なかなかなまえとお近づきになれない日々を過ごしていたが、ようやくなまえの部屋へと潜り込めた夜。
暫くぶりの感触を堪能しようと、ベッドの上からおいでと呼びかけてみたら、即座になまえは私の胸に飛び込んできた。
「まーりん!まーりんっ」
「おっと」
抱き上げて膝の上に乗せてやると、なまえは私の首に腕を回し、ちゅ、ちゅ、とこめかみや頬に口付けてくる。
う~ん、私がなまえを可愛がろうと思っていたのに、なまえの方も私が恋しすぎたらしく、甘ったるい声で私の名を呼びながらすり寄ってはえへへと笑う。
えぇ……?可愛すぎない……?
脳裏を過った感想に自嘲する。最近の私は終始そんな調子で、なまえを見ているととにかく落ち着かない。
胸が踊り、気が逸る。ずっと見ていたくて、だけどそれだけじゃ物足りない。そうしてそっと延ばした指先が触れた瞬間、いや、なまえと、目があった、それだけで。
弾けた彼女の感情が、私の身を焦がして止まない。
……端的に言うと「可愛すぎて無理」ということになるんだろうか。こんな感情を身を持って理解する日が来るとは、本当についぞ思わなかった。
「まーりん、すき」
「うん」
「すき」
「はいはい」
なまえの「すき」を、言葉としてだけ受け止められたならもっと話は簡単だった。だがその言葉をなまえが発する度に、ぼっ、と炎が灯るように恋情が私に向かって放射される。
……勘弁してほしい。
くらくらしそうな頭を誤魔化すように、なまえの首筋に顔をうずめて、吸い付いてみる。本当に、なまえの私に対する恋情には底が無いのではないかというほど、次から次へと押し寄せてくるものだから、困ってしまう。
与えられることに慣れてしまえば、無くすのが惜しくなる。
「まったく、キミは……」
強く抱きしめてくるなまえの頭に手を添えて、ぽんぽんと撫でながら呆れたように息を零して呟いた。
「どれだけ私のことが好きなんだい」
「えー、宇宙一かな」
気軽にそう言って、甘えるようにすり寄ってくるなまえに、もう一度はぁと大きくため息を吐く。なによー、と不満げにしながらも上機嫌ななまえは、背中に回した手をごそごそと動かして、私の髪をその指に絡め始めた。
なまえに触れている部分全てから、その恋が流れ込んでくるような心地がする。
好きが溢れて止まらない、という風に、なまえは私の膝の上でじゃれついてくる。触っていたい、喋っていたい、構っていたい、全身でそんな風にねだられる。その感覚を、私もキミに教わった。何度流されても「好き」と告げてくるのは、ただただ想いが溢れるからなのだと、私は知っている。
髪いじりを早々に投げ出して、私の頬をぺたぺたと触り始めたなまえと目を合わせる。少しばかり恥ずかしそうに一瞬はにかんだなまえが、唇を寄せたのを見て、その愛らしい唇に軽く口付けた。きゅっと胸が縮まるような、胸の熱から花が咲くような感覚がくすぐったくて、自然と口角が上がってしまう。
なまえへの口付けは、どうしてこんなにも心地よいのだろうか。答えは好きだから、なのだろうけど、その感情とこの感覚が結びつく理由が分からない。私は、好きなものに触れずとも、ただ在ってくれればそれで良い筈だったのに。
「……すき」
頬を染めて、またなまえがそんなことを言う。
……本当に、これが厄介なんだ。
なまえの恋情という名の蜜の甘さは極上だ。これを感じる為なら、蜂の巣をほじくるように、なまえの深くを求めてしまいそうになる。
「知ってるよ」
余裕ぶってそう返しながら、たまらずベッドへとなまえを横たえる。その上に覆い被さると、いつものことなのに、いつものようになまえは恥ずかしそうに目を伏せた。
そしていつも通りに、そんな仕草が愛らしく思えて、また胸に熱が灯る。
