※この作品はR-18です。

最強のハーレム八男に転生って、最高でしょう!   作:大紫蝶

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転生しました!

「あれ? ここはどこだ? 俺の部屋じゃない……」

 

 いつものように、朝6時にスマホのアラームで目覚め、朝食を摂り大学へ行くための準備をする。世間一般の大学生よりは真面目だが、医学部なんかの本当の真面目よりは適当な男、それが俺だ。

 

 昨日も大学の課題をこなし、就活に向けた資格なんかの勉強をする。サークル活動やバイトを終えると、お気に入りの漫画やら小説を読んでから就寝したはずだ。

 

 それがアラームが聞こえる前に目が覚めた。それ自体はたまにあるのでいいのだが、俺まだ夢の中なのかもしれない。ここは俺が住んでいるアパートの一室のはずなのに見慣れた内装や家具などが一切確認できず、周囲に俺がいるベッドを含めて、4つのベッドが置かれていた。しかもどうやら人が寝ていると思われる。

 

「俺は一人暮らしの大学生。同居する様な友人や恋人はいない。昨日は飲み会に行ってないから、酔っぱらって他人の家に泊めてもらったことはないハズ……」

 

 バカな事を考えている頭を振り払い、周囲を確認すると1人の顔に見覚えがあった。

 

「エーリッヒ・フォン・ベンノ・バウマイスター!? 創作の人物だろ!?」

 

 『八男って、それはないでしょう!』という漫画……小説? アニメ? で主人公の兄を務める人物。だが、それは創作の話だ。

 

「そういえば、俺の体も小さい? まさか!?」

 

 これでも日本人の平均身長は越している。伸びることはあっても、縮むことなどありえない。ここが夢でないのなら……。

 

「これは異世界への転生? たしかに、あの物語の主人公も転生者だったが……この場合は憑依なのか?」

 

 冷静に考えると頭がおかしいとしか思えないのだが、なぜか妙に納得できてしまう。元々転生する主人公の代わりに別人が成り代わる展開は多いし、二次創作でもある。現代日本で生まれ育った男としては違和感がない。

 

 し・か・も! 俺がヴェンデリン・フォン・ベンノ・バウマイスター本人だとすると、健全な男の子としては嬉しい限りだ。何故ならここはハーレム世界であり、俺はチートレベルの才能を持つ主人公様! その上、原作知識があれば困る事の方が少ない。

 

「……とりあえず、もう一回寝よう。それで夢じゃなかったら人生を楽しもう」

 

 そこまで考えたところで急に抗えないほどの眠気に襲われ、俺はそのまま再び眠りについてしまうのであった。

 


 

「あなた、ヴェンデリンには剣や魔法の才能があるかもしれません」

「もしそうならば、独り立ちも可能であろうか」

 

 結論から言えば夢じゃなかった。マジで転生しちゃったよ。

 

 あれから原作通りに話が進んだんだが、改めて考えると終わってる。それが6歳まで生きてきた俺の感想だ。

 

 実家が貴族なのは嬉しいが、立地や環境が悪すぎる。この世界が割と日本人転生者に優しい世界のお陰で言語などは困らないが、それ以外はクソだ。冷静に考えると義務教育や図書館で様々な知識を得られ、指導者の居た前世が凄いことだと気づかされる。

 

 原作主人公に倣い、早速魔法の勉強を始めた。エーリッヒ兄さんから教えてもらったことをまとめると――

 

・大体の奴は使えない

・早めに諦めた方が良い

・使えなくても問題ない

 

 である。まあ、この世界の人間としては当然の反応だ。

 

 その後、普通に魔法が使えることを確認すると練習の日々だ。家族からは何も聞かれなかったが、これも味噌っかすの八男だと思われているからだろう。俺もここに帰って来る気は当分ないし、放置されるのは嬉しいな。

 


 

 あれからの日々も原作通りだった。師匠であるアルフレッド・レインフォードとも出会い、目的の魔力も魔道具もゲット。しかも思わぬ収穫もあった。それが原作主人公にない”知識”である。

 

 簡単に言うと、俺は前世で色々な創作物やその二次創作、考察スレなどを見ていた。その知識と主人公の魔力、師匠から教えてもらった知識、辺境故の最高の素材があれば大抵のことが実現可能なのだ。

 

