突然マーリンから分裂して子供のマーリンが発生した、までは良いものの(?)幼少期から大人に負けず劣らずいい性格の子マーリンと、対抗しているのか乗っかってるのか分からない通常マーリンとの攻防の末、現在、夜、寝室。
三人で寝ると豪語したは良いが狭い。狭すぎる。
当然だ、このベッドはシングルサイズ。マーリンに腕枕してもらい、小脇に子マーリンを抱えるように同衾してみたは良いが、全員寝返りを打つこともこのままではままならない。両端の二人は人間じゃないから平気かもしれないが、私は寝返り打てないとちょっと困る。
「んん……」
「どうしたんだい、僕のなまえ。寝苦しいのかい」
「うん……うん!?」
耳元でひっそりと囁かれた言葉に反射で返事をしてから、言われた言葉の内容に気づいてぎょっとする。
なに僕のなまえて。
「しー。彼が起きてしまうよ」
「ご、ごめん」
そっと私の腕にしがみつくようにして寝入る子供のマーリンを見下ろして、その寝顔が穏やかなままなのを確認しほっと息をつく。
ついでにめちゃめちゃ可愛いな……とときめいておく。
「寝付けないのなら、今から私の部屋に移動しちゃおうか。二人なら慣れっこだろう?」
再びひそひそと耳打ちされた言葉に、私は唇を尖らせて少しだけ背後に振り向いて言った。
「この子置いて行けないよ」
「私は幼少期いつも一人で寝ていたよ」
「……で、でも腕しがみつかれちゃってるし」
「引き剥がそう」
「いやいや起きちゃうでしょ!」
身を乗り出して子マーリンを引き剥がそうとするマーリンを片手で押し戻す。
不承不承ながら、あっさり引き下がるマーリンの頬をぺちんと手の甲で軽く叩き、「何でそんなに嫌がるの?」と問うてみた。
「ずるいからだよ」
頬に触れた手の甲を掴むと、それに口づけながらマーリンが答える。
「ずるいって何が……、っ」
されるがまま放置していると、かぷり、とマーリンが私の指先を咥える。
こちらを見つめるマーリンと目が合って、何だか気恥ずかしくなり指をそっと唇から離す。
そのまま子マーリンの方に無理矢理寝返りを打った。
「ほら。キミはすぐそうやって、私から目を逸らす」
私はいつだって見つめていたいのに、と囁きながら、マーリンが背中から抱きついてくる。
どきんと胸が高鳴って、そわそわするのを誤魔化すように、子マーリンに布団をかけ直した。
「それ、子マーリン関係無いでしょ」
「あるよ。ある。私に対してあんなにまっすぐ、何度も何度も好きって言ってくれるの、セックス中くらいじゃないか」
「……マーリンが言う?それ」
自分だって、なかなか好きって言ってくれなかったくせに。
おかげで信じるまで結構な時間がかかったし、今でもこういうこと言われると、どこまでがリップサービスなのか分からなくなる。
子マーリンは良いんだ。
まだ子供だし、マーリンに対するみたいに、恋人として見てほしいとか思ってるわけじゃないから。
だから好きって一方的に言っても傷つかないし、返される言葉が空虚でも気にならない。好意を受け止めてくれるだけで幸せだ。
「普段私が、誰に好きって言っても気にしないくせに」
「それはだって、相手は私のような手合いでないし」
「人間なら気にしないってこと?」
「そうだね。キミとヒトとの関係は、どんなものでも大して気にならない」
「……じゃ、相手がこの子じゃなくても、ヒトじゃなかったらイヤなの?」
「うん。自分も含めて、ヒトよりこちらに近い者にキミが靡くのは、見てられないな」
……ふ~ん。へ~。良いこと聞いた。
「……僕の愛しいなまえ。妙な気起こしたら怒るよ」
「う゛っ」
普段よりだいぶ低めの声音で囁かれた言葉にびくりと肩を揺らす。
マーリンを怒らせると大変な目に遭うことは分かっているのだが、でも怒るマーリンもそれはそれで貴重なんだよなぁ……。
「なまえ」
「はいしません」
「うん、いい子だね」
ダメ押しで名を呼ばれ、私は素直に降伏した。
本当に貴重なのだが、怒ったマーリンがめちゃめちゃ怖いことも確かなのだ。
……でもちょっと残念だな。
嫉妬、じゃないのかもしれないけど、そういうの見せてくれるかもって思ったのに。先手打たれちゃった。
「マーリンのばーか……」
「あっ、今ずるいって言ったばかりなのにそういうこと言うのかい」
「そもそも普段から好きって言ってるもん。マーリンよりいっぱい言ってるもん」
「そんなことは無い。最近は私の方が言ってる」
「私の片思い期間にはまだぜんぜん足りない」
「じゃ、今から追いつくよ。好きだよ、なまえ」
「……」
耳元に唇を寄せたマーリンが、わざとらしく息を吹き込みながら囁く。
反応してやるものかと無視を決め込むが、すぐに追撃が来た。
「私をこんな気持ちにさせるのはキミだけだよ。
なまえ、好きだ。大好きだよ。今日も本当は二人で寝たかったのに。
キミを抱き締めて眠るのも好きなんだよ。もちろん、眠る前にすることも」
「っ!ち、ちょっと……!」
私の腰に回していた手をするすると腹に這わせたかと思うと、つつつ、と指先が履いていたズボンの中に引っ掛けられる。
「ばか!こら!」
「ん?何だい」
「変なとこなぞらないで!」
あくまで小声で抗議する。マーリンの手はわざとらしくへそあたりをさすり、少しずつズボンの下へと潜り込んでいく。
一応自由な方の腕で抵抗しているのだが、びくともしない。この野郎。
「こらこら、そんなに暴れたら彼が起きてしまうよ?」
「だったら変にさわらないでよ!」
わざとらしいニヤニヤ顔が目に浮かぶ。
反対を向いているので今どんな顔をしているかは分からないけど、私をいじって遊んでるときはいつもそんな顔だから。
「なんだか子供が寝入った後にイチャついてる夫婦っぽくてときめいてきちゃったな」
「おま……子供邪険にしときながら……」
「今は転がってるだけだからね」
「自分の幼少期なんだから大事にしてあげて!」
「自分に気を使う必要があるかい?」
繰り返すがあくまで小声である。
とはいえそろそろ本当に起こしてしまいかねない。肘でマーリンの腹を小突きながらこの辺にしておけと合図する。
いつものマーリンならさっさと引き下がって私を抱き締め直して素直に眠りにつく筈、だったのだが。
「ちょっと……!」
「二人きりでいられるのは今だけなんだから、ね?」
「二人きりじゃないでしょ!?」
「それも私だ、実質二人だよ」
「ああ言えばこう言う……!ぅあっ!」
マーリンが寝間着の上から無造作に胸をもみしだく。
こ、こいつ!