私を相手にしているなまえが一番可愛い。驕りでも何でもなく本当にそう思う。
こんな魅力的ななまえを、他の誰も知らないのかと思うと勿体ない。
どうして誰も、なまえの愛らしさを引き出すことが出来ないのだろうか。誰か、なまえに相応しい誠実な誰かを、なまえが愛してくれればいいのにと、私は真剣に思っている。
だってそれなら、私は傍観者としてなまえの魅力を享受出来る。
恋情をつまみ、誰か相手に愛らしく微笑むなまえを覗き見て、その幸せそうな姿を堪能出来るのだ。
だけど今のところ、私は当事者としてしか、そんななまえの姿を楽しめないでいる。それに不満があるわけでは、無いけれど。むしろ直接触れて感じる行為は、これ以上ないほど心地よくて、いつまでもいじっていたくなってしまうのだけど――、それだから、困るんだよ。
じり、と胸の奥で焦燥が走る。
次の瞬間には取り返しがつかないことをしでかしてしまわないか、そんな不安がいつでも頭の奥底にあった。
なまえの頬に手を添える。その手にすり寄る姿に、とくんと鼓動が高鳴って、添えた親指でその円やかな頬を撫でた。なまえの顔が嬉しそうに緩む。
ああ、そんな顔を私相手にしないでほしい。
するりと手を滑らせて、おとがいを持ち上げる。そのままゆっくりと唇を寄せ、唇を重ね合わせた。
二度、三度と重ねて、どちらからともなく、舌を絡め始める。なまえの手が私のローブの裾にかけられて、くっと引っ張られたのが分かった。
それを合図に、なまえの服をゆっくりと開いていく。ゆっくり脱がせるのも好きだけど、今日はその滑らかな裸体を堪能することとして、すっかり脱がし終わるとその柔らかな乳房を手のひらで包んだ。
「ん、ぅっ」
じんわりとなまえの体温が手のひら越しに伝わる。対してなまえには私の手が冷たく感じられたのか、小さく声を上げて身動ぎした。
つつ、とそのまま指先を、つんと尖って主張する胸の先端へと這わせる。転がすようにいじくると、なまえは悩ましそうに声を上げた。
「んぅぅっ、は、ぅ♡」
見る見るうちにはぁはぁと息を荒げていくなまえに、私自身も煽られて熱くなる。あっという間に指先まで熱が宿り、先ほどまで感じていた温もりは、溶けて混じって分からなくなっていた。
感触を確かめるように、手に力を入れる。手の中でむにゅっと形を変える肉の柔らかさが心地良い。先を押し出すように持ち上げると、ちゅうと吸い上げる。
「ひぁあっ♡」
たちまちなまえが甘く淫靡な声を上げて身を捩る。もっと聞きたくてちゅるちゅると舌先を先端に擦り付けながら吸い付くと、なまえは脚を引きずりながら、私の頭に手を回して乱暴に抱きついた。
「あ、ぁ♡んぅっ、は、まー、りん……っ♡」
ぞく、と背中が震える感触がする。なまえに縋られると、また更に熱が集って、胸の奥から熱い息が零れ落ちる。
「っは、」
「ふぁっ♡んぅううっ♡♡」
突端を抉るように舌先をねじ込みながら、もう片方の乳首を指先で押しつぶす。びくびくと面白いように跳ねるなまえの身体を押さえつけて、ぢゅっと吸い込んだ肉に軽く歯を立てた。
「ひぅうっ♡♡♡」
びくんとなまえの身体が大きく揺れて、ローブを背中から引っ張られる。
いったん顔を離すと、胸をいじっただけなのに、もうとろとろに溶けた顔がそこにあって、膨らんだ熱を解放してほしそうに眉尻を下げていた。
「は……っ♡まーりん……♡」
甘く強請るような声に、またぞくりと背筋が震える。その声で甘えられると、何でも聞いてしまいたくなる。だってきっと、応えてやれば悦んで声を上げるのだろうから。なまえの嬌声には抗いがたい魅力があって、いつまでも聞いていたくなる。
