何の関係も共通点もない2人のチート化対決第9弾です。
私の中で、なのは、フェイト、はやての3名は、時空管理局における『殺し』を引き受けている人達だと勝手に想像しています。誰も引き受けさせたくない汚れ仕事を引き受けて。時空管理局の俗っぽいところ大嫌いです。なのは、フェイト、はやての3人とも、1人でその他の時空管理局全兵力以上としています。3竦みで戦力の均衡保っている体で、自由に振る舞わせて。
以前、なのはを肉体の4分の1くらい機械化させました。フェイトはどうするか・・・。ぶっちゃけ黒のボディスーツで完成してるんですよね。一本結びの髪型になり更に良き。でももっと悲壮感を与えたい・・・。よってこんな感じに。
どうしてもなのは、フェイト、はやては、傷だらけの女にしたいんですよ。勝手な理想像です。ほとんどが他人を庇って受けた傷か修行による傷です。
ちなみに、私のフェイトの理想像は、バストは通常通りですが、首から下が全身傷だらけで腹筋バキバキでもウエストは細く。脚も春麗くらい筋肉を搭載し。肩幅逞しく背筋も発達。胴体逆三角形の肉体です。更に滅茶苦茶勝手なイメージを多数追加。二次創作なんで勘弁してください。
妲己。彼女は、はやてと戦わせたいなぁと考えていました。神クラスのキャラだから。妲己とシャーマンキングのハオくらいですかね、打ち切り漫画以外で無敗のまま最終回を迎えた巨悪は。マンキンは完結版描いたので打ち切りではありません。講談社に移籍して作った続編?正直無理矢理続編作らないでいただきたい。
悪の無敗は許しません。ホラー系を入れると無敗の巨悪は爆発的に増加しますが。
ハオは弱さを見せましたが、妲己は改心したかも怪しい気まぐれな存在。よって対決と。

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・本件は創作作品キャラクターの二次創作作品であり、本編キャラとは全く関係ありません。
・本件では、二次創作者の「キャラクター元設定を生かした上で、二次創作者が想像できる上で魅せられる戦闘範囲で最強のキャラクターに変えて」戦わせる話です。ただし全能同士の戦いはつまらないと二次創作者は思っております。
・本件は『あえて何の関連性もない相手と戦わせる』というコンセプトです。海外のYoutube番組にデスバトルというものがあり、似たキャラクターを死ぬまで戦わせるというのがあるので、あえて似ないキャラを選択します。
・キャラクターは死にます。死んでも生き返ります。受け入れられない方は戻るボタンを。
・基本的には魔人ブウレベルの攻撃性不死性にするつもりです。受け入れられない方は戻るボタンを。
・キャラの姿を変えます。二次創作者が考える最強の姿に。変えない場合もあります。
・ストーリーを入れます。感情を入れます。そうしないと面白くないから。
・基本的には「何だか知らないけどこの相手と戦わなければいけない」という本能で戦いを進めます。戦いを拒むキャラクターも。人質は取りません。
・戦闘ルールはありません。どちらかが死ぬまで。降参するまでです。
・能力設定入れます。中二病的表現あります。受け入れられない方は戻るボタンを。


無限舞闘シリーズ #9 フェイト・テスタロッサVS妲己(封神演義)

わらわは地球と融合し、グレートマザーとなった。わらわは、この地球そのものであり、踏みつけられ続ける儚き草、風が吹くたび飛ぶ小石もわらわである。自我があり自我無き存在。全てはわらわが生まれた地球全ての存在に寄り添い守るために・・・。

ヒュ――ッホホホ!ねぇ、わらわがそんなよい子ちゃんだと思っていたのかしらん?

