそれが消えるわけではない。抑えきれないものがどこか漏れ出しているのがこれなんだろう。
男であれば将来的には3人程度との婚姻があるが女からすればその場所を取るという戦争をしているわけで行為こそなくても、むしろ直接的な行為がないからこそ歪んだ欲求が顕れるのかもしれない。
でもそれは今までは凛の存在がブロックしてきていた。彼女たちが視線だけでそこから踏み込んで来なかったのは凛のお陰なのだろう。
それが分かったところで居心地の悪さというものは消えるものではない。ねばついた空気よりも一層肌にまとわりつく感覚。自覚してしまった以上どうにもなりそうもない。
そんな場所が嫌で、昼休みには教室を出た。廊下でも時折視線はあるが、殆どがあまり見ない顔に対しての好奇の視線で先程までのものとは種類が違っている。ありがたいことにこの学校はそこそこの広さもあって、使われていない予備教室もいくつかあることから人気のない場所も存在する。
いつだかに見つけたそんな場所に足を延ばそうとして
「せんぱいっ!」
強く呼び止める声が掛かった。
俺はまだこの学校では1年生で先輩と呼ばれるような学年ではないなと、それでも同時に脳裏をよぎる 顔。
ゆっくりと振り返れば笑顔で駆け寄ってくる女生徒。その制服は学校の物とは少し違っていて、でもとても見覚えのある物。
「お久しぶりッス! せんぱい! みのりの事忘れてないッスよね!?」
「覚えてるよ、ああ、覚えてる。 ここで先輩と呼んでくるのはお前だけだ」
獅堂みのり。中学時代の後輩で当時も文学部の所属で2年生の時からの同じ部活だった。文学とはこうあってほしいものだと未来惑星をテーマにした作品で色々と書いていたら妙に懐かれたものだ。
「3月も会ってなかったんスから、その乙女心をわかってほしいッス!それに3日でも会わなかったら刮目して見よ、じゃないスか」
「…テンション高くないか…。それと3日で刮目してみるのは女子じゃなくて男子だ」
卒業して以来会っていないというのは事実だが、あまり変わったようには見えない。
ウルフカットにした茶色の髪、たれ目で甘えてきそうな表情を丸く大きな鼻が強調していて、少し焼けた肌が活発さを感じさせるのに入っていた部活が文学部という不思議なやつ。それに一番は身長。140はおそらく、ない。俺の胸ほどに届かないくらいで30センチの差が確実にある。
「でも、元気そうだな。また縮んだか?」
「縮まないッス! むしろ5ミリも伸びたッス!」
まあ、誤差だな。それは言わなかったが、成長期で見返してやるッスと意図は伝わっていた。
「…にしても何でお前がここに居るんだ?」
「見学というやつッス。 学校に居ても暇なんで、遊びにきたッス」
「見学ねえ、そういうのあったんだ。それすら初めて聞いたわ」
「こういうのはとりあえず言ってみるもんッス。それに大概の学校は入学金云々で有望な生徒には甘いッス」
「急にシビア過ぎるわ。てかその話し方でも普通に通るもんなのか?」
「それはどうとでもなります。こういう感じで話せば大丈夫でしょう? やれないわけではないので」
「…そこまで変えられるのはちょっと怖いわ」
少し鳥肌が立った。見た目活発少女が繰り出してくる深窓の令嬢のような言葉遣いに強烈なギャップ。
「ま、普段はこっちッス。 案内とかも言われたんすけど、先輩がいるからって断ってきたんスよ?」
「そうだったのか。なら案内するか?」
「別にどっちでもいいッス。せんぱいに会えれば良かっただけで、学内にはそんな興味ないッス」