「ダメだってば!」
「いた、いたいな!キミ本気で肘鉄を!」
「何で今日は言うこと聞いてくれないの!?」
「キミこそいつもなら流されてるくせに」
「流そうとするんじゃない!」
「私がしてるんじゃない、キミが流れてくるんだよ、この胸に」
「意味分かんないこと言って誤魔化すな!あっ、んっ!ぅ、こら、ちょっ、ひぁっ!?」
「え?」
突如股への刺激を感じて思わず大きな声が出る。
マーリンの片手は私の頭の下だし、もう片方の手は胸にあるのに、一体何が……と視線を下げたら、ぱっちり見開かれた大きな瞳と目が合った。
「おはよう」
「おは……どこ触ってるのこらぁ!」
「あっ、こいつ」
「ひゃ!ちょ、マーリン!対抗しないで!」
いつの間にか起きていたらしい(あれだけ暴れればそりゃそうだ)子マーリンが私の股に手を差し入れていた。
それに気づいたマーリンも胸に置いていた手を股へとやり、私の股の下で二つの手がごそごそと蠢きあう。
「気安く人の恋人の股に触れるものじゃないよ」
「将来恋人になるならボクの恋人でもあるだろ」
「ちょおっ、二人ともっ!ひゃひっ、ふぁっ!?もうっ!」
私越しにバチバチと火花を散らせながら、人の股を擦りあう二人を引き剥がそうと腕を掴むも、二人ともに腕を掴み返され、両手を拘束されてしまった。
マーリンはともかくとして、子供のマーリンも嘘でしょってくらい力が強い。夢魔ずるいな!
「はなせバカ!」
「何で私だけに言うんだい」
「どっちも!はなしなさい!」
「やーだよ♡」
「ひぁ!?」
子マーリンが可愛らしく拒否し、ずり、と無遠慮に私のズボンとパンツをずり下げた。
ちちちちちちょっと待って本当にまずい。
「こら!何してんの!」
「腰あげておくれ、脱がしづらいよ」
「これでいいかい?」
「何でマーリンが手伝ってんの!?」
私の頭の下に置いていた手を引き抜くと、今度は腰の下に手を入れ私の腰をマーリンが持ち上げる。
子マーリンが「助かるよ」と楽しげに言いながら、膝までズボンとパンツをずり下げてしまった。
サーッと頭から血の気が下がる音がする。
「ちょ……大人しく寝る約束でしょ!」
「してないよ、そんな約束」
「3Pはしないって……!」
「お姉さんが嫌がってただけでボクも彼も頷いてないよ?」
「キミが一緒に寝たいって言ったんじゃないか」
……言われてみれば確かに!!
セックスしたいから二人で寝たいって言われて三人で!とか言ったけど、3P回避出来てない!!
だ……騙された!!
「こ、これが夢魔のやり方か……っ!」
「はいはい
「ぎゃー!ぎゃー!!」
適当に相槌を打つマーリンが、膝まで下がったズボンをさっと取り払う。
足をばたつかせて抵抗したものの、無意味に終わった。
人の寝間着を無遠慮にベッドの下に落としたマーリンが、自分も起き上がって服を脱ぎ始める。倣って子マーリンも脱ぎ始めた。
慌てて二人を止めようと私も起き上がる。
「ちょっ、無理だって!子供にそんな気起こさないったら!」
「そう言われると燃えちゃうな」
「キミは見てるだけでも良いんだよ」
「それはまたの機会にね。ボクだってなまえに触れたいよ」
ねぇ?とあやしく目を細めながら、衣服を脱いだ子マーリンが私に身体を寄せてくる。
うっ……!
