※この作品はR-18です。

ミキはみんなの無料公衆便女   作:笹にとろん

8 / 9
各話タイトルを微調整しました。
本文はほとんど変化ないです、一部微調整してますが読みづらければコメント等くださいませ。

というわけでウルトラ久々の更新です。


8 トラブルの責任は、便女が請け負うものとする

「────貴方のことが、好きです!!」

 

 真っすぐな男の告白。

 

「……──ええええええっ♡♡♡!!?!?」

 

 それを受けて、銀髪の美少女──ミキは紫の瞳を大きくさせる。

 思考は真っ白に吹っ飛んだ。

 


 

 

 

 男の告白──そう、まぎれもなく告白。

 

「えっ、えっ、あの、へっ……なんで……♡」

「貴方が魅力的で、可愛くて、綺麗で……その、つまり好きだからです」

「いへっ♡!? いや、その、だって私人間じゃない……!」

 

 ミキの心がまどう(恐れる)。こわばる(尻込む)。

 

 

 初めは熱烈な言葉(ラブコール)に面食らったが、よくよく考えてみればお(・)か(・)し(・)な(・)話(・)だ。

 舞い上がってしまいそうになる気持ちを堪え、そっと言葉を紡ぐ。

 

「おじさんは人間で、それなら私(モノ)を好きになるわけが、ないです……」

 

 少女はぬか喜びしたことを恥じらうように俯いた。

 

 

 

 

 

「いいや。真実の愛の前に、そんなことは関係ないよ」

「え……」

 

 

 思わず顔を上げたミキは、堂々とした、一片の恥もない雰囲気に呆ける。

 男は背筋を伸ばし、胸を張っていた。

 

「──自分はっ! 貴女のことを愛していますっ!!」

「ふぇっ……。あ、あのっ、何回でも言われても、そのっ」

「好きです、信じてください、愛しています、好きですミキさんっ」

「おおち、おちついてっ。信じますから、とりあえず」

「! よっしゃっ!」

 

 男が喜色を浮かべ、握り拳を掲げる。なんだか少年のような喜びようで、つられてミキも嬉しくなってしまいそうで。

 

 ────などと考えるミキの頬も、わかりやすくにやけていた。

 赤らんだ頬には隠しきれない気色が浮かんでいた。

 

 

 

 ──中学生の女児(みせいねん)が、突如全裸の男(へんたい)に押し掛けられ、タイプでもないおじさん(としうえ)に愛の告白をされる。

 

 とても恐ろしい経験ではないだろうか?

 おそらくマ(・)ト(・)モ(・)な女性や子供であれば、一生心に残る傷と鳴ったかもしれない。

 

 

 

 

 

「────え、えへへ……」

 

 だが。

 

 

 これまでの便女生活において、一度も人(・)間(・)扱いされたことはない。

 

 そもそも大事にされる、という経験すらも。

 彼女は便女だから。せいぜいが、丁(・)寧(・)に(・)使(・)わ(・)れ(・)る(・)、である。

 

 かつての■■■という、普通の少女としての記憶も、全て奪われている。

 

 

 ミキには人間として尊重された経験が乏しく──つまり優しさに耐(・)性(・)が(・)な(・)い(・)。それは洗脳の有無によらない。

 

「え、えっと、聞き間違いじゃないよね? え? ホントに?」

 愛という形で存在を承認されると────この上ない(セックス以上の)歓びとなる。

 

 

「……自分でも不思議ではあるのです。人間でもない便女なんかを好きになるなんて、と……」

「……」

 

 言葉にすこし影が落ちている。それでも彼はミキに手を伸ばす。決してこちらを傷つけないように、そっと引き伸ばして、手の平で包み込んだ。

 

「しかし、この胸の鼓動、自分の気持ちに嘘はつけませんっ!」

「あっ♡ 手、手の握り方……優しい……♡」

 

 

 彼の手のひら。

 僅かに伝わる拍動。

 汗に込められた緊張。

 

 全てが──自分(個人)に向けられたものだった。

 

 

「────わ、わたしっ! すっごく嬉しいです……!」

「うんっ。ミキさんに伝わってよかった」

「あ、あ(・)い(・)とか。まだちょっとわかんないけど、えへ、私もドキドキしてます。たぶん……そ、その。えっと! ……これ、勇気要りますね……」

 