作者がわらわを扱いかねて、そんな結末にしたに過ぎないわけよん。まぁ数千年経過したら勝手に地球から出ていこうかと。

・・・2千年後、王貴人が死んだ。寿命で。生き返らせられなかった。こんなわらわに付いてきた真面目で可愛い妹だったのに。元の姿、石琵琶は砂のようになってしまった。

・・・5千年後、胡喜媚が死んだ。寿命で。やはり生き返らせられず。ロリータを彷彿とさせた姿は、年を取った只の鳥になって死んだ。

地球の力ってこの程度なんだ。塵芥みたい。では、スケールを拡大。宇宙と結合。

・・・宇宙には無数の生命がいたけれど、わらわと心を同調させられる存在はいなかった。わらわって友達いないのよねん。友達欲しいなぁ。出来れば真面目な子が欲しいなぁ。永遠に愛でられる真面目で逸脱した能力を持つ子が。そう、力が無ければすぐに死んでしまうから。

・・・あら?あらあらあら。人間でありながら、宇宙規模の権能を持つ存在がいたとは。フェイトちゃん?何て凜々しい真面目な子。あぁ愛しい。それほどまでの力を持つのにどれほどの研鑽を積んだのか。フェイトちゃん。あなたの生命を思う存分味あわせて。嬲り殺しの限りを永劫に尽くさせて。そう、あなたが『殺してください』という声を聞きたい。そうしたら宇宙終焉間近で殺してあげるから。そして、わらわはあなたの亡骸を抱いて宇宙の終焉を見届けるの。宇宙が終わるまで『殺して=愛して』あげるから。

 

今、私はあるマルチバースの惑星を殲滅したところだ。ここは昆虫型生物に支配された星。それだけならばいい。だが、他の星をも侵略、生命を皆殺しにしようとした。容認できないので、殲滅。判断、殲滅等の責任は全て、私、フェイト・テスタロッサのみが背負う。私は19歳、もうすぐ20歳になる程度の年齢だが、あらゆる非難を浴び、復讐を受ける覚悟はある。くだらない誹謗中傷は無視するが。

ハラオウンという性はもう心の中では名乗っていない。わずかな間で、私はこんなに人からかけ離れた存在になってしまったから。申し訳ございません、義理の母、義理の兄。私はもう、人間では無い何かなのですよ。

私は今の服装である白いYシャツと青と白のジャケット、黒いネクタイの姿に戻り、手を胸の位置で組み、祈りを捧げる。それにより、この星全ての昆虫型生命体約120億体の亡骸が私の魔力により埋葬されていく。

えっ?この姿は13歳では?私はあらゆるマルチバースのフェイトと意識を共有している。9歳の私も13歳の私も19歳の私も20代の私も、実は全て同じ私が動かしている。だから組織が違えど、全て同じ私だ。これらは、なのはと、はやても同じだ。3人だけの秘密。

数分で、埋葬が終わった。もう、この星は十字架だけの星だ。数十億年経てば、他の生命が溢れる星になるだろう。他の存在を悪戯に傷つけない生命となって欲しいのだが。

そして、無数の十字架の中で私は煙草を吸う。えっ喫煙?イメージと異なる?ごめんね。紫煙を見ていると、気分が落ち着くんだ。私はニコチン等煙草の成分は全て脳に行き着く前に除去している。肺等の汚染も除去。格好つけてるだけ。

すぅぅぅぅ・・・。ふぅぅぅ・・・・。

ちなみに同じ喫煙者は、シグナムとザフィーラだよ。ザフィーラはヘビースモーカーだ。

流石に100億を超える生命を葬った後は気が滅入る。わずか1分で殲滅したのだから更に気が滅入る。よって、私はこれからなのはと会い慰めてもらう。舌を絡め合い、服を脱がせあい、身体を重ね・・・。これは私のイメージ通りなんだ。そうなんだ。時間を弄りまくってどの位の付き合いになるのだろう。なのはと、はやてとは。まぁ正確な時間は言えるのだが、それを言うとあんまり人間離れしすぎたのを感じて、また切なくなって、なのはと合体の無限ループなのだが。

 

・・・なのは、はやてと連絡が取れない。時空管理局その他の組織とも連絡が取れない。

おかしい、異常だ。私は、現在位置から最も近い高度な文明レベルを持つ惑星に降り立つ。大体の高度文明は時空管理局を知っている。『私達のいた地球』はまだその対象外だ。・・・頑張れ地球。いきなりコネクションがある建物に突っ込んでも迷惑だ。その建物から離れた位置から歩いて向かうことにする。凄い人だかりだ。何回か人にぶつかる。またぶつかった。あっすみませ・・・。