こいつはそういうやつだった。自分の興味と気分が全てで気にくわないことがあれば全力で逃避する。そのくせ成績は良いからほぼ誰も文句が言えない。どうにかしろという要請が俺のところに回ってきては、授業中なり放課後なりにふらふらとしているみのりを捕まえに行ったことを思い出す。
そして、今も。学校がつまらないのは多分事実だ。それを校内で解決せずにとうとうここまでやってきたわけだ。
「お前なあ…、いや、今更か…。まあ話くらいならいくらでも良いぞ、ちょうど暇してたしな」
「さすがせんぱいッス!」
少し目頭を押さえる。やはり3月では特に変わるものもないらしい。
「せんぱいはやっぱりまた文学やってるンスか?」
「ああ、変わらずだよ。それにここは良いぞ。部室がほぼ専用図書館だ。蔵書が多い。」
「それは最高ッス! 先輩も面白そうなやつ、見つけてるんスよね?」
「勿論。めぼしいものは読んでるし、良さそうなのはピックアップしてるさ」
「おお! またせんぱいのおすすめ本とSF探求したいッス!」
目を輝かせて語るみのり。それは少し前に見た姿と同じで、純粋さを感じ取れる輝きだった。
「それと…せんぱいは高校に入ったからもうしたんスよね?」
「ん? 何を?」
「提供ッス。献精の」
「ああ、したよ。あれ、高校からだしな。でも、何でだ?」
「いや、その、あれって、女の方だったら、同じ年齢になったら、希望した人からもらうこともできるじゃないッスか。 それで、みのりは、せんぱいからもらえたらなって…」
頬を染めながら話すみのり。恥じらうように視線はさまよう。
この社会で男子は高校以上で精子の提供が義務だ。普段は提供したものは医学的に遺伝情報が解析されてより相性や健康にいい相手に提供されて子が為される。加えて女性側からの希望があり男も同意すればその人に提供も可能。だが後者が使われるのはほぼ配偶者か内縁の妻と呼ばれる人間が殆どだ。
「…お前、それは…。学校もどうするつもりだ?」
「それは、多分、みのりならどうとでもなるッス。それよりもみのりは、せんぱいの子供がほしいッス」
真っ直ぐに目を見て放たれる言葉。純粋に子を求めて、次世代を宿す崇高な願いの筈なのに、心が、身体がうずく。
「だめッスか? せんぱいはそういうの全然考えてないッスか? もしかして凛先輩意外に高校で誰か結婚したいって人がいるんスか?」
矢継ぎ早の質問。その言葉にさっきまでの教室の、あの視線を思い出してイライラが募ってくる。
「もしそれでも、結婚したい人がいるならみのりは邪魔しないッス。ただ、せんぱいの子供だけ産ませてほしいッス!」
限界だった。その純真さも、真っ直ぐさも、どこか勘違いして突っ走っていくその思考も。何より俺そのものが。
「…せんぱいっ!?」
みのりの手を掴んで、その辺の教室に引っ張り込む。その身体は随分軽く少しの力で扱えた。幸いに予備教室とはいえ鍵はしっかりしていた。
「そんなに子供が欲しいなら直接やってやるよ」
「ちょっ、どうしたッスか!? せんぱ…」
その先の言葉はない。言い終えるより先に口を開いた瞬間に舌をねじ込んだからだ。
膝を落として真上から被せるような格好で、上向いていたみのりが真っ直ぐ上を向くような姿で唇を奪う。
驚愕は全身に及んでいるのだろ、声もろくに出せず舌が震えて触れる度逃げるように動き回る。
逃がさない。
みのりの小さな体は腕を伸ばして回せば余裕で囲ってしまえる。そしてその矮躯はバタバタと暴れることすらままならずに蹂躙を受け入れるしかない。
「んっ♡…、んぅ♡…なんなんスか♡、これぇ♡…」
一通りに口内を味わえば強張っていた身体が解れて、代わりに熱に浮かされる。
「何ってお前が望んでることだよ。全部教えてやるよ」
