※この作品はR-18です。

【問題】「勘違い系主人公が……(ピンポン!)自虐的クソザコ糸目女子の敗北CG回収物語! 異能闇組織の美少女ボスを添えて! 「正解!!」 ~何故だ! 何故分かる、バックショット!!~   作:信頼できる語り手

2 / 11
敵対組織の復讐者とセフレになりましたが、わざとではありません。

 悪名は無名に勝ると言うが、私はそんな武将のような心意気は持ち合わせていない。

 

 有名犯罪者と同居するのは普通に心臓に悪いし、実家さえ安全地帯でないとなると希死念慮すら湧いてくる。

 

 嘘。死ぬのは怖い。でも、それくらい追い詰められてるって事は理解して欲しい。

 

 その上で、現実逃避の為に懐の金(大丈夫なヤツ)で酒を飲みまくり、夜の街で同じく死にそうな顔をしていた青年と勢いでホテルに入ったとして。

 

 これはもう、仕方がない事だと思う。……我ながらノリで生きてる自覚はある。

 

「ふぅん、ドルシト様は1級異能者ですか。しかも『九歌隊』所属なんて、超エリートですね。羨ましい」

 

「異能犯罪者と最前線で戦う分、怪我も多いけどね。まあ、俺は活術が得意だから直ぐに治るし、その点では天職かな」

 

「じゃあ、何であんなに景気の悪い顔してたんですか? あ、いえ、言いたくない話なら構いませんが……」

 

 と言いながらも、ドルシトの首筋を強く吸っておく。同類みたいな顔してた癖に、ちょっと裏切られた気分だ。

 

 リア充め。職場でキスマークについて追及されて苦しみなさい。セックスの上手さに免じて、今日のところはこの程度で許してあげましょう。

 

「えっと……。まあ、その……俺はとある犯罪者を殺す為に九歌隊に入隊したんだ」

 

「殺す……? 逮捕じゃなくて?」

 

「──ああ、殺す」

 

 一瞬、彼の声から温度が消えた。私は雑魚なので分からないが、殺気というヤツも漏れてる気がする。

 

「……ドルシト様。腰が止まってますよ」

 

「このタイミングで言う!? というか、ヒトミって声とか出さないし、てっきり感じてないのかと……」

 

「失敬な。私を勝手に不感症扱いしないでください。感情表現が薄い自覚はありますけど……さっきから軽く5回くらいはイってますよ」

 

 いや、本当に。顔に出ないだけで、私のおまんこはずっと甘イキとガチイキを繰り返している。

 

「あ、あ……そろそろ6回目キそうです」

 

 キュッと頭が絞まるような感覚と共に、意識がフワッと浮き上がった。体が芯から小刻みに震える。

 

 こんなハイペースで絶頂させてくれるなんて、ドルシトは竿の方もエリートらしい。しかし、真面目な話を挟んだせいで若干だが萎えかけている。これは頂けない。

 

「もしかして、『あん、あん……っ!』とか『やだぁ、イクイクぅ……!』とか、AVみたいに激しく喘いで欲しかったんですか? エッチですね」

 

「いや、別にそういうわけじゃなくて……」

 

「とか言いながら、私の嘘喘ぎでおちんぽが大きくなってますよ? ふふ、分かりやすい人」

 

「うぐっ……」

 

 膣の中で膨張する陰茎を感じながら、私は彼の耳元で囁いた。

 

「……後でお掃除フェラもしてあげますね。言っておきますけど、私のバキュームフェラはエッグいですよ。セックスは淡白でも上のお口には自信があります」

 

 お酒の口直しにエリート精液を搾り尽くして、ごっくんしてやろう。

 

「君と話してると悩むのが馬鹿らしくなるね」

 

「ふふ、よく言われます」

 

「よく言われるんだ……」

 

 癒し系ヒロインなので。

 

 

 

 結論として、僭賞濫刑と完全に縁を切れなかった私は今、また惰性で破壊活動に従事する羽目になっている。

 

