※この作品はR-18です。

背徳の三位一体 〜 義母と義妹、二人に捧げる愛の結晶 〜   作:坂本太郎

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第十六章:修羅場の勃発と、最後の命令 第三十話:父親の疑惑と、監視の開始

1.   父親の観察と、家族の異変

ラブホテルでの「女王と奴隷」という背徳的な夜を終え、コウキ、サユリ、ユイの三人は家庭に戻っていた。しかし、その「三位一体」の関係は、日常に戻ってからも変わらず続いていた。彼らは、その究極の罪と快感を共有し続けることで、他の誰も立ち入ることのできない、閉じた世界を形成していた。

 

この状況は、一家の大黒柱である父親にとって、もはや無視できない「異常な調和」として映っていた。

 

食卓を囲む四人。以前は些細なことで口論もあった家族だったが、今は一見すると穏やかすぎるほどだ。だが、父親の目には、その穏やかさの裏に流れる、言葉にならない切迫した緊張感が見えていた。サユリがコウキに醤油を渡す、ユイがコウキに微笑みかける、その視線が交錯する瞬間に、まるで秘密の信号を交換しているかのような、得体の知れない熱が走るのだ。

 

父親は、その光景をまるで自分の世界から切り離された秘密結社を見ているように感じ、疎外感と激しい疑惑に苛まれていた。

 

特にユイの態度は、父親の疑念を深めた。以前は母親に反抗的な態度を取ることもあった彼女が、今はサユリの言動に過剰に同調し、まるでサユリの意思を代弁する影であるかのように、奇妙なほど母親の側に寄り添っている。そしてコウキの表情。義理の息子であるコウキは、サユリとユイという二人の女性に挟まれると、時折、恍惚とした快感と根源的な恐怖が入り混じったような、歪んだ表情を浮かべ、すぐにそれを隠そうとする。その瞬間的な情動の揺らぎが、父親には見逃せなかった。

 

父親はある日の夕食時、その重すぎる沈黙と疑惑の空気に耐えきれず、意を決して問いかけた。

 

「サユリ。ユイ。コウキ。最近、お前たち三人の間には、私に知らせられない『秘密』があるように思えるんだが、それは一体、何なんだ?正直に答えてくれ」

 

2.  ️ 秘密を守る共犯者たち

父親の問いは、三人の心臓を鷲掴みにし、部屋の空気を一瞬で凍らせた。しかし、彼らは既に究極の背徳を共有した「共犯者」としての連携を完成させていた。

 

サユリは、驚きを微塵も表に出さず、余裕の笑みを浮かべて父親の視線を受け止めた。その冷徹な眼差しは、一切の罪悪感を感じていないかのように見えた。 「あなた、疲れているのよ。私たちは、単に家族の絆を深めただけでしょう。受験を控えたユイがナーバスなので、コウキと私が協力して支えているのよ。それのどこがおかしいの?」

 

ユイもまた、反射的にコウキの腕にしがみつき、愛想笑いを浮かべた。その表情には、演技と、秘密を守り通すことへの切実な決意が混ざり合っていた。 「そうよ、お父さん。お兄ちゃんは私の一番の味方だもん。最近は、お母さんとも三人でよく話すようになったの。心配しないで」

 

その言葉は、父親への「完璧な演技」であり、同時にコウキへの「この秘密を命懸けで守り通せ」という、二人の女王からの厳粛な命令でもあった。コウキは、家族の崩壊の危機という公の場で、二人の女王に「支配されている」という事実に、激しい背徳的な高揚感を覚えた。彼の内側の精の熱が、この緊張の支配の瞬間によって、再び高まり始める。

 

3.   外部の脅威と、監視の開始(探偵の依頼)

父親は、家族の完璧すぎる「調和」と、そこから滲み出る「嘘の匂い」を信じることができなかった。彼の心の中で、何かが決定的に歪んでいるという直感は、確信に変わりつつあった。自分の人生、そして家族の基盤が、音を立てずに崩壊しているのを感じていた。

 

その夜、サユリとユイがそれぞれの部屋に戻り、家が静まり返った後。父親は、誰にも聞かれないよう自室に鍵をかけ、長年の知人である探偵へと電話をかけた。

 

彼の声は低く、苦痛に満ちていた。その声は、「裏切りの事実」を知る恐怖と、「真実を知らねばならない」という執念に満ちていた。

 

「ああ、もしもし。…ちょっと、家の様子を見てほしいんだ。金はいくらかかっても構わない。…特に妻と義理の息子と娘…三人の間に、何か異常な秘密がないかどうかを、静かに、そして徹底的に調べてもらえないか。…もし何かあれば、動かぬ証拠と、全ての記録を持ってきてほしい」

 

父親の行動は、三人の「家族の秘密」が、遂に「外部の目」という名の「脅威」に晒されるという、物語の「最終的な崩壊」への決定的な第一歩となった。彼らの築き上げた背徳の楽園は、知らぬ間に監視の網に絡め取られたのだった。

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