腹部に激しく熱い痛みを感じた。見るとレーザーナイフが深々と突き刺さっていた。よろよろと脇道にそれる。人のいないところで、ナイフを抜く。

「う・・・く・・・ぐぅ!はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・。」

ナイフによる傷は背中近くまで達していた。レーザーナイフなので腸は完全に焼けている。レーザーナイフを通すほどヤワな筋肉の鍛え方はしていないのに。おまけに殺気すら感じなかった・・・。傷を負った腹部に手を当て回復させる。

「あらん?それだけで苦しいの?これからもっと弄ぶのに。」

・・・殺意以上におぞましい気配を感じた。小道の空中に女が浮いていた。全身スーツで、羽衣を身につけて。次元を超越した存在だとすぐ分かった。私達と同じ人でない何か。

「・・・私の仲間に連絡が取れない。いきなり刺された。あなたの仕業ね。何が・・・」

「ここに、あなたの腎臓が1つあります。ブチィ!クチャクチャクチャ!」

「うぅっ!かぁ・・・ぐ・・・。」

・・・刺されてもいない。いつの間にか腎臓を抜かれて喰われている。回復を・・・。

「あらあらん?あなたが回復していると、この星の存在全て死に耐えるわよん。空間宝貝・紅砂陣。範囲はこの惑星全部。」

・・・この惑星全体の生命、建造物、自然が、全て瞬く間に砂と化すイメージが浮かんだ。私はこの惑星をイメージ。寸分違わぬ惑星を作り上げ、そこに全生命、建物、自然を移動させた。

10秒後、私は砂漠と化した惑星でこの女と対峙した。

「あらあらあらん?神様みたいな事出来るのね。人間なのに素晴らしいわ、フェイト・テスタロッサちゃん。」

「あなたを宇宙空間に放逐する方が遙かに困難だったから。」

「正解よん。ご褒美に名前を教えてあげる。妲己。それがわらわの名前。」

「聞いたことがあります。古代中国の悪女。」

「それは別の私。わらわはある創作作品が源になって生まれた存在。物語最後に地球と融合し、その後宇宙と融合した。だから、わらわを宇宙に放逐しても痛くも痒くもないわけで。」

「再度言うわ。私に何の用ですか、妲己。」

「あなたを永遠におもちゃにする宣言。永遠に嬲り殺すぞ宣言をするため。それは即実行される。先ほどみたいに簡単に刺されたり腎臓盗まれると、あっという間に私のおもちゃよん。」

 

私は、真・ソニックフォームに変身した。これは今の私の最強形態ではないが、最強形態は激痛が伴うので出来れば使いたくない。惑星破壊レベルの敵にはこの形態で十分だ。

「あぁいいわん、フェイトちゃん。がっしりした肩幅、大きく形の良い乳房、背筋も逞しい逆三角形の肉体、6つに割れた腹筋の形が見える黒いボディスーツ、大きくて丸みを帯びたお尻。逞しい太もも。一本結びの髪。よく見ると全身にくまなく傷跡があって。本当に歴戦の女戦士って感じ。あぁ統べてが愛お」

・・・バルディッシュを剣モードにして妲己の全身を1秒で数百分割した。私は防御力がない。その代わり素早さは、なのは、はやてに負けないつもりだ。妲己は細かく刻まれて砂漠に落ちていく。

「あぁーん・・・痛いぃーん・・・。こんな感覚久しくなかったから、お返しで。盤古幡重力1万倍。」

赤黒い重力エネルギーに押しつぶされた。・・・大丈夫だ、これ位なら耐えられる。私は妲己を見上げた。彼女は様々な兵装を出していた。

右手に赤い鞭、左手に先の分かれた短い鞭。胸の中心に丸い陰陽の玉。黒い巨大な布に座って宙に浮かんでいる。彼女の周囲にはポコポコと増え続けている黒い球体と、金色の2つの刃物が飛び回っている。

「これらはスーパー宝貝というのよん。この羽衣も含めて。かつてわらわが従っていた女媧という超越生命体に対抗するために作られた兵器。・・・本気になった女媧には何の意味もなさなかったけど、今のあなたを虐めるのには良いおもちゃ。

