「んー…」
なんだ。なにか、体が温かい……?
ぢゅる♡ ぢゅる♡ ぢゅる♡ ぢゅる♡
「……っ! 義姉さん!?」
朝起きたら、兄嫁が目覚ましフェラをしていた件について。
「あ、おはよ♡」
「いや、おはようじゃなくて……これは……」
「今更? 朝方まで子作りしたんだから、これくらいで騒がないの♡」
れろぉぉぉ……♡ とチンコを舐めながら、アマーリエ義姉さんがチンコを貪っている。
「はぁああ♡ 朝勃ちおちんおんしゅごい♡♡ こっちもパンパンだー♡」
かぷっ♡ と、今度は金玉が義姉さんの口に食べられてしまった!
「ダメだから! 射精しちゃうから!」
「それじゃあ……キレイにしないとね♪」
にゅっ♡ にゅぽっ♡ にゅぽっ♡ にゅぽっ♡
「で、出るッ!!」
ドプッ!!!
「んふッ! ううッ♡♡」
なんてことだ。目が覚めて一分もしないうちに、義姉さんのフェラでイってしまうとは……。
「んぐっ♡ ん♡」ゴキュゴキュ
「おほっ♡」
「んはぁ♡ 全部……のんじゃった……♡♡」
べー♡ と口の中を見せてくるアマーリエ義姉さん。
「調子に乗るなよ!!!」
「きゃあ!」
こうなったらどっちが主人か理解させてやる! 泣いて許しを請いても許さないからな!!
ああ……やり過ぎた……。
あの後、アマーリエ義姉さんと楽しみ過ぎて、義姉さんを再起不能にしちまったよ……。おかげで義姉さんの仕事を代行するハメになっちまった。――魔法使ったから10分で終わったが。
それにしても、どうやってあの深海竜(例の深海にいた古代竜)を倒そうか。どうやっても倒せる気がしねぇ。性魔法や義姉さんの母乳を使って魔力量や身体能力は強化出来ているつもりだ。ブランタークさんのおかげで魔法の基礎訓練も順調に行くだろう。新魔法の開発、知識の収集、魔道具の作成も進めているが……どうも調子が悪い。
「やっぱり、『分身魔法』の副作用がデカいよなぁ。疲労感まで共有するから、肉体的にも精神的にも持たんわ」
そう。『分身魔法』の最大のメリットにしてデメリット――『経験の共有』がここにきて問題になっていた。仮に10人に分身し、1日後に解除すると10日分の疲れなどもフィードバックしてしまうのだ。これが100人なら100日分だし、『分身魔法』を使い続ける上で、避けては通れない問題だ。
「この問題解決のためには医療的方面から解決するしかない、か。となると、医療知識が豊富な場所……」
この世界の医療を掌握している組織か……行くとめんどくさそうなんだよなぁ。
などと考えている間に着きました。ブライヒブルクの『教会』です。
この世界、医療技術・知識は教会が独占している。医療を握るという事は『人命』を握っているに等しい。そんな組織が政治に口出ししない訳もなく、清く正しいはずの聖職者が、汚くて人として間違いだからけの権力闘争に身を落としている。……できれば来たくなかった!!!
(一応、ブランタークさんにバレない様に魔力は隠している。……ガチガチに隠し過ぎると危ないから、魔力の質を変え、初級魔法使い程度の魔力量に調節しているが)
念のためにフードを深くかぶって、『認識阻害』も使っとこ。
「すみません。回復魔法の練習したいんですけど」
「なんだね? 我々は忙しいのだ。冷やかしなら帰りなさい」
「いや、俺回復魔法が使えるので、その練習に」
「それなら誰か貴族や神官からの紹介状でも持っているのかね? それとも陪臣かな?」
「そんなもんないです」
あれっ? 回復魔法が使える人材って貴重だったのでは? 原作でも優遇されていたような……。
「ふんっ。ならば誰がお前に回復魔法を使えると吹き込んだんだぁああ?」
「自分で試してですけど」
なんかスゲー偉そうだな。
「それなら教えるわけにはいかんなぁ~?? 魔法は神が選ばれし人間に与えられた奇跡。その中でも回復魔法はと・く・べ・つ・な・エリートにしか使えないのだぞ?? 例えば私の様に!」
それからも長々と説教されたのだが……要するに『魔法は神に選ばれたものしか使えない。それも自分のような特別な存在だけだ。教えて欲しければ金を寄越せ』って感じか?
