友人の妹に脅されているみたいなんだがこの子のことが全く分からない 作:山崎世界
「それじゃまあちょっと待っててね。何か適当に作るから」
朔耶ちゃんは着替えがないので俺のTシャツを貸している。股下当たりまで覆い隠すくらいで肩が少し露出してる。当然ノーブラにノーパン。そして腰回りがずり下がって落ちるのでズボンは貸せなかった。まあひらひら動かなければ問題はない。というわけで大人しく座っていていただきたい。
冷蔵庫のものをあさりながら考える……んーていってもろくなもの無いな。我ながら。作れるとしたら、焼きそばかな。
「ほい出来たよ」
皿に盛って、テーブルに就く。
「……美味しい」
「そう?」
それはよかった。雑なソース味だと我ながら思うが喜んでもらえたようなら何より。
ただどうせならもうちょっと本気出したいというか、手の込んだものとか用意したいなと思った。そんな料理が趣味ってわけでもないんだけど、何だろうなこの感情は。
ただ一人だったらこんなこと考えないんだろうなぁ、と。
「……」
朔耶ちゃんは難しそうな顔をしている。
「どうかした? やっぱり美味しくなかった?」
「ん、そんなことない……です」
そうか。なら別にいいんだけどね。
「ふぅ……」
お腹も膨れて、一緒にテレビ見てゲームとかしながら過ごす。
すると朔耶ちゃんの首が次第にこく、こくっと揺れるようになる。
「んにゅ……」
あくびもしながら目を擦り、まだまだ夜更かししようとする。
「もう寝なよ」
「んー、んー」
言葉も不明瞭になってきた。そして、そのままテレビの音量を下げると完全に寝落ちした。
「くー……」
朔耶ちゃんをベッドに運んで、布団をかける。スマホを探るいい機会だ……と思ったのだけど。
「ふへへ、お兄さん」
袖を掴んで離してくれない。一つ溜息を吐いて朔耶ちゃんの寝顔。頭をなんとなく撫でる。
「ま、いっか……」
何か悪い気がするし。無防備晒してくれているのに朝起きて裏切ってましたとかそれはどうにも寝覚めが悪い。
だからそのまま、朔耶ちゃんを抱きしめるようにして俺もベッドに入った。
※※※
「んふぅ……んん……!」
昼に一回寝たから眠りが浅かったのか、くぐもった声に目を覚ました。窓から月明かりが漏れて、室内の様子がうっすらと分かる。
「お兄さんの匂い……しゅごい…………やっぱり、直は違う」
声が出るのを必死に抑え、薄目で様子をうかがいながらも動かないように身体を強張らせる。
朔耶ちゃんのTシャツからは左のおっぱいがまろび出て、もう片方はきつそうに生地に締めつけられている。そして朔耶ちゃんの左手はおっぱいを掴みながら、もう片方は股間の方に伸びている。
興奮で湿った肌に、朔耶ちゃんの髪が張り付き、熱い吐息を漏らす。
自慰。オナニー。俺は多分、見てはいけないものを垣間見ている。
「ふぁう……んぐ、んぐ……」
おっぱいを弄っていた手を離して、指を二本、口の中に突っ込む。声を隠すためか、と思ったが違う。
喉まで届くほどに突っ込んで、苦しそうに時折、嘔吐えずくがその顔は緩み恍惚としている。
「もっと、太かった、よね……んぐ、んン、深く……練習……練習……」
指を前後させ、その拍子に脇が締まっておっぱいを寄せる。そして、乳首の立ったおっぱいがふにふにと俺の腹を擦って、谷間を深くする。
「ちゅー……んむ……汗の匂い、する……。やっぱり洗い立てよりこっちのほうがいい」
朔耶ちゃんは俺のパジャマ、その内側のシャツに舌を伸ばし、噛みつく。そのまま味わうように、音を立てて吸い付く。
「……パンツだけじゃなくってこっちも欲しい。お兄さんに抱きしめられてるみたい……欲しい」
やっぱりパンツ盗んでたのかなこの子は。
「んん、指、怖かったけど……でも、お兄さんの太いのが、入って、広げられちゃった」
朔耶ちゃんがシャツを咥えたまま両手を股の方に寄せる。
「こう、だったかな……お兄さんの舌。ふぅ、ん……!」
何をしているのかはよく分からないが、くちゅ、くちゅと激しい水音だけが響く。
「んん、もっと……お兄さんの、おち〇ぽ、締め付けて。気持ちよくなって、気持ちよくして……ぇ」
いつもより数段、口数が多い。少なくとも俺の前よりは。
俺の目がないからか。この子のことを知るには都合がいい、のだけど。
これがこの子の素、というのなら。それを俺の前にまださらけ出してはいないということになるのだ。甘え切っているわけじゃないということになる。当たり前だろうと分かるのだけれど、少し悔しく感じる。
家族の前ならどうなんだろう。あるいは……なんて。
「ふぁ……らめぇ……垂れてきちゃう」
太もものあたりが濡れてくるのを感じる。
「……でもぉ……お兄さんの過ごしてる場所にわたしの匂い、擦りつけたい……お兄さんが知らない間に、お兄さんがオ〇ニーしてる時に、わたしの匂い嗅ぎながらイって……あは……」
朔耶ちゃんの匂いを嗅いでしまう。同じシャンプーのはずなのにどこかかぐわしくて、そしてどこか興奮させる匂い。
それを自覚した瞬間、思わず足を動かしてしまう。
「ふぅ、んん!!!」
コリっとした感触。恐らくクリトリスだろうか。それを強く擦ってしまったのか、激しく身体が震えて、愛液が一際多く、足にかかった。
「はぁ……はぁ……」
息も荒く、力の抜けた様子で、朔耶ちゃんは寄り掛かってくる。
「お兄さん……」
そのまま寝入ったようで、俺も目を閉じた。
※※※
「あー……今朝はハムエッグでいい? 朔耶ちゃんはソース派? 醤油派?」
「塩コショウ」
何食わぬ顔で朝食の準備をする。その後ろでいそいそと朔耶ちゃんは着替えをしていた。
「本当に送らなくて大丈夫? 何ならタクシー代くらいは出すし」
「いえ、本当に大丈夫……です」
いそいそとむしろ居心地が悪そうに後にしようとする。
まあ理由は大体わかるんだけど……シャツの色が濃くて分かりにくいがその奥に多分、俺の貸したTシャツ着っぱなしだよね。多分。
「……どうするかな」
朔耶ちゃんが帰った後、俺も昨日のパジャマを洗うかどうか悩んでいた。