不覚にもドキッとしてしまった。
子マーリンは私よりも背が低い。
華奢で女の子みたいな体格をしているけれど、筋張った腕や硬そうな胸板が、成長途上の少年らしさを醸していて、変な感情に襲われる。
ひっそりと男の匂いを感じて、いたたまれずそっと目を逸らしたら、背後からマーリンに抱き締められてびくりと肩が震えた。
「マ、」
「なまえ」
「は、むっん!」
なんだかばつが悪くなって、誤魔化すように名を呼ぼうとしたところで子マーリンに呼びかけられ、視線を戻される。
と思ったら唇を食まれて、即座に舌まで差し込まれた。何という手際の良さ。
「ぉら、んん!」
こら、と声をかけながらその身体を押し返そうとして阻止される。背後のマーリンが、私の腕を取ってしまったからだ。
子マーリンがこれ幸いとばかりに私の頬に小さな手を添え、更に深く舌を潜り込ませてくる。
マーリンのそれに比べていささか小さい筈のそれは、微細に舌の裏や唇、歯の付け根をゆっくりと這い、次第に奥へと侵入してくる。
すりすりと少しずつ舌を舌で擦られて、ぶる、と小さく身体が震えた。んっ、と声を漏らした隙に、舌先が口蓋をなぞり上げる。
「ひゃうっ、ふぅううっ♡」
ぴちゃ、ぴちゃ、と口の中から水音が響く。
背後のマーリンが私の腕ごと抱き締めると、寝間着のボタンをおもむろに開け始めた。
止めないと、そう思っても、閉じ込められた腕はびくともしないし、がくがくと身体が震えて、力も抜けていくばかり。
仕方がないのでそっと目を開いて子マーリンを見てみると、まるでそれを待っていたかのように子マーリンもゆっくりと目を開き、視線を私と合わせると、スッと細めた。
「……っ」
ぞくんと腰が震えて、きゅうと膣が締まる感覚が走る。
子供の姿でも、その仕草はマーリンと同じだった。
子供の頃からマーリンは、そんな風にして女の人を誘っていたのかな。
そう考えたら切ないような、けれども彼の積み上げた経験の一端を垣間見たような興奮もあって、ドキドキと胸が高鳴る。
彼はいつからこんなことをしていたのだろうか。
考え事に没頭しようにも、子マーリンの舌は私にそれを許さない。
いつの間にか私の気持ちがいい箇所を探り当て、舌先で丁寧に擦られる。
ヒクヒクと肩まで揺れるほどに、私は蕩かされてしまっていた。
「ひゃ、ふぅっ、ぁー、ぃんぅ」
「ん……っは、……」
舌もマーリンより小さいなと感じていた筈なのに、大人のマーリンとそう変わらないくらい気持ちがいい。
やっぱり夢魔だからその辺は自在なのかもしれない。
いつの間にか腕は自由になっていて、マーリンが私の身体から寝間着をはぎ取ると、再び身体に腕を回して、下から胸を持ち上げるように揉みしだいた。
「ん、んぅっ♡」
指先がすりすりと乳首の周りを這い、先端が刺激を期待して尖っていく。
そっと耳元に唇を寄せたマーリンが、「子供にめろめろにされて、恥ずかしいね」と囁いた。
やってるのはマーリンなのに。マーリンだから、気持ちがいいのに。
「はは、ほんとにメロメロじゃないか。可愛い」
唇を離した子マーリンが、陶酔したような顔で囁いた。
ああ、そんな顔も昔からするんだな。
子マーリンも、私に興奮してくれているのかな。
いつの間にか私は、子マーリンを「小さなマーリン」ではなく「マーリンの過去」として捉え始めていた。
マーリンの過去に、私の存在も刻んでほしい。
きっと何の意味も無いのだけれど。
「まーりん……」
「……なぁに、なまえ。触ってほしいのかい?」
背後のマーリンではなく、目の前の子マーリンに呼びかけるとそう言われ、流石に逡巡する。
マーリンに触ってほしいとおねだりするのも、何度やっても恥ずかしいのだけど、子マーリンに言うのはもっと恥ずかしい。
だから私はちらりと背後のマーリンに目をやって、触るならマーリンがやって、と暗にねだる。
目があったマーリンはにこりと微笑むと、むぎゅと胸を掴んでぐっと持ち上げた。
「ふぁっ、」
「ふふ、おいしそう」
「へ、ぇあっ!?んッ♡」
おもむろに子マーリンが胸に吸い付いて、驚きの声が口から漏れる。
その隙をつくようにして柔く乳首を噛まれて、甘ったるい声が出てしまう。
「やっ、だ、やめっ」
「いいじゃないか。子供らしく甘えさせてあげなよ」
「甘え、って……!んん♡」
マーリンが下から持ち上げた私の胸を、子マーリンが小さな手でむにむにと揉みしだき、ちゅるりと乳首を吸い上げる。
子マーリンの手には入りきらない肉がむに、と指の間からはみ出して、悪いことを教えているような気分になった。