「次から次へと、ウジャウジャ湧いてきやがるゥ! バックの嬢チャン! アンタならアレ、何秒だァ!?」

 

「10秒ですね」

 

 私は完全に囲まれた事を理解し、サブソニックに向けて答えた。敵の数が多過ぎる。非力な私が1人で放置されたら、それくらいで殺される自信があった。

 

「だったら、オレァ5秒で片付けてやるよォ!」

 

 彼の太い腕が半透明の毛皮に覆われる。印芽の型(タイプ)は咬牙種(カロシュ)。名前の通り、野生の獣を思わせる異形化だ。

 

「怯むな! 撃て! あの男……サブソニックは固有のシグネットを持っていない! 基本六術だけで、この数には……」

 

 ドチュッ、と。何かが潰れるような音が響く。

 

「数には……何だってェ?」

 

「化け……物……が……」

 

「おっし、コレで全滅だなァ。帰って報告書でも書こうかねェ」

 

 報告書、か……。うっ、嫌な思い出が……!

 

 赤ポニテ筋肉ダルマ脳筋パワー馬鹿ことサブソニックは、非常に大雑把な性格だ。

 

 彼はなんと、自分が倒した敵の数を覚えていない。コイツのフィーリング全開な適当報告のせいで、私の手柄と勘違いされてしまった案件も多い。後ろで隠れてるだけなのに、何故……?

 

「おおおおおお……っ!!」

 

 そんなサブソニックの巨体が揺れた。彼は突き込まれた槍の穂先を掴み、ニヤリと笑う。

 

「ハッハッハ! 何だァ! まだ活きの良いヤツが残ってるじゃねぇかよォ!!」

 

「僭賞濫刑! 親友の仇、討たせて貰う!!」

 

 張りのある声。緑色の髪。そして、細身ながら筋肉質な体。

 

 凄く見覚えがある。どころか、昨晩は裸まで見せ合った仲だ。

 

(嘘、嘘、嘘!? 確かに、ドルシトは九歌隊だけど、まさか僭賞濫刑(わたしたち)案件の担当だったなんて! そんな偶然ある!?)

 

「うらァ!!」

 

「か、は……っ」

 

 ヤバい、ヤバい、ヤバい! これ、私が昨晩の女(ヒトミ)だってバレたら絶対恨まれるヤツでは!?

 

 だって、どう考えても探る為に接触したようにしか見えないし! いや、でも、酒の勢いで寝た相手なんて忘れてるかも……?

 

「けほっ、けほっ……! 動ける者は全員、待避したみたいだ……。じゃあ、俺も……」

 

「あァ? 逃げんのかァ?」

 

「夜の約束があるんでね」

 

 はい、覚えてましたね! 心が痛いです! ごめん、ごめん、ごめん!!

 

「……悪く思わないでくださいね」

 

 悪く思わないでくださいね!!(念押し)

 

「えっ……?」

 

 ドルシトの腕から血飛沫が舞い上がる。

 

「ホローの狙撃を控えさせてやがったかァ。怖い女だねェ」

 

 冤罪やめろ。全ての十字架を私に背負わせようとするな。

 

「ぐぅ……!」

 

 あの……あまり私を恨まないで頂けると……。

 

 腕を押さえて逃げるドルシトの背中を見送り、私は溜め息を吐いた。

 

「ハッハッハ! 浮かない顔だねェ! こんな雑用は退屈だったかァ、嬢チャン?」

 

 コイツの頭に雷とか落ちないかな。




感想・お気に入り・評価付与、ありがとうございます。

暴れて欲しいラスボス人気投票

  • 女性:【死線】ミス・リード
  • 女性:【最低の脱獄犯】ラウンドノーズ
  • 女性:【亡国鬼】サムネイル
  • 男性:【後追い】ナゼ
  • 男性:【眠らない傭兵】ステム
  • 女性:【閉鎖病棟】ギープキィ
  • 男性:【推定無罪】トゥルーエンド
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。