俺専用。快楽命令にとろける美少女と美女の甘堕ちカタログ 作:Mr.クロード
【あらすじ】
借金3000万円の代償に、元使用人の男に買われた元令嬢・藤ノ宮雪姫。
【挿絵表示】
高層マンション最上階の檻に閉じ込められ、昼は割烹着で家事を、夜は着物姿で彼の欲望に応える日々。
「お前は俺のものだ」
窓の前で裸にされ、母を人質に取られ、逃げ場を失った彼女は、嫌だと言いながらも身体だけは正直に反応してしまう。
かつて見下していた男に、心も身体も染め上げられていく―。
立場逆転、完全支配の堕落譚。
【キャラクター紹介】
堀田誠二(ほった せいじ)45歳
中小金融会社経営。かつて梅小路家の下男として働き、雪姫に「汚い」「近寄るな」と罵られた過去を持つ。泥臭く這い上がり金と権力を手に入れた今、復讐と征服欲を満たすため、彼女を完全に支配する。冷徹だが、性的には執拗で野獣的。雪姫を「俺だけのもの」として独占することに異常な執着を見せる。
藤ノ宮雪姫(ふじのみや ゆきひめ)19歳
【挿絵表示】
代々続く旧華族の末裔、藤ノ宮家の令嬢。透けるような白い肌、藤色を帯びた黒髪、豊満な身体を持つ美少女。育ちの良さが滲み出る上品な物腰と、丁寧な言葉遣い。
父の死後、3000万円の借金を相続し、債権者である堀田の「専属家政婦」として住み込みで働く契約を結ぶ。実態は性奴隷。高層マンション最上階に監禁され、昼は割烹着で家事、夜は着物姿で堀田の性的な玩具として扱われる。
病院に入院中の母を人質に取られ、逃げることができない。かつて堀田を「下男」として見下していた過去があり、その立場が完全に逆転した屈辱に苦しむ。
表面上は堀田を「野獣」「けだもの」と内心で嫌悪しているが、一ヶ月の調教で身体は彼に馴染み始めている。「いや」「だめ」と口では言いながら、身体は正直に濡れ、感じてしまう。雪のように冷たかった肌が、堀田に触れられると熱くとろける。
まだ心は完全には屈服していないが、身体が先に堕ちていく過程で、自分が壊れていくことに恐怖と、そして密かな期待を抱き始めている。
【前編】買われた令嬢
買われた令嬢の24時間
病室の白いカーテンが、秋の日差しを透かしている。
私は母の手を握っている。骨ばった、冷たい手。一ヶ月前より、さらに痩せてしまった。
「
母の声が震えている。
「お母様、何を仰るんですか」
私は笑顔を作った。母の前では、笑っていなければ。
「あなた……本当に仕事、大丈夫なの? 顔色が優れないわ」
心配そうな目。私は首を横に振る。
「大丈夫です。心配しないでください」
嘘。昨夜もあの野獣に、堀田に深夜まで抱かれていた。身体の奥に、まだ彼の熱が残っている。太ももの内側には指の跡のような痣。でも、母には絶対に見せられない。
母の髪を撫でる。白髪混じりの細い髪。かつては美しかった。
「あなたは優しい子ね。お父様も、きっと天国で喜んでいるわ」
「はい」
借金を残して死んだ父。その借金のカタになった私。
でも、それは言えない。
私は母の手を、もう一度握り返した。温もりが欲しかった。
◆
看護師が入ってくる。
「藤ノ宮様、今日はお加減がいいですね」
「ええ、お陰様で。この子がいつも来てくれるから」
母は私を見て微笑む。私も微笑み返す。この笑顔のためなら。
「お母様、また明日来ますね」
「ええ。気をつけて」
母の手を離す。冷たさが指先に残った。
廊下に出ると、堀田の部下、Tが待っていた。四十代の、無表情な女。私の監視役だ。
「お母様のご様子は?」
「良好です」
「そうですか。では、戻りましょう」
廊下の窓から青空が見える。私は立ち止まり、その空を見上げた。
自由な空。
でも、私の手には届かない。
◆◆◆
車の後部座席。Tは一言も発さず運転している。
私は窓の外を眺めていた。
街を歩く人々。カフェで笑い合う女性たち。ショーウィンドウを覗き込むカップル。あの人たちには、普通の明日がある。
車は高層マンションの地下駐車場に滑り込んだ。エレベーターのボタンが光る。四十五階。
Tは私を部屋の前まで送ると、何も言わず立ち去った。足音が遠ざかる。
私は指紋認証に手を当てる。ピッと音がして、ドアが開いた。
中に入る。静寂。
リビングの窓から、遥か下に街が広がっている。小さく見える車。豆粒のような人。
私は窓に近づき、ガラスに手を当てた。冷たい。
下を覗き込む。
四十五階。落ちたら、一瞬で終わる。痛みを感じる間もなく。全部、終わる。
でも。
私は窓から離れ、深く息を吐いた。お母様のため。この透明な檻に囚われているのは全て、お母様のためだ。
◆◆◆
私は割烹着に着替え、掃除を始める。
リビング、キッチン、廊下、和室。掃除機の音だけが部屋に響く。
一ヶ月前まで、こんなこと一度もしたことがなかった。藤ノ宮家の令嬢として、使用人がすべてやってくれていた。
今は、私が使用人。
窓を拭く。屈んだ姿勢で胸が揺れる。割烹着の胸元が開き、谷間が見えそうになる。
もちろん誰も見ていない。でも、この部屋には監視カメラがある。堀田は会社から、私の姿を見ることができるのだ。そう思うと、背筋がぞくりとした。
◆
昼食。一人きりの食卓は、鶏肉をたっぷり入れたサラダと、豆のスープ。
私はフォークを口に運びながら、窓の外をぼんやり見ている。
携帯電話が震えた。メール、堀田からだ。
「14時に電話する。リビングの窓の前で待機しろ」
私の手が震えた。フォークが皿に当たり、カチャンと音を立てる。
窓の前……?