「やだぁ、だめだよぉ……」
「んっ、そう言わないでよ、おねえさん。すっごく柔らかくてきもちいいよ」
「は、んっ♡」
無邪気に微笑んで子マーリンが言う。
呼び捨てにしたりお姉さんと呼んだり、絶対わざと使い分けているんだろうから本当に夢魔ってのは厄介だ。
むにゅむにゅ揉みしだく手の動きがくすぐったくて、口から吐息が零れてしまう。
すり、と太ももをすり合わせると、マーリンが「おや」とわざとらしく呟いた。
「そうだった。なまえは胸だけ触られるのはあんまり好きじゃないんだよね」
「ふぇ、あ、ぁ♡」
「ココがすぐに疼いてしまうんだよね?」
「や、ぁっ♡」
する、と太ももの隙間にマーリンの手が入り込んで、ぷちゅっと入口に指が宛てがわれる。
小さく響いた水音に濡れてしまっているのを理解させられて、顔が熱くなる。
「子供に甘えられて、こんなになっちゃうんだ」
「ち、がっ♡う、うぅ」
震える声で否定してみるも、どう考えたって説得力がない。
子供のマーリンに迫られて弄られて、感じてしまったのは事実だ。
だって子供と言ってもマーリンなのだ。
マーリンにあんなことされたら、そんなの、耐えきれるわけないじゃない。
入口に染み出した愛液を弄ぶように、暫くは小さく這わされていた指が、つ、と奥へと差し込まれる。
「あ、」と声を上げた私の耳元でフッとマーリンが息を吐くと、ずるんと指が奥まで差し込まれた。
「ふぁ、あ♡」
「ん」
「んぁっ!」
タイミングを見計らったように子マーリンが乳首を吸い上げ、舌先でつつく。
きゅう♡と中が締まって、マーリンの指の感触がより強くなる。
「っ、ふ、ぁ」
胸に吸い付く子マーリンの頭にそっと手を添えると、いったん唇を離されてちらりと目を向けられる。
視線が合うと、にこりと微笑んで、子マーリンが今度は鎖骨のあたりに吸い付いた。
「なまえ、こっち」
「ふ、ぇ」
「ん」
「んむ、ぅ♡」
子マーリンの頭を避けようと仰け反ったら、マーリンに顎を捕まれ、キスされる。
じゅぷっ、と音を立てて指が中でかき回され、親指がクリトリスを刺激し始めた。
「ん゛んーッ♡ふぐっ、ぅ、んんんむぅ♡」
「っふ、ぅ、んっ」
びくんびくんと大きく震える私を二人がかりで押さえつけ、マーリンは中と唇をかき回し、子マーリンは鎖骨を辿って谷間から胸へ。
乳首を指先でこねながらがぶがぶと歯を立てられ、生肌の上を舌が這う。
あっちもこっちも刺激されて、どこから快感を逃せばいいのか分からない。
そうして彷徨う私の腕を、マーリンが空いている方の腕で捕らえると、自らの下腹部へと誘導した。
既に硬く勃ち上がったそれをきゅっと掴み、亀頭を指先で擦る。
「っん、は、なまえ」
「ふぁ、あ、まーりん、も、きもち、?♡」
「、ふ、うん、きもちいいよ……、っは」
「んぅ……♡は、ぁ♡」
「あ、ずるいよ、ねぇボクも」
「へ……」
「ほら」
「あ……」
ぎゅ、と子マーリンのそれを握る。
マーリンのと違ってまだ少し柔らかくて、鼓動が速まる。
マーリンの鈴口はカウパーで濡れていて、それを塗り広げるようにぐりぐりと親指で刺激する。
一方で子マーリンの性器を柔く包み込み、ゆっくりと扱き上げてみた。
「ん……」
「ぐ、ぅ、なまえ……っ」
「はぅっ♡ま、りっ、あ♡あ♡」
「ふっ、」
私の指の動きに合わせて、マーリンも指の動きを速める。
天井の弱い部分を擦り上げられて、子宮にくすぐったいような切ないような刺激が走る。
つい子マーリンの性器を握る手の力を強めてしまい、子マーリンが小さく息を吐いた。
「は、つよ、いよ……」
「ぁっ♡ごめっ、ごめんっ♡ひうぅうッ!?♡」
「ふふ、大丈夫だよなまえ。子供といえど、私にとってその刺激は心地いいくらいだから」
「ふ、ぅ♡ほんとぉ……?」
「大人のボクは意地悪だなぁ。我慢出来なくなっても良いのかい?ボクは子供だから、大人のボクほど余裕はないかもしれないよ?」
「……っ♡」
目を細めながら子マーリンが私を見つめて言う。
いつもは淡く輝く紫の双眸が、欠けた破片が瞬くように私の瞳を貫いた。
貪れるだけ貪ろうか、と語る瞳に、ごくりと生唾を飲み込む。
いつの間にか手の中の性器は、二人とも差が無いくらいに大きく固くなっていた。
「ほ、ほんきで、その……するの……?」
「まだ言ってるのかい?ここまできて?」
「だ、だ、だって」
良いの?とちらりとマーリンを見て暗に問うと、マーリンは肩を竦め、無言で私を見つめた。
え、え、ダメってこと?
ダメ、だよね。やっぱり。そうだよね?
