友人の妹に脅されているみたいなんだがこの子のことが全く分からない 作:山崎世界
一緒に入ろうということもなく風呂に入り、寝るという段階になる。
「えっと、それじゃあ俺は……」
「ん」
朔耶ちゃんは手を引いて自分の部屋に誘導。ああ、うん。ですよねー……。
だがこれは好都合だ。朔耶ちゃんの部屋の中にある……と思われる記録媒体を探し出す。
簡単ではないと思うが、朔耶ちゃんはまあ寝つきがいい方だしチャンスはあるはず。
「……ん」
そんな広くないベッドに朔耶ちゃんと身を寄せ合って、電気を消す。
「なんか、変な気分……」
朔耶ちゃんがぎゅっとさらに俺の胸を掴む。その身体は震えてる。
「わたしの家なのに。家族は誰もいなくて。お兄さんがいるのに。でも、何か寂しい」
「……そっか。うん。分かるかもしれない」
旅行先とかお泊りとかでなく、自分の家で一人っきりってのはまあ違うんだ。自分の落ち着く場所がそうでなくなってしまう、ってことかな? 上手くは言えんが。
「お兄さんも……?」
「まあそうだね。一人暮らし始めた夜とかちょっと泣きそうになった」
「……」
朔耶ちゃんが俺の頬に口づけた。流れてもない涙をぬぐうように。
「わたしは、でもお兄さんが傍にいてくれるからそんなに寂しくない」
俺はどうだったんだろうか? と暗にその瞳は尋ねる。
「……お兄さん」
もぞもぞ朔耶ちゃんは動いて、体制を変える。俺の頭を抱えるように。
「よしよし」
そして頭を撫でて来た。
「お兄さん、今日はわたしに甘えていい」
「は、いや何言って」
「いいから。今日は私に甘えられさせて?」
日本語として正しいのだろうかそれは。言いたいことは大体わかるけど。とはいえ、この子に命令されれば逆らえない。
「……」
意識が朦朧と沈み込んでいく。
思えば……頑張れないほどではないけれど、色々なことに疲れてた。
この子との関係は、どうすればいいのかとか。何を考えてるのかわからなくて。目を離せなくて。
手段さえ選ばなければきっと、この子との関係もとっくに切れていたことだろう。今頃、この子に煩わされることもなかったんだろう。
じゃあ何で、そうなってないのかと言われればそれは…………多分、そのせいでまた悩むことになってる。
「ん、お兄さん」
撫でる手と声は甘く優しい。同時に首筋に当たるおっぱいは柔らかく包まれるようだ。
「……大丈夫? おっぱい飲む?」
そのままパツン、とパジャマの胸のボタンを開けて、乳首を俺の口に含ませるように持っていく。
そのまま身体全体も動かして、俺の肉棒にまで手を伸ばす。
「お兄さん、気持ちよくなって」
耳元でささやき、そのまま耳を甘く噛む。
しこしこ。全く痛みを感じないくらいの緩い動きだというのに、じんわりと快感が広がっていく。
性奉仕は初めてではないが、いつもの朔耶ちゃんとは決定的に何かが違う気がした。
「……今まではわがままばっかりだったから、今日はお兄さんにいっぱい気持ちよくなってもらいたい」
何を言っているのかはよく聞こえなかった。
「ねえお兄さん。気持ちいい?」
「ん……あぁ……」
尋ねられて、意識を覚醒しようとさせたのだが、
「ん、やっぱり答えなくていい。そのままゆっくり、寝て。わたしがそばにいるから」
優しく声を掛けられて、そのまま意識はまたうつらうつらと。
「お兄さんがいたから、わたしはぐっすり眠れた。だから、お兄さんもぐっすり寝て。わたしに寝顔を見せて……これも、わがままになっちゃうのかな」
あんまり言葉はうまくなくて、何を言いたいのかはやっぱり今一つ分からなかったが。
でも、朔耶ちゃんに包まれてることで、言葉も要らないような。
授乳手コキされながら、いやらしさよりも何と言うか……うん。いいや、無理して答えを出さなくていい。
そんなこと考えなくてもいいんだよ、て言われてるみたいだ。
「お兄さん……甘えてばっかりのわたしだけど……」
「あむ」
「んひゃ!?」
反射的に朔耶ちゃんのおっぱいに吸い付いて言葉を遮る。
「んもう、悪い子」
朔耶ちゃんはふふッと笑いながら、鼻先をつつく。
「でも、わたしも悪い子……」
そしてもう片方の肉棒に伸ばしてある手を強める。
「……出しちゃえ」
朔耶ちゃんに導かれるように、ビュク、ビュクっと朔耶ちゃんの手のひらに出す。
「はぁ……はぁ……」
「ん、頑張った。頑張った」
射精に少し息を荒くした俺に、朔耶ちゃんは頭を撫でる。
程よく疲れて、いやらしいことも考えないようになって……いよいよ本格的に視界が霞む。
「おやすみお兄さん」
ちゅっとおでこに唇の軽い感触があって、それを最後に俺は意識を手放した。