長年相棒だった全身鎧の戦士が実は甘えたがりの高身長女子だった話 作:山崎世界
一日の終わり。母さんの作った夕食を食べ、風呂に入り、今は実家の自室。床に就くちょっとしたまどろみの時間。
ベッドは手狭だと思っていなかったがワレの手足は全力で伸ばせば少しはみ出そうだ。ワレは身体を丸めて横たわり、俺の膝の上に頭を預けている。時たま頭を撫でてやると気持ちよさそうに身じろぎする。
「それで今日は一体何してたんだ?」
「えっと……エレーナさんと一緒にお話してたよ。お料理の手伝いとかもしたかったけど……あんまり役に立てなかったな……」
「? 外出なかったのか?」
「ん……んー……今日は、いいかなって……」
「ふーんそうか……」
一瞬、何か言いたげだったのを察した。とはいえ隠したがっているなら無理に踏み込まないで打ち明けるのを待とう。
と頭では考えているんだが。
(……うーん……思ったより惚れ込んでるんだなー)
こういう時に思い知る。まるで思春期のガキか何かのように心が動いてる。モヤモヤしてる。ワレのことについて俺が知らないことがあるのが気に食わない。
「……あにき……?」
ワレがじっと見つめている。そっと頭を強引に撫でてやるとへにゃっと頬を緩ませる。こんなことくらいでモヤモヤがすっ飛んだりもするのだから厄介である。
「ちょっとうつぶせになってくれ。試したいことがある」
「……? うん」
ワレは俺の言うままに、ベッドにうつぶせの体勢になる。肌にぴっちりと貼りついたインナー姿でちょうどいい。
とりあえず肩のあたりを触る。
「ひゃ、ん……あにき……?」
「マッサージだ。あんま動くなよ」
ふむ……? なるほど。じっくり触ったことはなかったが、こうしてみると割と凝ってるもんだな。
身体中を流れる血の流れを正常に。肩から背中。脇腹。臀部。太腿、足の先までかけてゆっくりと解していく。
「ひゃ、ぁ、ん……! あ、それ、ちょっと、ま……っ」
それは夢中に、ある種の無心に。気付けばワレの声や様子に気を配る暇がなかった。
「ふ、んん……!」
「ふぅ……」
いつの間にかかいていた汗をぬぐう。
「……ワレ?」
気づけばワレはぐったりとしていた。
「……あー割と乗っかかってたけど重くなかったか」
「……それは大丈夫だけど……あにき……マッサージって、他の人にもやってたの?」
「いいや。というか今日、大図書館で学んだばっかりだぞ……うーん、だがまあ帰ったらアリアにしてやるかな。アイツほっとくと不養生しやがるし」
まあアイツに言わせればお互い様なんだろうが。
「……ダメ」
「うん?」
「アリアさん、というか他の人にはしない方がいい……しないで、ほしぃ……」
「んー……?」
まあ別にこれで食っていくつもりはないから別にいいんだが。
「ん!」
考え込んでると、いつの間にか仰向けになっていたワレに引き寄せられ、そのままキスをされる。
「んちゅ、れろ、くちゅ……」
貪欲に舌を絡ませてきて、腕だけでなく身体全体をしがみつくように密着させられる。ぐに、ぐに、とワレの巨乳が胸板で歪む。
「……いや、何だ。マッサージの途中であってだな」
「はぁ、ん……あにきだって、すっかり興奮してるくせに……」
「……」
真面目に施術するつもりであったのだが。というか何で発情してるかわからん。わからんが、さすがに嫁にここまでされて反応しないほど年老いてはいない。
「あ……ん……? ふぁ……」
ワレの手のひらから二の腕。肩から脇、乳房に手を添える。
「ん……!」
胸に触れて軽く喘ぐワレ。そのまま付け根から先端まで揉んでいく。
「あ、ん、ふぁ……!」
腹に手を当て、太もも、そしてつま先までゆっくりと手を当てていく。
「ん、んん……!!」
気づくとワレは、自分の腹の辺りに来ていた俺の肉棒を、身体を揺すりながら擦りつけていた。
「焦らさないで……お願い……」
焦らしているつもりもなかったが、いつの間にかすっかりと蕩け切って涙目で自ら秘所を開くワレに、これ以上応えないというのも酷だった。
(……内部から陰茎を用いて身体の中に魔力を注ぎ込む……とか書いてあったな。アホらしいと思ってたが……)
「ん、ふぁあああ!!」
ゆっくりと挿入し、奥の行き止まりにぐりぐりと押し付ける。そのまま集中しようとしたが
「んんん!!」
ワレは精一杯身体を屈してキスをしてきて、俺の身体をまさぐってくる。
「はぁ、はぁ、ん……れろ……」
俺のモノマネ、とはとても言えない無作法な手つき。マッサージとしては何の意味もない動きである。
しかし、膣内は激しく蠢き、手の触れた箇所から快楽が広がる。
「っ、もういい」
「ふぁああああ!!」
何もかも忘れて腰を打ち付ける。いつもよりワレの身体も火照り、敏感に反応している気がする。
「ぁん! あにき、あにき……! すき! すきぃ……!」
「出すぞ! 一緒にイけ」
「うん、イく、イくから、あにきも……」
ワレがまた身体をまさぐり、お互いに密着しながら、たがいに絶頂を迎えた。
「あにき、イク、イクっっ!!!」
ワレが足を交差させ、最奥に突きたてたまま、精液を注ぎ込む。
「ん、んん……!」
最後に、培った知識を気持ち程度に込める。これでまあ身体の調子は多少よくなるはずだがどうかな。経過を見守るべきだが。ゆっくりとな。
「……くー……」
ワレに抱きしめられたまま動けない。そしてそのままワレは寝息を立てた。
「……まあいいか」
頭を撫でると「えへへあにき……」とか寝言を漏らして。そのまま俺も寝入るのだった。