切り光薄い本いろいろ 作:風剣
そこそこ未来の時系列なのはそのあたりならモブくんが朴念仁ぶりかましてたのブチ切れられて押し倒されそうだなと思ったからです
公僕でもないのだ。別段正義の味方を標榜するつもりはない。自分の行いが正しいと思ってやっていることでもない。
ただただ気に入らない。許せない。他者を傷つけ貪り尽くすしか能のないような連中がのうのうとのさばっているという状況を、どうにも受容することができない。
高尚な精神性をもっているわけでもない自分が、わざわざ危険を冒してまでカスどもをぶちのめす動機なんてそんなものだ。
だが――。今回ばかりはしくじったかなと、扉を開けてふらふらとした足取りで自宅に転がりこんだ俺は吐き気と虚脱感を堪えながら唸った。
「…………あ゛ー」
我ながらひどい失態だった。ずきずきと頭痛を訴える頭を抑え、今にも倒れそうになるのを壁を支えにしてなんとか呼吸を整える。
――何度も経験したのだ、闇ファイトの脅威もわかっている。相手が複数もいれば、流石に自分も無謀に突っ込んだりはしない
だから暗闇に紛れての不意打ちをした、それで3人は仕留めた。囚われて嬲られようとした見知らぬ女の子をその場から逃がして、そして生き残りから激高され領域のなかでのファイトが始まった。
石臼で磨り潰した。
――領域を崩壊させた俺の目の前に、ぎょっとした顔の闇ファイターが2人いた。咄嗟に蹴りを顔面に叩きこんでひとり仕留め、慌てて残りの展開した領域に呑まれた。
テスタロッサでの特殊勝利。
――領域を崩壊させた俺が拘束をはじめて通報してたら、路地裏から駆けつけてくる複数の足音。ちょっと疲れが出て反応が遅れた。ひとり、ふたりと仕留めて、気付けば増援に闇ファイトをしかけられていた。
テスタロッサで以下略。
――領域を崩壊させた俺の耳に聞こえた足音と慌てた声。逃げようとも思ったが、まだ近くに助けた娘がいる可能性とここで取り逃せば残党による報復のリスクがあるのに気付いてその場に留まり迎え撃つ。このあたりになると普通にコンディションも落ちて全員を殴り倒すことはできないので闇ファイトになった。
それから更にひとり、ふたり、それを倒したと思ったら更にふたり。途中クソ事故って普通に死ぬかと思った。どすどす刺され焼かれて稼いだ土地を使ってコードをどうにか成立させ、叩き潰す。
――領域を崩壊させたあとの捜索中、俺が助け出した女の子が身を潜めているのを発見。保護しようとしたらなんかカスどものボスっぽいのが出てきて、めちゃくちゃ疲れてたからデッキを変更。ゴブリンヒーローの暴力で瞬殺した。
闇ファイト8人抜き。マジでふざけんなよカスども。お前らなんで頭数ばっか無駄に多いんだよどうせ結束もできねえくせに。
「しんっっっど……」
鍛えてるからクリーチャーに殴られるくらいは痛ぇで済ませられるが。ライフが削れるたびに身を襲う、闇に蝕まれがっくりと力の抜ける感じ――。あればかりは流石にどうにもならない。1人目を倒した段階でぱっと撤退できなかった時点で失敗。連戦の泥沼にひきずりこまれてしまったのは本当に最悪だった。
師匠だったら拳のひとつでもぶちこんでたなら一撃で全員薙ぎ倒してただろう。人間爆弾か何か?
……師匠は極端な例にせよ、こうまで追い込まれるまでに至るのに幾つもの判断の誤りと闇ファイト無敗の実績に伴う慢心の存在があったのは否めない。今回ばかりは未熟に過ぎたと自戒する。
同じ轍は踏まない。次はファイトなんて抵抗の余地なく確実にぶちころ――。
「……ッ」
ぐらりと揺らぐ視界。いよいよ倦怠感が深刻になるなかで壁にもたれかかって呼吸を整える。
頑健な肉体が培われて以来そうそうなかった、熱病に魘されているとき特有の
ごくごく当たり前に日常を謳歌できる健康体の有難みを噛みしめながら脂汗を拭い、ふらつく足取りで冷蔵庫まで歩いてミネラルウォーターをぐいと呷る。
そのまま眠りたくなる欲求に蓋をしながら、血の滲んだ衣類をぱっぱっと脱ぎ捨てて闇ファイトで負った手傷の処置を進める。
クリーチャーの一斉攻撃で追い込まれたときに負った青黒い痣のできる程度の打撲と切り傷、あとはちょっとした火傷。止血は既に終わっている。なんなら放置してそのまま寝たってよかったが、流石に消毒くらいはしておかないと後が怖かった。
歯噛みして痛みを堪えながら、上腕に刻まれた爪痕に最低限の手当てを施し、傷に湿布を張り、包帯を巻き――ふらふらと寝室に立ち入った俺はそのまま、半ば倒れるようにベッドに身を投げていく。
「――ああくっそ」
あんなカスどもごときに、みっともない。自身の未熟さが憎たらしいことこのうえなかった。