「んむうっ♡ ぷぁっ♡、あっ♡、んんっ♡」
何かを喋らせるつもりはなく、ただその唇と舌をひたすらに玩ぶ。
啜って、締め上げて、舐めて、ねぶって、また繰り返す。
「…な♡、なにこへぇぇ♡」
3度ほど繰り返せば、もうそこには立つことすらままならない程のみのりの姿。
その身体をちょうどおあつらえ向きに放置されている机に乗せる。
やはり、小さい。
机からはみ出す部位が思った以上に少なくてこういうところでも小柄さを実感する。
そんな下身体に張り付いている衣服を一枚ずつ剥いで、裸身の肌を外気に晒していく。
「ら♡、らにするんれすかぁ♡」
「言ったろ? 直接やってやるって。 そうだ、みのり子供が作られるのはどこかわかるか?」
ろれつの回らぬ言葉と共に指で示されたのは、腹の少し下でへその下あたり。どうにか言葉を聞けば子宮だと言っている。
「そうだな、子宮だな」
解答を褒めるように、指先を子宮の上の肌に当ててぐりぐりと振動を送っていく。内部へ浸透させ揺らすような波を送る。それがこそばゆいのかみのりは身体をよじる。
「じゃあ次に、その子供のもとは、精子はどこからくる?」
みのりが指し示すのは子宮のずっと下、膣口だ。陰毛もなく、白くつややかな肌が何物にも遮られずに視線を浴びている。
「ひゃっ♡、せんぱい♡、なにを♡ おぉ♡」
指先で穴の入り口をいじってやればあえぐ声。この分ならみのりも感じることは確実だ。
「じゃ、その精子を直接そこにいれたらどうなると思う? 例えばこういうのでさ」
ズボンに、パンツに手を掛ける。勃起の影響で少しばかりやりづらさはあったが手間取ることなく脱ぐことは出来た。
強くそそり立った男の象徴がみのりの目の前に掲げられる。
「せんぱい♡、これ…せんぱい、なんスか♡、凄い♡…」
うっとりとした目で見つめる、その無垢な少女に、
「そうだ、これでお前を妊娠させる。もう、どうするかはわかるだろ? 想像した通りのことが起きるぞ」
「せんぱい…♡」
返答はただ一言。是とも否ともつかない言葉。でもそれが最高に興奮を呼んだ。
みのりの脚は全体同様に細い。その脚を拡げてみのりの雌を顕わにしていく。ただ少しばかり遊んだだけで、そこは湿り切って机を濡らすほどに愛液を分泌させている。
迷いなど無く、己をその入り口にそっと添えて、ためらいなく、一瞬の呼吸と共に貫いた。
「ひぎゅっ♡ は、入ってきたっ♡ せんぱいがっ♡ おっきぃぃ♡」
みのりの膣はただひたすらに狭く。ほんの1センチを進むだけでも掘削するような気分になる。まさに重く詰まった肉。その肉を割り開いて、押し拡げて進んでいく。
「…あ♡、っああ♡、奥に♡、奥にせんぱいが、来てるっっスぅ♡」
1ミリたりとも隙間を許さぬように膣肉がまとわりついて陰茎を擦り上げる。熱く熱く抱擁して自らを孕みへと堕とすその使者を歓迎している。小柄な体には大きすぎるはずの肉の棒を全霊を以て饗している。
そしてその歓待は唐突に終わりを迎えた。屹立が7割ほど姿を消したところで、先端がゴツンと当たりを得た。
「ああぁぁぁぁっぁ♡ 子宮に♡、子宮に♡、せんぱいが、来ちゃってるッスっぅぅうぅぅ♡」
それはとても浅い場所の最奥。少し動いただけで壁が、そのものが持ち上がってしまうような場所。小柄な体躯は膣も浅く、本来許してはいけないはずの場所をどうしようもない近場に置いてしまった。
「お゛っ♡」
浅く腰を一撃。ただそれだけでみのりの声の質が変わる。澄んだ声は低く濁り切って、体内の快楽を消化しきれずに、反応することしかできていない。
それはどこかおもちゃのようで、壊れる寸前のぎこちない動きを繰り返す様に似ていた。
