あるウイルスが蔓延した世界で 作:ラー
転校初日からこの学院の生徒会長と性行為をしてしまうとは思わなかったなぁ。
初対面でいきなりあんなことを言ってくるのだから感情的になってしまった僕も悪いかもしれないけど、結果としてはOKだったのか?
僕のクラスへと移動して、自己紹介と所属する部活を宣言してここでの学校生活がスタートする。
やはり聞かれるのは以前までどこの学校に居たのか、どうしてここにやって来たのかなどよく聞く質問が飛んできたが無難な答えを返しておいた。
「文武両道で勉学もスポーツも両立して成績優秀なのはさすが名門の学院だな」
昼休みになると食堂でご飯を食べていると鳳さんがこちらへと近づいて来た。
さすが生徒会長という事もあって人望はあるのかな。立ち振る舞いやその姿は人の目を惹きつけるものがあるのもまた事実だった。
「一緒に食べてもいいかしら?」
「構いませんよ、鳳さん」
「失礼します」
トレイに乗せたお昼ご飯を優雅に食べる姿は所作も相まってお手本のようだ。
まぁ、あの時の事を思い出しているのか、僕を見る目が僅かにだけど情欲を帯びているように感じているのは気のせいじゃないだろう。
彼女からすれば、この世界で男性器を勃起させることの出来る男性が現れ、頭の中で妄想していた行為を実現できる存在が居るのだから。
「この学院には慣れたかしら?」
「はい、皆さんとても親切なので助かってますよ」
「それならよかったわ。これは提案なんだけど、生徒会に入るつもりはない?」
「生徒会ですか?」
「そうよ。今は役員に欠員があるの。あなたが転校してきたのと同じタイミングで生徒会の役員も転校しちゃって、人を募集しているのよ」
「なるほど」
前の学校でも生徒会には入っていたから問題ないだろうし、入っておくほうが早く馴染めるか。
学校によって違いはあれば、そこまで極端に違うという事はないはず。ここは素直に頷いて入る方が賢明かな。それに彼女の言葉の裏にももう一つの意味が隠されているのもなんとなくわかっている。
「はい、是非。僕も早く学院の皆さんと仲良くなりたいですから」
「! そう。助かるわ(これでいつでも彼を傍に置いておける)」
生徒会への誘いに対して僕が肯定の返事を返すと鳳さんの口角が釣り上げるのを見逃さなかった。
生徒会に所属させてしまえば、放課後に一緒に行動していてもおかしくないし、怪しまれることもないからだ。部活動が無い日は生徒会室で執務を行う事が決定した瞬間だった。
■
男なんて下等種族に過ぎないと常々思っていた。
数年前に発生した世界規模のパンデミックの影響か、それとも別の要因が関係しているのか知らないけど免疫を獲得してから男は集団勃起不全を起こしてすべての男性が不能となった。
興奮しても勃起しない。
私達は男性の裸やかっこいい男の人を見れば、興奮もするし、ムラムラして下腹部が水気を帯びていく。一方的にこちらが興奮するだけで自分の手で慰めるしかなかった。
そう、あの日までは。
転校生の神宮寺隆哉という男が私の前に現れるまでは。
今まで会ったなかでも一番容姿が優れており、スタイルも良くて転校前の学校の情報に目を通せば文武両道。人望にも溢れていると書かれていた。
男という興味が失せていた私は姫野先生が離れた瞬間に彼に向って罵倒していたわ。学校の施設の案内も終わって最後に生徒会室に足を運んでいた。
"犯してしまう"と言われた瞬間に鼻で笑って、出来るものならやってみなさいよと強気で言い放った。どうして勃起する事も出来ない男性が犯すなんて言えるんだと思わず笑ったのよ。
「っ……はぁ……はぁ」
あの時の事を思い出してまた心臓の鼓動が早くなる。
壁際に押し付けられて貪るようにキスをされた。押し返そうとしてもピクリとも動かずに唇をこじ開けられて、し、舌を入れられて口内を蹂躙された。
まるで舌が別の生き物のように動いて私の舌に絡んで今までに味わったことのない快感が襲い掛かってきた。襲い来る快感に私は抵抗する力が弱まったのを自覚していた。
与えられる快感が自分で慰めるものよりも遥かに気持ちよくて無意識にもっと求めてしまっていた。口では強気に言い返しても体は無意識に反応していた。
乳首は勃起して服の上からでもわかるくらいに主張していたから。
「ふー、ふー! んはぁぁ……んっ!」
舌と舌を絡ませ、私の胸を掌で鷲掴みにして指で乳首に刺激を与え続けてきた。
陰部からくちゅりと愛液がとめどめなく溢れ出し、太ももを伝っていくのもわかった。それを見た彼がわざとらしく指でそれを掬って粘り気のあることを見せつけるように目の前で何度も指を付けたり、離したりしたわ。
唇、胸、乳首、そして陰部を何度も愛撫されて私は盛大に潮を吹いて果ててしまった。
彼を睨みつけたけど、羞恥心よりも気持ちよさの方が何倍も強かったのだ。その場に座り込んでしまった私は口では不能という事を強調して罵倒したが、途中で言葉が出なくなった。
それはなぜか?