憤懣やるかたない心境になりながら、意識を泥沼に沈める眠気に抗うことなく瞼を閉じる。
――いまこのときばかりは、翌日の登校も億劫だった。
***
「…………出ない」
携帯の呼び出し音が途切れる。留守電の案内が流れた。
受信履歴も確認するものの、メールの返信が来た様子もなくって。ますます落ち込んでしまいながら、もう一度だけ「ご都合がよければお電話ください」とだけ送信して小走りで学校に向かう。
思い浮かべるのは、あのひとの顔だった。
(普夫さん、何かあったのかな……)
着信自体は繋がるから、充電が切れたとか電波が届かないだとかいった感じではなさそうだけれど……。あのひとのことを考えていると、昨日の夜から連絡の途絶えてしまっている携帯を意識してどうしようもなく落ち着かない気持ちになるのを自覚する。
『モブさんと電話したかったんだけど繋がらないんだよねー、寝ちゃったのかな』なんて、気にしてなさそうに振る舞ってはいたけれどやっぱり少し心配そうにしていたユウキちゃんとの昨日の夜電話でやりとりした会話を思い出す。
毎朝の待ち合わせのタイミングで話を聞いて、何もなかったならそれで良い。もし何かしらの問題が発生してたならばせめて話を聞かせてもらおうと思っていたけれど――時間ギリギリになっても、普夫さんはこなかった。
「……ごめんなさい。普夫さんは、今日は来てないんですか……?」
「――え、ドロシーさん!?」
「い、いいやっ、あいつまだ来てないはず、だけど――」
「そうですか。ありがとうございます……」
もしかしたら、もうすれ違ってしまって普夫さんだけ学校に行っているのかもしれない。そんな淡い期待を抱いて学校まで駆け込んだけれど、HRを終えて隣の教室を覗いてもそこに普夫さんはいなかった。
額の汗を拭う。突然やってきた私に普夫さんのクラスを騒然とさせるのも申し訳なくなって足早に自分の教室に戻ろうとすると、携帯に着信が届く――。
画面を開くと、普夫さんからメールが届いていた。
ただ、その文面は。
『件名:マリカです。
フツ兄今起きれないみたい。お家にあげてもらって看病してるよ~♥。
電話きてたので心配してるかなと思って連絡しました。昨日は闇ファイターと戦ってたみたい。かなり疲れてるみたいだけど少し休んでれば元気になるから安心してね✧。』
「……」
「あれ、天儀さん? どうしたの、いきなり片付けだして……」
「……ごめんなさい、体調が悪いので早退します」
「えっそうなの。だいじょ――天儀さーん!?」
背後から聞こえたクラスメイトの困惑の声を背後に、教室を出た私は廊下を歩きながら携帯を手に取った。
「もしもし。マリカさんですか? ……はい、ドアです。連絡ありがとうございました。普夫さんの様子を私も見に行きたいので、これから伺っても――、普夫さんのお家ですね、わかりました」
普夫の住まいは、占光高校からほど近いところにある賃貸住宅だ。
ひとり暮らしなのも相まって、お泊まりデートに恋人があがりこむことも増えてきた彼の家の合鍵は交際関係にある少女たちの全員に共有されている。鍵を開けて「お邪魔します……」と声をあげて足を踏み入れたドロシーは、玄関に進んだところでぬっと目の前に現れた巨峰に思わずたじろいで足を止めた。
「あ、ドロシーちゃん。おはよ~」
「マリカさん。おはよう、ございます……」
自分とそう大差ない筈の膨らみも、鼻先に突きつけられれば想像以上の圧が感じられた。一歩下がり玄関まで出迎えに来たマリカを見上げると、青緑色のサイドテールを腰まで伸ばした長身の少女がほわほわとした笑みを浮かべてやってきたドロシーを歓迎する。
数日前銀髪の少女が会った時マリカは極めて露出の大きいチャイナ服を着ていたが……今日はドロシー同様登校する予定だったのを取りやめて普夫のところに来たのか、臍の出る恰好になったセーラー服を纏っていた。
正直結構憧れているすらりと伸びた手足をつい凝視してしまいつつ。ブーツを脱いでリビングにあがったドロシーは、洗濯機のうえにぶちまけられた血の滲む包帯を見て顔色を変えた。
「――怪我してるんですか、普夫さん」
「あっうん。昨日ちょっとした抗争よりひどい連戦をしたみたいでぇ、闇ファイター20人ぶちのめしたんだってぇ。フツ兄は平気だって言ってたけどちょっとひどい状態だったから寝込んでもらって、いま軟膏とか塗り終わったところ」
「寝込んでるよー……」
寝室の方から聞こえた声に、マリカとドロシーが顔を見合わせては相好を崩す。ひとまず恋人の無事を確認できた銀髪の少女は、何か手伝えることはないかとあたりを見回して――何やらぐずぐずと音を立てて緑色の泥っぽい何かを煮込んでいる鍋を目撃して、ぴたりと硬直する。