いつまで重力に囚われているのん?空間宝貝紅水陣。半径数キロ。ボーとしてたら強力な酸の雨でグチャグチャよん。」

「ぐ・・・あああぁぁぁぁぁ!!!!」

常人なら10秒と持たず溶けて消える濃度の酸性雨。私は空を飛び脱出しようとして、赤い壁に阻まれた。

「空間と言いました。意外とおバカちゃんなのかしらん?フェイトちゃん。失望させないでね?」

私は剣で空間を切り裂いた。直後にフォトンランサーを妲己の周囲に展開させて放出。光の槍の雨。相手は防御するしかない。これで動けないところを押さえ込めば・・・。

妲己は鏡面の様な形になって避けていた。

「まだここは紅砂陣の空間内部。空間操作の応用でこんな事も出来る。あまりに強すぎるので、作者はこれを他の十天君には使わせなかった。さらに空間宝貝金光陣でフェイトちゃんを出現。」

妲己が光り輝いたと思ったら、背後に影の私が数体出現し私を拘束した。

「くそ・・・。」

「さぁ、お楽しみの嬲りタイム!今宵の禁鞭は血に飢えているわん。」

妲己が右手の鞭を軽く振るっている。それだけで私は四方八方から全身を鞭で打たれている。1発のダメージが大型トラックを大破させる威力。それが私の肉体に1秒に数千発叩き込まれている。当然影は妲己の攻撃を全て通過させている。

「う・・・はう!あ・・・あん・・・!」

「禁鞭は射程距離数キロなんだけど、そうすると色々な所も巻き込んで攻撃しそうよねん。でも、実際は正確に対象のみを破壊している。だから実際のこの鞭の能力は『対象数キロの指定した場所に鞭の一部を空間跳躍して打撃を与えている』のが本当の能力だと思うのよ。まぁどうでもいい話。

・・・それにしてもフェイトちゃん、鞭に嬲られるのが似合い過ぎよね。過去にこんな境遇に遭わなかった?」

確かに私は、母に鞭で何度も責められた。でもこの女にそんな事は言いたくない。

「はぁぁぁぁ!!!」

私は自らに落雷を落とした。鞭の攻撃が止み、私の分身も消し飛んだ。

・・・直後に妲己から金色の巨大な龍が出現して、私を飲み込もうとした。私は龍の口を腕と脚で押さえている状態だ。実に漫画みたいな滑稽な姿だ。

「金蛟剪というこの2本の刀。正確にはハサミなんだけど、そこから出した龍のエネルギー体。喰われないように大変ねぇ。更に雷公鞭で攻撃。この雷撃は中国全土を覆い尽くす力を持つ。フェイトちゃん、雷使いだから耐えられるわよねぇ?耐えられなかったら死ぬだけなんだけどねん?」

左手の鞭から凄まじい電流のエネルギーが来た。雷というレベルを遙かに超えていた。

「ぐあぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

私の力が緩んだ隙に龍の口に飲み込まれた。これも凄まじいダメージだ。砂漠にそのまま龍が激突し、大爆発を起こす。

「あらん?死んじゃったの?フェイトちゃん。あぁまたやり過ぎちゃいました、わらわ。てへぺろ。」

プラズマザンバーを妲己に向けて放った。妲己は消し飛んだ。

「はぁ・・・。はぁ・・・。はぁ・・・。」

爆発の煙跡から私は出てきた。ソニックフォームの布面積がボロボロだ。体中に鞭で打たれた傷跡があり血が流れている。

「空間宝貝落魂陣。」

妲己がいた場所から巨大な呪符が出現。そこからビームが放たれて、私の腹部を貫いた。大穴が空いているのに、血すら出ない。穴から向こうの景色が見えた。これは一体・・・。

「この呪符わねん?魂魄を消滅させる光線を放つのよん。普通は即死消滅なんだけど、耐えられるとは流石フェイトちゃん。でも、フェイトちゃんの鍛えた腹筋が無くなってしまった・・・。そこまで鍛えた肉体を簡単に無に帰す快感。あぁ、堪らないわん・・・。」

確かに魂というか精神が欠けた気分だ。もちろん痛みも凄まじい。くそ・・・。回復に時間がかかる・・・。

・・・巨大な炎に周囲を包まれた。空から隕石が無数に降ってくる。炎が出ているのに砂漠が氷に覆われた。突風が吹き荒れて身動きが取れない。先ほどの呪符が無数に出現した。私の影が無数に出現し私を砲撃しようと狙っている。濃硫酸の雨。鞭の攻撃が四方八方から。とてつもない雷撃。巨大な龍が再び出現。