自分の目の前にはズボン越しでもわかるくらいに勃起している彼の股間が目に入ったからだった。
「はぁはぁ、んふぅぅ!」
おもちゃでも入れているのかと疑う私に彼は触ってみれば、分かると腕を掴んで私の手をズボンへと持っていき触らせたの。
ズボン越しに何度も触って、チャックに手を掛けてると中から聳え立つ大きく勃起している男性器が私の目の前に姿を現した。
その時に自分でもごくりと生唾を飲み込んだのは覚えてる。直に触ると熱を持ち、大きく、そして硬かった。私のしたいようにしたらいいと言われ、初めは飴でも舐めるように厭らしく舌を竿の部分から上に向かって舌を這わせ、キノコのような傘の部分やその段差のある部分を舐めた。
舌で感じる味は味わったことのないものだけど、嫌いにはなれなかった。何よりも世界でただ一人かもしれない勃起できる男性を前に、そんなことをじっくりと考える余裕はなかったと言った方が良いかもしれないわ。
「神宮寺君、神宮寺君……気持ちいいぃ」
いつもよりも遥かに興奮して男根の全てを舐めとるように、そして大きく口を開け咥えて、亀頭と呼ばれる分を念入りに舌を動かして刺激した。
たぶん、彼は間違いなく巨根と呼ばれるくらいに大きな男性器の持ち主だと思うわ。咥えるだけでも大きくと顎が疲れ、唇から唾液が溢れてぽたぽたと床に落ちていた。
尿道口から出てきた粘り気のある液体を舌で舐めとっていくと身体が熱くて、制服の上のボタンを外してブラジャーが見えるけど、関係なかった。
下腹部からは愛液がとめどなく溢れ出して既に床には愛液で水たまりを作っていた。
我慢できなくなった私は命令口調で女性器に男根を挿入しろと言うが、彼は人にものを頼む言い方があるでしょ?と笑みを浮かべていた。
ここでプライドを取って中断なんて冗談ではなかった。すぐに自身の淫らなまんこに挿入してくださいと言いなおすと彼は私に覆い被さった。
くちゅりと男性器と私のまんこが触れると厭らしい音が静かな生徒会室に響いた。
ゆっくりと彼が腰を進めると私のまんこに一番大きな亀頭部分が飲み込まれていく。大人のおもちゃと本物では全然違ったのよ。
奥へと進むごとにミチミチと狭い膣内を押し広げられる圧迫感と私はセックスとしているんだという興奮が同時に押し寄せて来た。
そして彼の男根が処女膜に触れるのがわかった。
神宮寺君がそこで腰を進めるのをやめたのは気遣いからなんだとすぐにわかったわ。一気に突き破ってとお願いすると頷いて一度腰を軽く戻してから叩きつけるように私の下腹部にぶつかった。
痛みよりも強烈な味わったことのないような快感が押し寄せて嬌声を上げ、身体を仰け反らせて舌を突き出してしまったわ。
今までの自慰行為なんてお遊びなんだと感じざるを得なかった。本物をしてしまった今、きっと私はおもちゃで満足することが出来ないと直感的に理解してしまったの。
「思い出しただけで、またイっちゃった」
浅く突いたり、角度を変えたと思えば、一気に腰を引いて一番奥まで突かれたりと私は彼に文字通り膣内を蹂躙されて抵抗することが出来なかった。
いえ、抵抗することが出来なかったんじゃなくてする意思が湧いてこなかったという方が正しいわね。まるで私の弱い場所を探るように何度も突かれ、文字通り嬌声を鳴かされた。
何度も絶頂して潮を吹いて、膣内は痙攣しても彼はピストン運動をやめてくれない。
そして私が一際大きな絶頂がやってくると思うと彼も一緒にいきましょうとピストン運動が更に早くなって彼の男根が更に大きく膨らんだのがわかった。
私が絶頂すると同時に彼も果て、私の中に熱い精液が放出された。
どろりとした濃厚な精液が私の膣内を満たし、彼の男根が引き抜かれるとまんこから溢れ出した。愛液と精液が混ざった液体が床にぽたぽたと落ちた。
「物足りない。膣内を圧迫する感覚も一番奥を突かれる感覚もないわ」
自室で女性器を刺激して自慰行為に至っても以前ほどの快感を得ることが出来なくなっちゃった。
それでも身体は正直で私の指には愛液がねっとりと付着してる。思い出すだけで胸の鼓動が早くなる、私ってこんな淫らな女だったの?
世の中には欲求不満で悶々としている女性に満ちている。
男女の性行為という昔では当たり前にできた営みが今では不可能。でも、私は勃起できる彼を傍に置くことが出来た。
きっと私は世の女性よりも優越感に浸れる存在になったわ。
早く、明日にならないかしら。私は今まで妄想することしかできなかった様々な行為を神宮寺君にしてもらおうと頭の中で思い描く。