 頬は真っ赤に燃えそうで、口が乾いていく。

 ミキの細い指が男の手の甲を撫でる。

 

 彼は相手をしっかりと見つめながら告白をしてくれた。自分(ミキ)のことが、例え便女であっても好きだから。

 

 

 

 

 

 ならば、少女は。

 

「──私も、す、すきです……」

「────!」

 

 

 なんの捻りもない、愛の告白。

 

 それは彼女の乏しい経験値から捻り出された、飾り気も、邪心も、からかいの意図もない。

 

 

 

「え、えへっ……♡ なんだか、きもちがポカポカします」

 

 思春期の初々しさの込められた、真心百パーセントによる初告白だった。

 

 

 少女の、本(・)当(・)に(・)少女らしい笑顔。

 まだ誰にも向けたことのなかった色彩は、今初めて一人の男に捧げられた。

 

 浮き足立つように男が一歩近寄る。

「それじゃあ、付き合ってください!」

「♡!」

 

 男の声は上擦っていたが、詰まることはなかった。

 

「俺とずっと一緒になってください……お(・)付(・)き(・)合(・)い(・)し(・)ま(・)し(・)ょ(・)う(・)!」

「もちろっ……!」

 

 笑みを浮かべたまま快諾しようとしたミキが……最後に頷くのを辞めた。

 

 

 

 

 それから口をゆっくりと閉じ、ミキはまた俯いてしまった。

 

 いつまで経っても続きの言葉は紡がれず、緊張によるのか手を前で組み、堅く握る。

 男が差し出した手には視線も向けない。

 

 

 

 

「ごめんなさい、便女として、それは無理なんです」

「え……」

 

 男が不穏な空気を感じ取った直後、項垂れたミキがさらに肩を落とす。

 空中で、男の手が強張った。

 

 

「わたしは……皆さんがお使いいただける、公共の施設(トイレ)です。だから……」

「……そっか」

「一人のための一人には、なれないんです」

 

 力なく男の手が落ちるのを、視界の端に捉える。

 悔しさがまぶたから溢れてしまいそうだった。

 

 

 ぎゅっと目をつぶって涙を堪え、悔しさを隠すようにしゃがみ込んだ。

 小さな彼女が踞れば、ちっぽけな体が震えて泣き出す。

 

 

 

 もしも、自分が便女じゃなかったら……などと、あり得ないイ(・)フ(・)が脳裏をよぎる。

 ああ、どうして、と。

 

 

 

 

 

「……それでも、自分はミキさんのこと、好きです」

「おじさんだけの女(ヒト)には、なれなくても、ですか?」

「うん」

 

 ミキは顔を上げた。

 自分を見つめる男の顔を見た。

 

 

 ────彼はずっと、自分に対して性的な目を向けていた。

 

 

 なら、便女ミキがやることは一つだ。

 頬をはたき、涙を拭う。

 

「おじさんっ! わたしと、ぜひ、ター〜ップリ♡ えっちしましょ!」

「おおっ」

「何もかもぐ(・)ち(・)ゃ(・)ぐ(・)ち(・)ゃ(・)にして、ス(・)ッ(・)キ(・)リ(・)できるように!」

 

 無理に浮かべた笑顔。

 ミキは男の腰に抱きつく。

 細い腕を背に回し、薄い腹で陰茎を潰す。

 

 硬さが増す。胎で感じる。

 

「うおおっ」

「そして、……恋人ご(・)っ(・)こ(・)プ(・)レ(・)イ(・)でも、いいですか?」

「……はいっ! ぜひっ!」

 

 少女の提案に、男は首が千切れんばかりに頷いた。

 

 

 ────────────────────────────────

 

 

「ええと……ところで、恋人プレイって何をしたらいいんでしょう」

「アレッ!?」

 

 惚けた会話をする二人。

 

 ミキは二の腕から手袋を抜きながら、小首をかしげる。

 恋人の前でいやらしい衣装を着ることはあるだろう。が、それが使用済みコンドーム(他人の精液)まみれはナシではないか、という至極真っ当な指摘があったのだ。

 上半身に纏っていた全ての衣装を脱ぎ捨て、すらりとした白い曲線をくねらせ、少女は恥じらいを見せた。

 

