中折れ傷心先生が蒼森ミネの雛鳥として甘々な救護をされてしまうお話 作:瑚白糖
「比率は……、このくらいですかね…」
救護活動も終え、明日を待つだけの深夜帯。私、蒼森ミネは先生への救護に向けて、とある研究に励んでいました。それは彼に見合ったアロマオイルの調製というものです。前回、前々回と中々に好評だった為、つい熱が入ってしまったという訳です。ここ最近の日課になっています。
「なるほど……、こんな香りなんですね、悪くないです」
前回のホテルでのマッサージから、暫くの時間が経過しました。ホテルを出た後、冷静になった私達は互い湧いてきた羞恥心から言葉を出せなくなりました。彼は私をトリニティまで送り届けてくれたのですが、あの時の気まずさは耐え難いものでした。淫語やハナコさんのような演技は反動が大きいです。もっと自然体な感じを意識していく必要を感じました。
「先生は気に入ってくれますかね……」
ぎくしゃくしたままの別れになってしまいましたが、そこは流石の先生。後日、顔を合わせた時にはそんなわだかまりも無かったの様に、自然な対応をしてくださいました。まあ、第一声は可愛らしく恥ずかしがっていましたが……。
「さて、次は……」
アロマの効力を確認するには時間が必要です。なので次の救護の計画でも考えるとしましょう。先生は大仕事を片付けたらしく、今週末に休暇を取る事になったそうです。その日は救護騎士団の予定も入っていません。つまりはその日は一日先生と2人きりの時間を楽しめるという訳です。思わず頬が緩んでしまいますね。
「えっと……、ハナコさんの指南書は…」
こういう時、普段であれば先生から色々として貰えるのですが、今回は私がホスト。彼に最大限の癒しと救護を受けてもらう為、私からデートにお誘いしました。
「場所は決まっています。問題はそこで何をするか、ですね……」
場所というのは自室、つまりはお家デートという物です。先生は毎日の様にキヴォトス内を奔走し、生徒たちを救護するという多忙の身に置かれた存在です。私と出会うする前の彼は、休日に朝食も摂らず自室でだらだらしていたと聞いています。心配したハナエがラジオ体操に連れ出したと言うことも聞いていますが、彼の業務を思えば仕方の無いことでしょう。
あの先生のことです。私の為にサプライズでも考えてくれていたんでしょう。ですが、それでは彼の心身が休まりません。円滑な救護の為にも、今回は私からもてなしてあげたいのです。早く先生の喘ぎ悦ぶ姿を見たいとかそういう訳ではありませんよ。
「マッサージプレイにしても一日を持たせるのは難しいですね。何か手はないのでしょうか、ハナコさん…」
そんな問題を解決すべく、私は彼女の書き上げた指南書で性の勉強に励んでいたのです。マッサージプレイも彼女から学んだ物。彼女の奇抜な素行が私の前では救世主にも等しい活躍をみせてくれます。
「いちばん大切なのは相互理解…、互いの欲求を思いやり、好みに擦り合わせていく事が重要…ですか……。なるほど、道理ですね」
ここで2晩を通して気付いた彼の性質、彼との逢瀬を振り返ってみましょう。
まずは第一の晩、彼の性器をこの手で初めて触れた日の事です。私は救護を名目にして彼をセックスに誘いました。ですが彼はそれに応じず、その原因となる勃起不全、EDの病を打ち明けてくれました。病因としては心因性と捉えるのが妥当でしょう。中折れのショックによる物と聞いてます。
「あれほどに弱気になった彼を、性行為という場で見るとは思いもしませんでした。私が救護してあげなければ……」
幸いな事に彼の性機能は未だ健在。性交は叶いませんでしたが、互いに抱き合った末、私の掌で果ててくれました。まるで赤ちゃんのように私のおっぱいに吸い付く姿は非常に可愛らしく、私自身、何かに目覚めてしまったかもしれません。そして私は彼のある癖に気付き、ある仮説を立てました。
第1の晩で気付いた癖とは彼の趣味趣向。マゾヒスト、とまでは言えないのかもしれません。が、そちらの受け身な性質なのは明らかと言えるでしょう。
そこで問題なのが彼にそのような自覚がないということです。何かと気が回り女性からもモテてしまう彼ですが、どちらかと言うとそれは仕事の姿。本来は繊細で甘えたがり、その本心を隠して接してしまう彼だから過去の失敗が起こってしまったのでしょう……
「っと、これ以上の詮索はデリカシーに欠けますね」
彼に必要な救護とはその受け身な性質に気付かせてあげることから始まります。それには先ず事の原因、その障害となる彼のプライドを矯正してあげなければいけません。「男として」「歳上として」と頑張ってリードしようとする彼の心を砕くのは心苦しいですが、致し方ありません。そうして私は手段を練り、第二の晩へと行動を移しました。
「流石に自分も羞恥心で死にそうでしたが、彼ほどではないと思うので……」
そして続く第二の晩。私は良さげな空気に持ち込むこと成功し、無事ホテルまで押し込めることに成功しました。指南書を頼りに研究、練習したオイルマッサージを展開していきます。
ただあの日は突発的な邂逅だった事から、彼の為のマッサージ用の紙パンツがありませんでした。なので私のショーツで代用。クリーニングしたてのアイドル衣装一式が手元にあって助かりました。
「お姉ちゃんって……、ふふ…♡」
そして私の目論見は的中し、彼を素直にさせてあげる事に成功しました。甘えん坊になった彼の破壊力は凄まじく、マッサージ中替えの下着までぐしょぐしょに濡らしてしまいました。羞恥心に赤面しながらも気弱におねだりする姿がとても可愛らしく、彼が歳上という現実を忘れてしまうほどです。
「ですが、前回までは全て布石。次回が本番です……」
彼に求められる救護とはトラウマの払拭。勿論避妊はしますが、私の膣内で果ててくれないとその傷は癒えないでしょう。無理にセックスに持ち込んでしまっては全て水の泡。ですが、これ以上引き伸ばす訳にはいきません。鉄は熱いうちに打て、彼がまだ素直になってる次回が勝負所。というか私がもう我慢出来ません。
あ、性病検査は互いに陰性。後顧の憂いもありません。
「ただ、私にはその方法が分かりません。何かいい手は……おや…?」
長くなってしまいましたが、おさらいはここまで。殆どが淫語解説に埋まっている指南書をパラパラとめくっていた時のことでした。彼女のノートの片隅には妙に見覚えのある文字列が連なっていたのです。
「これは……ユスティナ生徒会の!?ハナコさん…貴方はいったい……」
それは以前私が学園から姿を晦ましている間、秘密裏に調査していた組織の暗号文でした。これを知る人は上層部でも極わずか。私でさえ解読するだけで精一杯です。
「個人ノートにしてはあまりにも手間のかかる作業。極秘メッセージの可能性も……」
アロマが効いてきたのか、ノート内の行為を先生と置き換え想像していからなのか。身体は火照り疼きが治まりません。ですが、見てしまったからには確認しなくてはなりません。自らを慰めながらでも、ハナコさんの暗号文の解読を急ぐことにしました。
「見つけました……。そういう事だったのですね……。これならばきっと……」
そして私は至りました。彼に向けた救護法を。この日を境に私は、来る彼とのデートに向けて奔走することになったのです。
「それで、ミネ。これは一体どういう状況?」
「はい。デート当日の朝方、私は隠し持っていたセーフハウスに先生をご招待。軽い談笑の後、なんかそういう空気になった先生は私に膝枕をお願いしてきたのです」
「そんな空気だったかなぁ!?」
「先生がお話すると少しばかり真面目な話になってしまいますので。心苦しいですが、聞かなかったことにしました」
「酷い!」
先日の仕事でキヴォトス崩壊の危機を阻止。当事者である生徒達も落ち着きを取り戻した事でようやく取れた休養日。約束していたミネとのデートの日。私はトリニティ領の離れ屋敷へと案内された。それほど大きな建物ではないが、2人で生活するには申し分ない物だった。風呂場が妙に大きかったのが気になるけど……。
「ミネにこんなセーフハウスがあるなんて聞いてないよ」
「元々はセイアさんの物でした。雲隠れしていた時に使ってたんですよ。思ってたより立地が悪かったという事で、騒動が収まったと同時に譲り受けたんです」
「なんでそんなところを……」
「元々は空き家でした。どういう訳か、セイアさんがここへの侵入経路を見出して、いつでも学園から脱出出来るように確保していたそうです。ある手順を踏むことで学園から一瞬にして飛んでいけるんですよ」
「待って、学園から結構距離あったよね?」
「はい。方法はいくつかあるらしいですが、教えて貰ったのは学園内のとある部屋でトリニティ製聖水をかけるという物です。そうする事で身体が扉を貫通して真っ暗な空間に出られます。あとは座標に従って……」
「それ、間違えたら見えない壁に埋まるやつ?」
「よくご存知で。私なら壊せますが、先生にはおすすめ出来ませんね」
セイア暗殺未遂事件の当時、ミネは寝たきりだったセイアの護衛に着いていた。消えた死体、救護騎士団長ミネの同時失踪からナギサは2人を血まなこになって探していただろう。そんな捜索の目から逃れるべく、ミネはセイアを担いで拠点を転々と移していたらしい。その時の拠点の1つだったという事。当時のナギサの心境を考えるとあまりにもお労しい。
「ですのでどうかご安心を。ここはあのナギサさんでさえも見つけられなかった土地。貴方がどんな姿を見せようとも、誰の目にも留まることはありません」
「うぅ……まさか…」
「はい。今日は私の救護を受けてもらいます。朝から晩まで、みっちりと……」
ミネの指先が首筋をなぞる。ぞわぞわと沸き立ってくる感触に声が漏れそうになった。
