信(しん):飛信隊将軍。その情熱は、王宮の奥深くまで届く。
向(こう):秦王・嬴政の寵愛を受ける女性。後に政との間に娘を設ける。素朴で心優しい性格。
1. 後宮の秘密の部屋
咸陽の後宮の一角、嬴政の住まいから離れた、静かな離れで、向は信を待っていました。彼女は普段の華やかな装いではなく、柔らかな薄絹の寝間着を纏い、緊張と期待が入り混じった表情で信を迎えました。
向「信殿…このような所にお呼び立てして…政様に知られたら…」
向の声は怯えていましたが、彼女の心は、常に戦場で命を懸ける信の純粋な強さに惹かれていました。王の寵愛を受ける身でありながら、彼女は信の雄々しい熱を求めたのです。
信「向。あんたの心は、嘘をついてない。俺はあんたの優しさだけじゃなく、あんたの奥に秘められた『女の温もり』が欲しい」
信は優しく向の手を取りました。戦場で敵を薙ぎ払う信の手は、向の柔らかな肌に触れると、途端に慈愛に満ちたものに変わりました。
2. 優しさと本能の融合
信は向の震える身体を抱きしめ、焦らすことなく、彼女の望みを満たすように静かに交わり始めました。太后や楊端和との激しさとは違い、向との情事は慈しみに満ちていました。
「ス…スウ…ピチャ…」(絹のように滑らかな結合の音と、優しく湿った響き)
向の素朴で純粋な身体は、信の熱を受け入れると、急速にその優しさを情欲へと変えていきました。
向「んん…信殿…はぁ…この…温かい…気持ち…初めてです…政様とは違う…野の香りがする…もっと…私を、強く抱いて…」
信「向……あんたの身体は、まるで……砂漠に咲く一輪の花のようだ……俺の渇きを潤してくれる……」
向は普段の物静かな態度を忘れ、信の首にしがみつきました。彼女の身体の奥底から湧き上がる、純粋な悦びは、信の疲れた心を深く癒しました。
信は向の優しさに応えるように、しかし、彼の持つ大将軍への情熱の全てを注ぎ込みました。彼女は王の血筋を受け継ぐ者を産むという宿命を背負っていましたが、この夜は、ただの一人の女性として、信の力に溺れました。
信「向…あんたはこの国の光だ。俺の全ての熱を、あんたの優しさに預ける。受け止めろ!」
ドピュルルッドドピュル!ドドピュドピュービュッ!
信は向の中に、自身の全てを注ぎ込みました。それは王の寵愛を受ける女性に対する征服でも、単なる欲望の発露でもありませんでした。それは、お互いの孤独を埋めるための、静かな魂の交流だったのです。
向は全身を強く波打たせ、信の情熱の全てをその身体に受け入れました。彼女の吐息は甘く、静かな夜に響き渡りました。
「ああああああ…信殿…わたくしは…貴方のものになりました…この熱を…永遠に…」
信は向の優しさと情熱を同時に得て、王宮の複雑な人間模様の奥で、真実の愛の一つの形を見つけたのでした。
次回予告
向との甘美な夜を終えた信は、次に後宮で向と親しい関係にある女性、陽(よう)へとその情熱を向けます。彼女は、向の親友、そして政の娘を出産するという複雑な立場にある女性です。
次回:飛信の褥(しんのしとね)— 第七話:王女の母となる者、陽(よう)の決意