◇◇◇
周から逃げ出すように飛び出た真昼。
とはいえ、同時に冷気が肌を刺し、下半身にも差し込む。
その直接的な寒さで、ノーパンである恥ずかしい自分を自覚し、
小走りから歩を緩める。
(ごめんなさい。周くん。バカなわたし……行く必要はないのに……)
(ううん。ホントは…………行きたい……の)
コンビニの自動ドアが開き
荒い呼吸を整えながら店内を見回すと、雑誌コーナーの隅に立つ卓夫の姿が目に入った。
スーツの肩を丸め、雑誌を読むふりをしている。
そのお洒落眼鏡の視線にちらりと捉えられた瞬間、真昼の背筋に電流が走る。
ゾワッ、期待とも言えるものが。
「……待ってたよ」
低く抑えた声に応える代わりに、真昼は無言で卓夫の腕に手を添えた。
その体温の高さに彼は気づいただろうか。
「行こうか」
「あっ。そ、その前に……」
慌ててショーツを買いに行く真昼。
そのままトイレで着替えに行こうとするが
「ダメだよ。そのままだ。それが嫌なら、ここで解散だ」
「えっ…………」
ショーツの入ったコンビニ袋を持ったまま固まる真昼。
「さあ、行こう」
腰を抱いて、真昼を促して歩きはじめる。
真昼も、もじもじしながらもついて行く。
夜のネオンに照らされた街角を抜け、
ラブホテルのけばけばしい看板が見える路地へと二人は吸い込まれていく。
真昼の心臓は破裂しそうなほど早鐘を打つ。
急に卓夫は歩みを緩め、道端に寄る。
「 ? 」
真昼を抱き寄せて、スカートの中に手を入れる。
「やっ、やだ」
「うわっ !! やっぱりだ」
真昼の秘所をまさぐった指を、卓夫は目の前につきつける。
蜜がまぶされた二本の指を開くと、ねばっとした愛蜜がアーチをかける。
「すごいね。真昼ちゃん。こんなに期待してくれてるんだ……」
「ち、ちがっ……」
慌てて、その指を覆い隠す。
ねちゃっとした愛液が、真昼の指にも付着して、自分の状態を思い知らされる。
「こりゃあ、早く行かなくちゃ」
いつしか、卓夫の腕に腕を絡め、真昼は胸も押し付けるように歩いていた。
耳を真っ赤にしながら、俯いて。
若い女性と中年男の組み合わせは、援助交際でもしてるのかとしか見えないため、
少しずつ足早になっていく……
(また……こんなところに……)
鍵を受け取り部屋へ向かう足取りは鉛のように重い。
が、エレベーターの扉が閉まった瞬間、堪えていたものが決壊した。
「もう……嫌なんです……」
声が震える。
顔を上げられない真昼の肩を卓夫の大きな手が優しく包み込んだ。
「本当に?」
「本当に……周くんを裏切って……こんなの続けてられない……」
涙がぽろぽろと落ちる。
清純派の少女が嘘で恋人を置き去りにし、欲望のままに別の男についてきた事実に、自己嫌悪が込み上げる。
しかし卓夫は穏やかに笑った。
「でも真昼ちゃんのここはさっきからずっと違うって言ってるよ?」
軽く膝を割られただけで、内腿に冷たい液体の感触が広がる。
「ほら……こんなに」
「や……見ないで……」
「さっきより、増えてると思うんだけど」
歩きながらも泉が湧き続けていたのを自覚していた真昼は、
羞恥に顔が茹で上がる。
周との健全なデートで満たされるはずだった心の隙間が、今やこの男によって埋め尽くされている。
上を向かされてキスされると、自ら舌を絡ませ目的の階まで続く。
部屋に入ると、すかさずベッドに押し倒されても真昼は何も抵抗しなかった。
むしろ服とスカートが乱れ、シャツのボタンが一つ二つと外されていく光景に奇妙な安堵すら覚える。
真昼自身、卓夫の服を脱がそうとベルトに手が伸びる。
「待ってられない。このままヤろう。」
実は、卓夫自身も、滾る想いで我慢の限界だったのだ。
囁かれる言葉は卑劣なはずなのに、耳朶に触れる吐息に身を震わせてしまう。
もはや拒絶の叫びさえ喉で凍りつく。
「んっ……あぁ……」
卓夫の手が太ももを這い上がり、秘裂に滑り込む。
すでに蕩けきった陰唇は口を開き、抵抗もなく受け入れた。
「しかし、相変わらずすごい濡れ方……
こんなエッチなんじゃ、周くんには悪いけど仕方ないね?」
「…… ////」
言葉の刃が心を抉る。
顔を真っ赤にして、無言で首を振るしかない。
指の動きは容赦なく真昼を追い詰める。
「ひぅっ……!?」
突然クリトリスをつままれ腰が跳ねた。
痛みと快感がないまぜになった刺激に全身が弓なりになる。
「おっと逃げないで」