「だってぇ、ミキまだ中学生だし……す、好きな人なんていたことないし……」

「そっかあ。ミキちゃんはハジメテを未経験なんだね」

「うふふ。コッチはけ(・)ー(・)け(・)ん(・)ほ(・)ー(・)ふ(・)なんですけど」

 

 恋愛経験のない少女は、ぴらりとスカートをめくってみせる。括られたカラーゴムの重みが皺を描き、よく熟れた未成熟なまんこが顕になる。

 

 

 一足先に剥ぎ取られた水着は床の上でぐしゃぐしゃの紐になっていた。

 鮮やかなピンク色は、期待に膨らんで中央より愛液を分泌。男の視線が突き刺さる。

 

 完全に剥き出し、無毛の十二歳まんこはぐっしょり汗をかいていた。

 

「ふうっ、ふうっ、えろすぎっ」

「もー♡ おじさんしっかりして。バカで初心者のミキに……ちゃんと教えて?」

「あ、ああ」

 

 男は必死にメスの性器(ド犯罪まんこ)から目を逸らし──まったく逸らせていない──ミキの顔を見直した。

 

「まずは、自分のことは『アナタ』って呼んでくれ」

「はい♡ ……あなたっ♡」

「むほほ、いいね。あとはなるべく自然体で、ミキさんもヒトっぽく」

「ふむふむ」

 

 ヒトらしく。要するに自分に染みついた便女としての癖を出すな、ということか。

 

 考えながらもスカートから脚を引き抜き、するりと地面に置き去りにする。ひたり、素足で地面を踏む。

 

「…………」

「どうしたの? 髪、なにか気になる?」

 ミキの手には一房の銀髪と、そこにはゴムが括られている。

 

 

「……いえ。こ(・)れ(・)も外しちゃいますね」

 

 そうして、彼女はささいな約束を一つ破り、完全な全裸、恋人と向き合う姿となった。

 

 

 

 いま、身につけているものはツインテールを纏めるヘアゴムだけ。

 目の前の男(恋人)と同じ、生まれたままの姿。

 

 

 便女として全裸になることはままあるが、今回のミキは不思議と緊張していた。

 

「それじゃあ初めてみようか。ミキさん、今から自分をセックスに誘ってみて。恋人っぽさを忘れずに」

「ええと……あ(・)な(・)た(・)っ、おまんこ使い放題のミキがご奉仕セックスしてあげるっ。こ、恋人、だからっ」

「そうそう。可愛いよ」

 

 まだ拙く、自らの尊厳を投げ捨てたままの台詞だった。恋人、という扱いにも馴染んでいない。

 それでも素直な彼女(恋人)を褒めるように、男の手がミキの頭を撫でる。

 

 

 その手つきを心地良さそうに受け入れるミキ。目がとろりと落ち、鼻をすんと鳴らす。

 

「むふー……♡ できてた?」

「とってもよく。それじゃあ素敵な『奥さん』の提案に乗ろうかな」

「……♡ アナタのおちんちん、まってましたぁ……♡」

 

 段階を飛ばした呼称に胸ときめかせつつ、そっとしゃがんでご奉仕対象(オスチンポ)を見つめる。

 中年の陰部は今にもはち切れそうで、膨れ上がった亀頭にそっと口付けた。

 

「ちゅっ……♡ ふーっ♡ さっそく、ゴム付けますね、あなたっ♡」

「とっととお願いするよ」

「うん、だって……奥さん、ですから♡」

 

 恋人。奥さん。

 そう言われるたび、いうたびに鼓動が熱くなる。

 震えそうになる指先でゴムを取り出し、ぴくぴくと脈打つ珍棒に被せていく。

 

「はぁ♡ はぁ♡」

「あとはお互いアドリブでいこうか。相手のことを想って、相手が気持ちよくなれるような言葉、仕草を選ぶんだ」

 

 グロテスクな凹凸一つ一つが被膜に包まれていく。その全てを目に焼き付けていく。

 ミキは今、これから自分を犯す男に──かつてなく発情している。

 