嫌な予感が、胸の奥から湧き上がる。
◆◆◆
十三時五十五分。
私はリビングの窓の前に立っていた。Tシャツと短パンの運動着。
全面ガラスの窓。外からは見えない特殊ガラスだが、内側からは外がはっきり見える。
遥か下に街。小さく見える車。人。ビル。
高い。
怖い。
携帯電話が鳴った。着信音が、静寂を切り裂く。
私は震える手で電話に出た。
「もしもし」
「今、どこにいる?」
堀田の声。低く、落ち着いている。獣が獲物を見定めるような声。
「リ、リビングの……窓の前に」
「よし。いい子だ」
心臓が跳ねた。早鐘を打つ。
「窓の外、見えるか?」
「はい」
「何が見える?」
「街……が……小さく」
「そうだな。四十五階だからな」
堀田の声が、少し笑っているように聞こえた。
「落ちたら、一瞬で終わりだ」
背筋に冷たいものが走った。ぞくり、と。
「でも、お前は落ちない。なぜだか分かるか?」
「いいえ」
「お前は俺のものだからだ。俺が許さない限り、死ぬことすらできない」
私は唇を噛んだ。血の味がした。
「じゃあ、服を脱げ。全部だ」
「え……で、でも……ここは」
「外からは見えない。お前も知ってるだろ?」
「でも」
「命令だ」
私は震える手で、Tシャツの裾を掴んだ。ゆっくりと引き上げる。頭を通す。
床に落ちる。
次に短パン。腰の紐を解く。するりと落ちる。
下着。ブラのホックを外す。胸が解放される。ショーツを下ろす。
裸。
窓の前で、裸。
遥か下に街が見える。誰も私を見ていない。でも。
「窓に近づけ。ガラスに手をつけ」
「や」
「早くしろ」
私は一歩、また一歩と窓に近づいた。そして、ガラスに両手をついた。
冷たい。
目の前に景色が広がる。四十五階からの眺望。遥か下に小さく見える人々、車、ビル。
もし、この窓が割れたら。
もし、落ちたら。
「今、どんな気分だ?」
「こ、怖い……です」
声が震えている。
「何が怖い?」
「た、高くて……裸で」
「そうか。じゃあ、もっと怖がらせてやる」
電話の向こうで堀田が笑った。低く、喉の奥で。
「ガラスに額をつけろ。下を見ろ」
「や……だめ」
「逆らうのか? なら、今すぐTに連絡して、母上の治療を打ち切らせるが」
「っ」
私は額をガラスにつけた。冷たさが額から全身に広がる。
下を見る。
眩暈がした。吸い込まれそうな高さ。地面が、遠すぎる。
もし窓が開いたら。もし私が飛び降りたら。一瞬で。
「怖いか?」
「はい」
涙が滲んだ。
「その恐怖を感じながら、自分の胸を触れ」
「え」
「早くしろ」
私は片手でガラスを支えながら、もう片手を胸に這わせた。
冷たいガラス。温かい胸。柔らかい。
堀田に毎晩揉まれている胸。
「どうだ?」
「や、柔らかい」
「俺が毎晩揉んでる胸だ。もっと丁寧に」
私は自分で胸を揉んだ。乳首を指で転がす。つまむ。
吐息が漏れた。ガラスが、私の息で白く曇る。
「声が出たな。高所恐怖症のくせに、感じてるのか?」
「ち、違います」
「嘘つけ。次は下を触れ」
「こんな……窓の前で」
「誰も見てない。お前だけの秘密だ。俺と、お前だけの」
私は手を下腹部に這わせた。太ももの内側を通り、そこに触れる。
濡れている。
どうして。
「どうだ? 濡れてるだろ?」
「ぬ、濡れて……ます」
自分の声が、遠くから聞こえる。
「高いところで裸にされて、怖いはずなのに、濡れてる。お前、変態だな」
「ち、違います」
「じゃあ、なんで濡れてる?」
「わ、分かりません」
本当に分からない。恐怖。羞恥。そして、なぜか快感。
身体が熱い。雪のように冷たかった肌が、触れた部分から溶けていく。
「いいか、雪姫。お前の身体は、もう俺のものだ。恐怖すら、俺は快感に変えられる」
「や」
「そのまま触り続けろ。イクまでやめるな」
「そんな」
「命令だ」
電話は切れない。堀田が聞いている。
私は窓に額をつけたまま、自分で自分を愛撫した。指が動く。クリトリスを、中を。
遥か下の街。誰も知らない。でも、この高さで、裸で、自分を触っている。
恐怖。羞恥。快感。
なんで。なんで、気持ちいいの。怖いのに。恥ずかしいのに。
指が速くなる。吐息が荒くなる。窓ガラスが私の吐息で曇り、視界が霞む。
「あ……ああ」
「イクのか? なら、ちゃんと報告しろ」
「イ、イきます」
「どこで?」
「ま、窓の前で……裸で……イきます」
「いい子だ。イけ」
身体が震えた。絶頂。波が全身を駆け巡る。
膝が崩れる。ガラスに手をついて、何とか立ち続ける。
吐息がガラスを曇らせていた。遥か下の街が霞んで見える。
「よくやった。じゃあ、そのまま夕方まで待ってろ。帰ったら、続きをしてやる」
電話が切れた。
私は一人、窓の前でずるずると崩れ落ちた。床に座り込み、膝を抱える。
何をしているの、私。窓の前で。裸で。一人でイって。
怖かったのに。気持ちよかった。
恐怖が快感に変わった。
私、壊れていく。
◆◆◆
どれくらいそうしていただろう。
やがて私は立ち上がり、シャワー室に向かった。足が震えている。
シャワーを浴びる。お湯が身体を流れ落ちる。
さっきのことが頭から離れない。窓の前。裸。自分で触った。そしてイった。
頬が火照る。
シャワーを出て、鏡を見る。頬が上気している。目が潤んでいる。唇が少し開いている。
これが私? 藤ノ宮家の令嬢だった私?
