※この作品はR-18です。

飛信の褥(しんのしとね)   作:坂本太郎

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登場人物
 信(しん):飛信隊将軍。その情熱で、羌族の因縁に終止符を打つ。
 羌礼(きょうれい):「羌族」の女性。羌瘣に深い憎しみを抱き、復讐に囚われている。その力は凄まじい。


⚔️ 第十七話:復讐の巫女、羌礼(きょうれい)の暴発

1.   憎悪と情熱の対峙

 

幽連の夢から覚めた後、信は飛信隊の駐屯地の外れで、羌瘣を狙って潜入していた羌礼と遭遇しました。羌礼の瞳は羌瘣に対する深い憎しみと、蚩尤の宿命に囚われた冷たい怒りに燃えていました。

 

羌礼「貴様か、羌瘣の『熱』を奪っている男は。貴様のような『濁った』存在が、蚩尤の道を乱しているのだ」

 

羌礼は信に対し、一切の容赦なく剣を構えましたが、信の体から放たれる、過去の羌族の因縁を全て清算した後の圧倒的な『熱』に、剣の動きが鈍りました。

 

信「羌礼。あんたの憎しみは、羌族の哀しい宿命そのものだ。俺はあんたの憎しみも、その根源にある『渇き』も、全て受け止めてやる」

 

信は剣を抜かず、羌礼の憎悪の全てを正面から受け止める姿勢を見せました。羌礼は信のその態度に激昂し、力で信をねじ伏せようと組みかかりました。

 

2.   憎しみの暴発と解放

 

信は羌礼の猛烈な憎悪の力を受け止めながら、彼女の剣士としての装束を荒々しく引き裂きました。羌礼の身体は羌瘣と同様に精鋭の剣士として鍛えられていますが、その内側には復讐に囚われた魂の歪みがありました。

信はその歪みを全て打ち砕くように、激しく、圧倒的な情熱と力で彼女の内側へと侵入しました。

 

「ドス…ン!…ギチリ…ギチリ…」(憎悪の力と情熱の力が激しくぶつかり合い、肉が軋むような強烈な響き)

 

羌礼は信の力に対して必死に抵抗しましたが、信の純粋で底知れぬ『生の熱』は、彼女の憎しみの壁を急速に溶かしました。

 

羌礼「くっ…信…貴様の熱は…何だ!…私の憎しみが…掻き消される…んんっ!…ダメ…この快感は…私の復讐を邪魔する!」

 

羌礼は憎悪を快感で上書きされていく屈辱に苦悶しましたが、その身体は信の情熱を求め、強く、激しく応え始めました。

信は羌礼の魂の奥に潜む、救いを求める『女の本音』を引き出しました。

 

信「羌礼!憎しみじゃなく、この熱があんたの全てだ!羌瘣もあんたも、俺が救う!全てを暴発させろ!」

ドピュルッ!ビュクビュクビュクッ!

 

信の情熱が極限に達した瞬間、羌礼は全身の憎悪と力を全て吐き出すような、長く、狂おしい絶叫をあげました。それは復讐の叫びではなく、魂の解放の歓喜でした。

 

羌礼「ああああああああああああああああ!…信…この熱は…本当だ…私を救って…貴様に…屈する!」

 

羌礼の身体から憎しみの鎖が解かれ、彼女は信の腕の中で安らぎを得たのでした。

 

3. ☀️ 宿命の断絶

 

信は目を覚ましました。彼の心は、羌族と幽族の悲しい宿命を全て背負い、断ち切ったという達成感に満たされていました。信の情熱は、過去の悲劇をも乗り越える力となったのです。




次回予告
羌族の因縁に終止符を打った信は、次に幼き頃から苦楽を共にしてきた、飛信隊の軍師、河了貂(かりょうてん)へとその情熱を向けます。男として成長した信の熱と、女として覚醒した貂の心が交錯する夜。
次回:飛信の褥(しんのしとね)— 第十八話:幼き軍師の覚醒、河了貂(かりょうてん)の初恋
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