※この作品はR-18です。

最強のハーレム八男に転生って、最高でしょう!   作:大紫蝶

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 ※2026年01月17日16時43分 挿絵変更
 ※2026年06月05日18字00分 後書き追加


結婚祝いは家畜です!

side:ヘルマン

 

「おいっ、俺たちは結婚したんだよな? せめて口くらいは利いてくれないか? 知らない仲でもないんだから」

「……」

「相変わらず強情だな。マルレーネは」

 

 俺の名前はヘルマン。バウマイスター騎士爵家の次男であり、分家の当主として婿入りした男だ。

 

 俺が婿入りした分家は数年前、先代ブライヒレーダー辺境伯の要請――事実上の命令――でバウマイスター騎士爵家諸侯軍を率い、大半の兵を失った。

 

 俺の大叔父にあたる従士長、その息子3人全員が戦死してしまったのだ。分家には女子しかいなくなり、そこに俺が婿入りすることになった。ただ、出兵時に本家では誰も従軍していなかったため、分家の女性たちは本家に対してかなりの隔たりを感じて……ぶっちゃけ嫌われている。

 

 彼女たちは協力し合って懸命に家を守ってきたのだ。親父の無茶な開墾にも参加するし、自ら弓を使って狩猟もする。従士長としての役割も全うし、領地の治安維持も問題なくこなしてきた。そこに本家の人間が当主として入ってきたんだから、キレるのは当然だと思う。だが、俺の認識は甘かった。

 

「結婚式が質素だったことは謝るよ」

 

 それが初夜のベッドの上で、離婚の危機につながるとは思いもしなかったのだ。

 

 クルト兄貴の結婚式とは違い、俺たちの結婚式は恐ろしいほど質素だった。

 

 その理由は双方にある。分家は本家など全く信用していないので、金を使って豪華な結婚式を挙げたくない。

 

 親父やクルト兄貴からすれば、分家の結婚式が本家よりも豪華だったら本家と分家の上下関係のケジメつかないという見栄。これに加え、領地を追い出された弟たちは、俺の結婚式に参加すらできなかった。……そもそも、クルト兄貴の結婚式は末弟のおかげでそれなりの規模だったんだ。俺たちだと、参加してもらっても出す飯がないかもしれない。……なんか悲しくなってきたな。

 

 問題だったのは親父・おふくろ・クルト兄貴・アマーリエ義姉さんだけが参加して、少し豪華な食事会をして終わりだった。その内容だっていつも実家で食べていた食事より豪華程度のものであり……決して結婚式の代わりとは言えなかった。

 

 ここで分かったのだが、俺自身もヴェンデリンに甘えていたのだ。ここ数ヵ月、実家の食事はかなり変わった。いや、領地全体が変わったのだ。今まで味のないスープと黒パンだけの生活が、領民でも肉や魚、果物を使ったちゃんとした食事を摂れるようになったのだ。それも二食から三食に増える程。

 

 ヴェンデリンが本家の人間であることもあり、領民たちからすれば『領主様は領民のために動いている』という分かりやすい成果だろう。これには分家のマルレーネたちも認めざるを得ない。多少は本家と友好的になったので、それもあって俺の婿入りが正式に決まったのだ。これで色々と良くなっていくと思っていたのだ。

 

『ヴェンデリンは怠け者で、いつも遊び惚けている』

 

 これが領主である親父から通達された時、クーデターが起こらなかったことが不思議でならない。きっと各名主が頑張って抑えたのだろう。

 

 この通達で分かったことは『領主は領民のために動いていない』ということだけ。それ以来、本村落を除く、2つの村落はヴェンデリンを次期当主にしようと動いていたらしい。仕事が忙しいこと、クラウスという部下を使った親父の工作でどうにか抑え込んだらしいがな。

 

 それは別にいい……よくはないが、この一件によりマルレーネたち分家の女子は本家の男2人がさらに大嫌いになったそうだ。しかも本人の目の前で、堂々と口に出している以上、関係修復は不可能だろう。

 