「ふふ、かわいい…」
熱の籠った吐息を感じる。また身体を弄られてしまう。覚悟を決めたけど、彼女の指は意外にも私の身体を離れていった。
「ですが、先ずは休息を……」
「えっ……?」
「顔色がよろしくありませんよ。先生はお疲れのようですね」
膝枕に甘えた私の頭を優しく撫でる。顔を覗くとにっこりと微笑んだ。デートだと言うのに、まるで疲弊した私の睡眠を促すようだった。
「……いいの?」
「勿論です。その為に準備したのですから」
私の問いにミネは穏やかな声で答えた。耳を澄ますとゆったりとしたオルゴールが聞こえてくる。部屋に漂い始めた甘い香りが鼻腔を擽る。徹夜と消耗で疲れ果てていた私には効きすぎるぐらいの環境だった。
「ごめん……ちょっと寝かせて………?」
「はい。子守唄でも如何ですか?」
「……ありがとう。ミネの唄声、好きなんだ……」
疲れているせいか、何か余計な言葉が漏れた。ミネは不思議と照れくさそうに咳き込んだ。しばらくした後、調子を取り戻したミネはオルゴールに合わせて優しく唄い始めた。
「♪~」
優しい音色が心を満たす。彼女の言う通り、私はかなり疲弊していた。今回の仕事では戦闘が長く続き、生徒たちの領分を超えた強大な力まで発現させられた。結果的に私は大人のカード、更には制約解除まで切らされてしまい、その反動で心身に大きなダメージが入っていた。アロナとプラナも激しく消耗し、今は出てくる気配さえ感じられない。ミネの護衛が無ければ外に出る事さえ叶わない状況と言える。
「♪~」
今は彼女の唄声に耳を寄せる。何も考えなくていい。ただ彼女の優しさに触れ、癒されていたい。彼女の見せる慈愛に包まれながら、私は微睡みに落ちた。
「おやすみなさい、先生」
今の私に恥辱と快楽に塗れた救護が待っていたなんて知る由もなかった。
「お目覚めになりましたか、先生」
目を覚ますとミネの笑顔が目に映る。枕のように柔らかく弾力のある太もも、穏やかなオルゴール音。バニラの様な甘い香り。意識が戻っていくと共に、ある違和感に気付いた。
「んぅ…?」
先ずは寝室、ピンクや水色を基調とした可愛らしい内装は変わっていない。だけど天井に吊り下げられたおもちゃが取り付けられて、まるで幼児部屋の様な形に模様替えされている。
「おはようございます、先生」
次にミネ。口調そのものは変わっていないが、声色は柔らかく歳下の更に下、小児科の園児をあやすような優しい声で語りかけている。私を先生と呼ぶには不釣り合いだった。
「おはよ……ミネ……あの…服は……」
そして最大の違和感である自分自身。掛け布団に覆われているが、服の感触がない。明らかに裸だ。ただ全裸という訳ではなく、首元から胸元までを覆う布、ヨダレ掛けらしき物を付けられている。
「この下着なんだけど……もしかして……」
「はい。どうでしょうか?懐かしさ、など感じられればいいのですが……」
「嘘……だよね…………」
直前まで履いていた綿生地出来た下着の感触がない。その代わりにゴワゴワとした変な感触が伝わってくる。足を動かすと紙素材の何かが擦れ合う音がした。多分、これはオムツだ……。
今の自分を直視できる気がしない。私がミネの膝元で寝付いてる間、彼女の手によってまるで赤ちゃんのように着替えさせられていた。
「もう、お分かりですよね、先生?」
「っ……」
私を見定める熱の篭った視線。私の理性を削る熱い吐息。ミネの指が顔をなぞる。その感触と視線に私は心をときめかせてしまった。遂に始まってしまう。彼女の救護が。
「先生は何も考えなくていいのです。ただ私に甘えて、求めて、愛されてくだされば……。今の貴方は、ただ母を求め愛される、1羽の雛鳥なのですから」
顔面に豊満なおっぱいが伸し掛る。衣服越しでもわかる柔らかさ。私を何度も骨抜きにしてきた胸部が私の心を掻き立ててくる。彼女の胸に包まれると何故だか甘えたくなってしまう。
「んん……おっぱい……」
「先生はこれをされるのが本当に好きなのですね」
「だって……ミネ………」
「お姉ちゃん、でしょ?お母さん、もしくはママ。でも構いませんよ?」
「うぅ……ミネ…お姉ちゃん……」
「はい。なんでしょうか?」
押し付けられたおっぱいを前に、今度は自分から顔を擦り付けてしまう。甘く軟化していく声色に私の心も幼く退行させられていく。歳上と男と扱われない屈辱的な仕打ちの筈なのに、何故だかとても心地よく感じてしまった。
「ぐっすり眠っていたようで気付いてないかもしれませんが、実はもうお昼の時間です。食欲はありますか?」
胸に埋もれながらも顔を擦り合わせるようにして横に振る。疲労からか食欲があまりなく、朝食も食べていない。私の回答を察してくれたのか「そうですか」と優しく応え頭を撫でてくれた。
「ですが、それは好都合です」
「あぅ…?」
「少しだけ我慢して頂けますか、先生?」
「う、うん……」
胸の圧迫から解放され膝枕からも降ろされる。不安にさせまいと笑顔でこちらに一瞥し、ミネは寝室を出ていった。そうして数分の時間が経った後、ミネは円筒状の容器を手に取って寝室まで戻ってきた。
「お待たせしました、先生。これが何だか、分かりますか?」
「……哺乳瓶…」
「はい。今日のお昼ごはんはホットミルク。今の先生にピッタリです」
「そ、それで飲むの…?」
「勿論です。これは粉ミルクから作りました。栄養満点で疲労回復にも一役買ってくれますよ」
哺乳瓶を目の前にかざしてくる。容器いっぱいに入ったミルクが食欲を誘うが、口を開けられずにいた。
「召し上がってください。飲んでくれないと元気になれませんよ?」
「だって………」
「私とセックス、したいんですよね…?」
「っ……」
唐突に顔を寄せたミネが耳元で囁く。欲求を見透かされている恥ずかしさに身体が熱くなるのが分かった。
「先生は勃起不全の病に悩まれている身。勃起の維持には男性の疲労にも大きな関連があるのは御存知ですよね?だからこれは先生の為、先生が気持ちのいいセックスを成功させるには必要な事なのです」
「うぅ……」
「大丈夫。ちゅーちゅーと吸ってくれるだけでいいのです。私のおっぱいを吸ってくれた時みたいに……」
「お姉ちゃんの……」
「はい。私のおっぱいを思い浮かべながら、可愛らしく召し上がってください」
天使の囁き声に身体が疼いてしまう。幾度となく癒されてきた彼女のおっぱい。欲求に従い必死に吸いつき、甘やかされ救われた快楽の記憶が蘇る。気付いた時には閉ざしていた口を開いていた。
「ふふ、先生は偉いです。それでは召し上がってください♡」
「んむっ」
開いた口内に哺乳瓶の乳首が押し当てられる。私は彼女のおっぱいを思い浮かべながら吸い付いた。
「ちぅーっちゅーっ」
「ええ。お上手です。その調子」
乳首の先端からミルクが流れる。緩やかに垂れたミルクは舌を滑らせ時間をかけて口内を満たしていく。蜂蜜のように甘くて濃厚、想像を超えて美味しかった。
「ミルクには追加でオリゴ糖も添加しました。美容と健康に良い蜂蜜の様な口当たり糖液です」
「ちゅーっちゅーーっ」
「ふふ、お口に合ったようで何よりです」
弱く吸い付いてもミルクは乳首の先端から僅かに出るだけ。甘味に浸り、喉を潤したい。そんな欲求を満たすために、私は必死になって乳首に吸い付いていた。
「このオリゴ糖ですが、今回使用した粉ミルク……、いいえ、私からも出る母乳にも含まれる成分なんですよ?」
「っ……」
「そうです。私のおっぱいから出るミルク……、それを今先生は味わっているのです」
「レロッ♡むちゅ♡ちゅーーー♡♡」
「ふふ、いい反応です。私も嬉しいです」
囁き声に刺激され、ミネから漏れる母乳を想像してしまう。意味も無いのに舌で転がし彼女の反応を伺う。勿論反応なんてあるはずもない。分かっているはずなのに、安心させられてしまう彼女の笑顔にドキドキと心を高鳴らせてしまった。
「幸せそうな顔……、とってもかわいいです」
「ちゅー♡ちゅー♡ちゅーーーっ♡」
ミルクを求めて乳首に吸い付く。そんな必死になってる私を相手にミネは優しく微笑み頭を撫でる。ミネに褒められた事が嬉しくなってしまう。自分勝手に快楽を貪り、その行為すら愛でられる。いつしか私は彼女の織り成したミルク飲みの虜になっていた。
「ミルクもあと僅か……。頑張ってください、先生」
「ちゅー♡」
完全に赤子の授乳。大の大人がしていい訳がない。それもこんな歳下の少女相手にして悦んでいる自分がいる。彼女を上回る大人、男として恥でしかないのに、気持ちよくて興奮していた。
「はい。ご馳走様でした。ですね、先生…?」
「はぁー♡はぁー♡ごちそう……さま…でした…♡」
吸いすぎで口も疲れてくる頃、ようやく容器内のミルクを全て吸い出すことが出来た。疲れて口が閉じられない。口から垂れたミルクと唾液がヨダレ掛けを汚していく。粗相をした赤子のように口元を拭かれ、その恥ずかしさから身体が熱くなる。
「美味しかったですか?」
「………うん」
「それは何よりです。頑張った先生にはご褒美のちゅー♡」
「んっ♡」
嬉しいけど照れくさい。甘く溶かされた口内を共有する口付けは、人生でも最大とも言えるくらいには幸せだった。
「お食事は終わりましたので、歯を磨きましょう。あぁ、私が準備しますので、先生はそのままで」
ミネは空になった哺乳瓶を片手に部屋を離れる。部屋の外からは水の流れる音、台車を動かす時に聞こえるタイヤの音が僅かに聞こえてくる。そして数分後、ミネは歯医者に置いてあるような濯ぎ台を持って寝室へと戻ってきた。
「お待たせしました。それでは先生のお口をきれいにしてあげますね♡」
「ぅ、自分で出来るよ……」
「ダメですよ。歯磨きは間違えた方法ではきちんと汚れを落とせません。なので私に任せてください」