一つ好きだと思ったら、何もかもが素晴らしく思えてきて、その感情に支配されてしまう。自分が恋に浮かれている自覚はあって、でもどうにも制御出来そうになかった。
心なんてちょっとしかない、筈なのに、なまえが目に入った瞬間、全てが「それ」に塗りつぶされるのだ。
なまえは美味しい。
なまえが好きだ。
なまえは可愛い。
なまえが、欲しい。
何度「手に入れてはいけない」と言い聞かせても、そんな理性とは別のところで、欲が走っていく。
破綻した命令をループするプログラムエラー。この感情はそうとしか定義出来なくて、ならばこんな感情は記録ごと破棄すべきだ。
だけど自身の
誰かの真似ではない、自らの内に発生した、小さな小さな「好意」が――、こんなにも育つものだったなんて。
「なまえ……」
はぁ、と熱い息が漏れる。
なまえが私の名を呼ぶとき、そこには大きな感情が籠められている。その熱が、声の響きが、快楽のうねりとなって私を飲み込む。
セックスは元々好きだけど、こんな風に思考を飲まれるような行為は知らない。
奪いたいのではない。手に入れたい。
なまえを、僕のものにしたい。
――だめだ。
なまえを失いたくないから。ダメだ。
「――っ」
舌打ちしたい気分になって、乱暴にローブを脱ぎ捨て、惚けていたなまえの顔に跨がる。驚いているなまえの頭を掴んで、自身の陰茎をその口に突き入れた。
「んぐッ!?」
「っは、なまえ、ねぇ」
「む、ぅ……っ」
「私、暫くキミに射精させてもらってないよね」
「ん、ぅふっ」
別に、射精しなくとも平気だったからそうしていたのだけど、最近はちょっと事情が違う。
「欲しいものを手に入れてしまえば失う」というロジカルエラー。やり場の無い欲の鬱積は、多少私の性欲にも影響していた。
もごもごと口を動かして、何とか苦しくないよう陰茎を咥えるなまえの準備が整わないうちに、ずっ、と腰を引き、そして再び打ち付けた。
「ぐ、ぅッ!!」
苦しそうになまえが喘ぐ。じわりと目の端が濡れるのを見て、ああ綺麗だなとぼんやり思う。
「ふぐっ、ゔっ、あ゛、がっ、ぐ」
「っは、ぁ、なまえっ、なまえ……っ」
なまえの口の中は暖かくて、とても気持ちが良かった。
なまえは苦しそうに呻きながらも、必死に舌を這わせたり口をすぼめたりして、私をもっと気持ちよくしようと健気に振る舞う。
「っふふ、かわいいね、苦しいだろうにそうやって私に尽くそうとして」
「んぐぅっ、ふ、ゔっ♡」
「キミのそういうところ、とてもかわいいよ」
「ぅぐ、がっ、あ゛っ、ゔ♡」
口蓋を滑る陰茎の裏筋を、必死になまえの舌が這う。
力任せに喉奥へと押し込んでしまいたくなる衝動を必死に抑えながら、苦しそうななまえの顔をうっとりと見下ろした。
「んんーっ、うぐ、ぐ、ぁ♡」
「っは、ぁ……っ」
苦しげながらもなまえの目は蕩けていて、私にこうされることを嬉しがっているようだった。私の脚を掴む指先が、腿に食い込む。
ああ、キスしたいな。
不意にそう思って、口内から陰茎を引き抜く。
なまえはげほげほとせき込みながらも、途中で終わらされたことを疑問に思ったのか、不可解そうにこちらを見た。
なまえの顔を跨いでいた脚をどけ、そのまま下腹部へと下がる。なまえの脚を持ち上げながら身を屈めると、そのまま口付けた。
「んむ、ぅ、げほっ、ぁっ、ぅ、!」
「っふ、ぁ……」
ず、と陰茎をなまえの股に這わせる。
「んぅっ♡」
「っふ、ぅ」
ずっ、ずっ、と割れ目に沿うように陰茎を擦り付けると、なまえはひくひくと身体を揺らした。
咳き込みは収まったものの、今度ははぁはぁと息を荒げ、熱っぽい呼吸が室内に響き渡る。
その熱を奪うように深く口づけ、なまえの下腹部へと手を伸ばすと、くっと皮を引きつんと尖った陰核を露出させた。