さきほどもそうだったが普段の生意気な顔が処理の限界を超えてただ快楽と刺激に染まっている。赤く上気した頬が吐き出す息で膨らんだり、縮んだりも。
そんな顔を見せられて辞めるなんて選択はありえない。奥に当てることを意識しながら、振り子のように腰を動かす。
「そ、それっ♡、お゛っ♡お゛お゛っ♡…ヤバすぎるっす♡ お゛っ♡」
一突きどころか本の少し動かしただけで漏れる声。そしてその声を発する度、横隔膜が、内臓が動いてまた膣が締まる。そこからまた電流が生まれるループ。決して抜け出せない強烈なサイクルがみのりの身体を、心を責めてたてて、蝕んでいく。
「…くっ、出すぞ! みのりっ!」
だがその強すぎる快楽は俺の方にも牙を向く。あっという間に睾丸が熱くなりもうすぐ放出するという高まりが伝わってくる。
耐える気は無い。だがどうせやるなら全力でやりたい。
だから、少しだけ腰の速度を落として、ゴツンと当たった感触をそのままに圧し込続ける。
その先にはみのりの子宮全体が。その重みはとても良いもので、1ミリずつ半身が埋もれていく度にただでさえ強かった肉圧がより強くなって震える。
どびゅっ♥ どぶゅぅぅー♥ ぶびゅーっ♥ どびゅー♥ どぷっどぷっ♥
「お゛っ♡お゛お゛っ♡…ヤバっ♡、くっぅううぅぅう♡」
全てを挿入れきって、みのりも、俺も達するのは同時だった。
膣穴の限界まで突っ込んで、子宮をこれでもかと持ち上げたせいだろう。放つほどに精が跳ね返ってバチバチと自分自身に当たるのがわかる。もう少し余裕を持たせておけば直接飲み込ませられたかもしれない。
「な、なにぃ♡、これぇええ♡、お゛っ♡ ま、また、っぅぅう♡」
みのりの声は最早獣。快楽にどっぷりと漬かり切って、もう抜けだせない。
腕を顔の上でクロスして耐えるように、どこか余韻を味わうかのように荒げた息を落ち着かせようと大きく呼吸をしている。その呼吸に合せてつつましやかな胸がほんのり震える。
そんな姿が普段とのギャップも相まってひどくそそられる。また下半身に強く血が集まっていく。熱く強く固く。一度射精して緩んでいた組織の一片一片が鋼になっていく。
「ぅひゃあぁっ♡、また♡、固くなって…♡」
動いてすらいないのに熱に浮かされた身体は易く悦楽を叩き込まれた。みのりは、射精のあの弾丸のような発射も、その後に残る甘い放蕩も、そこからまた自身の中で大きくなる男根のそのすべてを知ってしまったのだ。ここから逃れる術などありはしない。
それでも懸命に何かに縋るように、新鮮な空気を求めて突き出される口元に、伸ばされた舌。
その一つ一つの動作が、どうにか快楽を嚙み砕いて消化しようとするその姿が、たまらなくまだ快楽を、さらなる熱を求めているように見えて仕方がない。
「せんぱいっ♡ またっ♡ う、動いてっ♡、おっきすぎぃぃ♡」
だからまた動き出す。
俺自身の射精も、何度か絶頂したであろうみのりの体液も潤沢に膣を濡らして先程よりも滑りが良くなっている。
それが生み出すのはより速く、多くの突き上げ。
「んぁあ♡ お゛っ♡ 頭♡、ふわふわして♡、っくぅっ♡」
そこには耐えるなどという発想は無意味だった。いつの間にか手はだらりと放られて、それでもと時折噛みしめながら唾液が唇端から伝っている。その表情にまた腰が速くなる。
「ぁあっ♡」
また達したのだろう。震えは陰茎を通じて俺にも感じ取れて、みのりは強く上を向いて喉をぴんと張った肌と共に晒している。
柔らかなその肌は吸い付けば肌理の細やかさからすべすべとしていて、汗がうっすらとまぶされているのにさらりとしていた。