 結婚式の時なんて、絵に描いた笑顔(目は笑っていなかった)のまま親父たちと話していたが、その口から出る言葉は全て社交辞令。クルト兄貴だけは普通にしていたが、それ以外の実家の人間は蒼褪めていた。アマーリエ義姉さんなんて泡吹いて倒れるんじゃないかと思う程動揺していた。

 

 おふくろとアマーリエ義姉さんは外から嫁いできたためか、そこまで嫌悪してはいない。もしかしたら同じ女としての仲間意識かもしれないが、俺にとっては乾いた笑いしか出て来なかった。

 

 ところで、結婚式の引き出物にとっておきのハチミツ酒が本家に送られたが、おふくろとアマーリエ義姉さんは口にできるかな? できれば一杯だけでも飲んで心を落ち着かせて欲しいところだが、俺はもう本家から出てしまった人間だからなぁ……。

 

(それにしても、親父もクルト兄貴も渋いよな)

 

 結婚式に異母弟のカールとヴァルターを呼ばないのは仕方がない。彼らは妾の子であり、正式な貴族の子供ではないのだから。それでも、ヴェデリンまで呼ばなかったのはいただけない。彼はクルト兄貴の対抗馬であり、住民の支持は1対9でヴェンデリンが強い。クーデターを起こせば、まず勝つであろう戦力差だ。

 

(まさか、分家との接近を恐れたとか?)

 

 それならそれで情けない。たかが6歳の弟に20代後半の長男が嫉妬するなよ、としか言えないが。

 

 

 

 とにかく質素な結婚式は終わり、晴れて俺は正式に分家の当主となった。これまで分家を取り仕切っていたマルレーネを妻とし、本家と力を合わせてバウマイスター騎士爵領の発展に力を合わせていく――

 

「のは、少なくともしばらくは難しそうだな。はぁ~」

 

 俺の想像以上に分家が反本家過ぎる。妻のマルレーネとは未だ夫婦生活がなく、なんなら一緒の部屋で寝ても居ない。別の個室を与えられ、食事中は居ない者として扱われる。時々子供の頃、一緒に遊んだ日々が懐かしくなるな。あの頃は大叔父さんたちも可愛がってくれて、多少はマシだったんだが。

 


 

「これあげる」

 

 末弟のヴェンデリンが分家にやって来たのは数日後の事だった。

 

「これは……ニワトリか?」

「うん。新しく捕まえたらお裾分け。それとこっち来て」

「あれっ、ヴェンデリン君?」

「兄さん借りるね」

「ちょっ、ちょっと待って!」

 

 マルレーネ! やはり心では夫の事を!

 

「そいつが居なくなると作業の負担が!」

 

 そんなことだろうと思ったよ!

 

「結婚祝い持ってきた」

 

 結婚祝い? まあニワトリから卵が取れるのは嬉しいな。栄養豊富だし、味も良い。実家でヴェンデリンが捕まえて来たことで、俺たちも世話になったからな。

 

「モォ~」

「「牛!?」」

「農作業に良し、牛乳を搾っても良し、糞も栄養になるし、食事は雑草だよ」

「というか、どこに居たんだ?」

 

 実家にも居なかった気がするが。

 

「な、なんだ!?」

「牛!?」

「あれってヴェンデリン様じゃないか?」

「マルレーネ様も居るぞ! ……あとヘルマン様も」

 

 俺たちが騒いでいると領民たちも集まってきた。流石に領民たちも牛なんてまず見ないからな。精々農耕馬が少しいるくらいだ。

 

「その辺にいたから。これ世話にマニュアルね」

「マニュアルって……」

「バイバイ!」

 

 嵐のようにやって来て、嵐のように去っていったな……アイツ……。

 

「とりあえず、移動させましょうか」

「そうだな……」

 

 まさか初めての共同作業が”弟から数日遅れの結婚祝いでもらった牛の移動”とは思わなかった。

 

 

 

 あれからなんとか小屋を作ったり、ヴェンデリンが一緒に置いて行った器具を使うことで牛を実用的に使えるようになった。

 

「めちゃくちゃ便利ね」

 