「ここまできて仲間外れなんてしないよね?ちゃーんとボクともしてくれなきゃ、ヤだよ」
「っえ、いや、ま、マーリン!」
「良いんじゃないか?どうせ彼は私の派生だし、若い私にぐちゃぐちゃにされるキミを見るのも一興かな」
「ぐっ……ぐちゃぐちゃ、って」
「なら、ご期待に沿えようか」
言って子マーリンが身を屈め、私の脚を左右に開く。
えっ、と戸惑う私の脚をマーリンが背後から抱え上げて、むき出しの秘部に子マーリンが遠慮なく吸い付いた。
「ひっ!?あぁううううっ♡あああぁっ♡」
「あはは、キミは本当舐められるの好きだねぇ」
「やらっ、しょなとこっ、なめないれぇ♡」
「んっ、ぅ、ふ、んぐ」
ぴちゃぴちゃ、ぢゅるっ♡と派手な音を立てて子マーリンが割れ目に舌を押し込み、愛液を吸い上げる。
嚥下していると思しき音に、更に頬が熱くなり、咄嗟に脚を閉じようとしたのを、マーリンの手に阻まれた。
脚を抱えたまま腕ごと取られてしまい、身動き出来なくさせられる。
にゅるにゅると内部を這う舌の感覚に身悶え、背後のマーリンに頭を擦り付けると、マーリンは肩のあたりに唇を寄せて、思い切り噛みついた。
「ひぎっ!?」
「んッ」
「ぁむ、」
「っぁ、痛、」
「どうだい?」
「ん……っ、中締まって、ふふ、いっぱい出てきたね」
どうだい、というのは子マーリンへの問いだったらしく、口を離した子マーリンが答える。
「噛まれて気持ちよくなったんだ?」と意地悪い目を向ける子マーリンに、うぅ、と情けない唸り声が漏れた。
「なまえは意地悪されるのが好きなんだね?」
唇についた愛液をぺろりと舌で舐めとると、子マーリンは挑発的にそう言った。
答えられずにいると、マーリンが「なまえ」と耳元で囁き、かぷりと耳輪に噛みつく。
ぐ、と歯に力を込められたのが分かって、慌てて答える。
「ふぁっ、あっ、はいっ、すき、ですっ」
「そっか、じゃあいっぱい意地悪してあげるね」
「え、ぁ、う……っ」
にこりと可憐に微笑んだ子マーリンが再び顔を伏せ、もう一度股座に顔を埋める。
またマーリンに大きく脚を抱え上げられてしまい、止めることは許されなかった。
先ほどと違って周囲を舐りながら、子マーリンの舌先が時折クリトリスに引っかかって、ヒクヒクと腰が震える。
「ふ、ぅ、う♡」
「なまえはクリ責められるのだぁいすきだから、たっぷり可愛がってあげるといいよ」
「っ、まーりんっ!あ、あッ♡」
余計なことを言うなと咎めたかったけれど、子マーリンが早速クリトリスに吸い付きぢゅっと音を立てて吸う。
びりびりとした快感が身体中を駆け抜けて、切なさに入口が疼いた。
確かに、クリトリスは気持ちいい。
だけどそこばかり責められると、また別の欲が湧いてしまう。
「ぅああッ♡はっ、んッ♡くぅうあっ、ひぐっ、ぅ!♡」
「ん♡」
「はぎっ♡♡♡」
ちゅくちゅくとクリトリスの周囲を舐られ、固く尖ったその先端を満を持して子マーリンが舌先でつついた。
そしてそのままそっと歯を立てられる。
「あ゛♡」
「ん」
「んぐっ、ぁ、イッ、あ゛あぁッ♡」
歯を立てたまま先端をつつかれて、ひくんと腰が震え急速に身体が熱くなる。
頭にまで熱が回ったみたいになって、風船が膨らむようにむくむくと快楽が膨れ上がってくる。
「なまえ、ほら。イくんなら大人として、ちゃんと教えてあげないと」
ひくん、ひくんと腰を揺らす私に、マーリンが耳元で囁く。
私の腕を掴んでいた手を手先まで滑らせると、一回り大きな手で包み込み、ちゅ、ちゅ、と耳に口づけを何度も落とされる。
「あ♡あっ!イ、ぐっ、もっ、イっちゃ、イくっ♡あっ、イきましゅっ♡イくっ♡イくっ♡いぐぅうううううッ♡♡」
身体が大きく震え、クリトリスから膨れ上がった快感が弾け飛んで、子宮を突き抜け迸った。
子マーリンが顔を上げると、指先を割れ目に宛てがいぴちゃぴちゃと指先であふれた愛液を弾ませる。
「イって、満足?」
にまりと目を細めた子マーリンが問いかける。
はぁはぁと息を漏らし、ぐったりとマーリンに身体を預けたまま、どくんと大きく波打った鼓動に突き動かされるように、震える声で答えた。
「なか、でも、イきたい……♡」
「うん、良いよ、お姉さん」
「あ゛あぁあうううぅうッ♡♡♡」
ぐちっ♡と音を立てて、子マーリンがクリトリスを摘まむ。
無様にも大きな声を上げて、私はもう一度達した。
「で、どっちからが良いかな。ずっとボク主体だったし、キミからする?」
「私は後で良いよ」
ぐったりとマーリンにもたれかかりながらはぁはぁと荒れた息を整える私を無視して、二人が会話する。
マーリンの手がそっと私の肩に置かれ、そのまま仰向けに寝転がされた。
膝を立てて座るマーリンのおなかの上に私の頭が乗っている状態にされる。
ぼうっと見上げるとマーリンがにこりと微笑んで、私の手を取り甲に口づけた。
「ちゃんと私も後で気持ちよくしてあげるから」
「……にかいも、できないかも……」
「ふふ、大丈夫」
何が大丈夫なのか分からないが、あっさりそう言うとマーリンは私から目を逸らした。
目線の先を追うと子マーリンが私に覆い被さってくる。
「ボクそんなに経験無いから、無理させちゃったらごめんね」
「え」
わざとらしく眉を下げてそう言うと、子マーリンは私に覆い被さったまま、性器を股に宛てがった。