腰を押さえつけられながら執拗に責め立てられる。逃げ場のない快楽に涙が滲む。
(こんな強引なこと……お泊りの時、周くんがしてくれたらよかったのに……)
「ここ好きだろ? ビクビク震えて可愛いなぁ」
耳元で囁かれ羞恥が倍増する。
指の動きが激しさを増し、膣壁がきゅうっと指を締めつけた。
「やめて……いや……っ」
懇願は意味をなさない。
むしろ卓夫の嗜虐心を煽るだけだった。
指の抽送が加速し、粘膜が擦れる水音が部屋に響く。
「ほらイッてごらん? 周くんのことなんか忘れて」
その言葉を聞いた瞬間、真昼の中で何かが弾けた。
「あ―――――ッ!!」
絶頂の波が押し寄せ頭が真っ白になる。
四肢をピンと硬直させ、痙攣が収まるまで十秒近く続いた。
「はぁ……はぁ……」
放心状態の真昼の口に、卓夫はいきり立つ肉棒を押し当てる。
「舐めて?」
命令ではなくお願いのような口調に、逆らえず唇を開いた。
真昼の舌技は拙いけれど一生懸命さが伝わる。
唇で締めつけながら丁寧に舐め上げる動作に卓夫は思わず呻いた。
「いいよ……気持ちいい」
頭を撫でる手のひらが温かい。
憎むべき男なのにその温もりが妙に安心させられる。
(どうして……こんな人と……)
しかし口いっぱいに広がる雄の匂いに思考が鈍る。
唾液が滴り、亀頭をくすぐるように舌先で転がす。
時折見上げる潤んだ瞳が卓夫を燃え上がらせた。
腰を持って反対を向かせ、顔を跨がせてシックスナインの形にする。
「いゃあ。こんなの……恥ずかしい」
「これはシックスナインって言うんだ」
「しっくす……??」
「ほら、人間の身体の向きが、6と9みたいな形になるだろ」
「へぇっ……きゃっ」
卓夫のクン二が始まる。
言われずとも、真昼も負けじとフェラチオを再開する。
「そろそろ入れたいな」
「あ……だめ……」
抵抗しようとするも体は正直だった。
スカートをめくり上げられると、ピンクに染まった肌の中、ぱっくりと口を開けた
陰唇がもの欲しそうに待ち受けている。
「もう準備万端じゃん」
「違うの……そんなつもりじゃ……」
否定の言葉とは裏腹に身体は熱を帯びていた。
卓夫は器用にブラジャーのホックを外し、露わになった乳房に吸いつく。
「んんっ……!」
乳首を甘噛みされ新たな快感の火花が散る。
片方の手で太ももを押さえつけられM字に開脚させられた格好は
まるで見せつけるかのようだ。
「綺麗な体だ」
賞賛の言葉がなぜか心地よく響く。
恥じらいながらも全身の感覚が研ぎ澄まされていく。
あっという間に裸にされる。
「やだ……見ないで」
両手で顔を覆っても無駄だった。
卓夫は膝裏に手をかけ左右に割り開くと、充血して愛液を滴らせる秘部を晒した。
「ひっ……!?」
「隠さないでよ」
羞恥のあまり泣き出しそうになる真昼の耳元で囁きかける声はどこか甘く優しい。
「今日は……真昼ちゃんが入れてよ」
「えっ?」
「僕の腰を跨いで、自分でペニスを手に取っていれるんだ」
「んっ……」
顔を真っ赤にして俯く真昼。
「また……じ、自分で?」
「そう。真昼ちゃんが欲しいものを自分で欲しいところに入れるんだ。
だって、欲しかったから周くんを置き去りにして来たんでしょ」
「いゃっ、やめて。周くんのことは……」
「じゃあ、このまま終わりにしようか。」
卓夫はベッドを降りようとする。
その腕を細い小さな手が掴む。
「……ります」
「えっ?なに? かえります?」
「やりますって言ったのよ !! もぉっ !」
早速、卓夫も素っ裸になり、ベッドに転がる。
ペニスは雄々しく反り返っている。
なに、卓夫も期待感に満ちていたのだ。
「さあ」
「えっ、このまま ?」
「そうだよ」
「でも……」
「いやなの?」
「あの、その……そうじゃなくて……ツケナイト」
「聞こえないよ。もっと大きな声で」
「あれをつけてください」
「あれ?」
「もぉ、わかってくるくせに。コンドームっ ! また意地悪するんですか?」
(うぉっ ! 美少女がコンドームとか口にするとズキンとくるなぁ。
まあそれはそれとして……)
「あぁ、ごめんごめん。そうじゃないんだ。今日はこのままなんだ」
「えっ……それって……ナマデ?」
「また小さい声だね。そう、今日はナマでやろうよ」
「で、でも、それは……」
「じゃあ、やめる?」
「うぅう……」
真昼は、真っ赤な顔をして俯く
(ダメに決まってるっ !)