ずり、と、その陰核の上を滑るように、自身の陰茎をさらに滑らせる。
「んん~~~~ッ♡♡♡」
裏筋を抉るように擦られて、なまえが口の中で悲鳴を上げた。
ぷちゅ、と最初は小さな水音だったのが、だんだんとぐちゅ、ぐちっと音を大きくしていく。
「っぷは、ぁっ♡まっ、う、ぅ♡ひっ♡ぅ♡あ、ぁぐっ、あっ♡♡」
なまえの唇を解放し、脚を押さえつけて愛液を掬うように割れ目を行き交う。
次々あふれ出る愛液が、徐々に脚の付け根まで広がり、ベッドシーツをぐっしょりと湿らせていた。
あぁ、なまえって本当快楽に弱いなぁ。
びしょびしょになった陰部を見下ろしながら、のぼせた頭でそんなことを考える。
ちょっと擦っただけでこんなに正体をなくしてしまうくせに、自分でするのはへたくそで、私が相手でないと全然気持ちよくないと言うのだから、まったく度し難い。
「すごいね、もうこんなになっちゃって」
「だっ、てぇ♡まーりんがっ、ぁ♡まーりんの、せいだもん……っ♡」
「私にえっちなことされるの、そんなに好き?」
「ぁ゛ぁあっ♡ぐぅうあっ♡」
クリトリスを押しつぶすように亀頭をぐりぐり押しつけながら尋ねてみる。
ビクンと大きく背をしならせてよがるなまえに、ねぇ、と答えを強要しながら更に強く押しつけると、なまえは腰を泳がせながら叫ぶようにして答えた。
「しゅき♡♡あ゛っあ、おっ♡ぐぅうっ♡♡やらぁああっ♡♡」
「うん?嫌なのか好きなのかどっち?」
「あ゛ーっ♡♡しゅきぃいっ♡まーりんっ、まーりんにっ、えっちなこといっぱい、してほじ、ィ゛ッ♡♡♡あッ、あーーーーッ♡♡♡」
なまえの身体が一瞬強ばって、次の瞬間大きく震える。
あーあ、イっちゃった。
なまえは、こうして当人にとって恥ずかしいことをさせるとすぐに興奮してイってしまう。マーリンのせい、とか言うけど、こっちの才能はなまえ自身の問題だと思うんだけどなあ。
才能、といえば、なまえはただでさえ気持ちよがるときの感情が甘美なのに、イったときに弾ける熱なんか、依存してしまいそうなほどに強烈なのだ。
思考を奪うほどの熱が脳髄を突き破るように放たれて、はぁ、と思わず息を零した。
押しつけていた亀頭を離し、今度は陰核の上から滑らせるように角度を変える。
きゃあきゃあ叫んで淫らなことを口走るなまえを、そのまま追いつめてしまいたいのは山々だが、正直それだと私があんまりもたない。キミのことを快楽に弱いとか言ったけど、私もキミの熱にはかなり弱いから、本当は人のことは言えない。
起こした身体をもう一度伏せて、なまえの首筋に顔をうずめる。匂い立つなまえの香りが、体温の上昇により強く放たれ、その色香にくらくらした。
味わうことなんて出来ないのに、それでもつい、べろりと舌を這わせてしまう。ひっ、と鼻にかかったような声が耳をくすぐって、その甘さに酔いしれた。
そのまま鎖骨に吸い付くと、赤い花を咲かせる。以前につけた印はもう消えてしまっていて、なまえはそれを残念に思っているようだった。私はただ、キミから放射されるものを体全体で感じたいから吸い付いてるだけなんだけど。
「まーりんっ♡あ、ぁ♡」
「ん、は、おいし」
「んぅ♡あ、ぁ……♡もっとぉ……っ♡」
いくらでも食べてくれ、とでもいうように、なまえが私の後頭部に腕を回してぐいぐいと胸元に押し付けてくる。
そのおねだりに応えるように、さらにちゅ、ちゅ、と吸い付いては赤い花を咲かせていく。
その傍ら、徐々に陰茎の角度を戻して、強くクリトリスの裏筋へと擦り付けていった。
「ひっ、ぃ♡ふっ、ぅ、あ゛ッ♡♡しょこっ♡きもぢ、♡あっ、ぁ゛ーっ♡♡」
「っん、く……」
自分から気持ちいいところにあてがうように、腰をぐいぐいと押し付けてくる姿があまりにも淫らで、息が詰まる。