……いざ子マーリンとするとなると、急にやっぱり良くないのではという罪悪感が芽生えてくる。
不安を伝えたくてマーリンを見上げようとしたら、入口を押し広げられて「うっ」と声が漏れた。
慌てて視線を戻すと、子マーリンに抱きつかれてぐいと性器を押し込まれる。
ずるんと吸い込まれるようにして、それは膣奥へと入り込んだ。
「ふ……」
「く、ぅっ♡」
「あ、ちゃんと奥届くね?」
「ひっ♡いきな、りっ♡」
こつこつと緩く奥を突かれ、断続的な刺激を受けて腰が跳ねる。
逃れようとしてシーツを踏みしめた脚を無遠慮に掴むと、持ち上げながら子マーリンが白々しく言った。
「ごめん、ボクあんまり我慢がきく方じゃなくて。だって子供だからさ」
「んひっ♡♡」
ぱちゅんと音を立てて腰が打ち付けられ、最奥を子マーリンの陰茎が穿つ。
子供のものとは思えない質量が、何の遠慮も無く私の中を出入りしていく。
「あっ♡ひっ♡う、そっ♡こども、なぉにっ、おっき、なんれぇっ♡」
「だってほら、ボク、夢魔だからさ?」
「ひぃうぅっ、あっ、あ゛!」
触ってたときからあまり変わらないとは思ってたけど、長さも太さも固さも、全部マーリンのそれと遜色ない。
まだ成長途上なのにそこだけ出来上がってるって、夢魔ってなんてずるい生き物なんだ。
甘い声で、甘い顔で、人を誘惑して、こんなモノ挿れられて、狂わないわけないじゃないか。
「はっ……ん……っ♡っふ、気持ちいい、ね、なまえ……こんな気持ちいいこと、ボクには隠そうとするなんて……悪い大人、だね♡」
「ひ、ぅっ♡ごめ、なひゃ……♡」
私に顔を近づけると、至近距離で子マーリンが言う。
反射的に謝ってしまったけど、「こんな気持ちいい」ことだって、最初から知ってたに違いない。子供でもマーリンは意地悪だ。
……いや、私が意地悪されるの好きだから、そうしてるのかな。
器用すぎて嫌になる。
ぐにぐにと奥をこねるようにして腰を押し付けられ、強すぎる感覚が脳天を貫く。
奥歯をかみしめてその刺激に耐えていれば、急に腰が引かれて、そのすぐ後にとてつもない衝撃が齎された。
「ひぎっ!!♡あ゛っ、う゛っ!あ゛ーっ♡あっ♡あっ♡あああああっ!!♡♡♡」
「んっ、く……っ」
奥を突かれるたびに子宮が疼いて、子マーリンの性器をぎゅうっと締めつけてしまう。
子マーリンが息を荒げているのが分かって、更にきゅんと子宮が疼いた。
「んんっ♡ふぁっ♡あ♡」
「あっ、あ……♡なまえの、中……、きもちよすぎて……っ♡すぐ、出ちゃいそ……♡」
うっとりとした声で子マーリンがそう言って、夢中になって腰を振る。
刺激の強さにすっかり子マーリンと致す罪悪感なんか吹っ飛んで、身体は素直に齎される悦楽に従い始めていた。
最奥へと性器を突き立てられるたびに、快楽が破裂して身体中に散っていく。
「ねぇ、孕ませていい?」
「ひぇっ!?ぅんんっ♡」
がつがつ腰を打ち付けながら、子マーリンが吐息の合間に囁いた。
驚いて声を上げた瞬間また最奥を貫かれて、背中を逸らしてのけぞる。マーリンのかたいお腹に頭が当たった。
「いいでしょ?キミの中に出して、キミにボクの種植え付けたいよ、ねぇお願い」
「あ゛、やっ、らめ……っ♡らめなの、そんなこと、いわないれ……っ♡」
「どうして?」
「らっ、て、ぇっ♡」
だって、私はマスターで、この子は子供のマーリンで、私の、私の好きなマーリンは、今私の後ろにいる人で。
だけどマーリンは何も言わない。
無言のまま、がんがんお腹にぶつかる私の頭を、腕の下を抱え上げると抱き起こして、また後ろから私を抱き締めた。
「だって、なに?いや?」
「やっ、ぁ、や♡や、ですっ、だめっ、は」
「それはなぜ?」
「まーりんっ!まーりんっ、じゃ、なきゃっ、やだぁっ!」
ふるふると首を振って答えた私に、子マーリンは一瞬きょとんと目を瞬いた。
次の瞬間にこりと笑って、
「何だ、そんな事か。大丈夫。ボクはマーリンだよ」
そう言うと、私の頬に手を添え、唇にキスを落とす。
「ぁ……♡」
「ふふ、かわいい」
「んっ……」
もう一度、今度は頬に唇を落とすと、子マーリンは律動を再開した。
「んはぁっ!あっあーっ♡やぁあんっ♡ちゅよっ♡つよぃっ♡」
何度も何度も子宮口を突かれて、目の裏にばちばちと火花が散る。
耳元に唇を寄せると、大人のマーリンより少しだけ高い音で、子マーリンが囁いた。
「んっ……、は、もう……ッ、出す、ね?キミの中に、ボクの精子、出しちゃうから……孕んで、ね……っ♡」
「あっ、あ、あーッ!らめっ♡らめなのにっ♡あ、あ!あ……ッ!!」
何度もマーリンとセックスしたけど、孕ませたいなんて言われたこと、一度だって無かった。
それをまさか子マーリンに言われるなんて思ってもみなくて、でも、孕んで、なんて、そんなこと、マーリンに言われたら。
「ひッ……!い、ぁ……ッ♡♡」
「んッ……く」
マーリンに孕まされるのを想像した途端、びくびくっ♡と大きく身体が震えて、私は達した。
同時に膣内へと子マーリンが吐精する。
律動が止み、荒くなっていた呼吸を落ち着かせていくごとに、混乱していた頭も正常に作動し始めて、急に不安になってくる。
……どうしよう。ホントに、中に出されちゃった。