ミネは目の前に鏡を広げ歯ブラシを持って私の後ろに回り込む。私の身体を起こし、うがい台の傍まで移動させられた後、後頭部を彼女の豊満な胸に乗せられた。
「ふわぁ…♡」
「どうですか?私の胸枕は?」
「あぁ…♡柔らかい…♡」
柔らかい感触、包容力を感じさせる優しい香り。すっかり骨抜きにされた私は彼女の言いなりになってしまう。
「先ずはうがいから。口に含んだ水をがらがらぺっ、ですよ?」
「んぐ…」
ミネはうがい台から注がれた水を私の口の中に流し込む。彼女の言う通り、含まれた水を咀嚼するようにうがいして、目の前に出された空の容器に吐き出した。
「はい。よく出来ました。先生は偉いですね」
「……♡」
指示通りにうがい出来た私を褒め、頭を撫でる。彼女に褒められた事が嬉しくなり、声にならない悦びが漏れてしまう。
「それでは始めていきます。先生、お口を開けてください。ほら、あーん♡」
「あーっ♡……あぐ…っ♡」
「ふふ。歯ブラシ入っちゃいましたね。それでは、奥歯から綺麗にしていきます」
左の奥歯に歯ブラシが当たる。ミネの合図と共に歯ブラシが動き始めた。無数に生えた毛先が擦れて気持ちいい。奥歯の表面、両側面がシュコシュコと音を立てて磨かれていった。
「歯磨きで大切なのは歯と歯茎の境目です。きちんと磨く事で歯周病を予防出来きるんですよ」
「あっ♡あっ♡」
自分で磨くのとは違った感触。優しさを感じつつも洗浄力を優先した荒々しさも感じられる。そんな彼女の歯磨きに私は深く魅了されていた。
「鏡を見てください。私がどのように磨いているか、よく見ておくんですよ?」
「あぅ……♡」
ミネに促されるまま前を向く。恍惚に浸り情けない表情を晒す私の姿が映っている。その後ろでは目元までは見えないけど、明らかに口角を上げてこの状況を楽しんでいるミネの素顔が見て取れた。
「内側はこのように角度を付けてゴシゴシ…、ゴシゴシ…」
「あぁっ…♡」
「すっかり蕩けちゃってますね。そんなに気持ちいいですか?」
「んんっ♡」
「それなら良かったです。お口にも性感帯があるのかもしれませんね」
時間をかけ丁寧にレクチャーを進めていくミネ。一人であればとっくに歯磨きを終えているはず。口内に溜まった唾液と歯磨き粉が口元を垂れて、まるで乳児の様にヨダレ掛けを汚していた。
「僅かに親知らずも見えますね。一度お医者さんに診てもらった方がいいですよ。今度一緒に行きましょうか?」
「ぁぅっ……」
「ふふ、冗談です」
医療的観点から真面目に考察するミネだとしても、恋人に口内の隅々まで覗かれるのはとても恥ずかしい。けどその刺激される羞恥心に興奮してしまう自分も居る。
「次は前歯を掃除しますので、口を閉じてください。いーっ、ですよ?」
「んっ♡うぅ……♡」
「そうです。その調子……。」
前歯の洗浄へと移行して歯磨きの終わりが近付いてくる。まるで赤ちゃんの様に愛され尽くされた歯磨きプレイに私の心は釘付けにされていた。もっと味わいたい。もっと洗って欲しいそんな気持ちにヤキモキとしてしまう。
「前歯も終了です。それでは水で……、先生?」
「んんっ♡」
「どうしたのですそんなに首を振って……、もしかしてもう少し続けて欲しいんですか?」
「っ♡」
「ふふ、分かりました。ではもっとサービスを…、先生はデンタルフロス、歯間ブラシというのはご存知ですか?歯とは歯というのは汚れが溜まりやすく……」
私の情けないおねだりに気を良くしたミネは口腔ケアについて語り出す。透き通るような声で楽しそうに語りかけながら、張った糸を歯間に差し込んでいった。
「あぁ……♡」
「こうやってフロスを入れたら…、角度をつけて、ブラシの届かないところをゴシゴシ……」
「あぅ…♡あぁ……♡」
「一本一本丁寧に……」
普段の歯磨きでは取り切れない汚れまで取り除かれていく。フロスに付着した汚れを見せつけられて顔を赤くするしか出来ない。彼女の手によってピカピカになるまで磨かれる。それはとても恥ずかしくて、気持ちよくて、嬉しい。そんな恍惚とした気分だった。
「はい。これで終了です」
「ふぇ……♡」
「よく頑張りましたね、先生。それでは最後のうがいです。がらがらーぺっ、ですよ?」
「んんっ♡」
全ての歯を磨かれた後、名残惜しそうに歯間ブラシを引き抜かれる。綺麗な水を口の中に注がれ咀嚼しながら吐器に捨てる。囁かれるように応援されながらその行為を何度も繰り返した。
「これでお口も綺麗になりました。可愛かったですよ」
「んん……♡ママ……♡」
最愛の少女が見せる母性に心を埋め尽くされた私。もう彼女を歳下の少女とは認識出来ない程に溶かされてしまった。
「どうでしたか?私の歯磨きは…」
「……よかった…」
「ご満足頂けたようで何よりです」
歯磨きを終え、ミネに両手を繋がれる。彼女の胸枕に包まれたまま、身動きを取れない状態にさせられてしまった。
「先生にプレゼントがあるんです」
「それ……おしゃぶり……だよね……」
「はい。おっぱいが大好きな先生にピッタリです」
「んんっ♡」
ミネの胸元から出したおしゃぶりが私の口内に捩じ込まれる。抗議も間に合わない程に強引な押し付け。恥ずかしくて吐き出そうとも考えた。だけど彼女を悲しませたくない。寧ろ褒められて愛されたい。そんな欲求に逆えず、おしゃぶりに吸い付いていた。
「んーっ♡ちゅー♡」
「ばぶばぶ、ばぶばぶ、ふふ」
上半身全ては彼女の手によって完全に支配された。胸枕に身を寄せて必死におしゃぶりにしゃぶりつく。大人の尊厳など微塵にも感じられない痴態をミネは優しく微笑みかける。死んでしまいたい程に恥ずかしいが、昇天してしまうほどに気持ちよかった。
「先生、どうかしましたか?」
「うぅ……♡」
もっと気持ちよくなりたい。そんな願いが芽生えてしまった私は彼女の拘束から逃れようと手を払う。しかし彼女の拘束は強く、離れようとする私の両手を握りしめられてしまった
「離したりしませんよ。私がついていますから」
「んん!」
手を振りほどこうとしても効果がない。力では天と地ほどの差がある上にこんな状態で力も出せない。親子の手遊びようにパタパタとさせるだけで、帰って彼女を悦ばせるだけだった。
彼女との力の差は歴然だというのに、彼女の手を振りほどこうとする理由があった。
「お股が気になるんですか、先生?」
「んむっ♡」
唯一自由にされていた両足を擦り合わせ、もぞもぞと藻掻いてみる。いつまで経っても触れない、触られない股間に痺れを切らした私は、内股でオムツを見せびらかすように動いて媚びていた。
「んっ♡んっ♡」
「元気な腰振り。かっこいいですよ、先生」
おしゃぶりのせいで言葉を出せない。それでも気付いて欲しい。触って欲しい。気持ちよくなりたい。そんな願いを届ける為に必死になって腰を振り回していた。胸枕に身を寄せながら、突き上げるように腰を振る。少しでも彼女に興味を持って貰えるように。涙目を浮かべながら、情けなく履かされたオムツを振り回していた。
「これ以上は可愛そうですね……。先生、もしかして催したんですか?それとも、エッチに気分になっちゃいました?
「っ……♡」
耳元で囁かれ脳が快楽に震える。ようやく気付いてくれた。嬉しい。達成感と幸福感に包まれながら私は必死に顔を縦に振っていた。
「分かりました。それではトイレに行きましょう」
「んー♡」
「私がお世話しますので、先生のおてては予め縛っちゃいますね」
「んー!んー!」
髪留めのリボンを手首に巻かれ両手を塞がれてしまう。そのまま横になったまま彼女の両腕に担がれてしまった。お姫様抱っこと言われる体勢。ミネは舌なめずりしながら無力な私を見下ろしてくる。そんな視線に私はドキドキと心を弾ませていた。
「オムツを脱がしますね。先生の恥ずかしいおちんちん、いっぱい見せてくださいね」
便座に座らされた後、ミネが私のオムツを脱がしていく。留め具を外される音が聞こえる度に刺激される開放感が嬉しくなる。オムツを捲られた瞬間、ミネは嬉しそうな溜息をついた。
「あぁ……、なんて立派な……、それに、こんなに汚して……、ふふ♡」
「んん……♡んっ…♡」
「先生も見てください。ほら、こんなにネバネバと……、そんなに気持ちよかったんですか……?」
「っ…♡」
ミネは脱がしたオムツをこちらに見せびらかしてくる。オムツの中は大量の我慢汁でドロドロのネバネバに汚れきっていた。哺乳瓶から始まった数々の救護。彼女に絶え間なく愛され続けた事で、救護中一度萎えることはなかった。
「色は透明。臭いも問題無し、量も十分。健康なおちんちんです」
便座の前に腰を下ろしたミネは私の勃起したおちんちんへと顔を寄せる。匂いを嗅がれ汁を掬われ、楽しそうに観察される。どうしようもない恥ずかしさに赤面して呻くことでしか返せなかった。
「ところで、先生は親鳥のある習性についてはご存知でしょうか?親鳥は子ども為に集めた餌を全て雛鳥に分け与えるのです。では親鳥はどのようにして栄養を摂取しているのか」
「んんっ♡」
ミネは私の睾丸へと手を伸ばし優しく揉み始める。表面を撫で回し、玉をコリコリと弄られる。僅かな痛みとくすぐったさが快感に変わり、肉棒をまだ触られてもいないのに精液を漏らしそうになってしまった。
「答えは雛鳥の排泄物です。雛鳥は消化機能が弱く、栄養のある餌を体外へと排出します。それを親鳥が巣の清掃と称して食べてしまうのです。あぁ、間違えのないよう言いますが、ヒトではこれは出来ません。排泄物には不潔ですし病原菌しかありませんからね。ですが、成人男性からでも摂取できる栄養源も存在します。ここまでの話で、この状況、今の先生なら勿論理解出来ますよね?」
「んっ♡」