「……マリカさん、あれは……?」
「あぁー。
「そう、なんだ……」
すんすんと鼻を鳴らせば仄かに嗅ぎ取れるつんとくるような臭気。鍋からドス黒い蒸気が出ているのを見るのは生まれて初めてだった。
覗き込むのもちょっと怖い。キッチンに戻ったマリカが鍋をかきまぜていく様子を後ろから窺いながら、ドロシーは恐る恐ると問いかける。
「これ、飲めるんですか? お鍋が悲鳴をあげてるような……」
「ご臨終だねぇ、許可はもらったけどもうこれはお料理には使えないからフツ兄には後で弁償しないと……」
「あ、やっぱり……?」
「めっちゃくちゃ不味いよぉ、
「はいっ」
希釈してもあんまり意味ないんだよねえとぼやきながら、可愛らしい柄の水筒に鍋の中身を注いでいくマリカ。もうもうと容器から溢れる黒い蒸気に顔を顰めてはお願いする彼女に快諾してドロシーが普夫の寝室に向かうと、背後から「まっずぅぅ……!」と声が聞こえてきた。
(良薬は、口に苦しとは言うけれど――)
マリカの作っていた薬湯は、ぱっと見はまあまあ毒だった。本当に大丈夫なのかなと不安になりつつ、失礼しますと声をかけて普夫の部屋に立ち入った少女はベッドのうえに横たわる青年の顔を見て目を見開く。
「……普夫さん。本当に、大丈夫ですか……?」
「ん。……あぁ、ドロシーか。悪いな、電話何度もかけてたのに出れなくって。学校は大丈夫なのか?」
「お、起きないでっ。ちゃんと休んでくださいっ」
「うお。いやいや休んでるって」
パッと目を開いた恋人がごくごく普通の受け答えをしてきたのにひとまず安心して、すぐにそんな場合ではないと気付く。
ここまで顔色が悪くなっている彼を見るのは初めてだった。上体を起こし笑いかけてくる普夫の肩を掴んで慌てて寝かしつけ、非力な自分が難なく彼を押し倒すことのできた事実に思わず息を呑む。
闇ファイターを20人倒したとは聞いていた。普夫さんならそれくらいはできるだろうと、マリカから聞かされたドロシーも普通に流してしまっていた。
だが――、それは。たった1戦だけでもあんなに危険な闇のファイトを、20回もこなしたということではないか。
取り替えられたばかりなのだろう綺麗な包帯でぐるぐる巻きにされた彼の腕を見て戦慄していると、銀髪の少女の顔をみた普夫は安心させるように微笑みを浮かべ首を振った。
「いや、実際俺がファイトしたのは8回だけだよ。他は……普通に薙ぎ倒したからなぁ。ちょっと追い込まれてケガもしちゃったけど、骨折もしてないし本当になんともない。今日はMeekingも休ませてもらうことにしたけど明日にはすぐ元気になるよ」
「……本当に、大丈夫なんですか?」
「大丈夫大丈夫、フツ兄の頑丈さはししょーの折り紙つきだからね〜」
不安を露わにしてその眉根を寄せるドロシーに背後から声をかけたのは、水筒とカップを手にもってリビングからやってきたマリカ。直前まで平気そうにドロシーと会話をしていた普夫は、マリカが持ってきた水筒に何が入っているのかを察すると速やかに目を閉じて寝息をたてはじめた。
「……」
「フツ兄、フツ兄。起きてぇ。ちゃんとオクスリ飲まないと駄目だよぉ、すっかり
「……後で飲むよ、朝っぱらからそれは……、流石に……」
「ダメだよぉ。……んーしょうがない。フツ兄、乗っかるねえ」
「は?」「えっ」
のしっと。両手の塞がった状態にも関わらず流れるような動きで寝台のうえに乗っかり、仰向けに寝る普夫に跨ったマリカは悪戯っぽく笑いながらとくとくとカップに黒緑色の薬湯を注ぐ。
嫌な予感がしたのだろう。普夫は身を起こそうとして、しかしすらりと伸びる脚を駆使するマリカによって動きの起点を潰され顔を引き攣らせた。
「……おーけーマリカ。もう抵抗しない。大人しく飲むからさ、だから――」
「ん、わかった。足はどかすねぇ。でもフツ兄、両手怪我してるでしょぉ、だから――」
「せめて覚悟を」
「
にこりと微笑んで、ぐいっとカップを呷ったマリカ。ドロシーと普夫が目を見開くなか、そのまま普夫のうえに身を重ねた彼女は青年の唇を塞ぐとぐいと舌をねじこんだ。
びくっとその身を痙攣させた普夫が目をかっ開く。彼の後頭部にほっそりとした手を回して特濃の接吻を交わすマリカは、口のなかに含んだ薬湯を唇から流し込む。
「ッ、むぐっ、んぅーーーーっ」
「んむぅっ、ふぅっ。んんんむっ、ぅ……!」
面食らったように限界まで目を見開き、反射的にマリカを押しのけようとしてかその逞しい腕が少女の肩を掴み……観念したように力を抜く。互いの舌をにゅるにゅると絡ませ合いながら、妹分から注がれる薬湯を喉を鳴らして嚥下していく。