いや、いつもマーリンとしてるときだってそうだけど、だから平気かなって思っちゃったけど、……そうじゃなかったらどうしよう。
「なまえ」
「ぅあ、まー、りん」
「こんなにぐずぐずになってしまって……」
名を呼ばれて見上げた私の頬を、マーリンの手が優しくくすぐる。
親指が唇に当てられて、むに、と指先を沈められた。
反射的に唇ごと指先を噛む。
「大丈夫」
ふ、とマーリンが微笑んで言う。
それは何に対する答えなのか曖昧だったけれど、多分、私の不安に対する答えだった。
ちゅ、と親指を吸いながらじぃとその顔を見上げると、また微笑み返される。
「さ、次は私の番だよ」
「んぐ」
ちゅぽんと口から指を引き抜かれ、身体を起こされる。
反転させられるのかと思いきや、そのまま子マーリンの方へと押しつけられ、抱き合う形にされた。
「え、ぇ?」
「私はこっち」
「はっ、ぅ」
「なまえ、ほらお尻出してあげて?」
「えぁっ、はいっ」
マーリンにお尻を掴まれて狼狽えていたら、子マーリンに促され、慌ててお尻を上げる。
マーリンが私の腰を掴むと、ずり、と股の間に性器を滑らせた。
「あ♡」
「さっきは、すぐ疼いちゃうから同じところばかり責められるのはあんまり好きじゃないって言ったけど。本当のところ、なまえは焦らされるのも好きなんだよ。意地悪されるのが大好きだからさ」
「ふぅっ♡」
「そうなんだ、ごめんね?ボク、早くキミの中に出したくて」
「うぅっ♡」
抱きついたままの私の頬に手を添えながら、子マーリンが眉を下げて笑いながらそう言った。
ごめんとか、露ほども思ってないくせに。
「後はそうだね。なまえはエッチな子だから、いやらしいことを言わされるのも大好きなんだよ。恥ずかしいことをさせられると、すっごく興奮して可愛いんだ。ね、なまえ」
「っ、」
やだ、やだ、何でそんなこと今言うの。
子マーリンがへぇ、と目を細めて相槌を打つ。
「どんな風になっちゃうんだい?ボク、見てみたいな」
「いいとも。ね、なまえ。小さな僕に、いつものキミのおねだり、見せてあげておくれ」
「っそ、なこと、いぁれてもぉ……っ」
恥ずかしさにもじもじと身をよじると、マーリンがぺちんと私のお尻を叩いた。
思わずひゃんと声が上がる。
「上手なおねだりの仕方、教えてあげられるよね?」
「ふぁ♡はいぃ……♡」
子マーリンの前で言うのは恥ずかしくて恥ずかしくてたまらなかったけど、マーリンが言えというなら言わなきゃならない。
「ぅ、わ、わたしの、……」
それでも言い淀んで言葉に詰まると、マーリンがもう一度私の尻を叩く。
「っぁ♡ごめんなさいぃっ♡言いますっ♡」
「うん」
「わたしのっ♡わたしのいやらしいおまんこに、マーリンのおちんぽ、挿れてくらさいっ」
「ん。いつもより控え目だけど、今日は許してあげよう」
「ひあぁっ♡」
ずりずりと股座を行ったり来たりしていた陰茎が、ずりゅんと中へ滑らされ、腰がぶるりと震えて肩が跳ねた。
「ぅ、う……っ♡」
「まだ動いても無いのにこんなに震えて……自分のおねだりに興奮したんだ?」
子マーリンがその場にあぐらをかくと、改めて私を抱え直しながら言った。
恥ずかしさに何も言えず、ぎゅっと強く抱きつくと、マーリンがずちゅんと陰茎を押し出して、私の口から情けない声が漏れる。
「なまえってば、子供の前だよ?いい大人なら我慢しなきゃ。手本にならないと、ねぇ?」
言いながらマーリンが、またしても私の尻をぺしんと叩いた。
ぴくんと身体が跳ねて、「ごっ、ごめ、なさぃ♡」と口をついて謝罪の言葉が飛び出す。
「ほら。次は、我慢の利かない子供に大人のセックスを教えてあげるんだよ。出来るね?」
「ふぁっ♡はいっ♡」
「うん、いい子だね。じゃあがんばって、イくの耐えようね」
「ぁ、あ♡」
そう言うと、マーリンはいったん腰を引き、ぱちゅん!と音を立てて、勢いよく私の中に性器を突き立てた。
「あ゛ぁああああああっ!!♡♡♡」
目の前に火花が散って、がくがくと身体が揺れる。
我慢どころか一突きでイってしまった私に構うことなく、マーリンはそのまま何度も私の奥を抉った。
「アッ、あ゛ーッ!!♡イッ、いぎっ、いっで、りゅっ、いぐっ、あ゛ッ!!♡♡」
突かれるたびに刺激が弾けて、快感が身体中を突き抜ける。
イくのを止められず目の前の子マーリンに強く縋りつき、頽れるのを必死で耐えた。
「あ……すごい、心……流れ込んで……っ♡ん……♡おいし……」
「ぁんっ♡、ぷぁっ、ひぁああああああ」
がくがくと律動に合わせて振動する私の頭を支えると、唇に唇を掠めながら子マーリンが言った。
一瞬で離されたその口を見つめると、舌なめずりするのが目に入って、ぞくんと身体が粟立つ。
「気持ちいいんだね、なまえ、すごい。とっても可愛いよ」
「あ゛っ♡まぁりっ、まぁりんっ♡あ゛ぁうぅぃっ、あーっ♡ああああっ♡ぅあっ!ぇう」
「っは、まったく……、キミもまだまだ、子供だなぁ……」
「ひょめっ♡なひゃ♡ころもっれぇ、ごめな、ひゃいぃっ♡」
仕様がないなぁ、とマーリンがぼやくように呟いて、ぐいと私の腕を引っ張った。
子マーリンに預けていた身体が離され、上半身を持ち上げられる。
「みゃっ、いん♡ぅあっ、あぐっ!あ゛あぁあっ♡」
