※この作品はR-18です。

天使様じゃなくなるとき   作:小松 美堂

19 / 37
19.天使様とドライブ

◇◇◇

 

午前八時。

真昼は朝から汗をかいてしまったため、軽くシャワーを浴びて身支度を整えている。

ふと、鏡に映る自分の姿を見て驚く。

 

自分で見ても、キラキラしてるように感じる。

頬は紅潮し瞳はやや充血している。

肌は性欲が満たされてか、全体に張りがよく潤いも十分だ。

明らかに情事の後の余韻が淫らに残っていた。

 

(また、朝エッチしちゃった。ホントは断らないといけないのに……早く冷静にならないと……)

頬をパチンと軽く叩いて目を覚まさせる。

 

制服を着直し鏡の前で何度もチェックする。髪を整えリボンを結び直す。

学校に行く前の儀式としてきっちりしていることを確かめる。

 

朝のセックスは、どうしても事後の余韻の影響が大きいので、

学生の身としては当然避けないといけないのだけれど、卓夫に求められるとつい負けて受け入れてしまう。

今朝もそうだった。

 

時に遅刻気味のギリギリのことが増え、

優等生らしくないことが目立ってきてしまっている。

勉強は頑張ってトップを維持しているのだが。

自分の身体が、少しづつ作り替えられた気がするが、できるだけ考えないようにしている。

 

玄関で靴を履く真昼の背中に卓夫が声をかける。

「気をつけて行ってらっしゃい」

「ありがとうございます」

振り返らずに答える。

 

が、後ろから強引に振り向かされ、

いってらっしゃいのキスをされる。

ここで抵抗すると余分な時間を食ってしまうので、

もう真昼は受け入れて、バードキスからディープキスへと慌ただしく移行する。

 

最近は、口臭剤を使っているようで、臭さはだいぶ気にならなくなつているのだが、

タバコ臭は抜けていない。

 

ドアを開け外に出る前に立ち止まる。

「あの……」

「ん?」

 

「明後日は、朝は早く学校に行かないといけないから、朝食つくりに来れません。夜は……来ます。

 いいですか?」

 

卓夫の機嫌を伺うように尋ねてくる。

「そうか、うーんいいよそれで。その代わり……夜は覚悟しておいてね」

「えっ……はい」

小さく呟くと真昼は逃げるようにエレベーターに向かう。

耳元は真っ赤だ。

 

明後日は金曜日。休みの前日だ。

 

◇◇◇

 (ふむ、真昼ちゃん、だいぶ馴染んできてくれたかな。今朝の反応見ると。

 まだ、今すぐ彼女の気持ちをモノにはできないけれど、徐々に少しずつね……)

 

 

「あぁ、しかしいつも横目で見るしかできなかったあの美しい少女とこんな関係に

 なれるなんて。

 僕の人生は、彼女と出会うためにあったんだ。

 これまでろくな事がない人生だったけど、四十過ぎてこんな日々が来るんなら、

 問題ない。万々歳だ。

 そう考えると、きっかけになったあの野郎(上司)にも感謝……いや感謝はしないが」

 

 今朝の真昼との朝エッチで満足し、ニマニマ、ぶつぶつと独り言ちる卓夫だった。

 

そして、おもむろに明後日夜の真昼攻略法を考え始める。

 

(ただ、エッチするだけじゃあな。ああ言ったからには、ちょっと雰囲気変えてみるか。)

 

 

◇◇◇

 

金曜日、携帯の画面に表示された卓夫からのメッセージに真昼は困惑した。

「今夜、出かけられる格好で来て」

(出かける……?どこかに行くの?)

 

普段は卓夫の部屋で終わる関係。外出を提案されること自体が初めてだ。

戸惑いながらも真昼は準備に取り掛かる。

 

◇◇◇

 

インターホンが鳴り、ドアを開けるとジャケット姿の卓夫が立っていた。

「こんばんは」

「こんばんは……」

シンプルなワンピースにカーディガンという装いの真昼を見て卓夫が微笑む。

「似合ってるね」

「……」

誉め言葉に赤面する真昼。

 

「さあ、行こう」

エレベーターで一階へ降りると駐車場には見慣れない車があった。

「レンタカーです。ドライブに行こう」

 

鍵を見せながら説明する卓夫。助手席に乗る真昼。

「運転……大丈夫なんですか?」

「久しぶりだから、実は昼間少し練習してたんだ。緊張するな」

シフトレバーを握る手つきは確かにぎこちない。

 