卑猥な水音を聞きながら、ベッドの傍らでドロシーは真っ赤になっていた。
「――ぷはっ。……ふへぇ、まっずぅ……ッ♡」
やがて青年から身を離し。口に含んでいた薬湯を飲ませ終えたマリカは、普夫の口と繋がる唾液の糸を引きながら身を起こすとんべっと見せつけるように緑色に染まった舌を突き出す。
その童顔に汗を滲ませる彼女の様子をみる普夫も、苦悶を露わに呼吸を乱れさせながら苦笑を浮かべた。
「しんどいだろ、これの口移しは……。普段より4割増しくらい不味くなってる気がするぞ……」
「ねぇー。調合は間違ってないはずなんだけどなぁ。……でもこうしてたらぁ、少しはマシになる気がしない?」
「あながち否定はできないかもな……。いやまあ、キスするなら普通にやるときのが何倍も好きだけど」
「わかるぅ」
そんなやりとりを交わしながら、普夫のうえに跨ったままマリカは2杯目の薬湯を口に含む。
それを見て慌てたのはドロシーだった。
「えっ、えっ――。その、えっ、口移しは、あと何回やるんですか……?」
「んっ」
びしっと決められたピースサイン。カップを口にしながら少女の問いに応えたマリカは、そのまま普夫に覆いかぶさると再度のディープキスを交わしぴちゃぴちゃと音をたてて薬湯と唾液を分けあいだす。
青年に四つん這いになって唇を重ねる少女の身が艶めかしくくねる。ベッドのうえで重なり合う2人、その様子にかあっと頬を紅潮させるドロシーは立ち竦んでその様子を見守ることしかできなかった。
(でも、あれだったら)
(私、も――)
ごくりと息を呑むなか、汗を拭うマリカが身を起こした。
はー暑い暑いとぴっちりとしたセーラー服をはだけさせて扇ぐ少女が続いてカップを手に取るのに、おずおずとドロシーが声をあげる。
「あの、マリカさん。ドアにも、手伝わせてもらっていいですか……?」
「えっ。いいけど、これ本当にすごいよ?過去一で
「……それは、それで……」
「いいねえ。はい、どーぞっ」
ふひーと息をつくマリカに譲られ、おずおずとベッドのうえにあがったドロシーも普夫のうえに跨る。マリカからカップを受け取る彼女を見上げる青年は何故か頭を抱えていた。
「……怖いものみたさで飲むようなもんじゃないんだけどな、それ……」
「え、でも……。毒ではない、ですよね?」
「毒かと思うくらいには不味いぞ」
「そ、そうなんだ……。でも――ドアも、普夫さんには元気になってもらいたいですから」
んっ――。ぐっとカップを傾けて薬湯を口に含み。途端に口の中に溢れかえったえぐみと苦味と渋みとにちょっと涙目になって悶絶したドロシーは、その豊満な膨らみを普夫のガッチリとした胸板に押し付けるようにして密着。そのまま唇を重ねる。
えっ──。これ本当に飲ませてもいいの? すっごく不味いけど……?
一瞬の硬直。口のなかに薬湯を含んだまま硬直したドロシーの顔を見た普夫の目元が僅かに弛み、掌を頭部にまわして引き寄せた青年がそのまま彼女の唇を貪りだす。
「んっ、んんんんむ゛ッ、う……⁉︎ むっ、んゆ、ぅ──ッ」
舌で突っつき、こじあけて。途端に溢れた薬湯を口の端から溢れさせながらも少女から注がれる薬液を唾液を嚥下し、舌を絡ませあう。口のなかがあっという間に空になっても彼は離してくれなかった。小さな口のなかをあますことなく舐めまわし、舌と舌をぬめぬめと擦りあわせ、互いの吐息も粘液も共有し合う。
やがて唾液を垂らしながらドロシーが解き放たれると、肩を上下させ息を荒げさせる少女の頭を撫でる普夫が「ありがとうな、2人とも」と囁きかける。
その顔は、心なし血色を取り戻して赤みを宿していた。
「ふぁ、ぁ……」
「ふふー。フツ兄どう? 少しは元気出た?」
「おかげさまでな。……本当にありがとうな。俺は少し、寝てるから。2人とも自由にしててくれ」
「んー、わかったぁ」
大丈夫? とマリカに聞かれてドロシーは慌ててベッドから降りる。
頬を熱く染めながらついていく銀髪の少女とともにリビングに出たマリカは、まだ中身の残っている水筒を厳重に密閉したうえでビニール袋で二重に包むと冷蔵庫のなかに入れた。
「――フツ兄、女のひとが襲われてるのを見かけて闇ファイターを叩き潰しに行ったんだって」
「それで、昨日の夜」
「ん。最初は女のひとを助けたらそれで終わりのはずだったんだけど、なんでもこの街にばらまかれてた闇のカードをかき集めて売買をやってたグループだったみたいで。フツ兄が倒したなかには賞金首もいたらしいよぉ。どかどか集まってきたそのひとたちを返り討ちにして捕まえて警察に通報したファイターは匿名だったけれど警察関係から