妲己は総攻撃を仕掛けてきた。

「あぐぅ!かぁっ!ぐ・・・ぐぅ・・・。」

私は耐えるのに精一杯だ。欠損した肉体、ダメージを回復させているが追いつかない。

 

・・・もう、現在の最強形態になるしかないと思った。ただしこれは、ほぼ暴走状態だ。手加減が出来ない。バルディッシュからコアを摘出。私はバルディッシュのコアを持った自分の腕を、胸を突き破ってぶち込んで心臓にバルディッシュを入れる。これが発動条件だ。

その直後、私は妲己の総攻撃全てを吹き飛ばした。最強形態の準備段階でこれだけの威力が出せる。胸の穴はもう塞がっている。心臓の鼓動が自分のものじゃないように猛々しくなった。そして、私の周囲に長さ50cmの両端が鋭い紫色の杭を無数に出現させた。

「あらん?本気出してくれたの?フェイトちゃん。」

「先に謝罪します。妲己。この形態は手加減が出来ない。あまりの苦痛故理性が保てないから。私は友の強さに並ぶために『苦痛』を選択した。それに耐え続けることで潜在能力が強くなると信じて。重要なことだけ先に。・・・あなたを確実に殺します、妲己。」

 

ソニックフォームの黒いスーツを纏った私の肉体に次々と紫色の杭が突き刺され貫いていく。脚に数本。「ぐぅ!」腕に数本。「あふ・・・。」両肩に2本。「が・・・。」腹部正面および脇腹に8本以上。「ごふっがはっ!」1本、右乳房を突き刺して背中から飛び出した。「おぐぅ!」また1本が、左の背中を突き刺して心臓を貫いて左乳房から飛び出す。「か・・・あ・・・。」

口から大量に吐血し、全身から血飛沫があがる。が、血は落ちない。私の周囲を漂い続ける。この血一滴一滴すら私の武器。杭を全て貫通し終えた。

直後、バルディッシュが巨大な鎌に形態変化。それを肩に横向きに担ぐ。

もう、今の私は死神だから。

「えっ?正気?フェイトちゃん。マゾだったの?」

「そうではないからこそ有効。私は音速や雷撃を武器にしていた。だが、音速、雷速では遅すぎる領域がある。その領域に辿り着くために、苦痛を制約にした。苦痛を表現するのに『NRS』という数値がある。最大が10でこれは『人が想像できる最大の苦痛』。それでは足りないので、NRSレベルを100万にし、常に私を激痛で苛ませている。

・・・カイナフォームと名付けた。肉親を裏切った者が堕ちる最下層の地獄の1つ。結果的に肉親を裏切った私に相応しい。」

「なんか喋り方が機械的になったけど・・・。」

「これは精神を保つための防御本能。こうしないと私は獣のようになってしまうから。このフォームの影響が進めば進むほど、私の力は強まるが、精神は獣のようになる。最悪戻れなくなる。よって速やかに敵存在・妲己の殲滅を実行。周辺1万キロメートルを0.1ミリ以下の間隔で斬撃。」

「えっ?ちょ」

0.0001秒で私の周囲1万キロが何もない空間になった。空気すら切除したので、外の空気が猛烈な勢いで入ってくる。・・・だが妲己は無傷だった。

「危ない危ない。私のこの胸にあるスーパー宝貝太極図はあらゆる攻撃を無力化する。わらわは痛いのが嫌いだから防御は完璧なのよん。」

「・・・今ので、その武器の防御できる可能範囲は『覚えた』。」

「え・・・?」

「カイナフォームの特徴は、①私がこれ以上のダメージを受けることは、現在進行で私が自ら与え続けているダメージを超える攻撃で無い限り一切無効化する。②この状態で知覚した攻撃・防御等の全てを見切り、以降無効化する。

本気を出すことを勧める。死なないうちに。」

「・・・それでは、わらわ達の全力をお見せいたしましょうか・・・。」

妲己の派手な帽子がなくなった。背中に大きな羽根のように2人の上半身が出現。右の背中に黒い髪の女性。左の背中に幼い容姿の少女。妲己の右腕と両脚が獣の手足のようになった。左腕は巨大な狐の顔になった。