◇◇◇

 

高速道路を走る車内。窓の外に広がる夜景に真昼が見入る。

「綺麗……」

「でしょ?ここからの眺めが気に入ったんだ」

 

その言葉とは裏腹に卓夫の右手がそっと真昼の太ももに触れる。

「っ……!」

反射的に身を引く真昼だが卓夫は退かない。

 

「夜景よりも君の方が綺麗だよ」

全く卓夫には似つかわしくない言葉を臆面もなく語りかける。

それでも、耳元で囁かれるとなぜか真昼の鼓動が早まる。

 

卓夫の左手は、真昼の太ももをさわさわと撫でるだけでなく、時に服の上からではあるが、下腹部に達したり、胸をやわやわと揉んだりする。

真昼は徐々に昂らされていく。

俯き、熱い息を吐くことが増える。

 

「せっかくの夜景が……」

 

その言葉に合わせてか、卓夫はちょっかいをやめ、

真昼の右手を自分の張りつめつつあるものに導く。

そこは既に、固さで存在がわかる。

 

「やっ、なにするの……」

「僕が手を出さないかわりに、これさすってよ。そうしてれば、夜景見れるでしょ」

 

そんなことを言われ、真昼は自分がずっと触られるよりはマシかと従ってしまい、

右手で卓夫のモノをすりすりしながら、夜景を見やる。

 

しかし、さすられてどんどん固く大きくなるモノに、ついつい気を取られてしまう。

 

(熱くなってきた。それに、ズボンの上からなのに、これ形もわかるかも……)

 

亀頭らしい膨らんだ部分を、指先でカリっとしてあげるとピクッとするのも面白い。

余裕な顔をしている卓夫の顔が微妙に反応する。

 

真昼は、すっかり楽しくなってしまう。

すりすりカリッ、すりすりすりカリッ。

その度毎に卓夫の身体がピクリとして、ハンドル操作が怪しくなる。

 

「ちょっ、ヤバイ。すとーっぷ、あぶない」

 

真昼は、さすがに危険かとやめる。

 

「肝付さんがやれって言ったから……」

なぜか得意げな顔をする真昼。

 

 

◇◇◇

 

さすがに運転に支障が出かねないし、慣れない運転に疲れて、卓夫は車をサービスエリアに入れて、停車する。

なぜか広々とした駐車場なのに、トイレなどの施設から離れた木陰のある端の方に。

 

シートベルトをはずした卓夫は、

「ふぅっ、やれやれ、真昼ちゃんがそんな積極的になってくれるなんてね。失敗失敗。

 とても運転できないよ」

 

「そ、それは肝付さんがやれって言うからでしょ」

また繰り返す真昼。

 

(なんなの……この状況……)

すっかりドライブデートのような雰囲気にを楽しんでしまった自分に違和感を覚える一方で、なぜか胸の高鳴りは抑えられない。

 

卓夫が真昼の肩を引き寄せる。

「こんなに誘惑されたら、もう我慢できない」

 

キスが始まる。

最初は軽く触れる程度から、徐々に深くなる。

「んっ……」

真昼の手が無意識に卓夫の服を掴む。

 

キスを交わしながら卓夫の手が真昼のスカートの中に滑り込む。

下着越しに割れ目をなぞる指先。

「だめ……誰かに……見られちゃう……」

制止の言葉とは裏腹に真昼の腰が揺れる。

 

いつもと違う外、周囲の目がある環境に戸惑う真昼。

 

「こんなところ、誰も見てないよ」

卓夫は強引にショーツをずらし直接秘唇に触れる。

指先が膣口を探り当てる。

 

「あっ……」

小さく喘ぐ真昼。すでにショーツの表面に染み出すほど湿り気を帯びている。

 

「ふふっ、もうこんなに……真昼ちゃんも期待してたってわけだ」

「し、知らないっ……」

 

「さあ、今度は出してさわってよ」

 

真昼の手を取り、ズボンのジッパーに導く。

 

キスされながら、真昼はおぼつかない手で卓夫のモノを取り出そうとするが、

もうすっかり臨界状態に近いモノは、パンツに引っ掛かって四苦八苦しても難しい。

 

もどかしくなって、卓夫は自分で出してしまうと、

ブルンっ ! 逞しい肉棒が既に臨戦態勢で姿を現す。

 

