全てを抜き去る転生者 ~TS痴女のルサンチマンは過酷な栄光を掴み取る~ 作:信頼できる語り手
世の男がハーレムを夢に見ようとも、悲しい事に射精回数には限界がある。
「んぉお゛……っ! お゛っ、お゛っ!」
勿論、射精だけが性行為ではないし、テクニックを駆使すれば複数の女性を満足させる事もできるだろう。なるほど、正しい。正論だ。
だが、元男として言わせて貰いたい。
結局、雄の本能が最後に辿り着くのは射精である。喉が渇いた時には水を飲みたいように、勃起した時には射精したいのである。その衝動は想像を絶するモノがある。
それこそ、エロければ誰でも良くなってしまうくらいには。
「う゛ぁ……っ! やっべ……っ! 私のアナル、奥まで広がってしまいますわ……っ!」
獣のように低い声で吠える兄のアバターを眺めながら、僕は現実逃避気味に考えた。
3人の男アバターに囲まれて性に耽溺する兄さん……いや、『ハロー・セレナ』と目が合う。もし僕が純度100%女子だったら、兄の痴態に卒倒していたかもしれない。
「ひぎぃ……っ! ん、ほ゛ぉ……っ!」
セレナは指で作った輪を通すように左右の手で別々の陰茎を扱き、尻穴で3本目を咥え込んでいた。
注釈を入れておくと強姦ではない。ダンジョンの隅で泣いている男性グループを見かけたセレナが、自分から黒いワンピースを捲って誘ったのだ。
慰めて差し上げますわ、と。
「あ、ぐっ……」
「セレナ様、射精ます……!」
「顔にかけて良いすか……?」
「はーい……っ! お好きな場所へ、びゅびゅっと射精して、気持ち良くなってくださいませ……っ! お゛、お゛ん……っ!」
セレナは顎の下でダブルピースを作り、慈愛の表情で顔射を受け止める。ほぼ同時に後ろの穴にも精液が注がれたようで、細い腰をびくんと痙攣させていた。
「……」
僕はセレナの乱交パーティーから視線を外し、ちらりと横に立つ巨体の男を盗み見る。
そう、男性供献者ユニットは全部で4人いた。しかし、セレナの誘惑に乗った3人と違って、この無言の熊のような男はただただ直立している。
そこだけ見ると硬派な男に見えるが、そうでもなさそうだ。何故なら、僕と明亜の胸をチラ見しては、ズボンの上からでも分かるほどに巨根をフル勃起させているので。
なるほど、おっぱい星人というヤツか。ならば、男であるセレナに抜いて貰うのは難しいだろう。
「はぁ……セレナ君ばかり注目されるのも癪だしね。明亜、少し見せ付けてあげようか」
「っ! はいっ!」
僕が手招きしてやると、飼い主に呼ばれた犬のような機敏さで、明亜が寄ってきた。
僕は自然な動作で唇を近付けると、彼女の瑞々しい唇を挟むように愛撫する。
「ちゅっ、ちゅ……。舌、入れるよ」
「ふ、ふぁひ……! んっ、れぁ……!」
女同士で何度も激しいキスを重ね、互いの胸を艶かしく擦り合わせる。少しわざとらしいが、男の射精感を煽るには単純で分かりやすいくらいが良い。
巨体の彼は相変わらず喋らないが、その目は完全に僕達の百合プレイに釘付けだ。
「君も僕達の胸、味わいたいかな?」
「……!」
こくこく頷くデカマラ君のズボンに手を掛け、ベルトを外す。見事な逸品がぼるんと外気に晒された。
「挟み甲斐がありそうな凶悪おちんぽだね。ほら、明亜はそっちから責めて。こう、両側からギュッと締めて、圧がかかるように」
「かしこまりました」
騎士と執事の着衣越し巨乳が、雄々しい陰茎を左右から揉みくちゃにする。抜群の視覚効果に彼の我慢汁は止まらず、ぬちゃぬちゃと滑りが良くなってきた。
「金玉、迫り上がってきたね。もう限界かな? じゃあ、最後にアレしようか」
僕と明亜は陰茎を間に挟み、まるでキスを交わすように唇を付ける。舌を亀頭に絡めて、僕達の口内で起きていたベロチューを体感させてあげた。
「……ッ!」
そして、トドメ。
僕は切なげに震える陰茎を咥え、口をすぼめて一気に吸引する。
上目遣いでの、バキュームフェラ。
元男だからこそ分かるよ。こういう綺麗系の美人の間の抜けたフェラ顔は、おちんぽに効くだろう?
