長年相棒だった全身鎧の戦士が実は甘えたがりの高身長女子だった話 作:山崎世界
夢のようなひと時だった。
長年苦しめられていた呪いが解けて、そのお祝いだと言ってあにきと一緒に、高級な宿屋にいる。
何も知らなかったワレを救ってくれたのが、あにき。ワレの、大切な人。あにきは、わたしのことを最高の相棒だと言ってくれた。
でも、どうなんだろう。ワレは、どれくらい役に立てているのかな。ただずっとあにきの言うことを聞いていただけで。
「まあそうだな。厄介な呪いが解けたんだ。色々なことだって出来るさ。俺がいなくたって……あーいや、なんでもない」
あにき……。もしかしたら、あにきはワレの世話はもうしたくない。コンビ解散。それが本音なのかもしれない。
そんなことない、って信じたい。でも、それがあにきのためなら、って。そんなことを考えるだけで泣きそうになる。
あにきに注いでもらったお酒をあおる。頭がくらくらして、同時に気分も大きくなった。
(これで最後かもしれないなら……)
「あにき……」
「あん?」
「お、おいわい、なら……。わ、ワレのおねがい、きいて、くれる……?」
「……何だ?」
あにきのいつもの優しい声。ああ、うん。
「わ、ワレを……抱いて、欲しい」
※※※
湯浴みをする。鏡を見る。久しぶりに鎧から解き放たれた身体。相変わらず好きじゃない。不必要に大きすぎる身体。無駄に張ったおっぱいも、お尻も。太もも、二の腕も、鍛えすぎて太いと思う。まるで可愛げがない。
あにきみたいに……なりたかった……。
そう。あにきは、ワレのずっと望んでいた姿だった。可愛い顔立ちに、姿に。そして、何より自信に満ちた振る舞い。小さくても、確かに頼りがいのある背中。
ワレもいつか、あにきみたいに、誰かを守れれば……。誰かの憧れになれれば。そう夢見てる。
せめて、身体は念入りに綺麗にして。兄貴の前に立つ。恥ずかしい。無駄に張ったおっぱいも、お尻も。太もも、二の腕も、鍛えすぎて太いと思う。
「……きれいだ」
だというのに、その言葉で心臓が止まりそうになった。不安が全て吹き飛んでしまった。
「あ、あにき……?」
ベッドに押し倒される。心臓が高鳴る。あにきの、真剣なまなざしに。胸、腹、太もも、股、顔……視線が刺さっているのが分かる。
「ん……」
キスをされる。お酒の残り香がする。舌が絡まってきて、甘い、あにきの唾液が入ってきて、お酒以上に、くらくらする。
「ワレ……」
「あに……ん……」
空気を求めて口を離したら、顎に手を添えられて、クイっと顔を固定させられる。なすがまま、舌が絡む。舐められ、吸われ、絡めとられる。苦しい、同時にドンドンと気持ちがよくなって……!
「ハァ……はぁ……」
一瞬、意識が飛んだような気がする。表情が蕩けてるのが分かるけれど、止められない。きっとだらしない顔してる。
「……ぁ」
今度は胸に触る。自分の手とは違う。すべすべの手。滑らかな動き。自分で触ってみてもこうはならないのに、何で……? こんな、気持ち、良くて……。
「ワレ……」
あにきは切なそうな顔をしていた。あにき、あにきは……やっぱり、ワレみたいな女を抱きたくはないの? 仕方なく、ワレが甘えているだけなの……?
「……離さない。ずっと俺のそばにいろ」
「……!」
ぎゅうっとおっぱいが強く掴まれる。ちょっと痛かった。けど、頭が真っ白になるくらいに気持ちよかった。
(あにき……こんな、身体で、興奮してくれてるの……?)
わたしを、欲しいと思ってくれているの……?
