※この作品はR-18です。

おねショタアーカイブ   作:交野平六

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 今回はシグレのおねショタです……。
 シグレは失恋を抱えていても、明るい未来へ進んでいこうと決意を決めてほしいですね。彼女の穏やかさを楽しんでくれたら、と思います。

 pixivでのURL。
《 https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=27727767 》


この素股の気持ちよさが気になる?

――グラスのぶつかる音がした。

 目を覚ますと、買ったコンビニ弁当の空き容器、ボトルがテーブルや床に散乱している。そういえば昨日はここで夕食を食べたなぁ、と記憶を思い出す内に口の違和感に気づく。ヤスリで削られなかった木のような歯、お弁当のタレや胡椒の味。……やばい、歯磨きを忘れてた……!眠気が消える中、大きなバッグから歯ブラシと歯磨き粉を出す。洗面所に向かって、いつものように歯磨きをした。歯磨きは不思議な行為だ。目には見えない場所のお手入れであるにも関わらず、磨くと心が落ち着いてくる。ブラシが歯を擦る音がする度に、ミントの涼しさが口に広がる。これだから歯磨きはやめられない。

 口の中をすすぐと、鏡に自分の顔が映る。ブラッシングを忘れた髪は霜柱のように固まり、ツンツンしている。頭の耳が隠れてしまっている程だ。……あ、そうだった。シャワー、浴びてなかった。バッグの中の着替え一式を取り出して、私はシャワー室に向かった。

 

 シャワー室には、身体全部を映すほどの大きな鏡がある。裸になった自分の身体がよく見える。

 中学のときからあまり変わらない肩周り。

 リンゴ程はありそうな大きさのおっぱい。

 息をすればすぐに伸び縮みするお腹。

 そして、股を隠すように生えている陰毛。

 私の身体は昔よりも着実に成長している。こういった裸の姿は本来、家族か、恋人にしか見せないだろうけれど、今の私にはそんな人はいない。彼、リンタロウはあの日からしばらくして、雪崩で呆気なく……。いやいや、やめよう!辛い思いをいくら考えてもどうにもならないものだってある。今に目を向けない、と、だけれど……。本当にこれを見せたかったリンタロウは、子どもの身体のまま亡くな……。私だけが一人、大人の身体へ成長しているのが申し訳ない。

 それにしても、リンタロウは成長したら、どんな身体になっていたんだろう……?きっと、背もスラッと伸びて、程よく鍛えられて、そしてアソコも。

 ダメ。ダメダメ。ダメダメダメ。

 私の馬鹿……!

 リンタロウは、そんなことを望んじゃいないんだ。もういないとしても、そんな気持ちを向けたら彼が傷つくのに。私は、私は……。

 でも、考えずにはいられない。リンタロウは優しい。リンタロウは素敵だった。リンタロウは暖かかった。その全てをこの身体で受け止めたかった。叶わない願いだとしても……、それでも……。

「ふぅ、……ンッ、ハァ、アッ、くウヒィ、……リンタロウ、好きィ……」

 気づくと、指が勝手に股へと動いていた。指で広げて、さらに他の指で奥の膣をかき乱す。リンタロウにして欲しかったこと、全てを自分でする。あぁ、何て虚しいんだろう。他人ならスッキリするはずなのに、私はどれだけしても満たされない。

「~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!……ハァ……」

 しばらくして、縮んでいた膣が緩んだ。指を出すと、編み物の糸のように、粘液が糸を引いている。……最低だ。リンタロウはこんなことを嫌がるのに、私はできてしまう。

 そんな自分が、嫌いだった。

 