妲己と2人の女性の頭上に棘が付いた光り輝く輪が付いた。

「婀娜姐妹做悲傷的舞踏(あだしまいによるひげきのぶとう)。これが私の心象を表した形態。ありがちな八面六臂ではない。そんな上っ面な能力強化ではない。」

妲己の一人称がわらわではなく私になった。

「背後の2人は、私の義理の姉妹。亡くなったが。私が心を許せた数少ない存在。死んでしまったが。この形態の私の攻撃は、今までの攻撃規模を最大限拡大する。それとこの姉妹の能力、私が仕えていた女媧の攻撃力、生命力を模倣し超越する。

この宇宙で私はひとりぼっち。あなたと姉妹になれると思ってた。無理だと分かった。よって破壊する。」

妲己の発言後、私達は宇宙に跳躍し移動した。亜光速で移動して。星々を破壊しながら。

 

妲己の黒髪の妹が糸による攻撃を繰り出す。先ほど私が行った0.1ミリ以下の間隔での斬撃。それを、太陽全体を容易に切断できる範囲で放出。フォトンランサー・ファランクスシフトで一部を破壊し、隙間を作って回避する。

妲己の幼い妹が羽根をばら撒いた。ばら撒いた羽根の周囲の星が、一瞬で赤色巨星になり、逆に衛星レベルまで縮小する。時間の流れがでたらめになっている。サンターブレイドで全ての羽根を捕捉して破壊した。

妲己が両腕から無数のレーザーを繰り出す。太陽以上の大きさの恒星ですら一撃で破壊していく。

・・・今、私達がいる銀河系を離れた位置から観測すれば、銀河系の星々を次々と爆発させ何かが突き進んでいるのが分かるだろう。前にエリオとキャロが銀河系をフリスビーのように投げて戦っているロボットアニメを見ていたのを思い出した。私はそんな事は出来ない。ただみじん切りには出来る。バルディッシュで銀河系をみじん切りにして破壊。妲己はほぼ無傷で、私と共に次の銀河系に移動。

次の銀河で妲己は座っていた巨大な黒い布を巨大化させた。瞬く間に私を含め銀河系を包んでいく。

「六魂幡。包んだ対象を魂まで消滅させる。」

銀河系が消えた。私だけが存在している。

「一応聞くが、何故消滅しない?」

「私の周囲にある血液を使用。この血液一滴で、1つの現象を無効化する。先ほど銀河系を斬った。当然ブラックホールが発生する。それを血液一滴で無効。今回の消滅も血液一滴で無効。更にその能力を覚えたから、もう血液を使用しなくても無効。

ご覧の通り、血液はまだ無数にある。他に手はないのですか?」

妲己は左腕の巨大な狐の顔から巨大レーザーを放出。銀河系を破壊できるレベル。

血液一滴をぶつける。消滅した。

妲己は空間能力、今まで見たことのない宝貝とよばれる兵装を全て使用してきた。それら全てを回避。血液は数滴しか使用していない。何故ならほとんどの宝貝が、今まで使った宝貝より劣る武器だから。それももう全て見たので以降無効化できる。

・・・妲己は自身を、銀河系を片手で掴めるサイズにまで巨大化。私を左手の指先に乗せ、右手で押しつぶす。釈迦如来と孫悟空の対決を更に酷くした状況だ。

・・・妲己が私を潰そうとした腕から消滅していく。

「言い忘れていたが、私の血液の能力は2つ。1つは無効化。もう一つは消滅。巨大化は悪手だよ、妲己。今のあなたサイズなら血液数十滴で消滅する。」

妲己は、元の姿に戻った。2人の妹も消えている。今の私と妲己の距離は銀河系1つ分の距離だ。

「ぐるるるる・・・。」

・・・私の理性が無くなってきたのが分かった。今の私は歯をむき出しにして涎を垂らしている獣だ。前傾姿勢ですらある。後、10秒。それまでに形態を解除しないと、私は元に戻れなくなる。スタート。