私は鏡から目を逸らし、洗面台に両手をついた。
◆◆◆
十七時。
クローゼットから着物を取り出す。白地に藤色の暈し。深い紺色の帯。
堀田が用意した着物。一ヶ月で着付けも慣れた。
着物を羽織る。袖を通す。帯を締める。ぎゅっと。
胸が強調される。豊かな膨らみ。堀田に毎晩揉まれ、吸われ、開発された胸。
髪を結い上げる。白粉を薄く塗る。薄紅を差す。
鏡を見る。着物姿の私。昼間、窓の前で裸だった私とは別人。
でも同じ人間。
この姿、あの人が喜ぶ。
……私、何を考えてるの。
私は鏡から目を逸らし、玄関に向かった。
正座して待つ。背筋を伸ばす。両手を膝の上に置く。
時計を見る。十七時三十分。堀田の帰宅予定時刻まで、あと十分。
心臓が速く打つ。昼間のこと、なんて言われるだろう。
ドアが開く音が聞こえた。鍵が回る音。
私は息を呑んだ。
◆
「ただいま」
「お帰りなさいませ」
私は正座したまま頭を下げた。畳に額がつきそうなほど深く。
堀田の足音が近づく。革靴。スーツの裾。
堀田は私の前にしゃがみ込んだ。そして私の顎を持ち上げた。指が顎に食い込む。
「顔を上げろ」
私は顔を上げた。堀田の目が私を見ている。値踏みするように。
「昼間、よく頑張ったな」
「……」
「ご褒美に、今夜はたっぷり可愛がってやる」
私の身体がびくりと震えた。恐怖。そして、なぜか期待。
堀田は立ち上がりリビングに向かった。私も立ち上がり、後を追う。着物の裾が足に絡まる。
◆◆◆
和室。
膳が運ばれている。私が作った夕食。刺身、天ぷら、茶碗蒸し、煮物、ご飯、味噌汁。
堀田は座布団に座った。私は横に正座する。
徳利を手に取り、酒を注ぐ。とくとくと音を立てて、杯に酒が注がれる。
堀田は一口飲み、満足げに頷いた。
「うまい。お前の料理、上達したな」
「ありがとうございます」
堀田の手が、私の太ももに這った。着物の上から。
私の身体がびくりとする。
「あ」
「どうした?」
「い、いえ」
堀田の手が着物の裾から侵入する。素肌に触れる。太ももの内側を、ゆっくりと撫でる。
私は身体を震わせながら、お酌を続ける。手が震えて、酒が揺れる。
「昼間のこと、覚えてるか?」
「は、はい」
「窓の前で、一人でイッたんだよな」
「っ」
顔が熱くなる。耳まで赤くなるのが分かる。
「恥ずかしいか?」
「はい」
「でも、気持ちよかっただろ?」
「……」
「正直に言え」
「き、気持ち、よかった……です」
自分の口から出た言葉に驚く。でも、本当のこと。
堀田は満足げに笑った。喉の奥で、低く。
「いい子だ。正直になってきたな」
堀田の手がさらに奥へ。下着の上から、私の秘所に触れる。
「もう、濡れてるじゃないか」
「や」
「夕飯の間、ずっと期待してたんだろ?」
「ち、違います」
「嘘つけ」
堀田は下着を脇にずらし、直接触れた。ぬちゃりと音がした。
私の身体がびくんと跳ねる。
「ほら、こんなに濡れてる」
「んっ」
「飯は、もういい。和室で続きをしてやる」
堀田は立ち上がった。私も震える足で立ち上がる。膳はそのまま。
和室の奥へ。堀田が私の手を引く。
心臓が早鐘を打つ。これから始まる。
◆◆◆
堀田が私の帯に手をかける。ゆっくりと解いていく。結び目がほどける。
帯が床に落ちる。ずるり、と音を立てて。
着物が緩む。堀田が私の襟元に手をかける。着物を肩から滑らせる。
白い肌が露わになる。堀田の視線が、私の肌を舐めるように動く。
「お前の肌、雪みたいに白いな」
「……」
「でも、触ると熱くなる」
堀田の手が私の肩を撫でた。触れた瞬間、その部分が熱を帯びる。
冷たかった肌が、溶けていく。
「ほら、もう熱い」
「や」
「口では嫌と言っても、身体は正直だ」
堀田は私を畳の上に押し倒した。着物が完全にはだける。裸。
堀田が私の上に覆い被さる。重い。熱い。
この野獣……
「今夜は、たっぷり時間をかけてやる」
堀田の手が私の胸を揉んだ。ぐにゅ、と形が変わる。
「んっ」
「声が出たな」
乳首を指で転がす。つまむ。引っ張る。ぴん、と張りつめる。
「あ……ああ」
「感じてるのか?」
「ち、違います」
「嘘つけ。乳首、こんなに硬くなってる」
堀田は乳首に口をつけた。舌で舐める。ちろちろと。吸う。じゅぷっと音を立てて。甘噛みする。
「あああっ」
「いい声だ」
堀田の手が下へ移動する。下腹部を撫で、太ももの内側を這う。そして私の秘所に触れた。
ぬちゃ、と音がした。
「ここも、もう濡れてる」
「や」
「昼間、窓の前で触ってたからか?」
「ち、違います」
「じゃあ、なんで濡れてる?」
「わ、分かりません」
堀田の指が中に入ってきた。ずぷっと。
「あっ」
「中も、熱いな。俺の指を締め付けてる」
指が動く。中をかき混ぜる。くちゅくちゅと音を立てて。
「やっ……だめ」
「何がダメだ?」
「そんな……奥」
「ここか?」
指が奥を突いた。ぐりぐりと。
「ああああっ!」
身体が跳ねた。背中が畳から浮く。
「見つけたな。ここがお前の弱いところか」
「やっ……そこ……だめ」
「ダメって言われると、やりたくなるな」
堀田の指が執拗にそこを突く。何度も何度も。
私の身体が震える。波が来る。下腹部に熱が集まる。
「イクのか?」
「や……イっちゃ……だめ」
「なんでダメなんだ? 気持ちいいんだろ?」
「だって……こんなの」
「こんなの、なんだ?」
「お、おかしい」
「おかしくない。お前の身体が、俺を求めてるだけだ」
指が速くなる。ぐちゅぐちゅと音を立てる。
もうだめ。
「イク……イっちゃう」
「いいぞ。イけ」
波が頂点に達した。
「ああああああああっ!」
身体が硬直する。ぎゅっと。そして力が抜ける。がくんと。
荒い呼吸。胸が上下する。
堀田は指を引き抜いた。ぬぷっと音がして、愛液が糸を引く。
