※この作品はR-18です。

飛信の褥(しんのしとね)   作:坂本太郎

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登場人物
 信(しん):飛信隊将軍。深い眠りの中で、過去の偉大な女性と出会う。
 紫夏(しか):過去の人物。かつて秦王・嬴政を秦国に帰還させた「紫家」の頭目を務めた女性。優しさと強さを併せ持つ。


⚔️ 第十三話:夢幻の恩人、紫夏(しか)の温もり

1.   疲弊(ひへい)の中の夢路

 

激しい戦いと、多くの女性との情熱的な交わりによる疲労から、信は深い眠りに落ちていました。夢の中で、彼は若き日の嬴政と共に、趙からの逃避行を繰り広げていた、優しくも強靭な眼差しの女性に出会います。

 

紫夏「…信、大きくなったね。もう、守られる側じゃない」

 

紫夏は信の成長した姿に微笑みを見せました。彼女は信が秦王の傍にいる、最も信頼できる武将であることを知っています。その存在は、信が知るどの女性よりも、優しく、温かい光を放っていました。

 

信「紫夏…あんたは…政の恩人。俺たちの未来を作ってくれた人だ」

 

信は夢の中の存在にも関わらず、紫夏の持つ、深い慈愛に満ちた女性の魅力に強く惹かれていました。彼は彼女が背負ってきた過酷な運命と、その中で守り続けた温もりに触れたいと強く望みました。

 

2.   魂を癒す温もり

 

夢の世界で、信は優しく紫夏を抱き寄せました。彼女の身体は温かく、戦場の血の臭いや情欲の熱を全て忘れさせるような、深い安らぎを信に与えました。

信はその温もりに包まれながら、彼女の優しさを損なわないように、しかし、彼の持つ全ての情熱を込めて、交わり始めました。

 

「…シュウ…プツ…」(夢の中で、優しく、静かに融合する、心を癒すような響き)

 

紫夏は信の熱を全て受け止めました。彼女は信の身体に刻まれた、戦いの傷や、楊端和や羌瘣との激しい交わりで生まれた『熱』を、慈愛の力で優しく包み込み、癒していきました。

 

紫夏「んん…信。その熱は、貴方が背負う『未来』の重さね。大丈夫よ、私が、貴方の全てを受け止めてあげる」

 

信は紫夏の温もりに涙を流しそうになりました。彼は彼女の存在が、自分の情熱を単なる欲望で終わらせず、『天下を取る』という大いなる使命を果たすための『力』に変えていることを感じました。

 

信「紫夏…あんたの温もりが…俺の魂を洗ってくれる…ああ…もっと…この熱を…あんたに預けたい」

ピュゥゥ~ビクビクンッっ!

 

信は紫夏の中で、己の情熱を清められ、夢の世界の極致で魂の安らぎを得ました。紫夏は信を抱きしめたまま、彼の全てを祝福し、優しく、永遠の別れを告げました。

 

紫夏「…さあ、行きなさい、信。貴方の戦場が待っている。貴方は…もう一人じゃないわ」

 

信の精の熱は夢の中で全て放出され、肉体的な快感を超えた、魂の解放と癒しを得たのでした。

 

3. ☀️ 目覚め

信は朝の光の中で目を覚ましました。全身に残る、清々しい疲労感と、温かい感覚が、夢がただの幻ではなかったことを示していました。彼は新たな力と覚悟を胸に、その日の戦場へと向かうのでした。




次回予告
紫夏との夢の交わりで魂を清めた信は、次に同じく過去の人物、紫伯の義妹で恋人であった紫季歌(しきか)と夢の中で出会います。切ない愛の記憶を抱く紫季歌の魂と、信の情熱が交錯します。
次回:飛信の褥(しんのしとね)— 第十四話:哀しき恋人、紫季歌(しきか)の幻影
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