「ミキさん、分からないと言いつつも多分いい感じだよ。おそらく。恋人、いけるいける」

「はぁ……♡ ふぅ……♡」

 

 荒れる吐息。

 コンドームの装着が完了しても、彼女の視線は固定されたまま。

 

「ミキさん、聞いてる?」

「はぁ──はっ!? ご、ごめんなさいアナタッ。ええと、お互いを想って、ですよね、はいっ」

「そうそう。二人で協力し合えば、一番キモチイイところまで行けるよ。頑張ろうね」

「はい……一緒に♡」

 

 ミキはチンポから視線を外さなかった。

 

「せいいっぱいの恋人せっくす……愉しんでください♡♡」

 

 

 今、彼女は便女として最適な人格に洗脳されている。

 


 

 

 中腰のミキが尻を差し出す。媚びるように尻を振ることを忘れずに。

 脚が長いとはいえ、幼い背丈で屈んでしまえば性器の位置は随分と低くなる。

 

 自然と男は少女に覆い被さり、そのまま亀頭を陰唇に宛てがった。薄い避妊具の中から性欲を主張し、欲望は爆発寸前。

 

「んっ♡ あっつい……」

「素敵な奥さんとセックスしたくてたまらないからね」

「わたし、も……♡」

 

 密かに薄膜を通して体温を分け合う。

 どちらかがわずかにでも足腰を揺らせば、すぐにでも先端が膣内に滑り込むだろう。ゴムの上は、若乙女の粘液でしとどに濡れていた。

 

 

 すぐにまぐあわないのは、今回は『恋人ごっこ』というロールプレイを行うため。

 

「えっと……じゃあ、あ(・)な(・)た(・)と(・)の(・)初(・)め(・)て(・)の(・)セ(・)ッ(・)ク(・)ス(・)……種付け、お願いします」

「うん。奥さんにはこの初夜で、子供を孕んでもらおうかな」

「う、うふふふっ。フリだけど、ドキドキする言葉ですね♡」

 

 

 重なり合う胸と背。

 背筋に寄り添う腹筋。

 密着していく鼠蹊部と尻が、二人の体温をより深く伝え合う。

 

「んっ……ああっ、はっ……」

「いただきます……っ。好きだよ、ミキさん」

「んあぁ……♡ どう、ぞ♡ めし、ぁが、れ♡」

 

 男の体がゆっくりと上向き、快楽に揉まれて少女の体はぴくぴくと跳ねる。

 ゆっくりと、膣奥まで挿入が終われば、気を抜いたミキの体が地面に向かい倒れる。崩れる前屈。

 

「っはぁ、ああっ♡ あなたの、おちんぽ、おっきくて……♡ イイとこ、当ってる♡」

「ああっ……。きもち、よすぎるっ」

 

 狭い穴を蹂躙する肉棒が、ミキの膣を果敢に攻め上げる。

 柔らかくも窮屈な産道は男のカタチに歪められ、複雑な肉ひだを掘り返すようにカリ首がめくりあげる。

 

「ぅ、あ♡ ぬいて……いれて……♡」

「はぁ、はぁ……」

「…………♡ う…………」

 

 

 抽挿はゆっくりと始まり、滑らかに、息遣いの間に融けていった。

 

「あっ♡ あっ♡ あな、たぁ……♡」

「ふっ、ふっ。うぉ……すき……大好きだよ……」

「っぁあ♡ はぁん、んぁ♡」

「締まりが、またっ……さらにっ」

「っあ、くぁ♡♡ おまんこ、きゅんきゅんする……っ♡」

 

 たん、たん、たん。

 屈んだ姿勢、耳元で愛を囁かれ、細かな絶頂を刻まれる。

 

「……っ♡ っくぉ……お♡」

「あれ? もしかしてちょっとイってる?」

「っ……は……い……♡」

 

 膣の痙攣と、ピクピクと跳ねる後頭部。

 ちらりと振り返ったミキの瞳は、何かを確かめるように、そして情欲に濡れていた。

 

「ミキさん」

「だって……好きな人に、簡単にイく雑魚まんこってバレたら恥ずかしいし……♡」

「ミキさん…………ケツ、ぐりぐり押し付けてるしバレバレだよ」

「♡ やぁん、えっち♡」

 