ミネは玉を揉みながら亀頭に口付けを交わす。我慢汁が付着したことで彼女の唇から糸が伸びる。その扇情的な光景に思わず息を飲んだ。
「それは精液。貴方が我慢して溜め続け、今も尚出したくてたまらないエッチなお汁。出してくれませんか?貴方の親鳥である、私のお口に♡」
粘液塗れになった唇を開き、日々丁寧に手入れされた健康的な口内が目に映る。魅惑的な薄ピンクの舌、丹念に磨かれて純白に輝く歯、いかにも滑らかそうな内頬。そんな綺麗な口を自分の排泄口で汚したくない。彼女の口に漏らしたいはずのに、私は必死になって顔を横に振っていた。
「汚いから嫌?大丈夫、ご安心ください。先生のおちんちんはとっても綺麗です。オムツに沢山漏らしたカウパー腺液、あれの本来の役割は尿道の洗浄です。先生が頑張ったお陰でおしっこの汚れは中和されています」
「……っ」
「だからいいんです。私が全部食べてあげますから、沢山漏らして気持ちよくなってください♡」
「んんっ!」
泣きじゃくる子どもをあやすような笑顔を見せた後、ミネは私の固く貼りあがったおちんちんを咥え込んだ。
「あむっ♡れろっ♡」
「んーっ♡んーーーっ♡」
垂らし続けた我慢汁が彼女の綺麗な舌によって舐め取られていく。ざらざらとした感触に麻痺して呻くことしか出来ない。
「じゅぽっ♡じゅぽっ♡じゅぷん♡」
「ふーっ♡ふーっ♡んんっ♡」
肉厚な唇に覆われたまま顔を上下させられる。唾液の籠った口内が我慢汁と混ざり合い、いやらしい水音が鳴り響く。直接的に襲いかかる快楽とエッチな気分にさせられる光景に鼻息を荒くさせ弱々しく堪えていた。
「ふふっ♡じゅーっ♡ちゅぱ♡」
「んーーっ♡」
玉を揉まれながら丁寧にしゃぶられていく。ミネの口内に出して欲しいと言わんばかりの勢い。精液の分泌を促すかのように玉を可愛がられ、射精を応援するかのように吸い付かれる。口の中に出すなんて誰もが嫌がるはずの行為を、彼女だけが許してくれる。最愛の少女を汚したくないとする自身への嫌悪感は、いつの間にか消え去っていた。
「じゅるる♡ぐぽっ♡ぐぽっ♡ぢゅぅぅ♡」
口を窄めての激しいバキュームに身を捩らせる。ミネが射精を求めている。私の精液を欲している。出したい。漏らしたい。食べて欲しい。全て差し上げたい。全部ミネ為の物。彼女の愛情に全てを捧げた私は快楽に流されるまま、溜まりに溜まった精液を放出した。
「んんっ!ごくっ♡ごくっ♡ちゅーっ♡」
一度漏れた精液は止まらない。わざとらしく喉を鳴らして飲み込まれ、次を促すように吸い付かれる。そんなバキュームに悦び、溜め込んだ精液を次々と流し込んでいく。まるで彼女の喉を潤す為にある蛇口、好きという感情が全身に作用しているようだった。
「うぁ……♡あっ…♡あっ…♡」
「ちゅーっ♡ちゅぽんっ♡」
開放されたのは完全に出なくなるまで搾り尽くされた後。気に入っていたおしゃぶりも落とし放心したまま、ただ私を愛してくれる彼女の仕草を見つめていた。
「ふふ、ご馳走様でした♡」
ようやく口を離したミネは妖艶に微笑み、未だ綺麗な口内を見せつける。大量の精液を漏らしたというのにその痕跡が全くない。全て飲み込まれ、養分へと塗り替えられてまった。世の女性であれば必ず引くであろう行為、それを嫌な顔1つせず笑ってくれる彼女に救われた気がした。
「ママ……」
「はい、どうしました?」
「うぅ……」
「催しちゃったみたいですね。いいですよ、私が手伝ってあげます」
ミネは全てわかっていたかのような表情をみせ、萎えかけたペニスを摘む。ペニスを便器へと誘導し、1人では便器から外さないか不安な排泄の手伝いをしてくれた。
「射精後は尿意が増すと言われています。先生は恥ずかしいとも感じるでしょうが、我慢する必要はありませんからね」
「あぅ……出ちゃぅ………」
「はい、どうぞ。どうか今だけでも、気持ちの良いことに逆らわないで」
「あ、あぁ…… ♡」
愛する女性の前で不潔な小便を漏らしてしまう。本来それはあってはならない。それなのに彼女は全てを受け入れてくれる。恥ずかしい行為なのにとても気持ちよかった。
「ん…………」
目を覚ますとまた同じ天井。優しい音楽に甘い匂い。オムツは履き替えられヨダレ掛けも新しい物に変わっている。ただそこにミネの姿は無く、ただ1人子ども部屋のような寝室で眠りについていた。
「…………ミネ…?」
射精して疲れたせいか、あの場で眠ってしまったらしい。彼女の腕に抱かれて戻ってきたのだろう。部屋に時計は無く今の時間は分からなかった。
「……………はぁ」
一人になると正気に戻りそうだ。あまりの恥ずかしさで死にたくなる。こんな事で興奮してしまう情けなさと病みつきになりそうな楽しさで今後の自分が心配になってしまう。
「先生、起きてますか?」
部屋の外から私を呼ぶ声が聞こえてる。乳児をあやすような甘い口調、彼女の救護はまだ終わっていないらしい。胸の奥から湧いてくる期待と彼女に甘えられる嬉しさが私の正気を削り取る。気付いた時には隣に置いてあったおしゃぶりを咥え、彼女の入室を心待ちにしていた。
「先生?おや、お目覚めになられてたんですね」
「んー」
「ふふ、お気に召したようで私も嬉しいです」
「っ♡」
期待通り寝室に戻ってきたミネは私の痴態に微笑み優しく撫でる。嬉しくなった私はオムツの中で射精したばかりのおちんちんが反応している事に気が付いた。
「今何時だと思いますか?」
「ん……」
「なんと午後6時、もうすっかり夕暮れ時です。心地よさそうな寝付きでしたよ」
ほぼ丸一日寝ていた事になる。2人だけの大切な時間を睡眠に費してしまう申し訳なさが顔を歪める。
「いいんですよ。疲れた貴方が癒されたのであれば、それだけで私は嬉しいです。それに、これだけ眠れば元気いっぱい、ですね?」
彼女の言う通り、身体の疲れは殆ど取れ思考もいつにない程にスッキリとしていた。自身の情けなさまで全肯定されてしまう快楽は大きく、彼女の励ましを素直に受け止め笑顔になった自分がいた。
食欲も回復してミルクしか飲めなかった私のお腹が鳴り響く。そんな腹の音にミネが一瞬驚き、嬉しそうに微笑んだ無性に恥ずかしくなり、顔を赤らめ彼女から目を逸らした。
「そうなるかと思って、今日はなんとご飯を作ってみたんです。今回は私の手作りです!」
「ん!」
「お風呂の後がいいかもとは思いましたけど、この後を思うと今食べちゃった方がいいですね。準備してきます」
私の頬にキスをしたミネは軽い足取りで部屋を後にする。部屋の外からはカチャカチャと食器が擦れ合う。彼女が組織する救護騎士団は炊き出しのボランティアも行っている。料理の腕は並以下。後輩や部下と比べて不器用で大雑把な彼女である。料理は上手とは言えないのかもしれない。本人も気にしているようで、過去に一度振舞ってくれた後、以降彼女から作ろうとはしなくなっていた。
「お待たせしました。今日はシチューを作ってみました。パンと一緒に食べましょう」
ただそれも非常に器用な後輩たちと比べて、という話である。壊滅的なものでは無く、美味しく食べられる味はしていた。彼女の愛情を踏まえれば唯一無二の物となる。
ミネが持ってきたのは何切れかのイギリスパンと1つの陶器によそわれたホワイトシチュー。容器は大きく、2人前ぐらいは入っていそうに感じる。綺麗に切り分けられた言えない具材がゴロゴロとしているが彼女らしいとも思える。ここで1つ疑問が生まれた。自分はどうやって食べればいいんだろう?と。
「さて、ここでまたひとつ。有翼種、私たちのような手を持たない鳥達はどのようにして食事をしているのか。自由に空を飛び、強い足を持つ親鳥は容易に想像できるでしょう。ですが、歩けない、空も飛べない雛鳥はそれが出来ません。哺乳類のような母乳もありません。ではどのように?」
彼女を意図を察した私は思わず息を飲む。考えられる方法は1つしか思い浮かばなかった。
「さぁ先生、召し上がってください」
「ま、待って!それは…!んぐっ……!」
ミネは自身の口にシチューを入れる。そして私のおしゃぶりを外し、頬張ったまま唇を重ねてきた。
「んぇ……♡」
「んーっ!んんーー!」
暖かくドロドロとした感触が流れていく。ばたばたと身体を揺らすも力で敵うはずもなく、彼女の口内に含まれた物を全て流し込まれてしまった。
ミネの口内で管理された、舌を痛めない程よい熱さ。甘くてとろけるような幸福感が口内を満たす。あまりの美味しさに、彼女の唾液が混ざったシチューをあっという間に飲み干してしまった。
「んはぁ……♡はぁ……♡」
本来であれば他人の口に入った異物を直接移される行為に嫌悪感を覚え嘔吐いていただろう。しかしこれまでに救われ、愛され、躾られたミネからのものだと感じると話は変わってくる。そこに嫌悪感なんてものは無く、ただ美味しい、嬉しい、気持ちいいという多幸感に包まれているようだった。
「流石にやり過ぎたとは思っていましたが…とんだ杞憂でしたね。お口に合いましたか?」
「美味しい……もっと欲しい……」
「ふふ、お任せ下さい。食べたい時に口を開くんですよ。可愛くおねだり出来たらちゅーしてあげますね」
「あー♡」
「んちゅ♡」
「んー…♡」
ミネの指示に従い口を開いて餌を待つ。ミネは私の痴態を眺めながら1人食事を続ける。私が口を開く度、彼女は食事を含んでキスをする。舌を奥まで伸ばし、料理を私の口内に入るように転がしていく。私はその愛情を享受するだけ。甘く美味しいキスにただ溶かされるだけで良かった。
「口移しと行っても、私からは咀嚼はしません。貰った分は自分で咀嚼してくださいね」
「んーーっ♡」
口移しのキスが続く中、時々大きな具材が口内に入り込む。そのままでは飲み込めない大きさ。ミネの唾液が混じった具材を自身の口で咀嚼し、飲み込める形へとすり減らしていった。
