※この作品はR-18です。

天使様じゃなくなるとき   作:小松 美堂

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25.天使様の用事

 

◇◇◇

 

その後は、ドリンクバー近くのスペースで、休憩してふたりは談笑する。

お互いの失敗などを指摘し合って笑う。

真昼にとっては束の間の平安だ。

 

そこでまたスマホが光る。

卓夫からの呼び出しだ。

ちょうど飲み物が少なくなってきたこともあり、

「追加もらってくるね。何か面白いものあるか見てくるから。時間かかるかも」

そう言い残して立ち上がる真昼。

 

 

待ち受けていた卓夫に連れて行かれたのは、多機能トイレだ。

鍵が閉まる音が異様に響く。

 

「何するつもり……?」

「わかるでしょ?」

ズボンのチャックが下ろされる。

半勃ちのそれを差し出されると真昼の瞳が泳ぐ。

 

「やだ……周くんが待ってる……」

「だったら急いで終わらせて」

強引に、下腹部に向けて頭を押さえつけられる。

抵抗できないままペニスの前に膝まづかされる。

 

洗ってもいないペニスの雄臭い匂いがむわっとする。

 

「うっ……」

逡巡する真昼。

 

「時間ないんでしょ?」

 

期待を感じてか、ぐっと反り返りはじめた欲棒に舌を這わせながら、

竿や玉袋を愛撫していく。

塩辛い味にむせかえりそうだ。

 

「んぐぅ……ぺろ……れろ……」

竿から亀頭へ丁寧に舐め上げる。

裏筋を刺激すると、完全に剛直が立ち上がる。

 

その感触に恐れと期待が入り混じる。

てらてらと濡れ光るそれは、雄々しく逞しい。

(すごい、あっという間に)

「口開けて……」

言われるまま開くと、喉奥まで一気に突かれる。

「んぐっ!?」

 

苦しさで涙目になる真昼の頭を掴み固定する卓夫。

ピストンのように腰を動かす。

 

「時間がないからね、急がせてもらうよ」

 

頭をグラグラ動かされて、肉棒を出し入れされる。

喉を突かれて、えずきそうになって、苦しい。

 

じゅぶじゅぷ、じゅるじゅる、ジュポジュポ……

 

揺らされる衝撃で頭がクラクラし何も考えられなくなる。

唐突に

「出るよ……全部飲んでね?」

 

宣言と共に熱い液体が放出される。

反射的に吐き出そうとするも顎を固定され逃げられない。

「んくっ……ごく……」

必死に嚥下する真昼の髪を撫でる卓夫。

 

「偉いね……よくできました。時間なくて手荒にしてごめんね」

「こういう強引なのをイラマチオっていうんだ。大丈夫?」

有無を言わせずやっておいて、謝罪にもならない言葉を吐く。

 

 

その手をゆっくりと引き剥がしながら……

「早く戻らないと怪しまれるよ?」

と言いながらトイレを出る矢先

 

「あっあとね、精液の臭い匂いさせてくと、さすがに鈍い周くんでも気が付くよ」

ひどいことを告げる。

 

フラフラと個室を出る真昼。

トイレの洗面台で口を漱いだだけでは不安で、

慌ててドリンクバーで濃いめのアイスコーヒーを取り、ごくごくと呑む。

 

そして、アリバイとしてアップルティーと抹茶オレを持って席に戻る。

(涙目の跡は、隠せてるかな……)

 

「ごめんなさい。迷った上に紅茶に時間かかっちっゃて。ハイ、周くんには抹茶オレはどう?」

「抹茶系は……あんま飲んだことないな」

「よかったぁ。じゃあ新しい経験ね」

 

嘘をつくのも上手くなったなと真昼は内心で嗤う。

(わたしなんて、とんでもないものを呑んだくせに……)

 

◇◇◇

 

続いては、プリクラコーナー。並ぶ機械の中で一番シンプルなものを選ぶ。

「ポーズ取ろうか」

周の提案に応じて、肩を抱かれたり、ハートポーズを作ったりする真昼。

 

続いてシャッターが切られる直前。

「ねえ真昼……」

耳元で囁かれる声に

振り向こうとすると、唇を奪われる。短いキスだが十分すぎる衝撃だ。

「えっ!?」

 