「………」
「これ、なーんだ?」
「 ?? 」
「わかるわけないか。これはね、アフターピル」ってやつ。
「あふたー?」
「そう、エッチした後に飲めば妊娠のリスクから逃れられるというお薬」
「これがあれば、ナマでしても大丈夫というものなんだ。
エッチしてから72時間だったかなの間に飲めば効く。
まあ、早い方がいいらしいけど。
この前、なんとかすると言ったのは、この薬を手に入れるという意味さ。」
「さぁて、これがあるなら?」
真昼の顔を覗き込む卓夫。
顔をそむける真昼。頬も耳も真っ赤だ。
「もう、意地悪しないよ。これをあげるから、いいでしょ?」
(……断らなきゃ。いくら薬があっても、この人のを直接入れられるなんて。
絶対にダメ。これ以上裏切りを重ねるの?)
耳元でいや耳穴に直接囁き、胸を優しく揉み、更に耳たぶも甘噛みする。
ピクピクと真昼の身体はその度にひくつく。
(今日は最初からこれを狙ってたのね。
なんてひどいヒト……でも……)
そう、今日一日焦らされたあげく、
意を決して周くんを置いてけぼりにしてここに来たのに、
さあようやくというところで、こんなハードルをつきつけられてお預けなんて……
もう耐えられない真昼だ。
「………」
暫くの逡巡のあと、真昼は小さく頷いた。
(やった ! ついに真昼とナマで……
しかも、本人も受けいれる形で !! ばんざーい !)
卓夫は快哉を叫びたいところだが、ぐっと心の中に収める。
ここから先は下手に意地悪して心変わりされたらたまらない。
となれば、再び卓夫は早速ベッドに横たわる。
「さあ、おいで」
ベッドに上がった真昼が恐る恐る、卓夫の腰に跨る。
「これをちゃんと持たないと入れにくいよ。」
真昼の手に固く屹立したペニスを握らせる。
(こ、こんなにデコボコ・ごつごつしてるんだ……
それにけ、血管が浮いてるのがわかるぅ……そして、熱い。)
きゅっと握った感触がゴム有りとは全然違う。
「さあ、自分で入れるんだよ」
促されるまま真昼は、ぎこちなくゆっくりと腰を下ろしていく。
慣れない手つきでモノの位置を合わせる。
自分の軽く口を開いた秘裂が、毒々しくエラを開いた亀頭の膨れた頭の部分を吞み込ませる形になる。
初めてのことゆえ、ちゃんと見ないとわからないとそれをじっと見つめるのだが、
あまりのいやらしさにクラクラしてしまう。
(やったやった……とうとうナマで、真昼と天使様とナマでつながる。
最高の見ものが目の前だ)
淡い亜麻色の陰りの下の薄ピンクの真昼の陰唇が口を開け、徐々に卓夫の野太い肉棒を咥えていく。
撮影できないのが残念だ。
(記憶に焼き付けるぞぉ)
卓夫はギラギラした目を見開き、一瞬たりとも見逃さないように見つめる。
くちゅりと先端が陰唇に触れただけで全身が粟立つ。
「あん……」
リアルな質感がズクンと伝わる。
(や、やっぱりダメ。このナマ……全然違ぅ)
ビクッと腰を戻してしまう。
「だめだなぁ……じゃあさ、覚悟を決めるためにこう言おうよ
『わたし椎名真昼は、肝付卓夫さんのおちんぽを、おまんこにナマで入れます』って」
「な、なななななんてことを……い、いえるわけないです」
「えっ、でもさこの前
『交尾しておまんこ気持ちイイ』
って言えたんだから平気でしょ。
覚悟を決めるための宣言だよ」
「…………」
「ふぅん。じゃあまあいいよ、言わなくて。
帰ろうか。じゃ、これもいらないね」
卓夫は、ピルケースに入れたアフターピルを手に取って、真昼の身体を横にズラして起きようとする。
「ヒドイ……」
「えっ?」
「どうして、あなたはいつもいつも、そんなひどいことを思いつくの??」
「さっきも、もう意地悪しないって言ったのにぃ。
まだするじゃないっ!!!……
わたし、わたし……」
「やっ、だってさ」
「わかりました。もう、帰ります」
涙をポロポロ流して、真昼は腰から降り、ベッドから抜け出そうとする。
「待って……」
卓夫は、何とか真昼を抱き留める。
「ごめん、ごめん、ごめんね。真昼が可愛くて仕方ないから、ついいぢめるようなこと言ってしまうんだ」
「僕が悪かったよ」
優しく真昼の顎に手をやり、振り向かせて口づける。
深いものではなく、軽く合わせるだけのバードキスを繰り返す。
そっと、真昼の乳房を握りしめる。
やがて、気持ちが落ち着いた真昼は、うふんうふんとやがて深いキスに移行する。
卓夫は待ちかねている欲棒を真昼のお尻の合間に押し入れる。
素股状態で、腰を動かし乳首を軽くひっかきながら
「ごめんね、変なこと言わせないから、機嫌直してよ。
ホントは僕も、真昼としたくてしたくて堪らないんだ。」
「言わないですよ……」
「うん、いいよ。真昼とできるのが一番だ」
「もう、本当にいぢわるしない?」
「しない、絶対しない。僕も真昼とナマでエッチできると思ったら、舞い上がってさ」
「それなら……いいです」