「そうです。そのようにお野菜をもぐもぐして食べやすくしてください。顎の運動は大切ですから」
咀嚼した食物からシチューに染み込んだ旨味が広がっていく。時間をかけてじっくり煮込まれた愛情を自身の口で堪能出来るのが幸せだった。
「パンはどうでしょう。シチューに合うので美味しいですよ」
「あーっ♡あむっ♡」
彼女の唾液に浸されたパンを私の口へ放り込まれる。彼女の口内から感じられるシチューの残り香を味わいながら、私はパンを噛み締めた。パンは水分が少なく、飲み込むには自身の唾液を染み込ませる必要がある。今回はミネの唾液が飲み込みやすいよう手助けしてくれる。彼女の体液を取り込んでる実感が湧き、強い興奮を誘われた。
「んー…♡あぅ……♡」
「ふふ、おかわりはまだありますから。満足いくまでお召し上がりください」
もっと欲しい。もっと食べたい。キスされたい。舌を入れられたい。我も忘れてミネを求める。親鳥からの愛を求めて口を開く、一羽の雛鳥と化していた。
「うぅ……♡」
「ご満足頂けたようで何よりです。美味しかったですか?」
「うん……ご馳走様……でした……」
「お粗末様でした。それでは先生の健康のため、おすすめの紅茶をご用意致しましょう。もちろん私のお口で♡」
「……っ♡」
空腹を満たした幸福感の中、食後のティータイムも満喫して癒しと興奮、今後の期待に胸を膨らましていた。
「それでは先生、一緒にお風呂に入りましょうか」
食後のティータイムも終え、片付けから帰ってきたミネは私に囁く。絶え間ないキス責めによって抵抗力を失った私をミネは軽々と抱き抱えた。
「私の救護もいよいよ大詰め。身体を綺麗にしたら後は、分かりますよね?」
「あぅ……♡」
ミネは優しく抱き抱えたまま浴室へと歩いていく。普段であればセックスの話を持ちかける度に不安と心配が頭を過ぎり、臆してしまう。なのに不思議とその恐怖はなく、ただ彼女の味に支配され愛されたいという気持ちしか湧いてこなかった。
浴室の扉が開かれる。浴室内は暖かく、入った途端むわっとした湯気が全身を覆い尽くした。洗い場にはふかふかなソープマットが敷かれている。私はそんな柔らかいマットの上に降ろされた。
「ここからはよだれ掛けもオムツも要りませんね。脱がしてしまいましょう」
「まって……」
「待ちません。どんな姿をしているのか見せてください」
「うぅ……♡」
「ふふ、ご立派になられて……素敵ですよ。私も服を脱いできますので、少々お待ちくださいね」
ミネは更衣室へと向かっていった。今頃衣服を脱ぎ、綺麗な素肌を晒していることだろう。セックスへの期待、一糸まとわぬ姿をした彼女の妄想で興奮が止まらない。情けない姿で待たされてるというのに、勃起が収まる気配はなかった。
「お待たせしました」
透き通るような優しい声が浴室を響かせる。湯煙によってボヤけた視界の中、バスタオルを羽織ったミネが姿を見せる。マットに乗り、私の上に跨るようにして膝を着く。ミネは恥ずかしげに顔を赤らめこちらを見下ろした。
「すみません……。裸体を見せるのは少々……、不慣れな物で……」
ここへ来て初めて彼女の芝居に綻びが生まれた。無理もない。ミネと出会ってから全裸の彼女を見ることは1度もない。私の親鳥として振る舞う彼女だとしても、ついこの間まで性を知らなかった少女に過ぎなかった。こんなプレイ初めから無理があったと言える。だけど……。
「ミネ………お母さん………」
「先生……。ふふ、そうですね。貴方なら見てくれますよね、先生?」
「…………うん♡」
私は彼女を求めた。一生懸命に愛してくれる彼女の全てを。私は彼女に愛されたい。そして愛したい。私の為に頑張ってくれる彼女の心を護りたかった。
ミネは照れくさそうな笑顔を見せ、私の目の前でバスタオルを落とすようにして剥がした。ぱさり、とマットの上に落ちるバスタオル。そして待ち焦がれた彼女の裸体が露わになった。
「あっ…♡」
「ど、どうでしょうか……?」
何か言ってやりたいけど何も思いつかない。まるで芸術品を見ているかのよう。初めて見た彼女の裸体は言葉を失ってしまう程に美しかった。それでも彼女は不安になってる、何か言ってあげなければ行けなかった
「ま、ママ……♡」
息に詰まりながらも捻り出した言葉はただの願望。寒さに脅える雛鳥を包むように、彼女の柔らかく美しい裸体に抱きしめられていたかった。
ミネは情けなく希う私に驚いたような顔を見せるも、優しい笑顔を浮かべ迎え入れた。彼女の鼓動が伝わる程の密着感。それは何に例えることも出来ない程に気持ちよく、暖かく、嬉しかった。
「先生……、えぇそう。今は貴方のお母さんです。どうですか?貴方の大好きな私の身体は?」
「はぁ……♡はぁ……♡ああぁ……♡」
「気持ちいいですか?嬉しいですか?」
「あぁ…気持ちいい……あったかい……♡」
「そうですか。ではもっと堪能して頂かなければなりませんね」
一度身体を離したミネはボディソープとローションを手に取り湯の張った桶に垂らしていく。水音を立てて掻き混ぜていくうちに泡がモコモコと膨れ上がる。そんな泡を自身の身体に塗り込み、惚けて麻痺した私の身体に再び覆いかぶさった。ヌルヌルとした感触。オイルの時とはまた違いさらに粘度が高い。摩擦力を失った彼女の全身が滑らかに通り抜けていく。味わったこともない蕩けるような快感だった。
「あぁ……♡なにこれ………♡」
「私の全身で貴方の身体を清めて差し上げます。如何でしょうか?」
「ダメ……きもちぃ……♡」
「本当に可愛いです、先生♡」
「うぁ…♡」
ミネの全身が私の身体を擦りあげる。ミネの勃起した乳首が私の敏感な乳首とぶつかり合う。ミネに教え込まされた性感帯である乳首がコリコリと刺激され甘い声で呻いてしまう。
「んっ♡お手ても綺麗に…♡」
「あっ♡そんな……♡腕にっ♡絡まないでぇ♡」
「気持ちいいですか?気持ちいいですよね?」
私の腕にミネの身体が絡みつく。柔らかいおっぱいと太ももに挟まれ、スポンジのように優しくいやらしく磨きあげられる。丁寧に手入れされた陰毛がブラシのように優しく擦れる。指先を少しでも動かせば割れ目に届いてしまう距離感に邪な気持ちが芽生えてしまった。
「先生、触ってもいいんですよ…?」
「ど、どこに…♡」
「分かっているんでしょう?それは勿論私の、お股♡」
「あっ♡ご、ごめん…♡」
私の邪な願望に気付いたミネが耳元で囁く。悪戯心を見抜かれた驚きと恥ずかしさについ指先を動かしてしまう。勢い余って秘所に触れてしまい、悪い事をした気分になってしまった。
「あんっ♡いいんですよ♡もっと触ってみて♡」
「ママの……♡あっ♡」
「んっ♡そうです♡その調子♡」
耳元からは甘い吐息がかかり、その悪戯を優しく肯定され、嬉しい気持ちに塗り替えられる。気付いた時には彼女の声に導かれるままに指先を震わせていた。
「お手てはこれくらいで……♡私も気持ちよかったです。お上手でしたよ、先生♡」
「はぁ……はひぃ……♡」
「頑張った先生に、ご褒美のちゅー♡」
「んんっ♡んちゅぅ♡」
左右の腕を絡み抜かれ、泡まみれにされた事でようやく解放された。互いの乳首が重なり合う位置まで身体を滑らせ、元の位置まで戻ってきたミネに口付けをされる。すっかりと骨抜きにされ息を切らした私を見つめ、妖艶に微笑んだ。
「さて、次は足を綺麗にします♡グルっとしますので、ご注意を♡」
「ふぇ…♡はぅっ♡」
ミネは身体をくねらせて方向転換。私とミネで上下逆さまの体勢に移動させられた。目の前に映る豊満なお尻に目が釘付けにされてしまう。
ミネ自身も興奮してくれたのか、秘所からは独特の香りが漂ってくる。香水やアロマからは出てこない、彼女の自身の匂い。少しでもミネを感じていたい私は鼻息を荒くして顔を寄せていた。
「先生?女の人のあそこを嗅ぐのはメっ♡ですよ」
「……♡」
「ふふ、息を止めましたね♡恥ずかしくなりましたか?」
「……っ♡」
「私だって恥ずかしいんですから、ね♡」
「うぅ……♡」
子どもの悪戯を叱るように、ミネは優しく言い聞かせる。羞恥心を煽られて興奮を引き出される。強い興奮に反応したおちんちんがビクビクと硬く張り上がり、目の前で見ていた彼女に笑われてしまった。
「では、両足も洗っていきます」
「あぁ……♡ヌルヌルしたのが……♡」
足にミネの身体が絡み付く。腕の時と同様、上下にスライドして全身で隈なく磨かれていく。行為自体は同じなのに、体勢が変わった事で見えるものが全く違うものになっていた。
「お尻が…あぁ……」
ミネがスライドする度に柔らかく大きいお尻が目に入る。足の先に感触が来るほど離れ、鼠径部に感触が伝わる度に迫ってくる。何度も上下しその度に震える肉厚なお尻を触ってみたくなった。
「もう、エッチな先生にはこうです♡」
私のいやらしい視線に気づいたミネはこちらの顔面に目掛けて勢いよくスライドしてきた。摩擦力を奪うローションのせいでその勢いは止まることなく、彼女のお尻に顔を埋められた。
「んぇ…?んぶっ♡んんっ♡」
「こうされたかったのでしょう、先生?」
「んん!んんー!」
「あ、おしりの穴は舐めたりしてはダメですよ。有害な大腸菌を取り込む事になりますからね。本当に危ないので」
柔らい肉に埋もれその感触に浸る。恥ずかしい、気持ちいい、良い匂い、嬉しい。ぐりぐりと押し付けられる感触に呼吸も忘れて縋り付き、酸欠になってようやく解放させられた。
「こんなお仕置は初めですよね?如何でしたか?」
「はぁ…♡はぁ…♡」
「気持ちよかったんですね♡おちんちんは素直でいい子さんです♡」
「あぅ……♡や、やめ……♡」
息をととえるのに必死で声を出せない。勃起したおちんちんが悦びを表現するかのように震えてしまう。ミネはそんな情けない私をいじらしく見下ろし、私ではなく私のおちんちんを褒め始めた。