「ぁ……」
お腹に、ぎゅうっと当てられているのが分かった。あにきの、おち〇んちん……。
(は、入るのかな? 緩かったりしないかな? 全然気持ちよくないって、そうなったら……)
「んひぃ……!?」
ぼーっと考えているうちにあにきはワレの股下まで潜り込んでいて、おま〇こに舌を伸ばしていた。
「ひゃ、ぁぁあん!!」
舌先が、中に入ってきて丁寧に舐められる。
「はぁ、あに、き……そこ、はずか、っ……!」
思わず足を閉じてしまうけどあにきはおかまいなしで、無言で舌を這わせ続けて、ワレは何度もイってしまう。
きっとあにきは気づいてるけど、やめてくれなくて、次第に足の力も緩んでしまう。
「……はじめて、だよな」
あにきのおち〇ちんが、ワレのおま〇こと擦れあう。挿入のタイミングを窺っているタイミングであにきは尋ねてくる。
「……ん」
こくり、と首を縦に振る。
「そうか、お前の初めての男になるんだよな……俺でいいんだな?」
あにきは少し身を乗り出してワレの頭を撫でる。
そんな当たり前のことを聞かないで欲しい。ワレにとってはあにきしか考えられない。少なくとも、今この時は。ずっとこれからだって。
「…………イヤだって言ってももう止めてやらないけどな」
「ぁ……っ!!」
ミチミチ……と肉を突き破って、あにきの分身がワレの中に入ってくる。
「ふぅ……ぁ、はぁ……」
あにきに愛撫された身体は力が入らなくて、自然とあにきを受け入れる。痛いって聞いてたけど、全然そんなことはなくって、きっとあにきが上手だから、だと思う。
けど、膣内がいっぱいで、お腹の辺りをグイグイと広げられているのが分かる。
「……あにき」
愛しさで胸がいっぱいになる。
「ぁん!」
あにきの腰が動き始める。お腹の奥をグン、と突かれて軽く頭が飛ぶ。
「はぁ、はぁ、あにき、あにき……!」
余計なことを考えられなくなっていく。どんどんあにきとおち〇ちんのことしか考えられなくなる。
「はぁ、あにき、あにき……!」
ちゅーができないのがもどかしい。ただ、あにきの背中に手を伸ばして抱き寄せる。
「ひゃ、はぁ……! それ、だめぇ!」
あにきがワレの太ももを掴んでさらに大きく腰を突く。パンパン、と肉が弾ける音が響いてちょっと恥ずかしい。
「あに、き、ワレ、イ、きそう……! イく、から……!」
自分でも感じたことのないほどの絶頂の予感。あにきはワレの手を取って、指を絡めた。
「あに、き……っっ!! イく、イっくぅ……!」
頭の中が真っ白になる。
「はぁ……はぁ……」
ワレの息も絶え絶えになると、あにきはいったん腰を止めた。
「あ、んむ……」
あにきはワレのおっぱいを舐める。それをぼやけた視界で、ちょっと可愛い、なんて思っているとまた腰が動き始める。
「や、あに、き、ワレ、イったばかり、だか、ら……!」
「はぁ、はぁ、そうか、じゃあ、今度はもっとイかせてやる。今度は、俺も一緒にな」
「ほ、ほんとう? ワレのおま〇こで、あにきも、イってくれる?」
苦しいくらいの快楽に溺れている中で、あにきの言葉にもうそれしか頭に入らなくなった。
あにきが、ワレの身体で満足してくれる。あにきが、ワレのことを孕ませようとしてくれている。
ワレはもう、あにきの女なのだ。
「ほら、イくぞ、イくからな、ワレ」
「うん! 出して、あにき、ワレ、も、イク、イくぅうう!!!」
あにきの精液をお腹に感じて、ワレは本能的にあにきの腰に足を絡めていた。
「はぁ、はぁ……ふぅ……」
「ふぅ……ワレ……」
あにきも息も絶え絶えに倒れこんできて、ワレの胸の中に収まった。
「ん……」
あにきの頭を撫でてしまう。あにきは一瞬だけこっちを睨んだけれど、そのまま手を取って固定する。あにきの頭を撫でるのを許してくれた。
「このまま寝る……いいな?」
「うん……」
このまま寝てもいいのかな? って。頼む前に、あにきは言ってくれた。
(……あにきを抱きしめながら寝れる、なんて夢みたい)
ずっと、ずっと思い描いてた。けれど、ワレは鎧に包まれていて。夜、眠ることが出来なくなって。夜、どうしても不安な時には昔話なんかをしてくれた。
(うん……やっぱりあにきのこと……だいすき……)
ワレをとびきり甘えさせてくれる、小さな大人の男の人。
これからもずっと、そばにいたい。
そ、そのためなら……恥ずかしいけど、ワレの身体。好きにしていいよ。なんて。きっと優しく抱いてくれることを期待してる。