長年相棒だった全身鎧の戦士が実は甘えたがりの高身長女子だった話 作:山崎世界
さて、当たり前の話ではあるが仕事をしないと生きてはいけないというのが世の常だ。まあそれなりに蓄えはあるんだが付き合いってのもあるしな。
と言うわけで俺とワレは冒険者組合ギルドに顔を出すことにした。酒場も併設されており昼間っから荒くれ者どもがたむろしている。
「おうあの二人のご到着だぜ」
「ワレさん、相変わらず厳ついぜ……」
少しざわめき始めたギルド内を横切る。
「おい誰だよケツ触ったやつ!」
「ガハハ! 気にすんなって減るもんじゃなし」
男どもといつも通りの挨拶を交わしつつ、仕事の確認をする。
「ああリンさん。ちょうどよかった。今年もよろしくお願いします」
受付嬢が俺の姿を見る途端に声を掛けてきた。ああそういえばもうすぐヴァレンタインだったな。となると仕事を入れるわけにもいかんか……うん? ああこれなら大丈夫だな。
「装飾品チャームの依頼、ですか。リンさんの作るものは評判もいいのでこちらを受けてくださるならこちらも助かるのですが」
「そうだな。なんならここですぐ渡せるぞ。ワレ」
ワレに渡していたのがちょうど依頼の品に合致する。
「……断る」
断られた。
「まあ別に期日には余裕があるので」
「……いや、じゃあこの場でパパっと作っちまうよ」
半刻もあれば足りるだろう。テーブルを借りて作業を始める。細かい作業に入るのでモノクルを掛け、手持ちにあった宝石の原石に魔力を込めながら炎の魔法であぶって……と。
そんな作業の工程をワレは傍らでじっと見ていた。特に楽しいもんでもないと思うけどな。
「そういえばよぉリン」
ふと荒くれ者の冒険者の中で俺に声を掛けてくるやつがいた。何だ? 作業中だぞ。
「昨日、えらい美人と一緒に歩いてたがありゃ一体誰だ」
おっと危ない。危うく作業を一からやり直しになるところだった。さてどうやって誤魔化したもんかな。実は目の前にいるぞって言うのは多分ワレは望んでないだろうしな。
「……前々から目をつけててな。やっとデートの約束にこぎつけたところだ」
「何だよあんな美人知ってんなら紹介してくれてもいいんじゃねえか?」
「あん? おいおい何でライバルわざわざ増やしてやらにゃあならんのだ」
「それもそうだな。まあどうせ声掛けられないくらいに美人だったからな。しゃーねえな。しかしおめえも隅に置けねえな。どう思う? ワレさん。コイツ勝手に女作ろうとしてるぜ」
「……」
ワレは困っているのだろう。無言を貫き通す。
「ハハハ。まあな。けどま、どこをどうしてそうなったかわからんがお前らお似合いだったと思うぜ。もうちっとお前にタッパが欲しいところだったけどな」
「ほっとけ」
笑いながら、去っていった。
たく。まあアイツも本当にどうにかしようってわけでもなくただの話のタネだったんだろうが。
「よし、完成、と……」
そして今日の仕事も終わり。それとヴァレンタインの準備のための打ち合わせもして今日は帰ることにした。
「……ワレ?」
しかし、何かワレの様子がおかしい。
※※※
ワレの様子がおかしい。口数が少ないのはいつものことと言えなくはないのだが、何だろうか。他の連中も少し怖がっているような雰囲気を感じた。
そして家に着いた途端、いきなり押し倒された。
「ふー……ふー……」
は? え? 何だと問いかける間もなく、鎧は全て脱ぎ捨て、パツパツのインナー姿になって身動きできないよう身体を押し付けられる。
「んん、くちゅ、ぬちゅ、れろ」
どうした? と聞く間もなく、キスされる。それは親愛のそれではなく貪るように乱暴だった。
「あにきの浮気者……」
はい?
「い、いっしょにいた、綺麗な女の人って……誰?」
うーん……うーん……?
「ワレの知らないところでずっと狙ってたんだ……? やっとデート出来たんだ? ふーん……」
いや待てウッソだろお前。
昨日ずっと一緒にいただろ? アリバイはお前が一番よく知ってるだろ? お前のことを何とか誤魔化してたんだぞ何でお前が信じてるんだよ?