3秒で銀河系1つの距離約10万光年を突き進み、妲己のすぐ側まで接近。4秒。妲己の胴体を引き裂いてかき分けていく。5秒。妲己の腹の中に顔を突っ込み、内臓を食らい尽くす。6秒。妲己と目が合った。思考を読む。あぁ昔のあなたもこういう事をしていたんだね。昔のあなたが腸を口に咥えて恍惚としていた時と、今の私の姿はそっくりだね。7秒。妲己の腸を残らず捕食。その上で妲己の胸をブチ抜き、心臓を引きずり出す。8秒。心臓を潰し、形態解除を始める。私の体中の杭は消え、血液は私の体内に入っていく。9秒。形態解除完了。妲己の身体は塵になっていく。

「・・・ねぇフェイトちゃん。私の心読んだよね?私の過去も見たよね?どう思った?」

「欲望のままに、最初から最後まで我儘に生きて・・・いるように見えて、あなたは一度も満たされたことがない。何故ならあなたは空虚だから。あなたはほとんど誰も愛することが出来なかったから。」

「正解。私は何も愛せない。・・・でも、その中でね?妹2人に対する愛情だけは本物だった・・・。何でだろうね。まるで共通点がないのに。」

妲己は号泣しだした。彼女の過去の記憶には、彼女が多くの涙を流した事は存在しない。

「私のある結末ではね?私はよく分からない存在達の人形で主人公に倒された。あぁくだらない。そのよく分からない存在は、本当に形のない空虚なシナリオなのに。そんな形のないものに踊らされるのが似合うほど、私は多くの罪を重ねた。多くの命を弄んで奪った。全然楽しくも何ともないのに。」

「・・・私もよく分かりません。あなたが何をしたかったのか。」

「私みたいな存在がいるのよ。サイコパスっていうの?感情の欠落している存在が。そしてサイコパスは悪意だけをばら撒く。・・・こんな風に生まれたくなかったっていう世界への復讐なんだろうね。

・・・最後にね、殺してくれてありがとう、フェイトちゃん。

そして、私は2つの結末。怒りの表情で消えるのも、微笑んで消えるのも似合わない。ただ、子供のように泣き叫んで消えたいんだ・・・。」

妲己は、泣きながら塵に還っていった。

・・・私は手を胸の位置で組み、祈りを捧げた。わずか1時間。それで私達の戦闘で破壊した全ての銀河系が、星々が、生命が、何事もなかったかのように再生された。

私は思った。妲己は先天的に欠落した存在だったけど、私も、いつでも妲己のようになってしまう可能性があると。こんな力を持っていれば尚更だ。妲己は戒めである。私の戒め。だからあなたのことは忘れないよ、妲己。そんなことはあなたにとって何の慰めにもならないだろうけど。

 

 

あとがき

補足設定

フェイト・テスタロッサ:能力名・カイナフォーム。

能力説明

・真ソニックフォームの状態から、心臓にバルディッシュのコアを入れ、さらに紫色の両端が尖った杭を全身に突き刺して発動する。紫色にしたのは、紫が心の平穏を表す色であり、彼女が求めていた色だから。

・カイナフォームで味わい続ける苦痛以上のダメージを受けることは、それを超える攻撃で無い限り一切無効化する。また、この状態で知覚した攻撃・防御等の全てを見切り、以降無効化する。

・周辺にこのフォームで出血した血液を漂わせる。その血の能力は、①攻撃等の無効化。②それに触れさせた任意の対象を消滅させる。

・身体能力が跳ね上がる。

・通常形態で使用できる全ての魔法が使える。

・使い続けると理性がほぼ無くなる獣のごとき状態となる。現状この状態で完全に理性を失わないのは10秒が限界。それ以降は他の存在が治療しない限り無差別に破壊を続ける暴走状態となる。ただし、暴走状態は通常のカイナフォームの身体能力を上回り、この状態において最大出力で魔法攻撃を放出した場合、宇宙も消せる。

・弱点:大体30分で暴走形態になる。ただし、この形態は発展途上で、理性で暴走を抑えつつその力を行使するのに日に日に慣れている。

付随能力:外見、服装等の変化。

補足:通常形態で惑星を意のままに操れる。平行世界に存在する自分を同時に操る。不老不死。

 

