長年相棒だった全身鎧の戦士が実は甘えたがりの高身長女子だった話 作:山崎世界
もやもやとした気分を抱えたまま、ワレの帰りを待つ。
「ただいま……」
帰ってきたワレは様子がおかしかった。元気なく項垂れて、心ここにあらずと何かを考えこんでいるようだった。
「……どうかしたのか」
「……」
「辛いことでもあったか?」
答えない。
まあ仕方ないか、と俺はホットミルクでも淹れることにする。依頼に不備はなかった、そのはずだ。
だとすると、何だ。傷つけるようなことをあの連中が言ったのか。
そんな想像をしていたら、いつの間にか握っていたマグカップにひびが入りそうになっていた。非力な俺の手である。
「違うの……」
ワレは、ぼーっとしながら、それだけは力強く答えた。
「辛いことがあったんじゃないから。それは、心配しないで」
「……」
じゃあ何があったと言うのか。しかし、それだけは打ち明けてくれそうにない。歯がゆい。年頃の女の気持ちなんてもの、俺が理解してやれるはずもない。
「……あにき……」
気づけば、ワレは裸になっていた。そして、手を伸ばそうとして、その手を引っ込めた。
「……ん……」
目を閉じて、唇を突き出してくる。何を考えているのかは分からないが、求めていることだけは分かる。
なら、そうするしかない。俺はワレに近づいて、そのままキスをした。
「ん、ちゅ……ん……れろ……ん……あにき……」
「ん?」
「あにきは、ワレのこと、可愛いって思う?」
「何だ一体。別にどこに出したって恥ずかしくないだろ。自信持て」
「……離さないって。ずっとそばにいろって。言って、くれたよね……あれは……」
「……俺が言ったのか? そんなこと」
青ざめた。決して言わないようにしよう、と心に決めていてもどこかで漏らしてしまったらしい。自分の弱さがイヤになる。
「……ぁ、その、ごめん……そっか……あにきは、覚えてなかったんだね……」
ワレは落ち着いていた。仕方ないと。俺を責めることもしなかった。それは諦めだ。
「……あにき……」
「……ワレ、俺は……」
「……今だけ、嘘でいいから……好きって、離れないでって、お前だけだって、言って……」
嘘でいい。その免罪符を与えられて、不覚にも心臓が高鳴った。
「好きだ」
「うん……」
「ずっと俺の傍にいろ」
「うん」
しがみつくように抱きしめられる。
「お前がイヤだって言っても、どこまでだって付きまとってやる」
そのうちすぐ忘れるような初恋の男にでもなればいいと思ってた。どこかで俺なんかよりもいい男に巡り合って、離れていくのをいつか笑って祝福できると思ってた。
けどそんなもの全部嘘だ。保護者面をしておいて、一皮むけば醜い男の本性に塗れている。
「はぁ、ん……あにき……!」
丁寧に愛撫を繰り返す。ワレの顔は蕩けて、俺を求める。
俺に依存させて、離れないように仕向けている。
「は、ん、それ……ひゃぁ!?」
ワレの乳首に向かって肉棒を突き出す。ぐにっと少し硬い感触が押し返し、胸の柔らかい弾力が受け入れる。
「ぁ、んん……!」
胸がいやらしく歪む。今まで感じたことのない感覚にワレは翻弄されている。
「出すぞ」
「……ふぇ? あにき、ちょっとまって、なんか、へん、で……ッ!!」
射精すると同時に、ワレも絶頂したようだった。そのまま硬さを保った肉棒をもう片方の胸にも挿入し、同じように吐き出した。
「ぅ、ぁ……あにき……」
身体は精液に塗れて、ワレは茫然と俺を見つめていた。
「ん、ちゅ……」
精液を手ですくい、ワレの身体中に擦り付ける。そのまま、精液に塗れた手をワレに差し出し、指を突っ込む。
「ん、ぐ……ふぁ……」
苦しそうにしていようとお構いなしにワレの口の奥まで指を入れて、舌の感触を楽しんだ。
指を離すと、ワレの唾液に塗れて精液は残っていない。
「ん、ふぁ……」
キスをすると、ワレは迎え入れる気力もなく、ふわふわと俺の舌に蹂躙されるままで、俺の唾液を思い切り飲ませる。
「ぁ……ッ!!」
ワレの片足を持ち上げ、松葉崩しの体位で挿入する。
「はぁ、はぁ……!」
息を荒く、とにかく乱暴に突き入れていた。ワレの膣内は常に絶頂しているように脈動し、何度か俺も精が漏れているような感覚がした。
亀頭が軽く痛いくらいだった。でも、止められない。
「ワレ……」
「うん、あにき……あにき……!」
「俺から離れるなよ……!」
「うん……!」
「俺の相棒はお前だけだから……!」
「うん……!」
手を差し出され、それを乱暴につかむ。そのまま指を絡めて、腰を突き入れ、射精する。
「ぁ……ん……」
ワレは、精液を吐き出された腹を擦って、満足そうに微笑んだ。
「あにき……ワレは、あにきにとって、いい女になれたかな……」
うつらうつらと今にも眠りにつきそうな声で。きっと今なら、何を言ってもろくに覚えていない。
「ああ。そうだな」
「えへへ……あにき……」
「うん?」
「……だーいすき……」
その言葉を最後にすぅ……と眠りに就いた。