 例えばの話だが、どっかの有名バトル漫画の主人公の様に”自分自身を増やして修行”すればどうなるだろうか? 本の知識を外部ストレージの様に保存できればどうなるのか? 前世の家電は実現可能かなどなど。最後は原作でも実現していたので当然できるし、『知識を保存する魔法』の開発にも成功した。そして、『分身魔法』も習得した。これが大きい。

 

 某少年漫画の様に修行の効率がありえないくらい上昇し、現在は読書とか魔法を使わないなら10人、魔法の修行は3人程度まで出せる。本は1年もあれば読み終えるし、魔法の修行が上手く行けば安定して10人くらいは修行に回せる。

 

 原作以上の速度で魔力・技術・知識を習得し、前世の経験から剣や格闘技の修行にも励んだ。同格(自分)が相手になれば成長も早くなり、素材採取も簡単に出来た。何なら瞬間移動の魔法まで習得済みだ。

 

 原作に倣い、近くの森で肉になりそうな獲物を仕留め、村の人間にも分けてやる。ついでに開墾の手伝いを魔法で定期的に手伝ってやり、治療魔法の練習で村人の治療もする。10年もすれば俺が関わる事になるし、今のうちに媚びでも売っておこう。

 

「ヴェンデリン様ありがとうございます!」

「やった! ホロホロ鳥だ!」

「こっちは塩だぞ!」

 

 これは原作知識もあるのだが、本当にここの飯はマズい。そもそも味が無いし、栄養もない。現在は醤油や味噌、マヨネーズと言った各種調味料を制作中だ。周辺調査を兼ねて狩猟や地図の作成などもしてある。その時に塩や肉を領民に配ったり、卵目的で実家にニワトリ? っぽい魔物も入手した。今度、牛でも捕まえてくれば牛乳が飲み放題となるな。

 

 父親が無駄に農地を広げているせいで領民が狩りや採取に行けない。そうなれば栄養は偏り、死者が出るだろう。それを阻止するためにも、領主の息子である俺が領民に栄養になりそうな物や塩を配布している。さらに農地を整備し、普通では開墾できない土地も農地に変えてやった。出来るだけ本村落以外を中心にな!

 

 俺の貢献もあり、領民たちの食事は薄い塩味野菜スープとボソボソの黒パンだけから、程よい味の肉や野菜のスープ、黒パン、肉料理や魚料理、たまに果物を3食食べられるレベルに上昇した。体力がつけばもっと仕事が出来るし、不満も多少は減るだろう。……俺たちは卵を使った料理も食べているし、俺だけは砂糖を使ったお菓子も食べている。量産出来たら皆にも食わせてやろう。

 

「ヴェルありがとうな!」

「おかげで飯が楽しみになったぞ!」

「ヴェルはメシヤだ!」

「本当にありがとうね」

 

 こんなことをしているから、俺の実家での待遇は良くなっている。クルト以外の兄弟からは食事の件で感謝されているし、両親からも割と好かれている。クルト? あいつはダメだ。既に俺を嫌っている。あいつを殺しても問題ないだろうな。

 

 王都で兵士を目指しているパウル兄さんとヘルムート兄さんには食事は何より重要だ。強い肉体にはタンパク質を始めとする栄養が必要である。食事が改善されてから兄弟の肉体は目に見えて逞しくなっている。エーリッヒ兄さんも体力がついて美形に磨きがかかっている。この3人はクルトが結婚したら領地を追放されるし、その時までに出来ることはしておくべきだろう。

 

 ヘルマン兄さんも分家に婿入りすることになっているが、あそこは分かりやすいアンチ領主派閥だ。ヘルマン兄さんが結婚したらニワトリと乳牛を連れて行ってあげよう。少しはヘルマン兄さんの心労が減るだろう。

 


 

「クルトの嫁はマインバッハ騎士爵家の次女・アマーリエに決まった。来週中にはこの地に到着して結婚式を行う予定だ」

 

 俺が転生して数ヶ月、クルトの結婚が決まったらしい。

 

「アマーリエたちが来ても行儀よくしているのだぞ、分かったな?」

「はい」

 

 もっとも、それ以外の兄たちにはどうでもいいことだが。

 

「いよいよ、来たるべき時が来たか……」

 

 夕食後、余り者兄弟4人のベッドが置かれている大部屋で、兄たちがベッドの上で自分の私物を纏め始めていた。結婚式が終わったら、兄弟たちは領地を出ていく必要があり、その準備をしているのだという。これも事前に知っていたから俺の方でも準備していたが、流石に急だと思う。

 