濡れた指を私の唇に押し当てる。
「舐めろ」
「や」
「命令だ」
私は堀田の指を舐めた。ちろちろと舌を這わせる。
自分の味。甘いような、苦いような。
「いい顔だ」
堀田は私の足を開かせた。大きく。そして自分のモノを当てる。
先端が、私の入口に触れる。
「入れるぞ」
「ま、待って」
「なんだ?」
「ま、まだ……準備が」
「十分濡れてるだろ」
堀田はゆっくりと腰を進めた。先端が入る。ずぷっと。
私の中に入ってくる。太い。熱い。
「あ……ああ」
「きついな。毎晩抱いてるのに、まだこんなにきつい」
奥まで入った。子宮口に先端が触れる。
私の中が、彼のモノで満たされる。満たされすぎて、苦しい。
「動くぞ」
「ま、待っ」
堀田は腰を動かし始めた。ゆっくりと引く。ぬぷっと音がして。そして奥まで突く。ずぷっと。
「あっ……あっ」
「どうだ? 気持ちいいか?」
「や……だめ」
「口では嫌と言っても、中が俺を締め付けてるぞ」
腰の動きが速くなる。激しくなる。ぱんぱんと音を立てて、肌が打ち合う。
畳に身体が擦れる。背中が熱い。
堀田の汗が私の身体に滴り落ちる。ぽたぽたと。
獣。この人は野獣。
でも。気持ちいい。なんで。なんでこんなに。
「あっ……あっ……ああっ」
「いい声だ。もっと聞かせろ」
堀田の腰がさらに激しくなる。奥を突かれる。さっき指で触られた場所。
そこを何度も何度も。
「ああっ……そこ……だめ」
「ここが好きなんだろ?」
「ち、違う」
「嘘つけ」
堀田は私の足を持ち上げた。膝を折り曲げ、胸の方へ。
さらに深く入ってくる。
「あああああっ!」
「奥まで届いてるぞ」
「やっ……深い」
「お前の奥、俺のモノで満たしてやる」
腰が激しく打ちつけられる。ぱんぱんぱんと。
私の身体が揺れる。胸が揺れる。ぷるんぷるんと。
もうだめ。また来る。
「イク……また……イっちゃう」
「一緒にイくぞ」
堀田の動きがさらに速くなる。そして。
「イクっ……イクっ……イっちゃうううう!」
「俺も……出すぞ」
堀田が奥まで突き入れた。そして熱いものが中に注がれる。どくどくと脈打ちながら。
「ああああああっ!」
私も絶頂に達した。身体が震える。波が何度も何度も押し寄せる。
意識が飛びそう。
◆
どれくらいそうしていただろう。
やがて波が引いていく。潮が引くように。
堀田がゆっくりと腰を引く。私の中から彼のモノが抜ける。ぬぷっと。
同時に白いものが溢れ出る。とろりと太ももを伝う。
堀田の精液。
「たっぷり出したな」
「……」
私は荒い呼吸を繰り返している。胸が上下する。
身体に力が入らない。
堀田は私の横に寝転んだ。そして私を抱き寄せた。
「まだ終わりじゃないぞ。今夜は長いからな」
「え」
「一回くらいで満足するな。お前の身体、もっと開発してやる」
堀田の手がまた私の胸を揉み始めた。ぐにゅぐにゅと。
「あ……ま、また」
「当たり前だ。朝まで、たっぷり可愛がってやる」
私は小さく呻いた。
この野獣……人間じゃない……
でも。身体がまた反応し始めている。
さっきあんなにイったのに。また疼いている。
私、どうなっちゃうの。
◆◆◆
それから何度抱かれたか分からない。
二回、三回、四回。
堀田は疲れを知らない獣のように私を求めた。
正常位、後背位、騎乗位。色々な体位で抱かれた。
そのたびに私はイった。声が枯れるほど叫んだ。
気づけば日付が変わっていた。時計の針が、静かに回っている。
◆
「風呂に入るぞ」
堀田が言った。
私はぐったりとして動けない。全身の力が抜けている。
堀田は私を抱き上げた。お姫様抱っこ。軽々と。
私は堀田の胸に顔を埋めた。汗の匂い。男の匂い。
嫌いな匂い。でも、なぜか落ち着く。
◆◆◆
浴室。
堀田が私を湯船の脇に座らせる。タイルが冷たい。
そしてシャワーで私の身体を流す。お湯が私の身体を流れ落ちる。
「身体、洗ってやる」
堀田は柔らかいスポンジに石鹸をつけ、私の身体を洗い始めた。
背中、肩、腕。泡が立つ。丁寧に、優しく。
胸を洗う。ぐにゅぐにゅと。
お腹を洗う。なでなでと。
太ももを洗う。するすると。
そして秘所を洗う。
「あ」
「ここ、敏感になってるな」
「う」
堀田は丁寧に洗ってくれた。そしてシャワーで流す。
「次はお前が俺を洗え」
私は頷いた。
スポンジを手に取り、堀田の身体を洗う。
広い背中。筋肉質な腕。太い足。
そして。堀田のモノ。さっきまで私の中にあったモノ。
私はそこも丁寧に洗った。ごしごしと。
「いい手つきになったな」
「……」
堀田は満足げに笑った。
◆
二人で湯船に浸かる。
堀田が私を抱き寄せた。私は堀田の胸に背中を預ける。
温かい湯。温かい腕。
「お前、最近、可愛くなったな」
「そんなこと」
「さっき、『もっと』って言ってたぞ」
「あれは」
顔が熱くなる。湯のせいだけじゃない。
確かに言った。最後の方、私から「もっと」と懇願した。
「もう、俺なしじゃ満足できない身体になったんだな」
「……」
私は何も言えなかった。否定できない。
一ヶ月。まだ一ヶ月なのに。
私の身体はもうこの人に慣れている。この人の形を覚えている。
堀田の手が湯の中で私の胸を揉む。ぷにぷにと。
「んっ」
「まだ続きがあるからな」
「え」
「今夜は、お前を隅々までとろけさせてやる」
湯船から上がり、再び寝室へ。
◆◆◆
ベッドの上。
堀田が私を仰向けに寝かせた。柔らかいシーツ。
そして私の足を開かせる。
「や」
「今度は、ゆっくりやる」
堀田の顔が私の足の間に近づく。
「え……ちょ」
舌が私の秘所に触れた。ちろりと。
「ああっ!」
「ここ、まだ敏感だな」
舌が私の中を舐める。べろべろと。クリトリスを舐める。ちゅぱちゅぱと。
「やっ……だめ……そんなところ」