「や♡、やぁ…♡ 何するんスかぁ♡…」
少しずつ圧をます吸い上げに肌は抵抗しながらも少しだけその形を変える。それが面白くて何度も吸っては離し、また吸い上げた。その度声を上げるせいで声帯の直上ゆえの震えがダイレクトに伝わって引っ張るように振れる。
元々人体で皮膚のそう厚い場所でもない、そんなことはもしかしたらどこかでそんなことは覚えていたのかもしれない。
それでも、幾度の吸引で赤く染まった首元は、みのりがただ自分の所有物なのだという証拠に見えて心臓がまた強く鼓動したのがわかった。これはみのりは知らないことで、鏡もない以上分かるのは俺だけで、その事実がみのりをどうしようもないところまで突き落としたような感覚になる。
だからまた繰り返す。強く、強く、刻んで刻み付けるように。
その時にふと、何かが香った。髪の方から、うなじのほうからだった。どこかやんわりと抵抗するように首を振ったそのせいだろう。
うなじに鼻を沈めればやはり。どこか清涼感のある爽やかな香り。今がその真っ最中であるにもかかわらず、性の甘く熟した匂いとは違ったもの。
「せんぱい♡…いやっスぅぅ♡」
胸いっぱいにその香を吸いこめばこれまでの熱っぽさが洗われるような気もする。
そして新鮮な気持ちでみのりを見下ろして、また最高に滾ってきた。
一度どこか落ち着いたせいか、逆に見るものすべてが興奮を掻き立てる材料でしかない。
みのりに突き立った自分自身、みのりのとろけきった顔、首元の所有サイン、どれもこれもが心の火を煽って煽って大火にしてくる。
「あっ♡、ああぅ♡、あ♡、お゛っ♡お゛お゛っ♡ お゛っ♡」
その熱さをぶつけるようにただ腰を振る。擦るごとにまた火は大きくなって、また強速く押しこむ。まだまだ足りない。
快感が身を焦がすのを知りながら、どこか頭は冷静なところを残していて、みのりの姿を、その身を襲う快楽に打ち震える身体を見ながら、その全容を見ていないことに今更に気づいた。
気づいてみればみのりの服は殆ど脱がしていなかった。腰より下だけが産まれたままの姿で、上半身は理性の鎧をずっとまだ羽織っていた。
それがどこか気に入らなくて、ブラウスの裾から一気にまくり上げる。
「わぷっ!? んぁっ♡、 どうしたッスか?♡」
視界を一気に奪われたというのに甘い声は変わらず。代わりに今までより多くの肌が視線の下に。
肌が少し焼けているのは服で隠されていたからだった。腕よりしたは白く澄んだもので、純白といえるほどに輝くようなつやを持っている。そしてその中でまだ防備を固めているのは胸のブラジャー。薄いグリーンに装飾もほぼないその布は最後の砦としてみのりの胸を隠している。またまくり上げる。今度は背中と前から引き上げるように。
すべての防備を失ったみのりの胸はやはりそう大きくはなく、丘の様にちんまりと膨らみがあるくらいだった。それでも強く主張しているのはその乳首。ピンと張りを持って立ち上がっているのが見るだけでも分かるし、何よりその色が赤く、肌の白さを先程の下着との対比が妙に生々しい。
「せんぱいっ♡ また♡ いきなりすぎっ♡、…うぅぉぉぉぉお♡」
その乳首を親指と人差し指で潰す様に挟む。優しく、力を込めて、また優しく。
「ああぁぁぁ、これ、だ、だめっッス。ほんとに♡、だ、だめッスぅぅう♡」
イった。それが分かる喘ぎっぷり。乳首は充血して張っている分押し返してくる弾力も強く、ただその繰り返しだけでも楽しませてくれる。その度にイっているのか陰茎への刺激はひたすら強くなってもっと精をよこせと急き立てる。
「ぎぃっ♡、ああぅ♡、お゛っ♡お゛お゛っ♡ んぅぅ♡、んあっぁ♡」