フツ兄も筋金入りだよねえ、なんて苦笑いして。それでもどこか誇らしげに目元を弛めて寝室の方を見つめるマリカに、ドロシーも首肯する。
ふと浮かんだのは、そんな風に助けられたらまた普夫さんに心を奪われちゃうひとが増えるのではなんて危惧。まあ、それ自体は本当に仕方ないのだが……。当の本人はといえば、ちっとも功績をひけらかさないし恩にも着せない、何なら助けたこと自体を何ら特別なことでもなんでもないと言い切るのだから、恋人だというのに呆れてしまいそうだった。
「……でも、あんな風に疲れた顔した普夫さんを見たのは初めてでした」
「怪我自体は、フツ兄も言った通り大したことないんだけどねえ。闇ファイト、生命力気力をごっそり持っていくから。今回はマムシと熊の粉末、あとは秘伝の薬草もふんだんに使った薬湯を飲んでもらったから少し休んだらばっちり元気になると思うよぉ」
「それは……よかったです」
「アレめちゃくちゃ不味いよねえ。ドロシーちゃん大丈夫だったぁ?」
「……不味すぎますよね、あれ……!?!?」
そんな風に談笑しながらキッチンを片付けだす。
「冷蔵庫にいれた薬湯ぶちまけたら二度と使えなくなっちゃうかもだしいっそ冷凍しちゃおうかなあ」なんて呟いたマリカに戦慄したり、口を
「あっ洗濯終わったみたい。干してくるねえ」
「あっはい!」
ベランダの方に立ち去って行ったマリカを見送り、薬湯の調合に使った鍋や臼を教わった通りに下処理しながら洗浄していると、「ぴゃあっ」なんて悲鳴。
「……?」
聞こえてきたマリカの悲鳴に首を傾げつつ、洗い終わった道具を片付けたドロシーはベランダの方に向かおうとして――普夫の寝室で、ベッドで横たわる彼の下半身に覆いかぶさった格好になっているマリカを目撃して一気に頬を紅潮させた。
「ま……マリカさんったら、もう……」
「ひゃ、ドロシーさん!? ち、ちがっいや違くないけど、その、フツ兄のが、おかしくってぇ……!」
「何を言ってるんですか、昨日も普夫さん大変だったのに寝込みは流石、に――」
慌てふためくマリカに対して流石に咎める素振りをだしたドロシーだったが、珍しく真っ赤になって動揺しながらこちらを振り向く少女に対してかけようとした注意の言葉は途端に尻すぼみになる。
寝間着をずりおろされて露わとなった、青年の剛直――。それが見たことのない大きさに膨張して、屹立してたからだ。
「ぇ、ぁ、ぇぇ……? マリカさん、なにをシたんですか、そん、な――」
「しっ、シてないもんっ。洗濯を干して、なんかフツ兄の様子がおかしいなって思ったら……いつもより、すっごくおっきくなっててぇ……!」
「っ……!」
そんな泣き言を訴えるマリカの言に再度その肉の柱を見つめたドロシーは思わず生唾を呑む。
普段の普夫のそれより、更にひとまわりは太く、長くそそりたっているのではないかと思うほどの怒張。極悪にそそりたった剛直を前に硬直するドロシーの方を振り向くマリカは目にみえて狼狽えているようだった。
「ど、どうしようドロシーさん……。これ、放っておいたら爆発しちゃいそうで……やっぱり、ヌいてあげた方がいいよね……?」
「えっ――」
「ひゃっまた、おっきくなったあ……」
「……わぁ……」
彼女の言葉に改めてその滾りを見つめるドロシー。グロテスクなオブジェか何かと見紛ってしまいそうになるソレをよくよく観察すると、その膨張した剛直は明らかに異常な状態になっているのが見て取れた。
びきびきと脈打っているのは血管か――。今もマリカの鼻先で彼女を威圧する極悪の凶器は、呼吸でもするかのように小刻みな膨張と収縮を繰り返し、そして今もっと大きくなっていた。とてもではないが、ドロシーでもマリカでも、セトでも受け止めることの叶わないような状態と成り果てた肉柱。それはマリカの言葉通り、いまにも許容を越えて爆発するのではないかと錯覚させるほどで――。
「……そう、ですね。流石に、これはなんとかしないと……。
「わ、わかったぁ。んしょっ……」
セーラー服を脱ぎ、その豊満な乳房を惜しみなく露出させたマリカ。柔らかな果肉を曝け出す彼女が遠慮がちにしながらその胸で滾りを挟み込みだす姿に目を奪われながらも、ドロシーもまた制服のボタンを外してブレザーを脱ぎ捨て下着だけの姿となる。
「……普夫さん、起きてますか……?」
「ん、ゥ……」
そっと彼の横に膝を突いてその頬に手をあてると、僅かに漏れ出る吐息。閉じられた瞼は開かれず、寝息は規則的。薬湯を飲んで以降深い眠りについている普夫を、ドロシーは無理に起こそうとはしなかった。
(……あったかい。顔色も、すっごく良くなってる。……や、やっぱり、元気になりすぎてるってこと……?)