「なんでダメなんだ?」
「き、汚い」
「汚くない。綺麗だ」
堀田の舌が執拗に私を愛撫する。吸う。じゅるるっと。舐める。ちろちろと。中に入れる。ずぷっと。
「ああっ……ああっ」
もうだめ。また来る。
「イク……また」
「いいぞ。何度でもイけ」
舌がクリトリスを集中的に攻める。ちゅぱちゅぱちゅぱと。
「イクっ……イっちゃうううう!」
また絶頂に達した。身体が弓なりに反る。びくんびくんと痙攣する。
そして力が抜ける。がくんと。
◆
堀田は私の上に覆い被さった。そしてまた入れてくる。
「まだ入れるぞ」
「も、もう……無理」
「大丈夫だ。お前なら、まだイける」
堀田の腰がゆっくりと動き始めた。今度は激しくない。
ゆっくりと、丁寧に。奥まで入れて、ゆっくり引く。また奥まで。
「あ……ああ」
「気持ちいいか?」
「う……うん」
認めてしまった。気持ちいい、と。
「いい子だ。正直になったな」
堀田は私の唇にキスをした。舌が入ってくる。ぬるりと。絡み合う。ちゅぷちゅぷと。
腰はゆっくりと動き続けている。これは。激しいのとは違う。
優しい。愛撫みたい。まるで恋人同士みたい。
違う。私たちは恋人じゃない。私は借金のカタ。この人は私を所有しているだけ。
でも。なんで。こんなに気持ちいいの。
「あ……ああ」
「イきそうか?」
「うん」
「じゃあ、一緒にイこう」
堀田の腰が少し速くなる。でも優しい。激しくない。
じわじわと快感が積み重なる。波が寄せてくるように。
「イク……イっちゃう」
「俺も……出すぞ」
「あああああっ!」
また絶頂。でも今度は違う。激しい波じゃない。
温かい波。全身を包み込む。ふわりと。
堀田も中に出した。どくどくと。温かいものが中を満たす。
私たちはしばらくそのままでいた。重なり合ったまま。
◆◆◆
深夜二時。
ようやく全てが終わった。
私は堀田の腕の中で横たわっている。身体に力が入らない。
全身がとろけている。
堀田が私の髪を撫でた。さらさらと指が通る。
「今夜は良かったな」
「……」
「お前、すっかり俺のモノになったな」
「……」
否定できない。身体は完全にこの人に慣れている。この人の形を覚えている。
この人なしでは満足できない。
「おやすみ、雪姫」
「……おやすみなさい」
私は堀田の腕の中で目を閉じた。
一ヶ月。まだ一ヶ月なのに。私、もう。
お母様、ごめんなさい。でも、この人の腕が温かい。この人の匂いが落ち着く。
私、どうなっちゃうの。
そう思いながら、私は眠りに落ちた。
◆◆◆
翌朝。私は堀田の腕の中で目を覚ました。また、この腕の中で朝を迎えたのだ。
堀田はまだ眠っている。寝息は満足げだ
私はそっと腕を抜け、キッチンに向かった。足音を立てないように。
割烹着を着て、朝食の準備。焼き鮭、味噌汁、卵焼き、漬物、ご飯。
堀田の好みに合わせた和食。一ヶ月で、彼の好みを完璧に覚えた。
堀田が起きてきた。髪に寝癖……だらしない。
「おはよう」
「おはようございます」
堀田が背後から抱きついてくる。割烹着の上から胸を揉む。ぐにゅっと。
「朝から元気だな」
「朝食が冷めます」
「そうか。じゃあ、食後に少しだけ可愛がってやる」
私の身体が震えた。また始まる。
でももう抵抗する気力はない。
私はただ頷いた。そして朝食をテーブルに運ぶ。
これが私の日常。これが私の24時間。
終わりのない支配の日々。でも私はもう逃げられない。
心はまだ抵抗している。でも身体は正直だ。
私は堀田の所有物。それを受け入れ始めている。
【2】週末の慈善パーティー
土曜日の朝。
私は堀田の腕の中で目を覚ました。彼の体温が、背中から伝わってくる。
もう慣れてしまった。いつから、こんなに自然になったんだろう。
そっと腕を抜けようとしたとき、玄関のチャイムが鳴った。
「宅配便です」
堀田が起き上がる。ベッドが軋む音。私は割烹着を羽織り、後を追った。
大きな箱。高級ブランドのロゴが、朝日を反射している。
「開けてみろ」
堀田が箱を私の前に置いた。ずしりと重い。
私は恐る恐る箱を開ける。蓋を持ち上げると、薄紙が現れる。それをめくると、金色のドレスが現れた。
息を呑んだ。美しい。シルクの光沢が、部屋の光を受けて揺れる。
ただ……私には似合わないだろう。豪奢が過ぎる。
「これは」
指先で触れる。滑らかな感触。
「今夜、慈善パーティーがある。お前も連れて行く」
私の手が止まった。心臓が跳ねる。
「え……で、でも……私は」
「お前は俺の女だ。俺の隣にいる資格がある」
俺の女。
その言葉が、胸に突き刺さる。
私は、堀田の女。もう、藤ノ宮家の令嬢ではない。
「サイズは、お前が先週申告した通りに作らせた。着てみろ」
先週。堀田に全身を測定された日を思い出す。メジャーが身体に巻きつく感触。
バスト、ウエスト、ヒップ。一つ一つ、細かく測られた。まるで商品のように。
私はドレスを両手で持ち上げた。重い。高価なシルクの重さ。
◆◆◆
寝室で、私はドレスを身につけた。
するりと身体に沿う。肌に張り付くような感触。ひんやりとしたシルクが、体温で温まっていく。
ファスナーは背中。自分では閉められない。
「堀田様」
「ん?」
「ファスナーを……お願いします」
堀田が後ろに回る。気配が近づく。指が背中に触れた。冷たい。
ゆっくりとファスナーが上がる。じりじりと。金属が噛み合う音。
ドレスが身体を締め付ける。胸が押し上げられる。呼吸が浅くなる。
鏡を見る。
金色のドレスを着せられた女が……いいえ、趣味の悪いトロフィーにされた女が、そこにいた。
胸元が深く開いている。白い肌と赤いドレスのコントラスト。谷間が覗いている。
背中も大きく開いている。腰まで。背骨のラインが、くっきりと。
これが、私?