 

周としては積極的で意外な行動に驚く真昼をよそに、周はカメラに向き直る。

真昼も慌ててポーズを取るが顔が真っ赤だ。

印刷された写真には、しっかりとチュープリが映し出されていた。

 

「もぉ、いきなりなんだから」

「ごめん、でもいいものが撮れたよ」

 

(でも、よかったぁ。あいつとのキスを上書きしてくれた)

宝物にしようと、にんまりする真昼。

 

さすがにプリクラの機械周辺では卓夫がちょっかいをかけてくることはなく、真昼には潤いのひと時となった。

 

「そろそろいい時間だしスポッチャで最後の勝負だ」

「うんっ……」

 

 

◇◇◇

 

スポッチャでの卓球勝負が始まる。

ラケットを握る真昼の手が冷たい。

 

(このまま何も起きないといいけど。今は……大丈夫……)

 

不安が頭をよぎるも試合に集中する。

意外と負けず嫌いな一面を見せる真昼に周も真剣だ。

 

「やった!」

サービスエースを決めた真昼が小さくガッツポーズ。

「やるな。ボーリングに続いて負けられないな」

 

 

 

結局、周が勝利した。

「ボーリングとこれでおあいこだね」

「うーん、残念。罰ゲームはなぁに ? 」

「そうだなぁ」

 

そこでメッセの着信に気づく。

「……汗かいちゃったから、化粧室行ってくるね。どうするか考えといて」

 

 

待ち受ける卓夫に引っ張られトイレへ連れて行かれる。

「もう……」

諦めの溜息をついたところで、またしても多目的個室に押し込まれる。

 

「これで最後だよ」

そう言いながらスカートの中に手が滑り込む。先ほどからの行為で燻っている膣内からは、すぐに蜜が溢れ出す。

あっさりとキスを奪われ、真昼の手を股間に導くと、

真昼は自ら、そのモノを積極的にズボンの上からまさぐる。

くちゅくちゅ

「ふぅん、むぅっ……」

「外に出してよ」

ジッパーを下して、肉棒を取り出す。

立っているので出しやすい。

 

ペニスを扱うことにすっかり慣れつつあることに、

真昼はもはや気づかない。

 

 

「あぁ、さっき出したばっかりなのに、もうこんなに……」

それはすっかり臨戦態勢だ。

 

 

すぐに卓夫は、真昼におむつ替えの台に手をつかせる。

「あっ……それは、やめて……」

セックスされると感じて、身を固くする真昼。

いくら何でも、ここで入れられたらどうなるか、自分に自信がないし、周がすぐ側にいるのだ。

 

「でも体は正直だね?それに、入れないから」

「入れない?」

 

ぐちゅりショーツ内に入った指が中身を暴く。

「んあっ……」

そそりたつペニスを、ゆっくりとショーツ越しにこすりつける。

真昼の足を閉じさせ、素股の態勢にする。

「素股って言ってね、入れなくてもお互い楽しめるんだ」

 

(もう……いやなのに……これ、意外と感じちゃう……)

 

卓夫が素股で腰を動かしはじめる。

ショーツ越しに陰部が擦れる感触が理性を蝕んでいく。

 

「こんなに濡らしてるくせに……どう? やめてほしい?」

耳元で囁かれ背筋がゾクッと震える。

 

「ちがっ……だってぇ……」

言葉とは裏腹に腰は、卓夫のペニスを迎えるように、勝手に前後に揺れ始める。

(やだ……勝手に腰動いちゃうよぉ……!)

 

ペニスは、クリトリスが尖り出ているあたりを狙ってこする。

「うぅっ、くぅーん」

 

嬌声が響き、慌てて自分の口をふさぐ真昼。

卓夫は容赦なく腰を押し付け、さらに強く擦り上げる。

カリ部分が、尖ったクリトリスに引っ掛かる。

 

「いい声だ……もっと鳴かせてあげようか?」

 

指がショーツの脇から侵入し直接クリトリスを摘まむ。

「ひゃあっ!? やめ……そこぉっ」

 

包皮を引っ張り、むきっとクリの頭がしっかり露出する。

恐らく、真っ赤に充血しているはずだ。

 