一体あの薬湯には何が入っていたのか。聞いてみたくはあったが怖い気もした。
ほとんど土気色になっていた肌色がすっかり生気を取り戻しているのにほっと息を吐いて――ちらちらと、仕様通りの副作用なのかあるいは過剰摂取か何かなのか、少女たちの想像を超えてバキバキに勃起した逸物とそれに奉仕するマリカの方を顔を赤くしながら見つめる。
ベッドのうえでは上半身裸になって四つん這いになったマリカが、豊満な乳房で左右から剛直を挟み込んでいた。「また大きくなっちゃったぁ、ブラまた買わないと……」と最近も愚痴ってはユウキに親の仇のような目線を向けられるずっしりとした質量の膨らみ、それに挟み込まれてもなお足りないとばかりにビキビキと血走る血管を脈動させる肉杭は半ばから谷間を飛び出していた。
「んっ、苦しそぅ……。フツ兄、すぐに、楽にして、あげるからねぇ。ふぅー……」
自らの手で乳房を寄せ怒張を慰撫しながら、乳肉の狭間から突き出した剛直を見つめるマリカは頬を朱に染めながら顔を寄せ、唇を落とす――。
挨拶代わりに二度、三度と膨張しきった亀頭にキスをして。くぱっとその口を開いた少女は小さな口いっぱいにその滾りの先端を咥えこんだ。
「んんっ、ふっ、ぅっ、むぅ……♡
あまりにも逞しい極悪ペニスを咥えこめば、その雄肉と精臭が瞬く間に口腔を占領する。くらくらする心地になって身を揺らしたマリカは、すんすんと鼻を鳴らしながらその舌を剛直に這わせ、潤滑油となるようにたっぷりと唾液を垂らしては肉茎を挟み込む乳肉の動きを早めていく。
剛直の脈動。未だ意識を取り戻さない普夫の寝息の乱れ。それらの反応からどのようにすれば彼を気持ちよくさせられるかを推し量りながら、少女はその身を駆使して奉仕する。
「ぅ、わあ……」
女大生と勘違いされてもおかしくないモデル顔負けの肢体を誇るなかで数少ない年相応の特徴であるあどけない顔つきの少女がその口いっぱいに男性器の先端を咥えこんで、雁首を丹念にしゃぶる下では汗ばんだ乳肉を弾ませるようにして肉茎を擦りたてる。
艶めかしく浮かせた腰を揺らしながら行われる行為に、ドロシーも真っ赤になって見守ることしかできなかった。
「はむぅっ、んっんっ、むぅっ、ちゅう♡ むぐむっ、んんゥッ……、っ、ぅ――っ!!」
やがて青年の滾りもとうとう臨界を迎えたのか。より硬く、熱くなったソレに吸いつくマリカもまたより深くまでその口で咥えこみ。普夫とマリカ、2人の身体が同時に揺れる。
跳ねる身体。喉を震わせ口内射精を受け止めていたマリカはすぐにその唇を離す。少女口腔から解き放たれた滾りが跳ね、そのあどけない容貌を、ほっそりとした首筋を、挟み込んでいた乳房を存分に白濁に染めた。
「ん、ぅ……。んくっ……。ふあっ。まっずぅ……♡ ……ぜんぶ飲もうって思ったけど、流石に無理だった……、えへへ、すっごい味ぃ」
とろんと蕩けた表情で天を仰ぎ、こく、こく、と口のなかいっぱいに注がれた白濁を嚥下する少女。喉にへばりつく粘液をなんとか飲みきったマリカは、どろりと先端から精液をこぼす剛直を谷間の中心に挟んでいた乳肉を左右から
隈なく男根を
「ちょっと休憩、ドロシーさん交代してぇ。まだまだ全然出るよぉフツ兄」
「……あっ。そ、そうですよね、確かにまだすっごいおっきいし――ひゃっ!?」
爆発さえ想起させた脈動こそ収まったものの、未だにその凶悪な気配が失われる様子のない滾りを見つめて息を呑む。マリカさんみたいにできるかなと少し不安になりながら、ドロシーはブラを外してその膨らみを露わとして――隣から伸びた手が、鷲掴みにする。
「あっ……普夫、さん……?」
「おはよう、ドロシー、マリカ」
柔らかな右胸の膨らみを揉みしだく五指。女の子のそれとは違う固くてごつごつとした、けれど温かい大きな手──。手の甲に十字の傷跡を刻んだ青年の手に、銀髪の少女はどくんと心臓を高鳴らせた。
「おっ、おは、ょぅ、フツ兄……。ちょ、調子はどう?」
「ん。おかげさまで元気だよ。今日は本当に助けてありがとうなマリカ。ところで――」
普夫が身を起こせば、マリカも途端に羞恥が追いついてきたのか白濁まみれの胸元を慌てて両手で隠しては顔を真っ赤にする。あわあわと目線を泳がせる彼女の様子を見て苦笑気味に口元を弛めさせた普夫は、どこか揶揄うような口ぶりで問いかけた。
「――気付いたらムラムラがとんでもないことになってるんだけどさ、さっきの薬湯になんか仕込んだりした?」