「素直なおちんちんにはご褒美をあげちゃいます♡」
「お♡おっぱいが♡」
左右からの柔らかい感触がおちんちんに迫りかかる。ミネの大き過ぎるおっぱいに私のおちんちんが挟み込まれてしまった。女性の中でもかなり大きな部類に入るおっぱいは私の勃起したおちんちんをいとも容易く埋め込んでしまう。こちらからは見えないけど、見なくても分かる夢のような快感。快楽地獄から逃げようと手をばたつかせ、彼女の大きなお尻を鷲掴んでしまった。
「んっ♡もう……、先生♡」
「ひっ♡ご、ごめんなさ……んんっ♡」
「悪い先生にはお仕置です。私のおまんこ、舐めてください♡」
「んん♡んむぅ♡」
「許されたいのなら分かりますよね?」
ミネにおまんこを押し付けられる。息切れが収まっていなかった私は何とか解放されようと必死になって舐め始めた。
「れろっ♡あむっ♡んんっ♡」
「ふふ、私のおっぱいはどうですか?」
「んん!」
互いの股間を刺激し合うシックスナイン。大きなおっぱいにおちんちんを揉みくちゃにされ、絶え間なく流れ落ちる愛液を必死で啜る。ミネの身体を両方の口で味わってしまい限界が急速に近まっていくのが分かった。
「ビクビクしてきましたね。近いんですか?」
「んん♡」
「イってもいいですよ。ですが、よろしいのですか?」
「んむ?」
「次に待っているのはいよいよ本番…その前に精を出されてしまったら……」
「………っ」
ミネの問い掛けに血の気が引いていくのが分かった。今日受けた快楽漬けな一日、それは全てミネとのセックスの為。失敗は出来ない。したくない。それなのにここで出してしまったら全て台無しになってしまう。
「んんー!んんーーー!」
「んっ♡そう、私を満足させられれば良いのです。舌を使って沢山舐めて……」
ここで出してしまったら次は勃てるか分からない。ミネに開放してもらうため必死になって舐め始めた。
「ふふ、可愛い……♡もっと気持ちよくしてあげますからね」
「ちゅぷ♡ぷちゃ♡れろ♡んんっ♡」
ミネは胸の動きをさらに激しくする。ぐにゅぐにゅと形を変え続けるおっぱいに圧迫され続けている。ヌルヌルとしたローションが絶妙な肌触りに脳が溶かされていく。
「んっ♡頑張ってください。私のおまんこまでもう少しですよ。おっぱいに負けないでくださいね♡」
「じゅぶ♡ズズーっ♡ちゅぱっ♡」
負けたくない。イキたくない。気持ちよくなりたいと湧き続ける誘惑に堪えて舐める。ミネのおまんこに分泌される愛液がどんどん増えてくる。ミネの絶頂が近い事が本能で理解出来た。必死になって啜りとる。口内を満たした愛液は全て飲み干し、またすぐに溜まる愛液を貯めていく。
「んっ♡あんっ♡激しっ♡」
ミネが感じている。ミネが悦んでくれている。嬉しい。もっと悦んで欲しい。もっと飲みたい。彼女の快感の証を噛み締めたい。快楽から逃れるために必死に舐めていた筈。それなのに彼女を悦ばせたという幸福感に支配され、目的も忘れ彼女のおまんこにしがみついていた。
「も、もうっ♡イっ♡」
「んんー!んんーーーーっ!」
ミネが絶頂し顔面に愛液が噴射される。溺れてしまうかのような量、飲みきれず口から溢れさせてしまった。そして気付く、自分も果てていた事に。
「んっ熱っ♡」
「んんっ♡んっ♡」
おっぱいの中でビクビクと脈打つおちんちん。ために溜めた精液が一気に流れて行くのが分かる。気持ちいいが止まらない。出しちゃダメなはずなのに止まらない。彼女をイかせた事が嬉しくて、つい我慢を緩めてしまった。
「せ、先生?これ♡なんだと思います?」
「あ……あぁ………ああああぁ………」
拘束を解き、こちらに振り返ったミネは自身の谷間を見せつける。泡やローションではない、また別の粘液が下品な音を立てて糸を引いている。これまで幾度となく私を救い骨抜きにさせてきた大きなおっぱい。そんな気持ちよくて暖かいものを汚してしまった。
「……だしちゃった…………」
「ええ。気持ちよかったですね」
「どうしよう…エッチ出来ない……」
洗体が終わりミネはシャワーで身体を洗い流していく。ヌルヌルのローションも丹念に洗い流され、2人の身体中に付いた泡や体液は綺麗さっぱり無くなっていた。
「ごめんなさい……」
ショックで今にも泣き崩れそうな私。萎えを感じ絶望していく私の前に優しい声がかかる。辛い想いに打ちひしがれた時、私を救ってくれるのは決まって彼女の笑顔だった。
「先ずはお風呂に入りましょう。ポカポカとして気持ちいいですよ?」
「どうしよう……ママぁ……」
「ん゙ん゙っ!だ、大丈夫ですから、先生」
ミネにお姫様抱っこで優しく抱き抱えられる。涙を浮かべ彼女に助けを求める私。救いを求める私の懇願にミネは嬉しそうに怯んでいた。
「さぁ入りましょうか。熱かったら言ってください」
「ふぁぁ…♡」
ミネは姿勢を落とし、ゆっくりと湯船につけられていく。心休まる温かさが全身を満たしていく。本来であれば硬い湯船も、後ろで支えるミネのおかげで柔らかく、ふわふわとした心地良さが心を満たした。
「先生の鼓動が伝わってきます…。私は今凄く幸せです。先生はどうですか?」
「気持ちいい…幸せ……あぁ♡」
「ふふ」
大好きで大好きで仕方の無いミネを感じられる距離感。ぽかぽかとした心地よさ。心を満たす多幸感に、漏らした不安も徐々に薄れていくのが分かった。僅かに生まれた余裕のお陰で、浴槽から鼻腔を擽る甘い香りが漂っていることに気がついた。
「いい匂い……」
「お気付きになりましたか。このお風呂には媚薬入りの特性入浴剤を添加しました」
「び、びやっ…♡」
「はい♡えっちな気持ちになっちゃう不思議なお薬♡今の先生にぴったりです♡」
「あぁ……♡そんな……♡」
息をするだけでも続々と湧いてくる情欲。荒くて甘い吐息が首筋を擽る。ミネの用意した媚薬風呂が2人を発情期へと駆り立てていた。
「はぅ…♡やめ……♡」
「先生の気持ちよくなるお姿、もっと見せてください♡」
背後から触れる手つきが次第にいやらしくなる。お腹、首筋、脇、あらゆる箇所を撫で回す。そんな彼女の指先がついに私の性感帯、乳首へ到達した。
「あぅっ♡はぁ…♡お゙っ゙♡」
「ふふ、可愛い……」
私の乳首を摘みコリコリと刺激する。責められる度に恥ずかしい声を漏らしのたうち回る。それが私にだけ見せるミネの加虐心を煽りさらに激しく責め立てる。そんな快楽の無限ループに萎え萎んでいたおちんちんは硬度を取り戻して言った。
「お゙っ゙♡お゙っ゙♡うぅ……♡」
「ほら、もうビンビン♡大丈夫って言いましたよね?」
「い゙、い゙っ゙たっ♡」
それでも尚止めることなく責め続ける。媚薬風呂の股間部から澱みが生まれる。2人して漏れ始めた愛液と我慢汁が浴槽で混ざり合っていった。
「さぁ、そろそろ上がりますか。それで始めましょう。私達の卒業式を♡」
「はぃ……♡えっち…したい…♡」
「ええ。私もです。10数えたら上がりましょう。先生、お願いします♡」
「はひぃ……♡じゅ、じゅう……♡……」
性感帯を虐められながら親子のようなやり取りをして風呂を上がる。すっかり出来上がった2人の身体。身体を拭くも、股間から垂れ続ける体液を拭き切る事が出来なくなっていた。
「はむっ♡」
「んんっ♡」
風呂を後にし歯も磨かれた後、私たち2人は服を着ることも無く互いに生まれたままの姿で寝室へと戻ってきた。ベッドに着いた途端、ミネに押し倒され覆い被さるようにして口を重ねる。舌を捩じ込まれ蹂躙するかのような勢いで舐め尽くしてくる。私も拒む事はなく、むしろ彼女の唾液を求める様にして舌を入れ返した。
「んちゅぅ♡♡んんっ♡」
「あむっ♡んはぁ…♡れろっ♡」
息が切れ口を離すとミネが追いかけるように唇を重ねにくる。ミネが唇を話すと今度は口恋しくなった私が身体を起こし、彼女の唇を懇願する。互いに呼吸する余裕すら作らずただひたすらに求め合った。
「ぢゅるる♡ちゅっ♡ちゅぱ」
「ちゅぅぅ♡ちゅる♡ちゅぷっ♡」
キスそのものは初めてでは無い。1人、2人と付き合った女性達とは経験してきた事である。どうすればいいか分からず失敗した時のキス。失敗を取り返す為に空回りした時のキス。トラウマを払拭しきれず何も感じられなかった時のキス。どれも自分にとって同じ物は1度もないし、大切な一幕ではあったけど、どれも苦しく、幸福感を感じることはなかった。
「じゅぶ♡ちゅぷっ♡ぷはぁ…♡んんっ♡」
「じゅぅ♡ちゅぅぅ♡ぷはぁ…♡あむっ♡」
でも、彼女とのキスは明らかに違った。気持ちいい、楽しい、嬉しい、美味しい、もっと欲しい。もっと愛して欲しい。もっと愛したい。そんな気持ちで胸がいっぱいになる。気を遣えない、使う気もない。そんな我儘も愛され、同様にして遠慮もなくただひたすらに愛を求め愛してくる。そんなミネに出会えた事がたまらなく幸せだった。
「せ、先生♡そろそろ……♡」
「………ミネ…私も♡」
唇を離したミネは避妊具を手に取る。自身の唇に咥えたゴムを私のペニスに挿入する。唾液の混じった避妊具にペニスが覆われていく。彼女の選んでくれた避妊具は私のぺニスにぴったりと食い付いた。避妊具の上から潤滑剤を塗り込んでいく。
「気持ちいいかもですが、少し我慢を♡」
「はぅ……♡あぁ……♡」
オイルやローションを塗りこまれた思い出が甦る。どれも気持ちよくてそれだけで快感と興奮を引き上げられていった。潤滑剤をぺニス全体に塗りこまれたあと、ミネは私の勃起したぺニスの上に跨った。とめどなく溢れてくる愛液が太ももを卑しく濡らしている。
「見てください先生♡私もこんなに…♡」
「………っ♡」