 もちろん、調整を受けた便女は性感絶頂に羞恥心を伴わない。セックス専用の器具に、行為を忌避する心理機能は不必要だ。

 この恥じらいも全て演技であり、相手を煽るための教導の賜物だ。

 

「……ミキさん……君こそ、本当に積極的(ドスケベ)だね」

「えへ……ふへへ……♡ あなたが喜んでくれて、よかった」

 

 この演技方針は狙い通り彼を興奮させる──ことを、男の表情から確かめてはにんまりと笑う。

 

 ミキの行動自体は徹頭徹尾、便女のソレに則っている。

 

「……っ。えへ、えへへ…………っ」

「…………ぅ。お、何もしてない、ときも、締まりが、じわじわっ」

「え、うへ? そ、そうですかぁ?」

 

 便女に、機能として羞恥心はない。

 ミキは、セックスに嫌悪を抱いていない。

 肉体は、快楽を求めている。

 

「──な、なん……ですかね? えへ、きもち、いい……おじさんのおちんぽ、とっても、気持ちよくて……」

 

 少女の心は。

 ちくちくとざわめく。

 

 

 

「へ(・)ん(・)、なんですけど。おかし、いけど」

「うん? お、また締まるっ」

「わ、ああ♡ おく、とんとんっ、いまびんかん゛っ♡♡」

 

 膣の不随運動にいざなわれた男の性欲がミキに叩き込まれる。

 膣奥を優しく、揉みほぐすように、しかし一切の遠慮もなく掘削される。

 ふっくらと充血した陰唇の膨らみを潰すだけのごく短いストローク、密着した性器が織りなすぬりゅ、ぬりゅ、という水音、熱のこもった吐息が脳髄に響き渡る。

 

「ああ……っ。ふぅ、ミキさんは、とっても素敵です」

「うう♡ はにっ♡ いきなりなにぃ」

「この銀髪、長くて、ツヤがあって……」

「うにぃ♡ ほめ、ても♡ あれ♡ なんか♡ おまんこじゅんじゅんひゅるっ♡」

「それに何だか、見つめるだけでとても興奮します。汗ジミの輝き……」

「ぅはぁ♡ いにゅ♡ う(・)ご(・)か(・)な(・)い(・)で(・)っ♡」

 

 ミキの瞳は情欲の炎に燃え上がっている。目と目が合う。

 便女特有の『もっと激しく』というメッセージを正しく受け取り、男は腰を大きく振り始めた。

 

 

 

 揺れながら、ミキは体を逸らして男を見つめた。

 大きく捻った上体の稜線から、少女の顎から鼻先、そして下瞼の縁(ふち)には瞳が望む。

 

「瞳の透き通る紫…………まるで宝石みたいだ。こんな素敵な眼に見つめられて、自分はなんて……幸せな、旦那ッ、なんだっ」

「おおっ♡ あなたも゛っ♡ わたしのこと、すごい、スッゴイ目つきでっ♡ 素敵っ♡ がっごいいっ♡♡ おおっ♡」

 

 少女の膣肉が挿入に合わせてき(・)し(・)み(・)、引き抜かれて捲れ(メクレ)る。

 ただの公共物(トイレ)に対して、男は浅はかにも所有権を主張する。

 このメスは自分のものだと、そう高々に誇示するように腰肉を叩く。

 

 

「ああっ♡ おっ゛♡ すきっ♡ この♡」

「どこ? こう?」

「あああっ♡ それそれそれっ……それっ♡ それです♡ ああっ♡ う゛んっ……ぅ♡♡」

 

 その傲慢も、便女自身によって承認されている。心から男のカラダを受け入れて、ミキはよがり狂っている。

 快楽はさらなる快楽を呼ぶ。ミキは空に放り出した舌先が痺れるのを感じた。

 

 

「あへっ♡ ひへぇっ♡♡」

「ああっ、すご、どんどん締まりが変化して、きもちいいっ」

「っあああ♡ わたしも、わたしもきもちいい♡♡」

「ミキさん、ミキさんっ!」

「あなた♡♡ もっと♡ おっ♡ おおっ、んぽっ♡♡」

 

 男が愛を囁き、男が少女を求め、男が膣肉を蹂躙し、男が快楽を注ぎ込む。

 