「そ、そんなことしないよぉ! ただ、フツ兄が元気になるようにって、教わってた滋養強壮にいい素材をたっぷり入れただけで……。ご、ごめんなさぁぃ……。せ、責任はきちんと取るからっ」
「それは良いよ……って、言えたら恰好ついたんだけどな……」
――悪いけれど、お言葉に甘えたくなっちゃうかもしれない。
にこやかな笑顔。それにマリカが生唾を呑み、ドロシーが「ぴゃぁ……っ」と短い悲鳴を漏らしたのは……一度射精へと導かれたばかりの滾りが再びその熱を灯し、いや更に凄みを増してそそりたっていたからだ。
到底鎮まるどころではない。深呼吸して落ち着こうとしていた普夫だが、傍にいる少女たちの艶姿を前に怒張は既にはちきれんばかり、とてもではないが堪えられるものではなかった。
「ユウキちゃんさえ居てくれたならなあ、俺も頑張って耐えようって気になったんだが……こうも誘惑されちゃったら、なあ?」
「んっ……♡」
言いながら、普夫の手が動く。
むにむにとマシュマロのような柔らかさの乳肉に五指が沈みその形を変える。山を形作る膨らみ、その麓からゆっくりと頂点まで揉みしだいていく手に甘い声音をあげるドロシーを支えながらベッドから立った普夫はシャツも脱ぎ捨てては空いた手でマリカも引き寄せる。
「あっ――♡」
「悪いけど――。たっぷり、発散に付き合ってもらうぞ」
***
水音が鳴る。粘ついた音が響く。
熱い吐息がこぼれて。甘い声音を絞り出して。ぐちゅぐちゅといやらしい音が響くたび、嬌声がはねあがった。
「ひゃっ、あっ、あぁっあぁぁぁっ! ふっ、普夫さっ、あっ、あっ――ひっっっ!?♡♡」
柔らかで白い太腿を、しとどに濡れぼそった肉裂を、遮るものなしに凶器のような剛直が擦りあげる。
青年の腰と密着した肉付きのいい臀部を揺らして、その真っ白い華奢な背中を海老反りにして弧を描いて。恋人とともに生まれたままの姿を晒すドロシーは、灼熱のような雄の滾りを零距離で教え込まれ恍惚に震える。
浴室の壁に両手を突くようにしてなんとか立っているような状態の少女。その腰を片手で
「っ、ぅぅーーーっ、~~~~~~~~~~っ♡」
「あー、イイよ、ドア。……すっごく、えっちだ……」
「ふぁ……っ♡」
前に、後ろにと普夫が腰を動かすたびに零距離で剛直を味わされる素股ズリ。互いに一糸纏わない姿でなければごっこ遊びと言われても仕方のないスキンシップは、けれど的確に互いの敏感なところを責めあうと同時に普夫が突くたびに少女の胎まで衝撃と振動を届かせる――。
何度目かの絶頂に昇りつめ身を震わせるドロシー。反射的にきゅぅぅっと内腿に力をいれたら剛直との密着感がより強まった。歯を剥き出しにして笑い、ひと際強く腰を打ちつけながら耳元で囁いた青年はその腕に少女を抱き、遠慮なしに劣情をぶちまけた。
「……!」
「あっ、あ――っ! ふつお、さ……ッ♡」
迸った白濁液。濡れた白タイルの床を汚す子種は、流しっぱなしのシャワーに攫われてはすぐに流されていく。息を荒げぐったりと脱力するドロシーを支えながら、呼吸を整える普夫――。そのすぐ横で一連の様子を見ていた、見ていることしかできなかったマリカはじんじんと疼く
ようやく多少は落ち着いたとぼやきながら持ち込んだゴムの包装を開ける彼に、これから自分たちがどうなってしまうのかを鋭敏に悟りながら。腰を抜かして浴槽に背を預けるようにへたりこむ彼女は、これから待ち受ける酒池肉林を想像してぶるりと震えることしかできなかった。
『――そうだ。マリカもあれだけ奉仕してくれたんだ、こっちもお礼をしないとな』
『はぇ?』
目を覚ました普夫によってドロシーとともに浴室に連れ込まれたとき、真っ先に標的にされたのはマリカだった。
『んんんん――――っっ!?!?♡ ひっ、ひんっ、ふっ、フツにいっ♡ フツにぃぃっ。もういいっ♡ もうイイからぁっ! ひゃぁぁあっ♡』
肉体関係ができて以降わからされたことだが、彼女の慕う義兄はとんでもないド鬼畜の悪漢だった。思えばファイトをしてるときもそういう側面を感じないでもなかったが、こと倫理と自制による防壁が――いや、
優しいけどものすごく意地悪で。安心させるように笑いかけながら、こちらの弱点を容赦なく暴きたてて。
準備が整ってしまったらそれが最後、めちゃくちゃにされる。
『ふぅっ、はんんっ、ぅッ! んぃぃぃっ♡ もうイってる、イってるからぁぁっ、ひぁぁぁっ、あっぁ、フツにいのえっちぃ……ッ♡♡♡』
まだ前戯だった。