ミネが性器を開いて発情をアピールする。熱が籠り暖かそうなおまんこ。トロリとした粘液がぺニスの上に垂れ落ちる。女性の神秘とも言えるもう秘匿の部位が私のぺニスを飲み込もうと震えている。そして不意に想起されるオナホでの思い出。またされたいと思うほどに気持ちよかった。だから気持ち良くない筈がない。絶対にあれより気持ち良い。だってこんなにも愛し愛してくれた、ミネの持つ神秘なのだから。
挿れられたい。呑み込まれたい。食べられたい。私の期待を胸にぺニスを震わせる。そこに失敗の恐怖なんてもの微塵もなかった。
「こんなに楽しく気持ちのいい経験は初めてでした。私の愛を受け入れ、愛してくれた貴方だからこそ……。だから大丈夫。一緒に気持ちよくなりましょう♡」
「ミネ……!ミネ………!大好きだよ!ミネ!」
「ええ…♡私も、です♡んんっ♡」
「あぁ……♡くぅ…♡」
ミネはゆっくりと腰を下ろし私のぺニスを飲み込んでいく。使われたこともなく狭い腟内を私のぺニスが掘り進める。愛するミネの身に起こる処女の喪失。ミネは苦しそうに顔を歪める。それが痛みか快感かによる物なのか私にはわからない。私はただのたうち回る程に襲いかかる快楽に耐えて、彼女の戦いを見守るだけだった。
「せ、先生♡手を……♡」
「あぁ……♡あぅ…♡ミネ……♡」
「くぅ……♡先生……♡」
2つの手で彼女の両方の手を握る。私の指とミネの指が交互に交わるように指を絡める。愛し合う2人にのみ許される恋人繋ぎ。互いの好きを確かめ合った私たち。苦しそうな顔をみせつつも、優しく微笑んだミネは腰を一気に下ろし、私をぺニスを完全に飲み込んだ。
「あぁ……こんな……♡」
「ふふ、どうですか先生♡食べられちゃいましたよ?」
「気持ちいぃ……♡気持ちいいよぉ……♡」
「お気に召したようで、何よりです♡」
暖かい。気持ちいい。大好き。互いの性器を入れ合い完全に繋がってしまった私達。太ももに伸し掛るお尻の感触、互いに握り合う指先の感覚。全ての感覚が過敏になり、彼女の体温、汗、興奮具合がはっきりと伝わってきた。
「ミネ…♡大丈夫…?」
「ええ…♡御心配をお掛けしました…♡もう大丈夫♡気持ち良くなってきました…♡私は今凄く…幸せです♡」
「私も……幸せ……♡」
「一緒ですね♡私達♡」
愛を囁き合って互いの幸福を噛み締める。性器を抉られる痛みに早くも慣れたミネはその腰をあげ、私のぺニスを刺激し始めた。
「あっ♡んんっ♡」
「はぁっ♡あぁ……♡」
ゆっくりと腰を引き上げ、またゆっくりと下ろしていく。ぺニスを咥え込まれたまま出し入れされる気持ちよさに目をチカチカとさせてしまう。
「気持ちいいですよ先生♡先生はどうですか♡」
「はぅ…!あぁ……!」
「聞くまでもありませんでしたね♡」
「あひぃ……♡」
腰の動きが早くなり刺激も更に増してくる。気持ちのいいセックス。愛情に包まれた快楽。自身の不甲斐なさから諦めていた価値観を壊し、その心を癒す。そうして見上げた世界は曇天を切り裂く蒼空のように晴れやかで幸福に満ち溢れていた。そんな開放感と心地良さに酔いしれた私は、情けなく涙を流しながら彼女の齎す快感に身を寄せていた。
「なんて蕩けたお顔♡他の生徒には見せられませんね♡」
「だ、だってぇ……♡」
「良いのです♡貴方が悩み苦しんだ過程、それを知っているのは私だけなのですから♡私だけに見せてください♡これからも、いえ、未来永劫、貴方を癒し愛してあげられるのは私だけ♡」
肉体がぶつかり合う音が反響する。ぺニスを飲み込む度にお尻を打ち付けられ弾けていく。もっと愛を欲しい。気持ちよくして欲しい。口恋しくなった私は自制心のない少年のようにただひたすらに彼女を求めた。
「ミネ……!ちゅーして♡ミネ…お姉ちゃん♡」
「ふふ、お任せ下さい。ちゅーっ♡」
「んんっ♡んんー!」
平和と救済を目指して困難な日々を戦い続ける少女。私でも立ち止まるしがらみ前にしてもを高々と翔く自由の翼。どれだけ追い掛けても届かない姉のような人。そんな幸せの蒼い鳥に私は求める。飛び方も愛され方も知らない雛鳥のように。
「ぢゅぷ♡ちゅぱっ♡ぐちゅ♡」
「ずちゅぅ♡ちゅぅぅ♡れろぉっ♡ぷぁ♡」
2人の唾液が混ざり合う。一緒に磨いた歯磨き粉の味。同じ物を食べ、同じ物を吸いあった、限り無く同じ唾液を飲み合い、流し合い、貪り合う。
興奮を高め合った事でミネは腰をさらに激しく押し付ける。煮詰まった精液を絞り出そうと膣を引き締める。溢れ出る性欲の根源を搾りとる救護の抱擁。全身を満たす快楽と多幸感に支配されていた。
「んはぁ……♡んっ♡あんっ♡」
「はぅ……♡あぁっ♡」
気が付いたら自分からも腰を振り、落としてきた彼女の腰に打ち付けるようにして快楽を共にしていた。その度に何度も漏らしそうになるけど、ミネが嬉しそうに喘いでくれる。それが嬉しくて何度も何度も腰を突き上げていた。
「せ、先生♡私のっ♡中でっ♡ビクビクとしているのが伝わります♡もう♡限界なんでしょう?」
「ご、ごめん♡もうっ♡無理かも♡」
「ええ♡いいでしょう♡私も♡イキますから♡一緒にっ♡」
「い、一緒にっ♡」
「ええ♡一緒に♡」
ミネが私の限界を感じたのと同じくして、私も彼女の限界を感じ取る。理性もなくただ互いに快楽を貪り合う時間がもうじき終わる。愛し合えた気持ちのいいセックス。最後まで一緒に愛し合いたい。ラストスパートを迎え私はヘコヘコと腰を突き上げ、ミネは腰をバスン、バスンと激しく打ち付けていた。
「も、もうイく♡いっちゃうっ♡」
「私もですっ♡さぁ出してください♡私の中で♡!」
2人して繋いだ手を強く握り合う。肉が弾け合う音。唾液を流し合う水音。淫らな効果音に満ちた空間の中、私達は盛大に絶頂を迎えた。
「はぁっ♡あっ♡あっ♡くぅっ♡」
「あぁっ♡ぁぁぁぁぁ♡」
精液がドクドクと流れ出る。同時に膣が強く引き締まり子種を一滴も残さんとばかりに搾り出して行く。とめどなく溢れる多幸感。脳を狂わせる程の快感。出しても出しても止まらない吐精感に身体の痙攣が止められなかった。
「はぁ……♡はぁ……♡」
「はぅ……♡ふぅ………♡」
射精が収まり膣内の締め付けが少しずつ緩んでいく。ミネは息を整えながら膣からぺニスを引き抜き、避妊具を取り外す。そして精液で満たした避妊具を私に見せつけ、優しく微笑んだ。
「おめでとうございます、先生。膣でいっぱい、イけましたね♡」
「はぁ……♡はぁ……♡ミネ…♡」
不思議な気持ちだった。経験した事の無い量の射精をしたというのに、気持ちが収まらない。気持ちいい。嬉しい。大好き。愛している。そんな全てがごちゃ混ぜになった多幸感。言葉にして伝えたいのに、そのどれも出てこない。ただ彼女の名を囁くことでしか出来なかった。
「先生、口を開けてください♡今日最後の口移しです♡よく味わってくださいね♡」
「えっ…♡んむっ♡」
「んぇ……♡」
「んーっ♡んんーっ♡」
放心した口に液体が流れ込む。粘ついていて、独特な苦味。ミネは避妊具に溜まった精液を口に含み、無防備な私にキスをした。私の出した精液半分程を流し込まれ口を離す。粘ついた精液が結ばれた2人の口元を離さないかのように、いやらしく糸を引いていた。
「よく噛み締めて味わってください。私と先生、一緒に救護を完遂させた記念です♡」
「あむぅ……♡」
口を動かす度にくちゃくちゃと恥ずかしい音が鳴る。初めてミネに打ち明け、快楽を得た時と同じ味がする。苦くて美味しくはない。だけど大好きなミネに赦され救ってくれた出来た実感が湧いて、ただただ嬉しかった。
「ありがとう……ミネ……、大好き……」
「私もです。先生、愛しています…」
「私も。ミネ、愛してる…」
2人して横になり、愛を囁き合う。気持ちが落ち着き、恥ずかしくなった私たちは照れくさく笑い合い、誤魔化すように口付けを交わした。そして彼女の翼に包まれるまま、2人して夢の世界へと落ちていった。
「ん…………」
月明かりに照らされ目を覚ます。始めに映るものは安らかに寝息を立てる恋人の寝顔。辺りは暗く日が出る気配は感じない。
「眠れない……」
思考が妙に働いている。所謂賢者タイムと言うやつなんだろう。それに加えてほぼ一日眠り続けた弊害が出てきた。
幼児部屋のように無駄に装飾された寝室を見渡してみる。彼女に齎された数々の救護を思い出し、顔を真っ赤にして茹で上がらせていた。
「やり過ぎだよ……いくらなんでも……」
あまりにも回りくどい。手間がかかり過ぎる。こんなプレイ、一朝一夕で出来るものだとはとても思えない。準備に計画に演技。相当な苦労をしていた事と伺える。
「ありがとう……ミネ……」
ただ、それだけに効果があった。認めたくはないが、自分はそういう性分だったという事だろう。今までが何故上手くいかなかったを実感させられた。こんな性分を受け入れてくれるのも彼女しかいないだろう。感謝の気持ちが湧いてきて、気付いたら滑らかで柔らかい頬を撫でていた。
「ん、先生……」
予想外な反応にぎょっとするもヘイローは反応していない。相当に疲れていたんだろう。彼女の安らかな寝息が平和を実感させられた。
「平和……か……」
不意に昨日までの疲労の種を思い出す。彼女が救護の準備に奔走してくれている間、その裏ではキヴォトス滅亡の危機にまで瀕していた。その事をミネには話していない。言えば必ず駆けつけてくれただろう。けど、トリニティの領分からは離れていたし、彼女も1人の生徒だ。無理に視野ばかり広げるのは得策ではない。自身の生きる世界の中で出会い、見定めた者を救ってあげて欲しいと思っている。
「ミネ……」
彼女には些細な学園生活を楽しんで欲しい。私だって彼女らと同じように学生だった頃がある。彼女らと同じように普通に生き、普通に笑い、普通に喧嘩し、普通に恋をした。彼女の願う他者への平和や救いも、普通な私でさえ願った、ごく普遍的に得られる普通の願い。だからこそ彼女のあり方を尊く思う。