「(金はあるが生臭坊主に)払う金はないです」
「なら帰れ!!!」
日本の仏教ヤクザ、ヨーロッパの免罪符みたいに金や権力に溺れる聖職者って多かったというが、ここまでかよ。っていうか、この神官の魔力量からすると初級魔法使いか? そこまで選ばれたエリートでもないような……。
(仕方ない。どっかのスレで見かけた辻斬りならぬ『辻治療』でもやるか。スラムに行けば治療を受けられずに困っている人間の10人20人くらいすぐに見つかるだろ。いなくなったら周辺の街で患者を襲えばいいし)
「誰か! 助けてくれ!!」
「おや? 助けを求める金づ……信者が来たようだ。お前の様な小汚いガキはどこかに行ってろ」
シッシッと払い除けられてしまった。だが、遠くから見てるくらいならいいだろ。多少の参考にはなるだろうし。
「どうなさいましたか?」
「見て分かんだろ! モンスターにコイツの右手と右足食いちぎられてんだよッ!!!」
うん。どう見ても大けが……というか死にかけだ。簡単な止血は出来ているようだが、普通に失血死寸前だな。
どうやら冒険者のパーティーがモンスターに襲われ、命からがら逃げてきたって感じか? そこそこの20歳くらいの男女が後ろに3人程おり、恐らく担いでいる戦士と思われる男と、重症の魔法使いと思われる男のパーティーメンバーかな?
「これほどの大けがとなると義手と義足の用意が必要ですね」
「助けてくれないのか!?」
「これほどの重傷ともなれば多くの魔力を使います。その魔力があれば何十人と救えるのに……。当然、相応の対価があれば話は別ですが」
「……いくらだ」
「金貨5枚ですかね?」
「……生臭が」
担いでいた男が金貨を投げ渡す。にしても金貨5枚か。金貨1枚が100万円くらいだったから、手足が500万円で元に戻るのなら安いのか。手足両方食われて無くなってるし。
「ああ、ダメですね。これはやはり義足と義手の手配をしなければ」
「っ! ふざけるなよ!! 金貨5枚も要求して!!」
そりゃそうだ。500万円要求されて、ちょっと体を触っただけで終わりだなんて。
「ですがいいのですか? 私の紹介状がなければ高性能な義手や義足の入手は難しいと思いますが?」
「「「「っ!」」」」
(なるほど。そういうことか)
どうやらこの神官は義手や義足を作っている職人にコネがあるのだろう。そして、その紹介料で儲けていると。こうなると最初の金貨5枚も小遣い稼ぎか。出来ないと分かっていて要求したんだろう。
「彼はまだ若い。義手や義足がなくてまともな生活が送れますかね?」
「……いくらだ」
「そうですね……冒険者向けとなるととても高価ですから」
もったいぶっている神官。これが聖職者というのだから泣けてくる。
「紹介料込みで金貨100枚でしょうか」
「「「「金貨100枚!?」」」」
「もちろん、これは最低価格ですがね。求めるクオリティによってはさらに増額されるかと」
(嘘だろ!?)
金貨100枚ってことは1億円!? それが最低価格とかぼったくりにも程があるぞ!!
「そちらの方は中級魔法使いでしょう? それならこの程度のお金、決して安いものではないかと思いますが?」
「だが、いきなりそんな額……」
「それは困りましたね……。それならそちらの女性達が”協力”してくれれば、融通できますよ?」
嫌らしい笑みを浮かべる神官。その協力の内容は……まぁ、そういう事だろう。
前世の頃から宗教家の腐敗は知っているつもりだったし、この世界がロクでもない奴らばかりだと頭では理解していた。だが、どうやら想像以上だったようだな。
(ん? だったら遠慮する必要なくないか?)
俺は宗教を敵に回すリスクを考えていたが…………そこまであるか? 織田信長だって比叡山を焼き討ちにしたし、歴史を見ても宗教家はドンドン潰れていくんだ。神の罰だって、どう考えても生臭坊主共に落ちるだろ。落ちなかったら、そいつは神ではなく悪魔だ。
「なあ、ちょっといいか?」
「なっなんだ?」
「ちっ。またお前か」
「俺は回復魔法が使えるんだが、実験に付き合ってもらうぞ」
そういうと、俺は患者を奪い取って地面に寝かせる。これでも元理系(物理型)で、令和の世の中を生きてきた。人体の治癒とかについてはYou〇ubeで履修済みだ。
(要は人体の傷の直り方を魔法で再現すればいいんだろ。細かいところは知らんが、俺自身の莫大な魔力量と出力でそれをカバーする!)
