友人の妹に脅されているみたいなんだがこの子のことが全く分からない 作:山崎世界
よく考えればというかよく考えなくとも、朔耶ちゃんが持ってる俺の弱みとなるデータというのは仮にスマホを上手いこと奪い取ってその内部データを全部消去したところで解決するものではないのではないだろうか。
今時データのバックアップなんて、それこそ肌身離さずどこへでも隠せるようなSDカード一枚で事足りるのだ。
となると、朔耶ちゃんの家にいずれ赴く必要があるのだが……。難しいところである。そもそも俺と朔耶ちゃんは少なくとも対外的には『友人の妹』という下手すれば会話すらしないような関係でしかないわけで親御さんからすれば不審しかない。
『お兄さん』
そんなことを考えていた時のことである。朔耶ちゃんからメッセージが届いたのは。
『お父さんとお母さんがいなくて……家に来てほしいです』
※※※
願ってもないチャンスが舞い込み、俺は着替えも準備して朔耶ちゃんの家に赴いた。
こうしてまたここに来るまで、何か色々ありすぎたようなそうでもないような……。
ピンポーン。朔耶ちゃんの家についてチャイムを鳴らす……あれ? 返事が無いな。
「お兄さん!」
するといきなり開いたドアから朔耶ちゃんが飛び込んでくる。
格好はパーカーに短パンのラフな格好で家の中でリラックスしていることが伺えた。
「えっと、それじゃとりあえず中に入っていいかな? 立ち話も何だし」
「ん」
すたすた、と朔耶ちゃんが家の中に俺を案内する。
「……おかえりなさいませ、お兄さん」
ふふ、とイタズラが成功したような茶目っ気ある笑いを浮かべながら言う……いや、おかえりじゃないけれど。
※※※
それから、まあ荷物を下ろしてリビングで一緒にテレビを見ていた。こういう団らんとした感じのテレビ鑑賞は久しぶりな気がする。
「そっか、出張ね」
詳しい事情はそういえば聞いてなかったから世間話がてら聞く。どうやらお父さんの仕事の都合で出張、それにお母さんもついていった形らしい。
今日は金曜日で……土日を挟んでまだ月曜日でも仕事があるらしく帰ってくるのは火曜日になるとか。まあこっちも正念場だし単位もまあ何とかなるし講義をサボることも辞さない覚悟でここにいる。
という話を……俺はソファで股の間に座っている朔耶ちゃんに聞いた。
「んー……」
そして気づけば腕をホールドされている。
さすが朔耶ちゃん。隙があれば家探ししたい俺の狙いを看破しているのか。それをさせないようがっちりマークしているのか。
「お兄さん」
朔耶ちゃんがこっちを見上げてくる。
「ん」
そして目を閉じる。心なしか顎をくいっと傾けている。唇を差し出すように。
テレビはクイズ番組だった。正解はCMの後! いや今教えて。
「んふ」
まあ分かってるんですけどね。朔耶ちゃんの身体に合わせるように身体をかがめて、回り込むように曲げ、唇を重ねる。ちょうど包み込むようになる。
「ふぅ……」
ジジィッ……と朔耶ちゃんがパーカーのジッパーを外している。その中は何も来ておらず、朔耶ちゃんの白い肌と影のコントラストが見える。そのまま俺の腕をとって、パーカーの中のおっぱいに手を入れさせる。
「……いやらしいこと、して。のんびりでいい」
日常に非日常が混ざってる。それはゆっくりと侵食していく。
「ふぁ……んん!」
テレビの音は遠い。音量はむしろ上げたが、何も聞こえない。ただ、朔耶ちゃんの喘ぎ声が耳元で響く。
「んふぅ……んん、おにいしゃ……」
朔耶ちゃんはキスしてると感じやすい気がする。体内で響く喘ぎ声の方が強く震える気がするから、気のせいかもしれないけど。
短パンも、どんどん愛液で汚れちゃうから脱いじゃおうか。
「ふぁ……おにい、さんの、お尻に……」
俺もズボンを脱いで朔耶ちゃんのお尻に擦り合わせる。これはこれで気持ちがいい……けれど、腰を深く落として朔耶ちゃんを抱え上げる。
ちょうど背面座位の形だ。ただし挿入はしないでいる。
ぐちゅ、くちゅ。
「ん、あふ……」
キスしながら素股でお互いの秘所を擦り合わせるように。
陰唇。クリトリス。後、陰毛剃ったばかりでまだ生えてない上部分。ここが一番感じてるような気もする。
パーカーを完全に脱がさないまま、お腹の線を縦にスーッと撫でる。くすぐったそうにしていて、あまり性感を刺激するような愛撫ではないがまあ、こういう行為が望みみたいだし。
そうこうしているうちに、段々射精感が強まってきた。
「んふぅ、お兄さんの、熱い……」
パーカーの内側に精液がかかる。お腹。下乳。それを拭わないまま、また愛撫を再開する。
そうしてるうちにまた勃起して、と。そんな風に時間を無為に過ごしていくのだった。