「完璧だ」
堀田の声。満足げな響き。鏡越しに、彼の目が私の身体を舐めるように動く。
「下着は?」
「え」
「このドレス、下着のラインが出る。何もつけるな」
顔が熱くなる。耳まで赤くなるのが分かる。
「そ、そんな……人前に出るのに」
「命令だ」
私は唇を噛んだ。
ノーブラ、ノーパンで、このドレスを着る。人前に。
鏡の中の私が、恥ずかしそうに視線を落とす。
◆
夕方。
私は金のドレスを身につけ、堀田の隣に立っていた。
車がホテルの玄関に滑り込む。タイヤが地面を噛む音。ドアマンが扉を開ける。
「いらっしゃいませ」
堀田が先に降り、私に手を差し伸べる。その手を取り、車から降りた。
ハイヒールが石畳に触れる。カツンと音がする。
ホテルのエントランス。大理石の床が光を反射している。シャンデリアの輝き。
懐かしい。
かつて、私もこういう場所に出入りしていた。父の隣で。令嬢として。
でも、立場が違う。
堀田が私の腰に手を回した。所有を示すように。指が腰のくびれに食い込む。
「緊張するな。お前は俺の隣にいればいい」
私は頷いた。でも、心臓が早鐘を打っている。ドクドクと。
下着をつけていない。風が吹くと、太ももに直接触れる。
◆◆◆
ボールルーム。
扉が開くと、そこは別世界だった。
天井高く輝くシャンデリア。無数のクリスタルが光を散らす。大理石の床。鏡張りの壁。
ドレスアップした人々。タキシードの男性たち。イブニングドレスの女性たち。
シャンパングラスを持ち、談笑している。笑い声が、音楽に混じる。
生演奏のワルツが流れている。バイオリンの音色。
私たちが入ると、何人かがこちらを見た。
視線。
男性たちの視線が、私の身体を舐めるように動く。
胸元。背中。腰。太もも。
ドレスの下に何もつけていない。それを知っているのは堀田だけ。
でも、まるで皆に見透かされているような気がする。全裸で立っているような。
私は堀田の腕にしがみついた。彼のスーツの生地を、指が掴む。
「大丈夫だ」
堀田が囁く。でも、視線は止まらない。
◆
「堀田さん、久しぶりですね」
中年の男性が近づいてきた。革靴の音。五十代、恰幅の良い体格。
「ああ、Yさん。ご無沙汰しております」
堀田が握手する。がっちりと手を組み合わせる音。
Yと呼ばれた男性の視線が、私に向いた。
「美しい方ですね」
彼の目が、私の胸元に留まる。一瞬だが、確かに。
「どちらのご令嬢で?」
「紹介しよう。雪姫だ」
堀田が私の腰を引き寄せる。身体が彼に密着する。
「藤ノ宮家のね」
Yの目が見開いた。眉が上がる。
「藤ノ宮……あの藤ノ宮家の?」
「ああ。今は、俺の女だ」
私の顔が紅潮した。熱い。燃えるように。
俺の女。
公の場で、そう宣言された。
Yは意味深な笑みを浮かべた。口角が上がる。
「なるほど……それは」
彼は事情を察したようだ。藤ノ宮家の転落。借金。そして、私が堀田の愛人になったこと。
全て、理解された。周囲の何人かも、こちらを見ている。
私は視線を落とした。床の大理石の模様だけを見つめる。
◆◆◆
パーティーが進む。
私は堀田の隣で、ただ立っているだけ。飾り物のように。
周囲の視線が痛い。皮膚に突き刺さるような。
特に、女性たちの視線。
嘲笑。憐れみ。軽蔑。ひそひそと囁く声。
そして、男性たちの視線。
欲望。好奇心。舐めるような目つき。
金のドレス。露わな胸元と背中。歩くたびに揺れる身体。
私は、展示品。堀田のトロフィー。
「少し、休憩しよう」
堀田が私の手を引いた。指が絡む。
ボールルームの端、カーテンで仕切られた控室へ。人混みを抜ける。
「ど、どこへ」
「少し、確認する」
控室に入る。カーテンが閉まる。しゅっと音を立てて。
外では音楽が流れている。人々の笑い声。談笑。
でも、ここは静か。私たちだけの空間。
堀田が私を壁に押し付けた。背中が壁に当たる。
「あ」
「ドレスをたくし上げろ」
「え……で、でも……ここは」
外の気配。誰かの足音。話し声。
「誰も来ない。早くしろ」
私は震える手で、ドレスの裾を掴んだ。
ゆっくりと、たくし上げる。シルクが肌を滑る。
太ももが露わになる。そして。
下着をつけていない秘所が、空気に触れた。ひんやりとする。
堀田の手が、そこに触れた。大きな手。温かい。
「んっ」
「濡れてるな」
指が秘所を撫でる。ぬるりと滑る。
「……ち、違います」
「嘘つけ」
堀田の指が、私の入口に触れる。そして、中に入ってきた。ずぷっと。
「あっ」
「周囲の視線を感じて、興奮してたんだろ?」
「……そんなこと」
でも、本当だった。視線を感じて、私の身体は反応していた。
恥ずかしい。でも、気持ちいい。
堀田の指が動く。中をかき混ぜる。くちゅくちゅと音がする。
「声を出すな。外に聞こえるぞ」
私は唇を噛んだ。血の味がする。
外では音楽。バイオリンとピアノ。人々の笑い声。
誰も知らない。このカーテンの向こうで、私が指を入れられていることを。
くちゅ、ぐちゅ、ぬちゃ。
恥ずかしい音。でも、止まらない。
「お前、本当に変態だな」
「……ち、違います」
「じゃあ、なんで濡れてる?」
「……わ、分かりません」
堀田の指が速くなる。奥を突く。ぐりぐりと。
もうだめ。波が来る。
「イッてもいいぞ。ただし、声を出すな」
指がさらに速くなる。ぐちゅぐちゅぐちゅと。
私は必死に声を堪える。唇を噛む。手を握りしめる。
波が頂点に達した。
絶頂。
私の身体がびくんと震えた。全身が硬直する。でも声は出さない。
喉の奥で、呻き声を押し殺す。
「いい子だ」
堀田は指を引き抜いた。ぬぷっと音がして、愛液が糸を引く。光を反射してきらりと光る。
濡れた指を私の唇に押し当てる。
「舐めろ」
私は堀田の指を舐めた。ちろちろと舌を這わせる。
自分の味。甘いような、苦いような。生臭い。
「じゃあ、戻るぞ。ドレスを直せ」
私はドレスを下ろした。シルクが太ももを滑り落ちる。
何事もなかったように。でも、身体の奥に余韻が残っている。脚が震える。
私たちはカーテンを開け、ボールルームに戻った。
音楽と笑い声が、一気に押し寄せる。
◆◆◆
パーティーが終わったのは、夜十時を過ぎた頃だった。
人々が帰り始める。ドレスの裾が床を撫でる音。別れの挨拶。
「今夜はここに泊まる」
堀田が言った。
「え」
「お前を、一晩中可愛がる」
私の心臓が跳ねた。ドクンと大きく。
エレベーターで最上階へ。数字が上がっていく。四十、四十五、五十。
扉が開くと、そこは静かな廊下。絨毯が足音を吸収する。
一番奥の部屋。スイートルーム。
堀田がカードキーをかざす。ピッと音がして、ドアが開く。
