友人の妹に脅されているみたいなんだがこの子のことが全く分からない 作:山崎世界
「というわけで朔耶ちゃんと付き合うことになった」
「マジで……?」
大学の昼休み。朔耶ちゃんとのことを一応、朔耶ちゃんの兄であるこいつにも報告しておく。
「んー。まさかアイツに彼氏ができるとはなぁ……」
お前に妹はやらん! とか言うシスコンというわけでもなく、むしろ俺に同情めいた視線を送ってきやがるこんちくしょう。
「いやー、うん。だってアイツちっちゃいころから何考えてんのか全然わかんねえんだもん。性別やら年齢やら違うっつってもさぁ。アイツが実は妹じゃなく座敷童か何かだったって言われても信じるね」
フリかなんかじゃないよなそれ? と確認したくなるくらいには確かにアレなんだが。
でもいいじゃん。そんなところも可愛い。
「あー……うん。何か、お前も、段々おかしくなってるよな」
どういう意味か分からないが遠い目をするのを止めろ。
「はは、ま。幸せにな」
※※※
「んむ、くちゅ、ずちゅ、あふぅ……」
大学のトイレ。人気のない古い棟にあるこのトイレはあんまり綺麗なものでもなくどこかツンとする匂いもする。
その個室で、俺は用を足すわけでなく、立ったまま制服姿の朔耶ちゃんの前に肉棒を突き付け、朔耶ちゃんを跪かせ、頭を抱えて無理矢理押し込んでいる。
イラマチオというやつだ。腰を動かして、朔耶ちゃんの喉奥を犯すように乱暴に突き動かす。
「んむ、んふぅ……んぐ!?」
「朔耶ちゃん大丈夫?」
朔耶ちゃんが苦しそうに咳き込み、俺は思わず手を離すのだが。
「む、だめ。カット。撮り直し」
朔耶ちゃんはセットしていたスマホのカメラをリセットし、もう一度、と急かす。
そう、プレイの一環というか。何だろうな。乱暴に犯してほしいとのことです。
今まで俺は朔耶ちゃんの願望を叶えようとしていたから、そのバランスを取るためということらしい。
「優しいお兄さんもいいけど強引なお兄さんもいい」
こう言われては俺も否とは言えない。結局、朔耶ちゃんの言うこと聞いてるだけじゃねえかとかいう野暮なツッコミはなしの方向で。
シチュエーションとしては、そうだな。携帯一つで俺に呼び出され、その身体を差し出す陵辱展開みたいな。
「ん、あむ、ちゅぷ、む……」
舌が触れるか触れないかくらいの奉仕。実はこれはこれでどこで覚えたのこんなのってくらい気持ちいいんだけど。
「ああもうじれったいな」
「んぐぅ!?」
強引に喉に突っ込む。上あごを擦るように、舌が反射的に押し返そうとするのを利用して快楽を得るために苦しませるように。
「んふぅ……」
さぞかし苦しかろうに、朔耶ちゃんはうっとりと俺の肉棒に舌を這わせて、もっともっととせがむように視線を送る。
「自分だけ気持ちよくなってちゃダメだよ」
そしてそのまま腰を打ち付けるように動かす。大丈夫だよね?
「ん、んぷんぐぐぐぐ!!」
喉奥に射精し、肉棒が少し縮んで呼吸できるようになる。思い切り咳き込み、精液を少し床に落とす。
「今度はこっちで奉仕してもらわないとね」
朔耶ちゃんをトイレのドアに押し付けて、両手を掴んで前戯無しで一気に突き入れる。
「ん、んんんんん!!!」
喘ぎ声は俺の手に遮られて響かない。
「んふぅ、んむぅ……」
朔耶ちゃんの口元に運んだ指はそのまま口内に侵入し、犯す。実際のところは唇と舌で奉仕してくれて気持ちいいんだけど。
「ん、ん、ん!!」
体格差があるため、立ちバックだと足がつま先立ちになり、ぷるぷると足が震える。それを捉えるように、片足を捉えてそのまま壁に手を付ける。
朔耶ちゃんに思い切り覆いかぶさり、熱い吐息を朔耶ちゃんに思い切りかける。
「ん?」
「どう、したのお兄さん?」
腰の動きを止めないまま、俺はふと思い返す。
「こんな風に強引にバックで突き入れたことってあったっけ?」
「ん、気の、せい、だとおも、う……」
そう、かな……?
「…………おにい、ちゃん」
朔耶ちゃんが小声で何か言ったような気がしたが気のせいだろうか。まあきっと知らなくていいことなんだろう。そう思うことにしたい。
「イクぞ。中に出してやるから」
「んん! いや、中だけはダメ! お願い、ダメェ!」
「ハハ、もう遅いって!」
むしろここで外に出したら怒られるからね。割と引っ張る感じで。
「はぁ、あぁああ!!!!」
ドクドク、と精液が中に出され、朔耶ちゃんが力なく倒れ伏す。
「ん、お兄さん……」
演技も終わって、俺達はいちゃつきながら後片付けをするのだった。
※※※
俺と朔耶ちゃんは駅のホームで連れ添って電車を待つ。
「お兄さんから元気をもらってこれから何があっても大丈夫」
元気、ねぇ。これからのことを考えるとむしろ俺としては色々複雑なのだけれど。
何を隠そう、これから朔耶ちゃんのご両親への挨拶なのである。
「大丈夫。うちの親は自由主義」
まあ聞いてる限りはそうなんだけどさ。朔耶ちゃんの兄貴も「あー大丈夫じゃね。むしろ別れたいですって言われても引き留められると思うわ」って言ってたし。
全く男どもも見る目がない。
「それじゃあ行こ、お兄さん」
朔耶ちゃんに手を惹かれ、俺は電車に乗り込むのだった。