 

 どくりどくり。

 膨らみ始める避妊具の先端。

 

 

 

 ミキの目尻から、一筋の涙が流れる。

「わたし、あな、たの、ことが……」

 

 

 極楽の境地で、ミキはは(・)た(・)と気づいた。

 

 

 

 

「すき……♡ すきです、おじさん……♡♡」

「ミキ、さん……」

 

 

 男はやさしく、愛おしくミキの髪を撫でた。

 そこには汗だけではないベタつきも含まれていたが、気にしなかった。

 

 膣を貫く陰茎、後頭部の撫で、二つの快楽の狭間。

 ミキの首筋は肩から震え上がった。後背位で繋がったまま、佇み。

 

 

 

 

 

「────あ(・)な(・)た(・)、でしょ?」

「…………っ、あ……はい…………」

「まったくもう。これはそういうもの(恋人ごっこ)だって言ったのは、ミキさんだよ?」

 

 ミキはよかったと思った。絶頂の拍子に、自分の顔はまた下を向いていた。

 相手に顔を見られなかったこと、相手の表情を……確かめずに済んだこと。

 

 

 

 羞恥と失望の入り混じったため息を静かに殺し、ミキは自らの下半身に意識を委ねる。

 つまり、性(・)欲(・)に。

 

「んっ、んんっ……!」

「おっ……きゅ、急に積極的だね」

「んっ、んっ♡ ううっ、ううう゛っ♡♡」

「ああやばい……もう出そうだっ!」

「ふーっ♡ うおお゛♡ おっ゛♡ おっ♡ ぉお♡ づぉっ♡゛! ふーっ゛♡ いぐっ♡」

 

 焦るように、乱雑に……腰を重ねる。

 ミキは上半身をさらに落とし、尻を突き上げるように体全体で往復させる。

 

 

 細かな痙攣を慣性を乗せたバネ運動で誤魔化し、絶頂に向かう性処理へと変貌させる。

 

「ふーっ、ふーっ、好きだっ! ミキさんっ!!」

「ぐううう♡ いっぐぅうううう♡♡ ぅああ゛っ…………ん♡ う♡ ……ふーっ、ふーっ」

 

 一度精液を注がれたコンドームに、抜かずの二発。

 ミキは膣内で濁りを、確かに感じとった。

 

 

 なみなみと、その量はたいそう愛の深さを誇示するよう。

 その熱が薄皮一枚隔てて肉壺に納められたことで、ミキの余韻は炙るように続くことになる。

 

「ふっ……ぅ゛♡ おしゃせい、ありがとう……ございまず…………♡♡」

「だから、プレイなんだから種付け……はぁ、まあいっか」

 

 

 プレイ内容はともかく性行為そのものには十分満足したのだろう。

 男はホクホクと体から湯気を立たせながら、満足げにゴムチンポを引き抜く。

 

 二回分であるにしても大量の性液が、ミキの膣圧に引っかかりながら。

 

「っお゛♡ おひっ、はーっ、♡」

「うわ……すっごい吸いついてくるじゃん」

 

 

 男性器がほぼ抜けたところ、亀頭から先がミキの膣内に収まったままになる。

 背筋に沿ってびっしりとこびりついた汗が、うなじに向かって流れていく。

 

 

「ぎょっ♡!?」

「おや? 抜けない」

「ぴっ♡ い゛♡♡??!! っぅは──ッ…………」

 

 無理に力を込めれば、ミキは意味不明な嬌声をあげた。

 男はぐったりと地べたに崩れたミキの上半身を、まずはぐっと持ち上げた。

 

 

 男の腕に抱えられたミキの細腰。

 するりとミキの体は汗で滑り、角度と硬度を保ったままの陰茎に向かって再び突き刺さった。

 

「お゛っ……♡ おお゛♡!? また、ギたっ♡ オチンポ♡」

「おっと。ミキさーん? 意識生きてる、おーい?」

「おっ…………はい…………いきてます…………イキます……♡」

 

 カクカクと震えながら、二度潮を噴く。

 立ちバックで。腰の高さから真正面に広がる飛沫。

 

 ぱたたっ、とタイルをたたく音をきっかけに、ミキの首が力を取り戻し始めた。

 