「真昼のおかげで、こんなになっちゃった」

「そんな……」

テラテラと先走りで光る肉棒をつい見つめてしまう真昼。

 

「すごい……もうこんなに……」

「さあ」

真昼の手をとり、ゆるゆると扱かせる。

 

この先っぽのヌルヌルは先走り。正式にはカウパー腺液と言ってね、女の子のあそこが濡れるのと同じで、潤滑油として出てくるんだ。

これを棒の部分にも塗り伸ばしてね。

 

くちゅくちゅと卓夫のモノを扱き上げる。

「うーっ、気持ちいい」

 

(こんなに大きいのがわたしの中にいつも入ってるんだ。こんなにじっくり見るなんて

はじめて。こうやってさすってるだけでなんかドキドキする……)

真昼の気持ちもどんどん昂って行く。

 

ゆっくりと助手席のシートが倒される。

狭い空間での相互愛撫が始まる。

深いキスを交わしながら、それぞれの下半身に手をのばし、お互いの気持ちを高め合う。

 

いつの間にか、真昼はここがサービスエリアの駐車場であり、

いつ誰が覗くかわからないということは忘れていた。

 

ワンピースのボタンが外され、ブラも取り上げられて、

露わになった乳房に卓夫の舌が這う。

 

「ここ……こんなに尖っちゃって。感じるでしょ?」

もうすっかり張りつめている乳首を転がされ、吸われ真昼は身を捩る。

 

「やぁ……」

拒絶の言葉も甘く溶けていく。

 

卓夫のペニスを愛撫していると、ニチャニチャ先走り汁がまとわりつき、熱く硬くなる。

硬く屹立したそれは真昼の太ももに押し付けられる。太ももで感じる熱はやけどしそうにも思える。

 

「そろそろ入れてほしい?」

「……」

答えられない真昼の代わりに蜜壺が反応する。

滴る愛液がシートを濡らす。

 

◇◇◇

 

運転席から卓夫が乗り出して、助手席での結合が始まる。

窮屈な体制での挿入は新たな刺激をもたらす。

 

「ああっ……狭苦しいシートだけど、真昼の中も狭くて……それが、いいよ」

卓夫が感動する。

 

「ねえ、僕らがつながってピストンしてたら、何してるかなんてバレバレだよね。

 覗きに来られるかも」

「やだやだ、恥ずかしい。ねえ、いゃぁ……あっ、あっ、あっ」

 

真昼の悲鳴に近い声が車内に響く。

「くっ……締まる……」

恥ずかしさに反応して、真昼の膣壁は卓夫を締めあげ、苦しげに呻く。

 

狭い空間での激しい抽挿。パンパンッという鈍い音が車体に響く。

「だめぇ……声…出ちゃう……」

必死に堪える真昼だが奥を突かれる度に漏れる嬌声が抑えられない。

「あんあんあんっ。やっやっやっ……ああんっ !!」

 

「周りに聞こえちゃう……」

そんなことを思い出して呟く真昼だが、もちろんふたりはやめるつもりはない。

 

 

卓夫のペニスが最奥を穿つ。真昼の瞳が潤み焦点が定まらなくなる。

 

「奥……すごい……」

「もうすぐイクよ……」

コクンと頷く真昼。

 

最後のピストンが子宮口を直撃する。

「わ、わたしも……ああっ……イクッ……!」

真昼の膣内が激しく収縮し卓夫の射精を促す。

ドクンドクン、ドクン……それを合図に卓夫の放出が始まる。

 

◇◇◇

 

行為後、二人はぐったりとシートに横たわる。

窓の外は、枝越しに星空が広がっている。

「ごめん……我慢できなくて」

卓夫の謝罪に真昼は首を振る。

「ううん……私も止められなかったし」

 

ドライブ中にお互い気持ちが昂りあっての当然の帰結なのだ。

お互いの汗ばんだ肌が触れ合う感覚が心地よい。

 

そして、こんな狭くて慌ただしい空間での交接では、まだ全然もの足りないという雰囲気をお互い暗黙で感じる。

「行こう」

クルマを発進させる卓夫。

 

「えっ、どこへ…… ?」

「おたのしみ」

 

不敵に微笑む卓夫に、

怪しく期待しつつドキドキしながら、シートに身を委ねる真昼だった。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。