 この世界における成人の定義は基本15歳であり、エーリッヒ兄さんですら17歳なのだ。それ以外の兄たちが家を出るのは当然だと思うが……いきなり過ぎだろ。少しは兄弟を上手く使って、エーリッヒ兄さんとかをブライヒブルクで文官として雇ってもらい、パウル兄さんとヘルムート兄さんは衛兵として働く。その伝手で領地開発の手助けをしてもらうとかすればいいのに……。

 


 

 あれからあっさり1週間。長い山脈越え、ようやく到着したアマーリエさんとその護衛一行が到着したことで、結婚式が行われる。

 

 アマーリエの年齢は18歳。実家から豪華なドレスを誂えてもらったらしく、メチャクチャ綺麗だ。領民全員が出席する結婚式の費用は事実上、俺が賄った。料理の材料も集めたし、会場の装飾品や結婚指輪も俺が用意したのだ。どれだけクルトに甲斐性がないのかよく分かる。

 

 それにしても、18歳という現代日本の感覚では早すぎる年齢で結婚するアマーリエさんだけど、この世界では平均的らしい。バリキャリ女冒険者などは結婚が遅れる風潮があるらしいが、普通は20歳前で結婚するのが定番だとか。20代前半までは言われないが、25歳を過ぎると大年増扱いだとか。日本女性の結婚平均が29歳くらいだから、日本女性の大半が大年増扱いされる世界だ。まさに異世界ファンタジー。

 

 

【挿絵表示】

 

 

 そんな事を考えていると、式は順調に進んでいく。

 

「それでは誓いのキスを新婦と――ヴェンデリンさん」

「はい!」

 

 『洗脳魔法』

 

 俺がこの世界に来てどーしても開発したかった魔法だ。原作やアニメ、漫画を見ていれば分かると思うが……この世界には美少女が沢山いるんだよ! しかも主人公は国家公認でハーレムなんだよ! なのに数を制限するとか正気を疑ったね。どうせ転生したのなら、欲望に忠実にハーレムを目指す! その第一歩がアマーリエさんだ。

 

 アマーリエ。夫であるクルトが主人公殺人未遂・王都の貴族13家を滅ぼした大事件を起こしたことで貴族当主の正妻から、大犯罪者の加害者家族になった女。実家からも見捨てられ、虐殺された貴族の肉親達による復讐から子供2人を守る為、主人公の『あてがい女』(性教育係兼オナホ)になった女。原作では主人公のおかげで暗殺されるどころか、主人公の妾になった女だ。

 

 つまり、アマーリエは主人公であるヴェンデリンの女になるんだ。夫の尻拭いまで主人公がやる。だったら最初から彼女を俺のものにした方が早いだろ。

 

「アマーリエ、舌を出して」

「はい♡ あーん……♡」

 

 穢れのない純白のドレスに身を包んだアマーリエに舌を出させ、自分のものと絡めるように唇を奪う。身長差があるので彼女に襲われているように見えるが、それはそれでおねショタプレイが楽しめる。

 

「ん~♡ んッ……♡ ちゅ♡」

 

 これからセックスでも始めるかのような濃厚キス。しかも夫のクルトや家族、数百人の領民の前でのNTRだ。まだ6歳の少年と18歳の新婦による背徳的なプレイは転生した俺だからこそ堪能できるんだろうなぁ。

 

「神の祝福があらんことを……」

 

 神父さんの言葉が終われば、こんな田舎の結婚式など終わりだ。後は食事会をして終了。

 

 

 

 通常なら新郎新婦による初夜を過ごすのだが……クルトにアマーリエはもったいないからな。

 

『優秀な跡取りを作るためには、より優秀な両親でなければならない』

 

 とか適当な催眠魔法で解決したぜ。

 

「ヴェル君♡ これからよろしくね♡」

「はい。アマーリエ義姉さん」

 

 上の兄弟がいなくなった大部屋。ここが俺とアマーリエの愛の巣となる。

 

「もっとも、今は俺が子供を作れないですけどね」

「それは仕方ないわ。まだ6歳だもの。……というより、”6歳の子供と比べて劣っている次期当主”の方に問題があるからね」

「それまではイチャイチャ楽しみましょうね!」

 

 クルトはこれから一生独りで過ごしてもらう。もちろん、愛人を作るならそれでもいいが。

 

 俺は精通をアマーリエにしてもらい、そのまま実家を出るまで子作りをするだけだ。表向きはクルトの子供ってことにして、俺との正式な子供はクルト死亡後。それまで存分に楽しませてもらおう。

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