より、引っ掛かり易くした上で、ショーツ越しとはいえ、カチカチの肉棒が前後する。

「あっ、あっ、あっ……ダメ、感じ過ぎて……こわい」

 

甘い悲鳴を漏らしながら膝がガクガク震える。

膣奥がキュンキュン収縮するのが自分でもわかる。

 

剥き出しのクリトリスを激しく責められれば、感じ過ぎる。

しかし、何度も卓夫のペニスを受け入れている真昼の秘部は……

 

(奥が……寂しいよぉ……感じるけど……膣内も奥も……からっぽなんて。

どうして挿れてくれないの……?あなたも挿れたい……でしょ?)

 

本来であれば挿入されるはずの場所が空のままで寂しげに蠢いている。

 

「そろそろ出すぞ……」

「えっ……?」

 

卓夫の腰使いが激しくなり、真昼のショーツ越しに射精する。

どくん、どぴゅっ、ぴゅっ……

 

熱いものが出ていく感覚に真昼の身体が痙攣する。

「んくっ……ああぁ……」

 

しかし、膣内に出されたわけではないので、

達することはできず中途半端な疼きだけが残される。

 

ショーツは中も外も、精液と自身の愛液でぐしょぐしょだ。

 

(あぁ、セックスされたら困ると思ってたのに……

どうして物足りないと思ってしまうの?

わたし、エッチ過ぎるぅ……)

 

「これじゃあ、はいてられないね。」

「えっ、やだ……」

 

やや脱力気味だった真昼は、簡単にショーツを脱がされてしまう。

卓夫はそれを丁寧にティッシュとハンカチに包んで、カバンにしまう。

 

「返してください……」

 

「ダメダメ、こーんな精液臭いパンツはいてたら、周くんどころか、

 回りの誰だってセックスしたなって気づいちゃうよ。

 実は、入れてないのにね」

 

そう言われれば、真昼は黙り込むしかない。

替えの下着を持ってきてるわけではないのに。

 

卓夫がスマホを取り出す。

「続きがしたいならここを出た後で……あそこのコンビニで待ってる」

 

指定された場所はR-1から少し離れた繁華街の片隅にある

24時間営業のコンビニエンスストアだ。

 

「そんな……周くんとのデート中なのに……」

 

言いかけて唇を噛む。

身体の奥から湧き上がってくる衝動は否定できない。

 

「どうする? このまま帰っても辛いんじゃないの?

 まあ、周くんとのデートを楽しんでくれてもいいよ、ノーパンで。

 僕はかまわない」

卓夫の目が妖しく光る。

 

いつものと違い、いたぶるような追い詰めるような視線に真昼の背筋が凍る。

 

 

ベンチでアイスコーヒーを飲んでいる周の元へ戻る真昼の顔は、

紅く火照り目は潤んでいる。

ノーパンなため、動きはどうしてもゆっくりぎこちなくなる。

 

「遅かったね。迷った?」

純粋に心配してくれる周の優しさが胸に刺さる。

 

「ううん……化粧室が混んでて」

またしても嘘。

しかし膣奥の疼きは一向に収まらない。

 

(……あぁ、一枚はいてないだけで、スゥスゥして、こんなに頼りないなんて……

それに、あの人は自分だけ出して満足したから、僕は構わないだなんて……ずるい)

 

「じゃあ、帰ろうか」

「はい」

 

R-1の出口で周が話しかける。

「楽しかったね。」

「うん、わたしも……」

 

「どうしたの? なんか顔色悪いよ?」

 

 

「ごめんなさい……わたし、実は急用ができちゃって……」

絞り出すような声で告げる真昼。

 

 

「用事? 急に?」

「うっうん……ごめんなさい。どうしても行かなくちゃ。じゃあ、急ぐから……」

 

「あっ……」

取り残される周。

 

先ほどまで、あんなに楽しかった休日デートが、唐突に終わりを告げる。

 

 

「真昼……やっぱり今日はどこかおかしかったな」

 

お泊りスキンシップで、急速に仲を縮めたはずなのに、また真昼のことがよくわからなくなった周だった。

 

「だいたい、用事って何だよ……」

 

「あっ、罰ゲーム……」

 

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