 マルレーネがそう言うのも無理はない。この牛は魔物に近い種類らしく、かなり効率が良い。俺も実物を見たことが無いから本の内容だが、乳牛は1日に20~30リットル程度牛乳を出すらしい。だがこいつはその10倍は出している。この村落だけならギリギリ全員が1リットルの牛乳を毎日飲める量だ。

 さらに無駄な雑草を食べ、畑も楽に耕してくれる。どうやら俺の言葉を多少は理解できるようで、全く負担にならない。ヴェンデリンの獲って来る肉以外にも食材が安定して供給できる。

 

 ニワトリも合計10羽。こいつらも意外と大人しい。マニュアルには『有精卵(子供)を取るとキレる』と書いてあり、それ以外は小屋から出すと勝手にエサを食べに行き、夕方になると小屋に戻っている。多分、クルト兄貴より賢い。

 

「マルレーネ、今日も本家が人を出せと言ってきているけどなんとかならないものかねぇ……」

「それでいて、いつハチミツ酒作りを再開するのだとか抜かしているんだからね。あの親子は計算も想像もできないバカなんだろうね」

「開墾の指揮だけ執っていたら、領主面できて満足なんでしょうね。頭の中がおめでたくて羨ましくなるわ」

「牛やニワトリの方が賢いよ」

「「「それな!」」」

 

 どうにか生活レベルが改善したが、それもこれも弟のお陰だ。俺も何かしなければならない。

 

 いざとなると男性よりも女性の方が強いと聞く。婿入りしたとはいえ、元本家の人間がいる前で、親父とクルト兄貴の悪口を言いたい放題。2人は俺に『本家に対する不満が多い分家をコントロールするためだ』と言って送り出したのだが、こんなの不可能だ。ヴェンデリンを排斥している時点で分かっていた事だが。

 

 マルレーネたちの発言は客観的に見て正しいと思う。男手というものがほぼ消滅した分家に対し、開墾の手伝い・通常の農作業・狩猟採集・ハチミツ酒造り・有事のために諸侯軍の編成だなんて出来るわけがない。

 

 そもそも自分たちだってヴェンデリンがいなければ狩猟採取もできず、分家がいなければハチミツ酒が造れないのだ。諸侯軍を編成する男も足りず、ヴェンデリンの魔法や牛がいなければ開墾すら満足に行かず、通常の農作業だけで手いっぱいだろう。

 

 これでは計算ができないバカ扱いされても仕方がない。領民からも『ヴェンデリン様が跡継ぎなら』などと言われている。カリスマで6歳に負ける20代半ばの跡継ぎってなんだよ……。

 

「開墾の手伝いは俺だけで行く。マルレーネたちは家の中の仕事をやってくれ」

「それでいいの?」

 

 突然発言した俺を、マルレーネが不思議そうな表情を浮かべて見つめる。

 

「流石にこれ以上の負担は通常の作業すらできなくなる。俺が行けば多少は話を聞くだろうし、分家に余剰労力がないと分かるだろ。俺が出ることで勘弁してもらう」

「それで本家の連中が許してくれるならいいけどね」

「突っぱねるしかないな。一応俺はバウマイスター騎士爵家の従士長で分家の当主だ。一族が割れるのは困るから、受け入れはするはずだ」

「……」

 

 朝食が終わり、日課となった搾乳や卵の回収、小屋から家畜たちを解放した俺は身支度を終え開墾現場へと出かけようとした。

 

「ちょっと」

「どうした? マルレーネ」

「はい、これ」

「お弁当か?」

 

 なんと、マルレーネが俺にお弁当を渡したのだ。こんなことは当然初めてだ。

 

「いいのか?」

「まさか、本家の連中がお昼になにか食べさせてくれると思っているの?」

「それはないな」

 

 俺はもう本家を出た人間だからな。クルト兄貴の結婚と、領地を出たパウルたちの支度金で、本家はまたお金を貯めなければいけなくなった。俺に昼飯なんて出してくれないだろう。

 

「そこまでおめでたい性格はしていないな」

「だったら、倒れられると困るんだから」

「ありがとうな、マルレーネ」

「お弁当くらいでそこまでありがたがらなくてもいいわよ」

 

 この日の夜、俺たちはようやく夫婦の営みを行った。”子供をつくる為の行為”とハッキリ言われてしまったが、俺にとっては大きな一歩だ。少しずつ、夫婦の仲を深めていきたいな。

 

「本当にヴェンデリンのおかげだ。あいつは天使の様な存在だな」

 

sideout

 


 

【挿絵表示】

 

 

「はい、あ~ん♡」

「あ~ん!」

 

 いや~良いことをした後は飯が美味い! 特にアマーリエにあ~んで食べさせてもらうと余計に美味いな!