「……ッッッ!」
はい、お仕舞い。僕は少しむせながらも、熱い精液をゆっくり飲み干した。
流石にあのデカチンを腟内に挿入すると今日の探索に支障が出そうだったので、パイズリとフェラだけでお手軽に抜けたのは僥倖である。
「……奪献者に襲われた?」
「はい。近くにいた別のユニットは殺されました。うちも前衛が1人……。あ、ちょっと待ってください。──『クリーンアップ』」
僕達のアバターに飛び散った精液が、水洗いしたように清められる。
洗浄の供物を装備枠に入れているとは、なかなか気が利くリーダーだ。それを躊躇いなくセックスの後始末に使う気前の良さも、モテる男の気配がする。
彼が兄の尻穴を掘っていた事は一旦忘れよう。なんなら、一生思い出さなくても問題はない。
「それは災難でしたわね……。奪献者の顔は覚えていますの?」
「その、ちらっと見ただけですが……ビーストリンク兄妹じゃないかと」
「『クロスファング』ですか。厄介な……。撤退しますか、氷頭様?」
奪献者はざっくり言うと『積極的な同業殺しを楽しむ供献者』だ。
多くの奪献者は正攻法での攻略を諦めたドロップアウト組……ただの弱い者虐め集団だが、悪名を響かせる『本物』も稀に存在する。
戦闘に長けた『クロスファング』は、そういう奪献者ユニットだ。相手取るなら相応の覚悟がいるが……。
「いや、進むよ。敵が分かっているなら、むしろ好都合だね。このダンジョンを攻略するのは、僕達だ」
「私も同行してよろしくて?」
セレナも槍を片手でくるくると回し、道の先を指して優美に微笑む。
「──悪徳には、神罰が必要ですわ」
供献者の基本戦術は『重ね掛け』だ。
例えば、明亜は使用後に暫く攻撃力が上昇する剣を好んで使う。
「『懐剣』」
明亜の手に握られた飾り気のない短剣は岩のモンスターを傷付け、役目を終えて指輪へと還った。
「『霞剣』」
彼女の手には即座に別の剣が出現し、返す刀で岩の体を真っ二つに切断する。そこから更に半歩後退り。
「『ウォール』。氷頭様、どうぞ」
他モンスターからの追撃を無色の壁で凌ぎつつ、後衛の僕にバトンパス。
「今回は敵が多いから大サービスだ。『スナーク狩り』『チェーホフの銃』」
指輪から2種類の供物を同時に捧げ、アバターの手元に愛用の銃を召喚する。
二丁拳銃。普段は節約の為にやらないが、これが僕の……本来の戦闘スタイル。
「『『グレイ・ブレット』』」
同じ弾を装填しても、通常銃とは威力と弾速が雲泥の差だ。密集していたモンスター達は逃げる間もなく、穴だらけになっていく。
ちなみに、『スナーク狩り』は供献者間でのダンジョン攻略報酬
「良し。掃討完了、っと」
僕は明亜を伴って遮蔽物の陰に身を隠す。この辺りのエリアは石造りの遺跡になっているので、機動力が売りの僕達としては戦いやすい。
石造りと言っても現実世界の素材とは全くの別物で、モンスターの攻撃から身を守るには充分な強度である。
「少し体力を消耗したね。回復しておこう。『リゲイン・シニュー』」
瓶に入った体力回復薬を召喚し、胸の谷間に垂らした。
薬品系の供物の特徴として、全身の何処からでも吸収できるのだが、戦闘中に口が塞がると困る。動きながらでも溢さず吸収できる他の経路を模索した結果、この形に落ち着いた。
しかし、多数のモンスターを相手にすると、どうしてもリキャストの短い供物を連続で使う戦い方になるので、消耗が激しい。
供物を捧げた回数は、アバターの体力消費に直結するからだ。乱発すると活動可能時間が削られる。
「まあ、後はセレナ君に任せようか」
女性アバターは弱い。それが、この世界の常識だ。
アバターの成長には観測する人々のイメージが重要である。そして、男性アバターは戦闘系の方向にギフトツリーが伸びやすい。そう望まれるからだ。
男性アバターを応援している視聴者の大多数は女性である。なんだかんだ言って、推しの逞しい活躍が見たいと思う深層心理があるのだろう。