「大好きだよ、ミネ」
月明かりに照らされたその寝顔が美しくて、1人愛を囁きその翼にキスをしていた。
教師であるなら生徒とはフラットな関係、博愛主義でなくては行けない。1人の生徒を贔屓目にするなんて教師として失格だ。だけど私は彼女に出会い、惚れてしまった。彼女を愛し、愛されたい。そんな想いが、この蒼く透き通った世界に更なる彩りを与えてくれた。だからこそもう贔屓せずにはいられなかった。
「ミネ、ありがとう。君に出逢えて、本当に良かった」
恥ずかしくて言えない言葉もペラペラと出てきてしまう。それほどまでに刺激的な愛を貰ってしまった。それにしても、想いを言葉にするのは気持ちがいい。どうせ彼女は夢の中だ。ならもう少し欲を出しても構わないか。
「ミネ、君の救護はみんなの言う通り、傲慢で押し付けがましくて迷惑な物なのかもしれない。でも、私はそうは思わない」
この世界の子どもたちはブレーキを無くし取り返しのつかない犯罪に走ろうとする生徒が多すぎる。そんな彼女らに齎すミネの暴力的な救護は救いの糸。彼女の救護は振り上げた拳をそっと下ろしてくれる、赦しの行為。困った人達にもう一度幸せになるチャンスを与える物。道を間違え迷子になった子を引き止め、もう一度考え直させる、自由に羽ばたける翼を分け与える祈りだ。羽ばたき方なら私が教える。だから心配しなくていい。私はミネを応援している。
「けど、たまに心配になるんだ。君が真面目でいい子だから。全てを背負おうとしなくてもいいんだ、私にも背負わせて欲しい」
ずっと心配だ。いつも先陣を切って戦場の中心に舞い降りるミネ。優しい彼女が全てを壊す。建物を壊し、肉体を壊し、願いを壊す。壊したものを噛み締めた上で壊し尽くす。何度も叱られ、何度も怨まれ、自身の行いはとっくに理解してる筈なのに、それでも辞めない。これからも理解されない救護を求めてひた走る。そんな不条理、心が持つはずもない。
「君が傷つくのが恐い。ボロボロになる君を見ていられない」
ミネは負傷した傷を自身の手で治しながら戦うけど、それは彼女が痛みを理解している証拠だ。彼女と同じように先陣を切る生徒たちは多いけど、これほど不器用な子はどこにも居ない。みんな傷付かない戦い方を知っているから。
硬いようで実は脆い。前線で盾になる戦い方は本当は向いてないんだと思う。でも彼女は盾を持つ。背負わない戦い方なんていくらでもできるのに、ミネはみんなの盾として、率先して傷を負いにいく。
「だからこそ美しい。痛みを知って、怨みをしって、それでも尚、手を差し伸べ続けるその愛情が。手を払われても、唾を吐かれても、騙されても手を伸ばす。いつかその救い声が届くと信じている。そんな君の背中が私を前に押してくれる。君の頑張る姿が私を頑張らせてくれるんだ」
誰かを癒す訳ではなく、盾としては頼りなく、破壊者にしては護ろうとする。あべこべなミネの織り成す不条理な頑張り物語。それが私の心を癒してくれる。頑張る希望を与えてくれる。間違いだらけなミネが頑張って救いの手を差し伸べ続けるなら、私だって負けられない。
「好きなんだ。ミネ、その綺麗な心が、優しい笑顔が、柔らかい翼が、声も肌も、全てが好きだ。だからミネ、私はこれからも君と一緒にいたい。一緒に笑って、一緒に喧嘩して、一緒に戦いたい。それで、もし良ければ……卒業して大人になったら……シャーレに………いや、これ以上は辞めておく」
私はミネを愛している。だからこそ、その道を定めたくない。彼女の求める救護の道は自由で在るべきだ。これからも生きていく以上、いくらでも道はある。私の見た未来を軽々と超えてくれるのがこの世界の子どもたちだ。それこそ私の傷心を癒してくれた救護のように。だから見守りたい。彼女の道行を。私の望むハッピーエンドさえも高く高く飛び越えてくれる、彼女の持つ自由に羽ばたける翼を信じてるから。
「ただ、これだけは伝えたい。ミネ。これから君がどんな道を選んでも、どんな姿になっても、私は君を愛している」
届くことの無い独り言だとしても流石に恥ずかしくなってきた。彼女の寝顔を見ながらもう一眠りつこうと横になる。そして気付く、ある違和感に――
「ん?あれ?ヘイローが……」
意識の無いものにヘイローは表れない。逆に言えば、ヘイローが出ていれば意識があるということ。冷や汗が止まらない。私の青くなっていく顔色と反対に、寝顔のミネが異常な程に紅潮していた。
「も、もしかして………聴いてた?」
「ッ~~~~~~!」
問い掛けを遮るかのような、恐ろしく早い手刀。当然、神秘を持たない私が捉えられるはずも無く――
「フッ!」
「ゲブラっ!」
首が飛ぶかのような衝撃に襲われる。意識を失う直前に見た景色は、息を荒くし、涙目を浮かべ紅潮した天使の素顔だった。
「先生、おはようございます」
「おはよう、ミネ」
休暇2日目の朝、ミネが寝惚けた顔で台所まで向かってきた。整えられていない髪はボサっとしていて所々が跳ねている。これはこれで可愛らしく、生活感も感じられて好きかもしれない。
「ちょっと待ってて、朝ごはん出来るから」
「先生ってお料理作れたんですね」
「大体は昨日の残り物になっちゃうけどね」
「私のシチューをですか?」
「うん。腕は期待しないでね」
先生の手料理が食べられる。と、目を輝かせたミネは洗い場に直行して行った。キヴォトスに来る前は彼女を喜ばせる為に料理の練習もしていた事があった。ここへ来てからは忙しくて手付かずだったけど、身体が癒された今日はモチベーションはそれなりに高かった。殆どは彼女の料理でしかないのだが……。
「こんな所かな……。ミネ?」
大きな声で名前を呼ぶと洗い場から返事が来る。数分後にはいつも通りシャッキリとさせた彼女がやってきた。ミネは配膳済の席に着く。そして完成した朝食プレートを彼女の前に差し出した。
「これは?」
「グラタントースト、 それと有り合わせのコンソメスープ」
「おお」
食べさせ方には問題があったけど、ミネのシチューは確かに美味しかった。だから最低限のアレンジでも形にはなる。ミネはまだ口にもしていないのに、翼をパタパタと羽ばたかせて喜んでいる。そんな彼女の姿が見られただけで十分に幸せだった。
「おや?先生、その首の包帯、どうしたのですか?」
「ギクッ…、こ、これはだねミネ……」
「昨日までは無かったですよね?」
「これってミネが……、ん?」
ミネは昨晩放った手刀の手当跡に気付き首を傾げる。赤ちゃんプレイ、もとい雛鳥プレイの直後にあれだけ歯痒い言葉を発する男。あまりにもダサくて恥ずかしい。そんな事実を問い詰められたくなかった。
けど何故か話が食い違う。ミネは何も覚えていなさそう。考えてみればミネの手当にしては妙に繊細で丁寧だった。お陰で痛みは全く感じられないが、では一体誰が……?
自分なりに思案して、ある人物が思い浮かんだ。
「そ、そうなんだよ!昨日のえっちで少し痛めちゃって……、ミネが手当てしてくれたんだよ!眠りながらの救護なんて、流石団長!」
「わ、私がそんなことを!?」
「そうそう!お陰でもう痛くない!ありがとう!」
「そうだったのですね、ついに私にもそんな力が……」
「だからこの話はおしまい!冷める前に食べちゃおうか!戴きます!」
「そうですね。では私も、戴きます」
ミネ、純真でいてくれてありがとう。鷲見さん、適切な救護をありがとう。どうか全て忘れてください。冷や汗をかきながらスープに手を伸ばす。今後の気まずさに胃を痛くした私は自作スープの味を感じられなかった。
「ご馳走様でした。とても美味しかったです」
「お粗末さまです。食後の紅茶も準備してみたんだけど、どうかな?」
「ええ。頂きましょう」
ミネは満足してくれたのか、晴れやかな笑顔を浮かべている。嬉しくなった私は、ミネが過去にしてくれた講釈を頼りに紅茶を注ぐ。同様に喜んでくれるかと思ったらまた違う反応を示した。
「先生、ちょっと待ってください」
「え?」
「そんなに早く掻き混ぜては行けません。もっとこう……」
何か地雷を踏んだのか、ミネは紅茶の注ぎ方について楽しそうにレクチャーを始める。大雑把なのにどこか凝り性。そんな不器用な彼女が好きだった。
そんな他愛のないティータイムを終え、2人してソファに寛ぐ。互いの指を絡めるようにして手を繋ぐ。身体を重ね合わせたあの時と同じ体温。私たちの絆がより一層深まった気がして幸せだった。
「ミネも今日まで休みなんだよね?」
「はい。明日からはまた救護活動に勤しみます」
「そっか。じゃあ今日は何しよっか?」
「私はなんでも構いませんよ。外に出ますか?ここにいますか?それとも…今日も救護が必要ですか♡」
「救護って……」
「はい♡昨日の救護から改善点が見つかりましたので。それを実践していこうかなと」
「……っ♡」
ぞくりと伝わる視線。昨日の体験が鮮明に思い出される。あれだけ射精したのにまた股間に熱が籠っていくのが分かった。
「嬉しい……けど、ミネは何したい?」
「私ですか?先程話したように貴方を救護するのもいいですが……、流石に少し疲れました。出来れば今日は、ゆっくりしたいかなと……」
「そっか」
私達は自然と肩を寄せ合い、平和な一時を噛み締め合う。どんな自由な鳥であったとしても、羽を休めければ堕ちてしまう。彼女が堕ちる姿は見たくない。
「じゃあ今日は一緒に休もうか」
「ありがとうございます。その…出来ればお料理など、ご一緒しても……」
「勿論。いつまでも一緒だよ。ミネ」
それ以上は何言わず、ただ黙って口付けを交わす。私よりも高く速く前へと飛び立ってしまう幸福の蒼い鳥。どうか休める時だけでも私の傍で――。
蒼森ミネさん、お誕生日おめでとうございます