焦れ焦れと女体を昂らせる愛撫。頭の茹で上がってしまうようなたくさんのキス。下の口にもされた、寧ろそこが一番激しかった。お返しだって言って一番恥ずかしいところを全部剥き出しにされて、舌で、唇で、指で、吸われて、食まれて、拡げられて、マリカが普夫に対してシたのより何倍もイかされた。
ひどい。ズルだ。許されない。責任を取って婿に来て欲しい。最低でもお嫁さんにでもしてもらえないと泣いてしまう。
禊が必要だった。この場に関していうのなら、最後まで美味しくいただいてもらう必要が。
何度か達してようやく普段並みの――それでも少女たちにとっては十二分に威圧感のあるモノではあったが――規格に戻った剛直にゴムを着けた普夫に差し伸べられた手を取って、マリカはよろよろと起き上がる。
今更大丈夫かと言いたげにする彼につんと唇を尖らせて、ぎゅってしがみついて「お預けは、やぁだっ!」と声をあげれば普夫は口元を弛めた。
もうずっと、
普夫にもまた、その誘いを断る理由はなかった。
少女たちの身体を引き寄せ、覆いかぶさるようにして。ドロシーとマリカの艶やかな肢体を貪っていく。
「ひっ、あっっ、んんっっっ♡♡♡♡ フツにぃぃぃ……っ!!!!」
ドロシーの愛液にまみれたままの剛直が、脚を割り開かれたマリカを貫く。待ち望んでいたモノがゆっくりと、深々と突き入れられて、片足を持ち上げられた格好で滾りを受け入れたマリカの
突き入れられては引かれ、そしてまた奥まで突き入れられる。そのたびに腕の中の少女は軽い絶頂を繰り返し、接合部から雫を散らし甲高い嬌声をあげた。
「ひぃぃぃっ♡ ひゃぅぅんっ!? あっ、あぁぁっ、あ――ッ♡ フツ、ぉ、さ♡ あっぁっ、あっ、あっあ――!!」
泡まみれのドロシーが腕のなかで身悶える。ワレメを、太腿を用いての素股奉仕をしている間ずっと欲していた滾り――。抱き合う形のまま下から何度も突き上げられるのに、背筋をぞくぞくと震わせて少女が仰け反る。
くびれた腰を掴む。剛直を最奥までねじこめば、たまらずに彼女は声にならない声を出して身を戦慄かせた。青年の胸板と擦れ合うように、豊満な膨らみが強く押し付けられて、圧し潰れて。懸命にドロシーが顔をあげたのに意図を汲み取った普夫が唇を重ね、上と下の両方で繋がり合いながら互いを貪っていく。
「あ――――っっっ♡♡♡」
どちゅりと音をたてて、少女が押し潰される。
風呂をあがり、身体を拭いて、ドライヤーをかけて。シャワーを浴びて身体を清めていたのはなんだったのかといいたくなるくらい真っ先に、裸体のまま少女たちと交わる。
「フツにぃっ、これっ、おくっ♡ おくっ、すごぃぃ……! わぇ、そこっ、すきぃっ、あっあっうぁっ、あ――♡」
「もう私、起きれないです……。マリカさん、体力、すごいですね……っ」
「ひゃ……っ、あ――♡」
「わっ、あっ……。すっごぃ、これぇ。
果たして、何度交わったか。時間の感覚さえも曖昧になるなか、気付けば夕方になっていて。
中にたっぷりと子種の注がれたゴムを眺めながらふにゃりと笑う少女の様子に苦笑していた普夫は、玄関の呼び鈴が鳴るのに気怠そうにして身を起こす。
最低限の身支度を整えて扉を開けば、顔なじみの少女たちが2人――。
「あっ、普夫さん大丈夫ですか?! 闇ファイターと戦って看病されてるって聞いたから、一足先にお見舞いに! 店長ももうすぐ来るって――。……なんかすごいえっちな匂いするーー! すっごい元気だこのひと!! だ、誰がいるの今!?」
「……ユウキ、これは手に負えない。私が相手するから、貴方は帰った方が良いと思う。これからは中学生は出禁の時間」
「サレンさんだって高校生じゃない……⁉」
サレンとユウキ。2人の声が聞こえた途端なかでドロシーとマリカが慌てて服を着ようとどたばたする気配を背後に、普夫は苦笑しながら少女たちを招き入れる。
「心配かけたね、見ての通り元気だよ。……まあ廊下で立ち話もなんだし、2人ともおいでよ」
――後日。
闇ファイターとの戦いの翌日から酒池肉林の淫行をはたらき最終的に5人の少女たちを抱き潰した普夫は『変態』『めちゃくちゃ意地悪』『ド鬼畜』『えっち』『責任取ってもらいますもうゴム使わせてあげないから』等々非難轟轟を浴びることになるのだが……それはまた別の話だった。
4話予定:ユウサレ機械姦 メガバベル脱出失敗√
5話予定:モブセトイチャエロ 絶対妊娠種付け
ちなみにモブくんちのベッドは骨組みの真ん中がべきっとご臨終した状態で翌日発見、家主に看取られ新調となりました。