長年相棒だった全身鎧の戦士が実は甘えたがりの高身長女子だった話 作:山崎世界
大昔、俺が生まれるよりもずっと前の話になるが、一人の東洋人がこの地を訪れたらしい。その東洋人は当時、小人族を苦しませていた邪竜退治を成し遂げ、その際に負った傷を癒すためにこの地でしばらく療養することとなった。
当時の小人族たちは彼への恩義を返すために頭を悩ませていた。その時に、その東洋人はこの地に温泉があることに気づいたらしい。当時の小人族は温泉の価値など何一つ理解していなかったわけだが、東洋人に話を聞き、彼の故郷の旅館という施設を作り上げたのだという。
まあ要するに聞きかじりなわけで恐らく細部は異なるだろうが小人族の里に東洋式の温泉旅館があるのはそういった事情がある。とはいえこんな辺鄙な場所に外から客が訪れることは殆どないし、地元の者たちもまあ一生に一度は訪れるが頻繁に出入りするわけでもない。
「やあリン、帰ってたんだね、久しぶり」
旅館に到着した俺たちを出迎えたのは甚平といったか、東洋の着物の一種? を着ている黒髪の小人族の男。名をアオイ。中世的な顔立ちで年若く見えるが母さんたちと同世代くらいらしい。
「ようアオイ。金を落としに来てやったぞ」
「フフ、それは嬉しいね。あれ? 外からのお客さん、かな……」
この旅館を代々守る一族で、見かけによらず割と体力がある方でたくましい。里中の皆が気にかけて時たま手伝いはするがこの旅館をほぼ一人で切り盛りしている。
「む、よろしく……頼む……」
「……うーん……女の人? かな。もしかして恋人か何か?」
一目で見破りやがった。
「客商売だからね。その辺り色々と気を遣わなきゃならないんだよ」
「まあ面倒がなくていいけどな」
「うん。なら混浴の大浴場が空いてるし二人で入ってきなよ」
「いいのか?」
「別にお客さんがいるわけでもないからね」
客も人手もないとはいえ、掃除は行き届いている。何だかんだで底知れないところがある。それが旅館の主、アオイである。
と言うわけで俺とワレは大浴場の脱衣所で別れ、パパっと服を脱いだ後手拭いを片手にワレのことを待つ。
「お、おま、たせ……」
ワレは一糸纏わぬ姿を明るい野外で晒し、落ち着かない様子でもじもじと身体をくねらせている。
改めて浮かぶのは綺麗だな、という感嘆である。引き締まった身体、程よく膨らんだ肉付き。長く伸びた黒髪。あどけない顔立ち。綺麗初めてではないがこうして見ていると……いかん反応する。
「……あっ……」
ワレも気づいて、顔を赤らめる。
「さて、まあ温泉に浸かる前にまず身体を洗ってからだな。それがマナーだ」
「あ、うん、そ、そう、なんだ……」
二人してどこかぎこちなくなりながら、温泉の前に備え付けられている洗い場に向かう。
「こういう時は背中を流し合うのがマナーだぞ」
「ぁ、そうなんだ。じゃあ、はい……」
ワレは備え付の椅子に座って背中を向けながら、髪をかき上げる。背中から尻にかけてのラインをさらけ出し、うなじも見える。
「ぁ、ん……! はぅ……」
喘がないでくれ。無心。無心で備え付けの石鹸を泡立て、背中を洗い、流す。
「終わったぞ」
「え? 前は?」
「自分で洗いなさい」
「……ん……」
ワレは石鹸を泡立て、泡を自らの身体に擦りつける。
「ぁ、ひぁ、ん……!」
胸に。腹に。太腿に、秘所に。身体を洗っている、と言うだけでは説明つかないような扇情的な動き。ふと目が合うと、切なそうに見つめてきた。
「……あにきも、背中流してあげるね」
「う、うむ……」
背中にぴとっと当たるワレの手のひら。そのまましばらく、すーっと手を当てるだけだったが、やがて、むにっと柔らかい感触が押し付けられる。何が、とは既に言わなくても分かっている。
「はぁ……はぁ……ん、前も、洗ってあげる……から……」
後ろから泡に塗れた手が伸ばされ、全身ぬるぬるになったワレの身体に包み込まれる。胸板を擦られる。
「はぁ……はぁ……んん……」
息は荒く、徐々に手は下に伸びていき、既にすっかり言い逃れできないほどに勃起した肉棒に触れる。
「んん……うまく、出来ない……」
後ろから抱きしめられ、そのままヌルヌルの手で手コキされる。泡でぬるぬると滑りやすく、ムキになってどんどんとワレの身体は密着してくる。
しかし、ワレの手応えとは別に、ぬるぬるとした感触は俺に耐えがたい快感を運んでくる。
「ん、んんん!!」
ワレの甲高い喘ぎとともに、ワレの手のひらに射精する。
「はぁ……はぁ……」
泡ごと洗い流し、しかしお互いの熱は冷めない。この熱を持ち込んだまま温泉に入るというのも、またマズい。
「……あにき……来て……」
ワレは仕切り壁に身体を預けて、尻をこちらに向けながら視線を送ってくる。
「ぁん!」
太ももを抱えて思い切り挿入する。既に濡れていた膣内に想いきり肉棒を突っ込み、腰を動かしていく。
「ひゃ、あん! あに、き……! もっと……!」
少しだけ泡が残っていて、ぬるぬると身体が擦り合う。ワレの喘ぎが温泉の湿った空気で響く。
「ん、あにき、イく、イくから、いっしょに……いっしょに……!」
茹だった頭で思考が鈍になりながら、ワレの奥まで肉棒を突き入れ、射精する。
「ぁ、ひゃぁああ!!」
ワレも同時に絶頂し、精液を最後まで絞りつくされる。
「ん、ちゅ、あにき……」
肉棒を引き抜くと、ワレは即座にキスをしてきて、そのまままた何度も身体を重ねた。
※※※
「…………はぁ…………」
後片付けを終えて、お互いの頭がスッキリした後で、ゆっくりと温泉に浸かる。
「んんー……温泉って、こんなに気持ちいいんだね……」
ワレはすっかりと肩まで浸かり、初めての温泉はすっかり気に入ったようだ。ちなみにワレの髪は俺が軽くまとめてたりする。こういう髪型もまた新鮮だ。
「あん、あにきのえっち……」
肩を抱き寄せながらワレのおっぱいにも手を伸ばす。
「いやか」
「いじわる……」
ワレも拒否したりはせず、むしろ身体を寄せてくる。
しばらく二人で身体を寄せ合いながら、温泉を楽しむのだった。