 

「……あ……♡ ……あ、あなた……ごめんなさい……わたしイキすぎて……なんかいつもよりヤバくて……♡」

「ああ、それは相性ぴったりだったんだね、君と自分。嬉しいよ、君も愛してくれて」

「はい……そうですね……そうです…………」

 

 

 

 男はおもむろに少女の胴と脚を横に抱えると、接合したまま彼女を持ち上げた。

 そのまませかせかと歩き出し、平らな台の手前まで運ぶと、くるりと回転。

 

 腰ほどの高さの台座に少女の背を預けさせる。

 

 捧げられた快楽が大きすぎたのか、少女のや(・)さ(・)ぐ(・)れ(・)た(・)様(・)子(・)には気づかなかった。

 

「ミキさん……本当に、人形のように美しい」

「……ぅ……。おなか(ぽるちお)、まだひびいてる……」

 

 向かい合って男が少女を見つめる。

 彼女は目線を逸らし自らの腹をさすると、男は思い出したように視線を下げた。

 二人の性器はまだ繋がったままだった。

 

 

「ああ、一回引き抜こうか。さ、ミキさん」

「はーい」

 

 ミキは股を大きく開き、台の左右の端にかかとを引っ掛ける。

 すこし手前に突き出された女性器の端に桃色のコンドームと、その内側はどす黒い皮膚が突き刺さったままだった。

 

「んっ……」

「力抜いて、まずは抜けるとこまで……」

「んぁ……っ♡ ぬり、ぬり〜……♡」

 

 また先端付近まで引き戻すと、男は少女のクリトリスにそっと親指を添えた。

 

「今度はしめて、思いっきり」

「はい、は、ぁい♡ ……ぃ♡」

「息吸って、くりくり、吐いて、くりくりっ……」

「おっ♡ すっ♡ へへっ♡ んおお♡ ゆびでぐりぐりゅっ♡」

 

 ミキは陰核の刺激を合図に、ぐっと異物をひりだす。

 避妊具に包まれた受精卵のなり損ないは引きこもっていたが、何度も引っ張らたことで、ようやく産道から弾き出された。

 

 

「おっ、ぽっ♡♡」

 

 ぐぼん、と音を立てて最後の一ミリが抜き取られる。

 亀頭を覆うような、大きな性液溜り。直径五〇ミリほどの白濁は異常な量だ。男の性能力を伺わせる。

 

 陰唇はぽっかりと開きっぱなしで、その穴より大きなゴミ(精液溜め)を抱えていた代償に痙攣し続けている。

 陰核はその頂点で儚く震え、屹立したまま男の指先に弄ばれていた。

 

「あ、ああ゛♡ あぇ♡? ぬけてる……♡ もうぬけてま、あきゅっ♡ くりくりいくっ♡」

「クリもかわいいね」

 

 きゅっと絞られ、引っ張られ、ピンク色の肉芽は彼女の絶頂に次ぐ絶頂を引き起こす。

 先ほどのゴム射精によるオーガズムの余波も冷めやらぬうちに重ねられた快楽。

 

「えへ、いへっ♡」

 

 ミキの視界は白飛びし、逆流した鼻水は口端から垂れていた。

 

 

 

 

 

 


 

 ★おまけ★

 

 ★でっかい! ここどこ? なぞのビルのひみつ★

 

 都内にある──とされる──正体不明の謎に包まれた高層ビル。

 正式名称、築年数、不明。それどころか、大きさも、場所すらも不明。

 

 常識とルールがねじ曲がっており、物理的にも、現実的にも不可思議な空間が広がっている。

 男は全裸が普通、セックスよりトイレ優先、キスは生理的嫌悪の対象となるなど。 ミキのいるフロアでは中央シャフト付近を除き全て男子トイレ空間となっている。

 

「……そういえばここ、どこなんだろ。”すっごく高いところ”ってことだけ、うっすら知ってる、ような……」

 




 長かったので分割!
 次回は週末更新予定です。既に隔週更新壊れてるしまあいいやの精神。アドリブセンスでハーメルンをイキ抜け。


 続きもぼちぼち書いていきます。コメント・評価・お気に入り・ここすき等とても励みになってます!
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