頭の中でいくつものアニメや漫画での手足の欠損が治る場面をイメージ。人体の構造を思い出す。魔力を最大限まで高め、アマーリエ義姉さんとのセックスで手に入れた性エネルギーも使用する。
side:ホーエンハイム枢機卿
「もう一度言ってくれるか?」
「はい。どうやら『神の使いが現れた』と」
ワシはエクムント・カタリーナ・フォン・ホーエンハイム。ヘルムート王国の子爵であり、枢機卿をしている。最近、孫娘が聖魔法使いだと知ったクズ共の処理で疲れているせいか、どうも耳が悪くなった様だ。
「旦那様。旦那様の耳は悪くなっていません」
「軽く心を読むな。だが、一体何があったのだ?」
神の使い。それは”自称”でも”他称”でも問題がある。子どもでも考えれば分かることだが、自身を神に選ばれた存在だと考える者は一定数いる。だが、それで『自分は神に遣わされた』などと言えば異端審問からの国外追放……いや、この世界には二ヵ国しかないから、事実上の死刑宣告に近いか。どちらの国でも国外追放になるだろうからな。
「事の始まりはブライヒレーダー辺境伯領やその周辺で『辻回復魔法』を行う少年の存在です。彼は貧しき人々に無償で治療を行い、食料と金銭を渡して去っていくそうで」
「どこから突っ込めばいいんじゃ……」
「とりあえず最後まで聞いてください」
その方がよさそうじゃな。
「彼の最初の目撃情報は2週間前のブライヒブルクの教会です。そこに担ぎ込まれた冒険者パーティーの魔法使いが負傷を負い、右手・右足を完全に損傷した状態で運ばれました。当時の担当していた神官が治療不可と言ったところ、近くにいた少年が患者に回復魔法をかけた事で手足が完全に生えた、と」
「……それは凄まじいな」
欠損した手足の治療は難しい。ただの切断ならつなぎ治すことも可能じゃが、ゼロから生やすとなると変わってくる。実は手足の欠損を治すことは、死者の蘇生よりも困難である。死者の蘇生は『死後数分以内』『五体満足』『毒や病気、寿命が原因の死亡ではない』などの条件付きだが可能だ。当然、莫大な魔力量と相応の使い手が必要だが。
ただ、手足を完全に生やすとなるなら……100年以上前にいたとされる大魔法使いくらいかの? 現在では噂でも聞かず、最早物語の英雄でしか聞かない偉業じゃ。
「それならば教会が囲い込みをするだけじゃろ? 現地の神官は何をしておるのじゃ?」
「それが……逃げられたそうで……」
「はあ??」
話を聞くと、当時の担当していた神官が平民出身の回復魔法が使える……生臭神官じゃったそうだ。それも患者のパーティーメンバーに多額の金を要求し、義手や義足が欲しければ金と女を差し出すように要求していたとか。それを例の少年に見られており、嫌われてしまったと。
「『教会が神の名を騙り、ここまで腐敗しているとは想定外だった』と言って、その場から去ってしまったとか」
「引き止めなかったのか?」
「どうやらその神官が『こいつは私の部下だ』などと嘘を吹聴し、大勢の民衆や他の神官を集めて自慢してしまったそうで。そこで『自分はコイツの部下でもなければ、教会の人間でもない。自分は回復魔法を学ぶための金を捻出できなかったのだからな』と」
「待て。それはどういうことだ」
教会は無料で教育を受けることができる。それは魔法使いとしての知識から、アカデミーの様な高等教育まで様々だ。教会の運営状況にもよるが、ブライヒブルクの教会ならば王都とさほど変わらんはず。まして回復魔法を使うための教育なら、教会側が金を払ってでも教えるはずだぞ?
「その……例の神官が『回復魔法を教えて欲しければ多額の金を寄越せ』と言っていたようで」
「ああ……またそのパターンか……」
なんとなく予想がついた。要は金が欲しい神官の暴走のせいで、教会が何としてでも囲い込みたい回復魔法の使い手に嫌われてしまい――それを大勢の前で暴露されてしまった、と。
そうして民衆に奇跡と食料と金を配る少年は『奇跡を起こす子ども』として人々から称賛され、逆に教会は信用を落としたわけじゃな。囲い込みをしたくとも『瞬間移動』でも使われて場所が特定できず、困って泣きついてきたと。
「なぜこうバカしかおらんのじゃ……」
「お察しします」
「とりあえず、例の神官は北部の辺境にでも送ってやれ。回復魔法の使い手なら喜んで引き取ってくれるだろう」
「いやそれが……どうも数人の軽傷しか治せないらしく……」
それで金を要求していたのか? ……呆れて何も言えんわ。
「……それでも案山子の代わりにはなる」
「そのように」
ワシは使いの者に協会本部への手紙を持たせ、他の案件を片づける。ワシも孫への求婚処理だけしていたいのじゃが、これでも枢機卿と子爵家当主としても仕事もある。やらねばならない仕事が山の様にあるからな。
「次は……ブライヒレーダー辺境伯家の財政難が解消?」