クリトリスを擦られる刺激だけでこんな風になっちゃうんだから、奥を突いたらどうなってしまうんだろう。
……いつもそう考えては、肌が粟立つ感覚に身震いする。
ひときわ強く陰茎を押し当てると、なまえがことさら高い声で啼いた。
「あ゛ーーーーーーーーーっ♡♡♡♡」
あ、ヤバい。私もイきそう。
素股とも言えない、ただ裏筋同士を擦り合わせるだけの動作に、ここまで高ぶらされるなんて。
でも仕方ない。だってそれだけなまえが
「あーーーー、かわい……」
「びっ♡♡ぅ♡」
思わず声まで漏れてしまう。その声に反応して、なまえが更に気持ちよさそうに目を蕩かせた。
身を起こすと、亀頭を入口に押し当てる。
そのまま下腹部に手を伸ばし、クリトリスを指先で撫でさすってやった。
「ぉっ、あ゛♡♡ま゛ッ、ぎ、ぅ、あぁ゛♡♡♡」
なまえの身体が大きくのけぞり、高く甘い嬌声が上がる。
やっぱり指でいじった方が反応を操作しやすくていい。なまえは陸に打ち上げられた魚みたいに、シーツの上で跳ね回っている。
「どっちが好き?指と、擦り合わせるのと」
「あ゛ッ♡♡わか、なっ♡♡」
「こっちの方がいろんな顔するよね」
「イっ、あ゛♡♡ゆびぃっ♡しゅごいよぉ♡♡」
「さっきのより、こっちがいい?」
「あうぅああ゛っ♡や、あぁ、どっちもぉ♡♡どっちもしゅきぃい♡♡♡」
指先から与えらえる繊細な刺激から逃れようと、なまえは腰をくねらせながら叫んだ。
逃げ回りながら言うことではないと思うんだけど、意地悪されるのもただ気持ちよくされるのも、どっちも大好きななまえらしくはある。
「もうイっちゃいそうだね。せっかくなら、一緒にイこうか」
「びゃっ♡♡♡」
空いた片手でぐぅっと乳首を引っ張ると、なまえの目が大きく見開いて、がくがくと腰を震わせる。
おっと、これじゃ言ったそばからなまえの方が先にイってしまいそうだ。クリトリスから指を離すと、両足を大きく開かせて、両手で乳首を引っ張りながら、割れ目の上に自身を滑らせた。
「おっぱい指でいじって、お股はコレで擦ってあげるね」
「ひぅ♡あっ、ぃがと♡♡ごじゃいましゅ♡♡」
「どういたしまして」
あぁもう、本当に可愛いなぁ。
気持ちよくて嬉しくて辛くて訳が分からなくて、それでも、僕が好きなんだね。
本当はもうちょっと気持ちよくしてあげたかったんだけど、やっぱりもちそうにない。
そんな余裕の無さを極力知られないよう、なまえからもっともっと余裕を奪っていく。
「きぅっ♡ああぁあっ♡まーりん♡もっ♡イっ♡イきましゅっ♡ぅああっ♡あっ、イッ、イぐぅううッ♡♡」
「んっ、は、ぁ……!」
「あぁああああぁああ゛ッ!!?♡♡♡」
最後の瞬間、ズッと陰茎を引いて鈴口をなまえの膣口へとあてがい、片手を胸から離すとそのまま親指でクリトリスをぐりぐりと押しつぶしてやった。
急に訪れた予期しない刺激に、なまえの絶頂は当人の予測を超えたさらに強いものへと引きずり上げられる。
解放された熱がそのまま私に浴びせられて、私もまた、引きずられるようにして、膣口に向かって射精した。
「あ……、ぁ」
「は…………」
ビクッ、ビクッと痙攣したように、目を見開いたまま呆然と身体を震わせるなまえの割れ目を伝い、シーツへと白濁液が滴る。
それをうっとりと眺めながら、なまえの腹をそっと手のひらで撫でた。
「ひ……っ♡」
びくんとなまえが大きく身体を震わせ、ぐぷ、と入口からさらに精液が零れ落ちる。
「ちょっと入っちゃったね」
高ぶった熱が治まりきらないまま、上ずった声でそう呟く。
そっとなまえが割れ目に自分の指を這わせ、溢れる白濁をなぞると、呆然としていた顔を切なげに細め、泣き笑いのような顔をして、息を吐いた。