また、単純な適性の問題もある。男性の思考パターンはダンジョン探索向きであり、共感性の高い女性は特異な空間に適応し切れない事が多いらしい。
女性で上位ランカーもいなくはないが、相当にストイックな供献者だけだ。
それが、僕達の妨害行為が問題視されない理由でもある。そもそも、女性アバターが自身を脅かすとは想像していないのだ。
「神罰……! 『錆槍』っ!!」
セレナが槍を横に一閃すると、彼を囲んでいたモンスター達の首が胴体と泣き別れる。
「串刺しですわ! 『錆槍』!!」
リキャスト中に同じく低等級の予備供物を補充し、槍の投擲によって縦一列に並んだヒト型の体をまとめて貫通させた。
これが、アバターの男女差……。
いや、アレは男女差で説明して良いのか? あの生き物がおかしいだけでは?
「ここまで来ても『クロスファング』の姿が見えないようですが……今日は帰還したのでしょうか?」
僕と明亜は周囲を警戒しながら、セレナの切り開いた道を足早に付いていく。ダンジョンの攻略は目前。後はどちらが攻略報酬を手に入れるかの交渉を……。
「ああ、ごめん。それはなさそうだ」
僕達の追っていた背中が大きく揺れた。セレナの膝がガクンと落ち、うつ伏せに地面に倒れ込む。彼の長い金髪がさらりと地面に広がった。
「……ハメられたね」
罠。それもダンジョンに自然発生したトラップではなく。
「大した強さだったぜ、『ハロー・セレナ』ぁ! だが、甘ぇ! ダンジョンでは一時の油断が命取りぃ! そうだろぉ、サリファぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「そうね。全て、お兄様の言う通り」
狼獣人のアバターを持つ兄『ヴァルド・ビーストリンク』と、モンスターを使役する褐色肌の妹『サリファ・ビーストリンク』。
獣人系のアバターは珍しい。人から逸脱した外見を得るには、相当ギフトツリーを伸ばさなくてはならないからだ。歴戦の猛者の証である。
だが、真に厄介なのはサリファの方だ。ダンジョンの雑魚モンスターに紛れ、手持ちのモンスターを使って奇襲する。
悪意の塊である奪献者には、打って付けのギフトだろうね。
「やっぱエロい体してんなぁ、『シヴァルリク・オース』ぅぅぅぅぅぅぅぅ!」
ヴァルドが僕達の前に来た。逃走を図りたいところだが、既にサリファの使役モンスターに包囲されている。流石の手際だ。
「キャンキャンうるさいよ、犬っころ」
本当にうるさい。視聴者の皆さんに迷惑だろう。スピーカーで映像記録を見ている人がいたらどうする。
「けけけっ、威勢が良い女は好きだぜぇ! そんなに犯されたきゃ、お望み通り犯してやるよぉ、氷頭ぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!」
狼野郎が僕の腕を掴んだ。そのまま乱暴に組み伏せられる。試しに藻掻いてみるが、どうにもならない。僕は抵抗を諦めて、隙を伺う事にした。
ああ、でも嫌だなぁ……。コイツとのセックスは壊れるくらい目茶苦茶にされるから、気が乗らない。
加減を覚えろ、ケダモノ。
活躍を期待するトップランカー人気投票
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①世界1位『@』
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②中衛代表『オクシモロン』
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③後衛代表『ミスター・エチケット』
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④前衛代表『差分』
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⑤女性最強『フレネミー』