中に入る。
広い。天井が高い。リビング、寝室が見える。
そして、全面ガラスの窓。床から天井まで。
夜景が広がっている。
私は窓に引き寄せられるように近づいた。ハイヒールが床を叩く。
遥か下に街の光。車のヘッドライト。ビルの明かり。
高い。マンションよりも。
マンションの窓を思い出す。あの日。裸で立たされた日。
「綺麗だろ?」
堀田が背後から抱きついてきた。腕が私の腰を抱く。
「……はい」
「でも、お前の方が綺麗だ」
堀田の手が、私の胸を揉んだ。ドレスの上から。ぐにゅっと。
「あ」
「今夜は、ゆっくり時間がある」
堀田の手が背中に回る。ファスナーに触れる。
じりじりと下ろす。金属の音。
ドレスが緩む。肩にかかっていた生地が、重力に従って滑り落ちる。
ずるりと。
裸。窓の前で、裸になった。
遥か下の街の光が、私の裸体を照らす。
「まずは、風呂に入ろう」
堀田が私の手を引いた。指が絡む。
◆◆◆
浴室。
大理石の壁が光を反射している。大きなバスタブ。ジャグジー付き。
堀田が服を脱ぐ。ジャケット、シャツ、ズボン。一つ一つ、床に落ちる。
私はその姿を見ている。鍛えられた身体。太い腕。広い胸板。
そして、既に膨張しているモノ。大きい。
「身体を洗え」
私は頷き、スポンジを手に取った。
石鹸を泡立てる。ぶくぶくと泡が膨らむ。
堀田の背中を洗う。広い背中。肩。腕。
スポンジが肌を滑る。ごしごしと。
胸を洗う。腹を洗う。筋肉の隆起。
そして、太ももを洗う。
堀田のモノが、私の目の前にある。先端から透明な液体が滲んでいる。
私はスポンジでそこも洗った。優しく、丁寧に。
「口で洗え」
「……え」
「フェラだ。やれ」
私は震える手で堀田のモノを握った。熱い。脈打っている。
大きい。太い。
口に含む。唇が大きく開く。
しょっぱい味。男の味。
堀田が私の髪を掴んだ。ぐいっと。
「もっと深く」
私は必死に咥える。喉の奥まで。先端が喉に触れる。
「んんっ」
苦しい。息ができない。でも、堀田は容赦しない。
腰を動かす。私の口を使って。前後に。
じゅぷ、じゅぷ、と音がする。
涙が出る。目尻から頬を伝う。
そして、堀田が口の中に出した。
どくどくどくと。熱い液体が喉に流れ込む。口の中に広がる。
「飲め」
私は必死に飲み込んだ。ごくごくと。
苦い。どろりとしている。でも、飲まなければ。
全部飲み込んだ。喉を通る感触。
「いい子だ」
堀田が私の頭を撫でた。髪が指の間を滑る。
◆
二人でバスタブに浸かる。
お湯が温かい。身体が芯から温まる。
堀田が私を抱き寄せる。私は堀田の胸に背中を預ける。
彼の心臓の音が聞こえる。ドクドクと。
「お前、本当にいい身体してるな」
堀田の手が、お湯の中で私の胸を揉む。ぷにぷにと。
指が乳首を転がす。つまむ。
「んっ」
「今夜は、何度もイかせてやる」
私の身体が震えた。お湯が波立つ。
◆◆◆
ベッドに移動した。
堀田が私を押し倒す。柔らかいシーツ。身体が沈む。
「今夜は、たっぷり時間をかけてやる」
堀田の手が私の胸を揉む。ぐにゅぐにゅと。
乳首を指で転がす。つまむ。引っ張る。ぴんと張りつめる。
「あっ」
「感じてるな」
堀田は乳首に口をつけた。舌で舐める。ちろちろと。
吸う。じゅるるっと音を立てて。
甘噛みする。歯が乳首に食い込む。
「ああっ」
「いい声だ」
堀田の手が下へ移動する。お腹を撫で、腰を撫で、太ももの内側を這う。
そして秘所に触れた。ぬちゃっと音がした。
「もう、こんなに濡れてる」
「……や」
堀田の指が中に入る。ずぷっと。二本。
「あっ」
指が動く。中をかき混ぜる。くちゅくちゅと音を立てる。
「やっ……だめ」
「何がダメだ?」
「……そんな……奥」
指が奥を突く。ぐりぐりと。いつもの場所を。
「ああああっ!」
「ここか?」
指が執拗にそこを突く。何度も何度も。
私の身体が震える。背中が浮く。
「イク……イっちゃう」
「いいぞ。イけ」
絶頂。
身体が硬直する。ぎゅっと。全身が強張る。
そして力が抜ける。がくんと。
荒い呼吸。胸が上下する。
◆
堀田は私の上に覆い被さった。重い。熱い。
モノが、私の入口に触れる。先端が、ぬるりと秘所を撫でる。
「入れるぞ」
「……はい」
もう、抵抗しない。身体が受け入れる準備をしている。
堀田が腰を進める。先端が中に入る。ずぷっと。
太い。熱い。中を押し広げる。
「あ……ああ」
「きついな」
奥まで入った。子宮口に先端が触れる。ぐっと押し付けられる。
「動くぞ」
堀田の腰が動き始めた。ゆっくりと引く。ぬぷっと。
そして奥まで突く。ずぷっと。
「あっ……あっ」
「どうだ?」
「……き、気持ち……いい」
認めてしまった。もう、隠せない。
堀田は満足げに笑った。喉の奥で、低く。
腰の動きが速くなる。激しくなる。
ぱん、ぱん、ぱんと音を立てて、肌が打ち合う。
ベッドが軋む。ギシギシと。
「あっ……あっ……ああっ」
「いい声だ。もっと聞かせろ」
堀田の腰がさらに激しくなる。容赦なく突き上げる。
奥を突かれる。何度も何度も。子宮口が叩かれる。
「ああっ……そこ……だめ」
「ここが好きなんだろ?」
「……う……うん」
もうだめ。また来る。波が押し寄せる。
「イク……イっちゃう」
「一緒にイくぞ」
堀田の動きがさらに速くなる。
「イクっ……イクっ……イっちゃうううう!」
「俺も……出すぞ」
堀田が奥まで突き入れた。子宮口にモノの先端が押し付けられる。
そして熱いものが中に注がれる。どくどくどくと脈打ちながら。
「ああああああっ!」
絶頂。波が全身を駆け巡る。視界が白くなる。
意識が飛びそう。
◆◆◆
しばらくして。
私は荒い呼吸を繰り返していた。胸が上下する。全身が汗で濡れている。
堀田が私を抱き上げた。腕が身体を支える。
「まだ終わりじゃない」
「え」
堀田が私を窓際に連れて行く。
大きな窓。外に夜景が広がる。無数の光。
「窓に手をつけ」
「え……ま、また」
マンションでやったこと。あの日の記憶が蘇る。
窓の前で、裸にされて、自分で触った。そしてイった。
「マンションでやっただろ。今度はホテルだ」
私は窓に手をついた。ガラスが冷たい。ひんやりと。
外を見る。遥か下に街の光。車が走っている。人が歩いている。
高い。怖い。
堀田が後ろから抱きついてくる。胸が私の背中に当たる。
モノが、私の入口に触れる。ぬるりと。
「入れるぞ」
「……はい」
堀田が腰を進める。後ろから。ずぷっと。
「あっ」
奥まで入った。この角度、深い。
「外を見ろ」
私は外を見る。夜景。ビルの明かり。車のヘッドライト。
