※この作品はR-18です。

飛信の褥(しんのしとね)   作:坂本太郎

7 / 20
登場人物
 信(しん):飛信隊将軍。王宮の女性たちの間に、情熱の波紋を広げる。
 陽(よう):向の親友。後に秦王・嬴政との間に娘(麗)を出産する。献身的で純粋な心を持つ女性。


⚔️ 第七話:王女の母となる者、陽(よう)の決意

1.   親友の秘密と決意

 

向との甘い夜から数日後、陽は信を後宮の中でもさらに人目につかぬ、古い倉庫のような場所へと案内しました。彼女は向の親友として、信と向の特別な関係を知っていました。

陽の表情は真剣で、静かな決意を秘めていました。

 

陽「信殿。向は…とても幸せそうでした。貴方の持つ『力』は、秦の王すら持ち得ない…生々しい、真の熱です」

 

陽は嬴政の寵愛を受け、王の子を身籠るという大きな宿命を負っています。その重責を負う前に、彼女は信の持つ、戦場を生き抜く『命の熱』に触れることを望んだのです。

 

信「陽。あんたは、この国の未来を担う子を産むんだ。その身体に、何の迷いも、曇りもあってはならない」

 

信は陽の献身的な姿勢を感じ取り、その強い決意に応えるべく、彼女を優しく抱き寄せました。

 

2.   宿命への祈りと熱

 

陽の衣装は後宮の女性らしく華やかでしたが、その身体は素朴で純粋な温もりを持っていました。信は優しく、彼女の全ての不安を取り除くように、情熱を傾けました。

 

「ピチャリ…シュ…グチュ…」(優しさの中にも熱を帯びた、繊細で滑らかな結合の音)

 

陽は信の包容力に安心し、その身体に深く抱かれていきます。彼女の心の壁が崩れると、純粋な悦びの吐息が漏れ始めました。

 

陽「んん…信殿…ああ…この熱こそが…私に力を与えてくれる…政様の子を産む…その『命の重さ』に耐えられる…真の熱…です」

 

信「ああ。俺の持つ命の熱は、戦場で磨かれたものだ。それを、お前の新しい命と共に……政に届けよう」

 

陽は宿命と、今得ている悦びを区別しようとはしませんでした。彼女は信の情熱の全てを受け入れることが、自身の使命を果たすための必要な「儀式」だと悟ったのです。

 

信は陽の献身的な愛に感動し、彼女の内側に、彼の持つ最も純粋で力強い『命の熱』を深く、深く注ぎ込みました。

 

信「陽。あんたの身体に宿る『力』を、俺が永遠に温める。恐れることはない。その全てを俺に捧げろ!」

ドピュルルドピュルルブクブクッ…

 

信は、陽の中に、戦場での生き抜くための『力の種』を植え付けるかのように、その『生命の精』を注ぎ込みます。

 

陽は信の力に応え、全身を激しく震わせました。彼女の声は喜びと安堵に満ち、全てが許されたような至福の絶頂を迎えました。

 

陽「あああああ!…信殿…わたくしの…全てを…貴方に…感謝します…これで…私は…強くなれる…永遠に…」

 

信は王の寵愛と宿命を持つ女性の魂をも解放し、彼の情熱は後宮の静かな闇に確かな痕跡を残したのでした。




次回予告
陽との献身的な一夜を経て、信の情熱は次に中華三位の弓使いとして名高い、敵国・楚の女性、白麗(はくれい)へと向けられます。戦場で相まみえた二人の間に生まれる、一瞬の安らぎと背徳の情熱。
次回:飛信の褥(しんのしとね)— 第八話:敵将の美、白麗(はくれい)との交錯
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。