妲己:能力名・婀娜姐妹做悲傷的舞踏(あだしまいによるひげきのぶとう)。

能力説明

・右の背中に王貴人の上半身、左の背中に胡喜媚の上半身を生成する。これらは心のない傀儡。王貴人の糸を操る能力。胡喜媚の時間を操る能力が使用できる。また手足が獣になり、身体能力が飛躍的に上がる。

・通常形態ですべての宝貝の力を使える。ただしすべて本物と全く同じ力を持った模造品である。強化形態になるとそれらの威力が天文学的に跳ね上がる。

・弱点:心臓が弱点。また、この形態はこれ以上の成長はない。

付随能力:外見、服装等の変化。

 

 

数時間後、私は13歳の姿になって国連調査機関エクシーズ本部に来た。はやてに経緯を報告するために。本当は時空管理局でもエクシーズでも他の組織でも良いのだが、はやてが指名した。

・・・はやては、青と白のジャケットを着ていた。あぁ、背広が嫌だったんだね。

「お疲れさん。フェイトちゃん。・・・また、アベルとカインモード使ったね。」

「カイナモードだよ。」

「そうかいな。」

「それ言いたかっただけだよね。」

「まぁそれもあるけれど、正直あの形態は止めるか克服して欲しいんだよね。なのはちゃんが、あの形態使った瞬間に気が付いて、すぐに時空を飛び越えて駆けつけようとするのは、分かってるよね?『これはフェイトちゃん成長のための試練なんよ。』と押さえるの必死だったんよ?」

「ごめん。・・・ちなみに、他のマルチバースの妲己は?」

「他はフェイトちゃんに興味を持っていない。襲う確率はほぼゼロ。」

・・・そう、私は数あるマルチバースの妲己を1人倒したに過ぎない。他は平然と存在している。もし、2人以上の妲己が同時に襲いかかってきたら、私は処理しきれず暴走状態になっていただろう。そして妲己は、なのはとはやて等だけでなく、マルチバースの私との接続も阻害した。その予備として疑似人格が動いているが、疑似人格に私の救援をさせるのも不可能だった。自分で自分を救う。よく理解できないよね。よく同時に多数の自分を動かすなんて芸当を続けていると思うよ。私達3人は。ちなみに、冒頭の昆虫型生命達は、同じ危険度になったマルチバースの星を同時に攻撃して殲滅した。ますます、自分が人間でなくなった気がする。

「私達は人間だよ。自分自身がそう思い、人としての道を外れない限り人間。それは善悪の範疇で。ぶっちゃけスーパーパワーを持っているとかはどうでもええねん。」

はやてに心を読まれた。私は八神はやてという女性を未だに理解しきれないところがある。彼女は所属している全ての組織に『自分の魔力の大きさを見せつけただけ』で、全ての組織から自治権を獲得した。理由はスカリエッティの事件で、彼女の家族ヴィータが瀕死になったため。スカリエッティの事件に時空管理局のある人物が関与していたため、彼女は全ての組織を嫌悪し、はやて、なのは、そして私を自由に動かせるようにした。よくなのはは、悪魔や魔王や最近だとイレギュラーとかいう異名をつけられているが、はやては暴君だ。私は何だろう?死神かな、と思ったら『甘すぎるから』という理由で2人に否定されている。

「とりあえず、今は任務がありません。でも、二十数時間後には再び新たな任務が来ます。それまで休んどいてな。」

・・・はぁ、また任務か。私達に休日はない。時間を歪曲すれば作れるのだが、それをはやてが察知して新たな任務を仕入れてくる。私達に匹敵する善意の存在なんてマルチバースにはいくらでもいるのだが、はやては『恩を売っときたい』という理由で彼らから任務を奪っている。暴君の野望は壮大なのだろう。想像したくもない。

でも、二十時間は休みだ。さぁ、これからどのなのはに抱かれに行こうか。9歳のなのはか、13歳のなのはか、19歳のなのはか、20代のなのはか、それ以外か。長く恋人や伴侶と付き合っていると『昔の相手を抱きたい』と思うときがあるだろう。それを私達は容易く行える。労働ブラック環境なのだから、その位の役得は許して欲しい。私は、はやての執務室を後にして、小躍りするように廊下を進んだ。


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