 

「ヘルマンさんたちも仲が良くなったらしいし、これで一安心ね」

「その立役者の俺にご褒美があっても良いと思いま~す!!」

「はいはい。おっぱいどうぞ♡」

 

 俺におっぱいをさらけ出しているのは兄嫁のアマーリエ義姉さん。兄は外で搾乳でもしてんじゃないかな? 全然絞り出せないけど。

 

「ヴェル君って凄いのね。妊娠してない私でもおっぱい出るなんて……あんっ!」

 

 ビュルッ!

 

 アマーリエから飛び出す母乳はメチャクチャ甘い。それでいてしつこくない上品な甘さだ。

 

「ジュルっ。流石に多いな」

「これも魔法なのね。魔法って、火を出したり、水を出すだけじゃないのね」

 

 『性魔法』

 

 俺が開発し、アマーリエを実験台にして完成させた通称『エロ同人魔法』だ! その名の通りエロ同人のようなことが可能となる。この魔法は魔力だけでなく、性欲や快楽もエネルギーとして扱うことができる。つまり、魔力が無くとも魔法が使うことも可能となる、画期的な魔法だ。

 

 今回はアマーリエの下腹部に淫紋を刻み、俺と主従契約を結ばせた。まあ、勝手に魔法をかけただけだから、相手の意思とか関係ないんだけど。これで性魔法を使えるようになった。

 

 最初から変なのを付けても分からなくなりそうだから、『性奴隷』という職業と、『奉仕』というスキルを付与したんだ。

 

 

 名前:アマーリエ

 職業:性奴隷

 スキル:性魔法/奉仕

 

 

 『性奴隷』は性行為が上手くなり、俺の所有物になった証だ。性奴隷の性欲や感度なんかをコントロールし、快楽によるエネルギーを俺に還元させる。

 

 『奉仕』は俺に尽くすためのスキル。今は俺の成長を手助けするために母乳を出させている。栄養だけでなく、大気中の魔力も取り込み母乳として出しているので、俺の魔力量も跳ね上がっている。後は奉仕する度に快楽を得ているため、性エネルギーが俺に入っている。魔力が切れた時の保険に使おう。

 

「いっぱい飲んで、私を孕ませてね♡」

「うん!」

 

 次はこのエネルギーで自身の強化だ。もちろん目指すは――マジカルチンポ!!!




〇職業について
・職業は実際の仕事ではなく、ヴェルとの関係性を示す。
・職業ボーナスがあり、性剣士なら性行為と剣術に対するボーナス、性魔法使いなら性行為と魔法に対するボーナス、性奴隷なら性行為に対する高いボーナスが与えられる。
・元々剣士だった者に”性剣士”の職業を与えれば、剣士としての実力が向上する。
・元々魔法使いだった者に”性剣士”の職業を与えれば、疑似的な魔法剣士となる。


〇スキルについて
・本人の持つ元々の能力ではなく、『性魔法』によって取得したモノ。
・性魔法:魔法が使えない者でも魔法が使えるようになるスキル。全属性(火・水・風・土・聖)の魔法が使えるようになる。元々魔法使いとしての適性があれば、さらなる実力を発揮できるようになる。ヴェンデリンによってON/OFF可能。
・奉仕:奉仕を上手になる。性行為だけでなく、ヴェンデリンに尽くすための行動すべてに適応(例:ヴェンデリンのために語学勉強をする際にボーナス)。ヴェンデリンのステータス向上のために母乳をステータスアップアイテムとして活用可能。
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