堀田の腰が動き始めた。後ろから突かれる。
「あっ……ああっ」
「誰かに見られてるかもしれないぞ」
「や……だめ」
でも、身体は反応している。濡れている。締め付けている。
恐怖と快感。混ざり合って、区別がつかない。
高い場所。窓の前。もし見られていたら。
マンションの時と同じ。いや、もっと高い。
腰が激しく打ちつけられる。ぱんぱんぱんと。
私の胸が揺れる。ぷるんぷるんと。
窓ガラスに吐息がかかる。白く曇る。
「あっ……あっ……ああっ」
「いい尻だ」
堀田が私の尻を叩く。ぱちんと。肌が赤くなる。
「あああっ!」
「もっと感じろ」
腰がさらに激しくなる。容赦ない。
もうだめ。
「イク……イっちゃう」
「いいぞ。イけ」
絶頂。
身体がびくんびくんと痙攣する。ガラスに手をついたまま。
堀田も中に出した。どくどくと。熱い。
私は窓に手をついたまま、がくりと膝が崩れた。
堀田の腕が私を支える。そうでなければ、倒れていた。
◆◆◆
ベッドに戻った。
私は横たわっている。身体に力が入らない。全身がとろけている。
堀田が隣に寝転んだ。ベッドが沈む。
「まだ、続きがあるぞ」
「……も、もう……無理」
本当に無理。もう何も考えられない。
「大丈夫だ。お前なら、まだイける」
堀田が私を抱き寄せた。温かい腕。
今度は、優しい。
ゆっくりと私の身体を愛撫する。撫でるように。
胸を撫で、腹を撫で、太ももを撫でる。
「あ」
「今度は、ゆっくりやる」
堀田が私の上に覆い被さった。
そして、また入れてくる。ずぷっと。
「あ……ああ」
今度は、ゆっくりと腰が動く。激しくない。丁寧に。
奥まで入れて、ゆっくり引く。ぬぷっと。
また奥まで。ずぷっと。
「気持ちいいか?」
「……う……うん」
「いい子だ」
堀田が私の唇にキスをした。唇が重なる。
舌が入ってくる。ぬるりと。私の舌と絡み合う。
ちゅぷちゅぷと音を立てて。
腰はゆっくりと動き続けている。一定のリズムで。
優しい。まるで、恋人同士みたい。
違う。私たちは、恋人じゃない。
私は借金のカタ。堀田は、私を所有しているだけ。
でも。気持ちいい。なんで、こんなに。
「あ……ああ」
「イきそうか?」
「……うん」
「じゃあ、一緒にイこう」
堀田の腰が少し速くなる。でも、優しい。
じわじわと快感が積み重なる。波が寄せてくるように。
「イク……イっちゃう」
「俺も……出すぞ」
「あああああっ!」
絶頂。
でも、今度は違う。激しい波じゃない。
温かい波。全身を包み込む。ふわりと。
堀田も中に出した。どくどくと。
私たちはしばらくそのままでいた。重なり合ったまま。
堀田の心臓の音が聞こえる。ドクドクと。
◆
深夜一時。
私は堀田の腕の中で横たわっていた。
全身がとろけている。指一本動かせない。
「今夜は良かったな」
「……」
返事ができない。疲れ切っている。
「お前、本当に俺のものになったな」
「……」
否定できない。心も、身体も。
堀田の腕が、私を抱き締める。ぎゅっと。
「おやすみ、雪姫」
「……おやすみなさい」
私は堀田の腕の中で目を閉じた。
そして、深い眠りに落ちた。
◆◆◆
翌朝。
日曜日。
私は堀田の腕の中で目を覚ました。また、この腕の中で。
窓から朝日が差し込んでいる。まぶしい。
時計を見る。午前九時。
チェックアウトは十一時。まだ時間がある。
私は静かにベッドを出ようとした。そっと腕を抜こうとする。
でも、堀田の腕が私を引き戻した。
「どこ行く?」
「シャワーを」
「まだ早い」
堀田が私を抱き寄せる。
私は彼の胸に顔を埋めた。男の匂い。汗の匂い。
嫌いな匂い。でも、なぜか落ち着く。
◆
私はシャワーを浴びた。
お湯が身体を流れ落ちる。昨夜の痕跡を洗い流す。
堀田の精液が、太ももを伝って落ちる。白く濁った液体。
シャワーを出て、タオルで身体を拭く。ごしごしと。
鏡を見る。
首に、キスマーク。赤く、くっきりと。
胸にも。太ももにも。
堀田の痕跡。所有の証。
私は服を着始めた。昨日のドレスは着られない。
堀田が用意してくれた服。シンプルなワンピース。
◆
寝室に戻ると、堀田が起きていた。
「おはよう」
「おはようございます」
「もう着替えたのか?」
「はい。チェックアウトの時間が」
「まだ時間がある」
堀田が私の手を掴んだ。大きな手。
「え」
堀田が私を引き寄せる。そして、ベッドに押し倒した。
「ちょ、ちょっと」
「お前を抱かずには、帰れない」
堀田が私の服を脱がせ始める。ワンピースの裾を持ち上げる。
「で、でも……時間が」
「大丈夫だ」
私は抵抗しなかった。もう、身体が堀田を受け入れている。
服が脱がされる。また、裸。
堀田が私の上に覆い被さった。
そして、入れてくる。準備もなく。でも、入る。
「あ……ああ……!」
堀田の腰が動き始めた。今度は速い。激しい。
時間がないから。急いでいる。
「あっ……あっ……ああっ」
「イくぞ」
「私も……イく……!」
お互いに絶頂に達した。ほぼ同時に。
短い時間。でも、濃密な時間。
◆◆◆
チェックアウトは、ぎりぎり間に合った。
十時五十五分。時計の針が、刻々と進む。
フロントで鍵を返す。堀田が手続きをする。
フロント係が、私たちを見て微笑んだ。意味深な笑み。
全て、分かっている。私たちが何をしていたか。
私は顔を赤らめた。視線を落とす。
車に乗り込む。革のシートが身体を包む。
マンションへ戻る道。エンジン音だけが響く。
私は窓の外を見ていた。
日曜日の街。平和な風景。家族連れ。カップル。
でも、私の世界は、もう平和じゃない。
堀田の手が、私の太ももに触れた。ぐいっと掴む。
「今夜も、たっぷり可愛がってやる」
「……はい」
私は、もう抵抗しない。身体が、堀田を求めている。
心は、まだ抵抗している。でも、もう時間の問題。
いつか、心も。完全に、堀田のものになる。
その日は、もうすぐだ。
車は高層マンションへ向かう。私の檻へ。
そして、終わりのない日々が、また始まる。
(続く)
番外編を読んでみたいお話はどれ?
-
水着
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メンエス
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銀狼
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令嬢
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姉ちゃん