「ばか……ばかぁ……」
と言いたいところだが本気で泣き始めたので言えない。とりあえず落ち着かせて話をしたいところではあるが……。
「ふぅ……ふぅ……お、お仕置き……」
「んむ!?」
考える間もなく、インナー越しの秘部を押し付けられる。さすがに本気でやられたらつぶれるだろうが、それでもぐいぐいと遠慮なしに、太ももに尻に顔が包まれて息が苦しい。
「こ、こんなに元気だから悪い……こんな、ワレだけで気持ちよくなればいいのに。そんなにワレと違う人がいいの……?」
「んぐ! んん……!」
「ひゃ、そ、そんな、気持ちよくしようとして、も誤魔化されないもん」
息が苦しくてクリトリス辺りに吐息や舌が当たってるのをそう解釈されても困るんだが。
「ん、んぐ……ちゅぷ……れろ……」
図らずもシックスナインの体勢となり、ワレも俺の肉棒に奉仕を開始している。胸で包み、口で先端を舐め、咥え、啜る。
「んちゅ、むちゅ、ま、まけない、もん……ぜったいに……」
汗の匂いが強い。多分俺もワレほどじゃないがそうなんだろう。しかし、お互いに強く求めあい、刺激し合う。
ぎゅぅっと尻肉の感触が強く押し付けられ、同時に肉棒も弄られる。頭がくらくらしそうだった。
だが、ここで俺が負けたらそれこそワレの心を慰めることなんてできないだろう。
「ひゃ、だ、だめ、そこ、いじっちゃ、あぁ!」
尻肉を揉み、筋に沿って秘部を舐めあげる。
「はぁ、イく、けど、その前に、あにきも、イかせる、もん……イく、イッ……!!!」
射精する。どうなっているのかは見えはしないが、舌の感触が射精した後の敏感な肉棒にまとわりついてくる。
「はぁ……はぁ……絶対に、渡さない……」
ちゅぅ……と肉棒に残った精液を吸いだして、再び勃起させる。
「ふぅ……ふぅ……」
身体を起こして俺を見下ろすように騎乗位の体位を取り、インナーを強引に引っ張り秘部を露出させる。
「ん……」
太ももで俺の足を抑え込むようにして、挿入を進める。
「ん、ぁああ!!」
膣内が激しく脈動する。どうやら軽くイったらしく、俺もそれに釣られて少し精液が漏れた。
「はぁ、はぁ……」
しかし、休むことなく腰の動きが早まる。イったばかりの膣内は敏感に反応し、精液をさらに絞ろうと脈動する。
「ぁ、はぁ、はぁ……全部、全部、出させる、から……! 他の女の人に出す分も、全部……!」
一旦中途半端に射精した肉棒は弁が外れたように精液を吐き出しながら貫いている。
じゅぷ。ぬちゅ。膣口から漏れた精液が漏れて俺の足に垂れる。胸は激しく弾むさまを見せつけられながら、パンパンと腰に叩きつけられる肉音も大きくなる。
「はぁ、はぁ、ふう、ん……あにき、気持ちいいでしょ? 気持ちよく出来るよね? だから、もっと……もっと……叩きつけて、いいから、吐き出して……ね?」
「わ、レ……」
ああ全くそんな顔をさせたいわけじゃないってのに。
「あにき、イく、今度は、いっしょに、だから……だからぁ……!」
ぎゅっと手を伸ばしてきて、両手で手を絡めるように。どんどんと射精欲が高まり、そしてずん、と一際大きく腰が打ち付けられ、ワレの最奥を叩いたところで俺は射精する。
「~。~~~~!!」
目の前で火花が散った錯覚を覚える。ワレは背筋を逸らして、ビクンビクンと痙攣するように喘ぎ、口元からは涎が垂れていた。
肉棒が萎えてしぼみかけたその時、また膣内はぎゅっと締め付けられ、再び勃起させられた。
「ふぅ……ふぅ……まだ……もっとぉ……」
そのまま一方的に絞られ続けるのだった。
※※※
「……だからあれはお前のことだって誤魔化してただけなんだよ」
「で、でも……綺麗な人だって……」
そうだぞ。全くなんでこの期に及んで自信がないかね。
「大体昨日は一日中一緒にいただろうが。何でそれで信じられないんだ」
「……あにきなら、分身くらいできそうだし……」
ここで実はそれくらいできるって言ったらまたややこしくなるな。
「それでどうする? 内緒にするかそれとも大っぴらにするか。別にお前が決めていいけど」
「ん。ううん……な、内緒のままで……」
そうか。
「しかしあれだな。お前も嫉妬とかするんだな」
「うっ……ごめんなさい」
「謝るこたないけどな。正直嬉しかったぞ。だからあんまり気にすんな。以上」
頭を撫でて、ポンッと軽く叩く。ワレはうん……と頷いて、またいつも通りの日常に戻るのだった。