腰の動きはまだ速くなる。焼き付くような刺激が身体を伝ってくる。もうすぐに限界だろう。
その瞬間までみのりの身体を楽しむべく、今度は両手で乳首をいじくる。
「ああぁぁぁっ♡」
高い声。数えるのはどうやっても無理なほどにイきまくってる。
「お゛お゛っ♡ あっ♡、ああぅ♡、あ♡、お゛っ♡お゛お゛っ♡ お゛っ♡」
せり上がる感覚に限界はすぐそこだとわかった。それでも最後まで腰はその往復を加速させる。
「出すぞ、みのり! 飲みこめ!!」
「せんぱいっ♡ またっ♡ きてぇぇぇぇぇ♡」
どびゅっ♥ びゅるるるるっ♥ どびゅるるる♥ ぐびゅ♥ びゅぅぅぅぅぅ♥どぶゅぅー♥ ぐぷっ♥ びゅー♥ ぶびゅーっ♥ どびゅー♥ どるるるる♥
「ああぁぁ♡ っぁぁぁ♡ っっくっぅぅううぅう♡」
最後はほぼ声になってない声でみのりはイった。そして俺も。
息はとっくに上がっていて気管が少し擦れるような感覚もあった。どうやらいつの間にか全力の運動をしてたらしい。
ふと視線を自分とみのりの下半身、結合部にやれば白く泡立った二人の体液が糊のように肌を覆っている。
ゆっくりとそこからまだ芯を残した男性器を引き抜くと、白い糸が伸びてまだ行くなと引き留めようとしてくる。
それを振り切って抜き出せば、そこには丸くぽっかりと空いたみのりの穴。
本当は出産まで閉じきってこんなに大口を開けるはずではなかったそれが、呼吸をするように少しその大きさを変えつつ蠢いている。そして奥からは自身の精の名残がゆっくりと伝ってくる。
その光景に、みのりにそっと耳打ちして
「みのり、…もう一回な」
「…せんぱい♡、これで…♡ これでせんぱいの赤ちゃん、出来たッスかぁ♡」
それから5度合わせて7回も休みなく精を放たれたみのりはぜいぜいと荒い息をしながらも何とか意識を保っていた。そしてそこから出てくる言葉は妊娠希望。相当に旺盛な雌なのだと思う。
いくら絶頂しても決して気を失うことなくギリギリで正体を保ちながらのぜそうなほどの快楽を食いきった。小柄な体躯のくせをしてその腹は暗黒の黒穴とも言えるかもしれない。そういえばこいつは昔出掛けた店でもよく食っていた。その時にもよくその身体でと感心したのだった。
「まだわかんねえよ、これで、セックスで子供が出来んのは2割あれば良い方だ」
「…そう、なんスか…」
気落ちしたのだろう、声にどこか翳りのような少しばかり低くなったような。
「まあ、そこはどうにもならねえけど。 またすりゃいいだろ、俺ん家でするか?」
「するッス! みのりに先輩の家教えてくれるんスか!?」
数秒前の声が嘘のように弾んだもの。
何故だろうか別に家の場所は教えていなかった。鬱陶しさを感じていたわけではないのに、時折出かけていたはずなのにお互いの住む場所すら知らない。
「ああ、おしえて やるから携帯を…、その前に服、着るか」
2人して全裸でそこかしこに衣服の役割を捨てた布が散らかっている。セックスの時には少しどころか相当に頭が悪くなるのか、服を畳むということすら忘れていた。
みのりもそのようでいつの間にか制服のブラウスはセックスの舞台から大分遠ざかった棚の上に引っかかっていた。つぅっ、と腰を支えながら動くみのりではそこに手が届かない。大股で近づいてそっと手渡す。いつかの学校でもこんなことはよくあった。小さいくせに高いところの本を読みたがっていてこんな風に渡していた。
「…何かちょっと前までみたいっス…」
「そうだな…」
憂いか侘しさか、ゆっくりと呟かれた言葉。他に返す何かも見当たらずにただ窓を開けて、湿気た風とそこにあった熱気が混ざるのを呆けるように眺めていた。