「まるでキミが小さな子供みたいだね、なまえ」
「ふふ、いじめられて泣いちゃったの?可哀想ななまえ」
マーリンに引っ張られて支えられているだけの私を、子マーリンがうっとりと覗き込みながら言う。
答えるのも、見ないでと言うことも出来ない刺激が繰り返し送られて、私は情けなく、それこそ小さな子供が泣き喚くみたいに、あーあー言うことしか出来なかった。
「は……っ、ほら、なまえ……そろそろ、キミの中に……出すよ?ここに……なまえの、子宮に……僕の精子、出すから……分かった?」
腕を掴んでいた手をするりと滑らせると、左手で胸を無造作に掴みながら、右手でおなかを撫でられる。
ぞくぞくと身体が粟立ち、きゅん♡と子宮が震えるのが分かる。
「はっ♡はひっ♡わかっ、りまっ、だひてっ♡らひてくらひゃいぃっ♡いぐのぉっ♡、とまん、にゃっ♡」
あ♡あ♡と発声のたびにイき続けながら、必死に懇願する。
気持ち良すぎてもう何も分からない。
子マーリンに顔を掴まれると、唇ごと飲み込むように口づけられ、舌を吸い上げられる。
「――〰ッ!!♡♡♡」
「っく」
ぐりぐりと最奥に性器をねじ込まれ、これまでで一番強い快感が身体を貫く。
がくがく震える私に覆い被さると、身体を強く抱き締めながら、マーリンも私の中に吐精した。
◆
「ああ気持ちよかった。またしようね」
晴れ晴れとした顔でそう言うと、子マーリンはマイペースに布団に潜り込んで、すやすやと眠りに就いた。
本当に寝ているのかは不明だが、少なくとも見た目だけは、幼い子供の寝顔のそれでしか無い。
ぼうっとその顔をベッド脇のデスクに据えられた椅子に座りながら見つめていると、マーリンが「ほら」と水を入れたグラスを私に差し出した。
「……ありがと」
「どういたしまして。シャワーも浴びなよ」
「ん……」
くぴくぴとグラスの水で喉を潤しながら、脱ぎ捨てた服を拾うマーリンを見る。
「うん?」と首を傾げるマーリンに、気になっていたことを問うてみた。
「あのさ……何で許したの?」
「キミと彼のセックスを?」
「ぅ、うん」
……はっきり言われると、やっぱり妙に後ろめたい。
私がしたいと言ったわけでは断じて無いし、あれよあれよと二人に流されてしまったとは言え、これってやっぱり浮気になるのかな。
「だって彼は僕だろう?」
「……ズルいとか言ったくせに」
「今でも思ってるよ」
「じゃあ、何で……」
「さっきも言ったろう?見てみたかったからだよ」
言われて、さっきとやらを思い出す。若い私にぐちゃぐちゃにされるキミを見るのも一興――とか何とか、そういえば言われた。
「……妬いたりしないんだ、やっぱり」
「妬いたよ」
「え?」
「いや――これが嫉妬というものなのかは、分からないけれど。彼をマーリンと呼び縋るキミを見ていると、もったいないことをした気がした」
「も、もったいない?」
「やっぱり、ぐちゃぐちゃにするなら僕がしたいな、って」
「ば……ばか!」
「ふふ」
それをどう呼ぶのが正しいのかは、私にも分からないけれど。
自分に照らして考えてみれば、やっぱり独占欲と言うのが近い気がして、胸の中が浮遊するようなくすぐったさに襲われる。
リップサービスにしても、気前が良い。
「キミはどう?」
「え?」
「また彼としたい?」
「いや……んと」
「したくない、わけではないんだろう」
脱ぎ捨てた服をランドリーワゴンに仕舞いながら、マーリンは見透かすように言った。
図星だった。
「本当にマーリンの過去ってわけじゃないことは、分かってるんだけど……」
言い訳するようにもごもごとそう言って、ベッドに座ったマーリンをちらりと見つめる。
変わらず柔らかい眼差しを向けるマーリンにいたたまれなくなりながら、思っていたことをつっかえながらも私は告げた。
「マーリンの過去の女の一人になれたって言うのは、それはそれで嬉しい」
「え」
「子供のマーリンもマーリン自身だし、どんなマーリンでも好きだから、その、やっぱり……嫌では、無い。でもっ、マーリンが嫌がるなら、ぜったいマーリンと以外しないよ」
「…………」
正直に言いすぎただろうか。
マーリンの側面を垣間見るたびに、それを知る人々に妬いてしまう。
私にも教えてほしいと、浅ましい欲が擡げる。
私の知らないマーリンを知ることが出来るというのなら、手を伸ばしてしまう。
「キミは本当に、私が大好きだね」
苦笑しながらマーリンがそう言って、ため息を吐いた。
「マーリンも、そうだよね?」
確かめるようにそう問うと、マーリンはベッドから降りて私の前に立つ。
急に目の前に立たれて反射的にのけぞると、マーリンは身を屈めて私に顔を近づけた。
肩に手を置かれ、優しく口づけられて、従うように目を閉じる。
「大好きだよ。キミの何もかもを感じたいくらいに」
「……っ」
するりと指先で頬を撫でると、そのままマーリンが私の髪を一房手に取り、毛先に口づける。
気障ったらしい態度とは裏腹に、声音は真剣で、そんな仕草一つで、私は簡単に熱を生んでしまう。
「キミも、そういうことなんだろう。だから――良いんだよ」
優しくそう言って、マーリンは身体を離した。
気恥ずかしくて目を逸らす。
ベッドの上の子マーリンが、不思議そうにこちらを見ている姿が、目に入った。