 シャワー室から出て、部屋に戻るとメモがあった。

「○日△時 スーパー〇〇で妖怪MAXを買う」

 ……あぁ、忘れてた。私は今、飲み物の研究のためにミレニアム自治区へやってきたんだ。レッドウィンター自治区は僻地ということもあって、昨今流行っているものが中々やってこない。事務局の人たちや工務部は立場上、気軽に外出はできるが他の生徒はそらが簡単にはできない。ましてや、特別クラスに在籍する私とノドカなんて尚更だ。先生から褒められたカクテルの技術を上げるため、自治区の外での食生活の勉強のために自治区の外に出たいと懇願して、1週間以内、行動の証拠が示せるようにすることを条件としてやっとお許しをもらえた。

 それにしても、今のミレニアム自治区はどこか浮いているようにも見える。噂で聞いた所、「晄輪大祭」とかいうお祭りの準備で慌ただしいらしい。何でも、ゲヘナ、トリニティ、そしてミレニアムが中心となって2年に1度開催される祭典とのこと。私たちレッドウィンター学園からは縁遠い文化だとは思っていたけれど、幸いにも、もどこの食品売り場でもお祭り景気を意識してか、普段よりも破格の安さで売られていた。そのおかげで私は妖怪MAXを予定よりも多く買えた。あ、妖怪MAX、どこだっけ……?

 確か、どこかに……。

 あ、あった。

 部屋に備え付けられている小さな冷蔵庫。その中に所狭しとスチール缶が詰まっていた。冷蔵庫の中が白いこともあって、黒々しい缶が一層引き立つ。その中の1本を手に取り、栓を開ける。空気の抜ける音がした。飲み口からは甘ったるいような、禍々しいような香りが鼻に届く。普段作ってるカクテルとは、また違った風味がしそうだ。

 迷うことなく、私はそれを飲んだ。

 歯茎に沁み渡るような、液体とは思えないような味わい。

 その歪な味わいに、私の意識は遠のいた。

 

 目が覚めると、既に日は暮れつつあった。置き時計は「16:43」を指している。思えば、慣れない土地に来たこともあって疲れていたのかもしれない。すっかり日は暮れつつある中、今更何をしようか……、途方に暮れてしまう。ご飯を食べに行こうにも、お店はこの時間帯から混雑になりやすい。加えて、夜になれば怪しい犯罪者に襲われる可能性もある。でも、部屋で何もせずにボーッとしているなんてもったいない。外に出るための衣服に着替え、私はホテルの外へ出かけた。

 街中を歩く一般人。

 子どもたちを乗せた通学バス。

 今日の夕ご飯について話をする親子。

 夕方近くの街はとても平和だ。レッドウィンターではいつも雪が降っていることもあって、夜、わざわざ外出しようとする人なんて見かけない。いるとするなら、猟友会の人たち、林業の人たち位だ。私の目の前の景色にいる人たちとは程遠い環境にいる人たちだ。あんな風にして私もいつか、思いのままに外に出て、そして……。

「あ、あの……、お姉ちゃん、大丈夫?」

「ん?君は……?」

 突然、誰かに声をかけられた。声のする方向に顔を向ける。声の主は私よりも背の小さい男の子だった。顔を照らす夕焼けは、目元のアザをよりひき立てている。

「大丈夫、か。私は何ともないよ。そういう君こそ、こんな時間にどうしたの?迷子かな」

「い、いや……、その……、迷子とは違うけれど……」

 そんなに言いよどむことでもないのに……、何かあったのかな。

「あ、自己紹介してなかったね。私は間宵シグレ。君は?」

「赤染玲央、です。よろしく、お願いします……」

 赤染、か。私の知り合いでその苗字の人はあの人だけしかいない。

――シャーレの先生、赤染雄介。

 あの人の親戚かな。先月から謹慎処分で特別クラスの監視役にされた保安委員長から「シャーレの先生にはご子息がいる」と聞いてはいる。そうなると、彼がそのごしそ、いや、息子君か。

 そう考えていると、スマホが突然鳴り出した。ポケットから取り出す。画面を開くと、相手が出てきた。あ、先生か。大方、チェリノ会長から私のことを聞いた口か。あの子ならそういうことをするよね。

「はい、私だよ」

「あぁ、シグレ。その……、玲央を見なかったか?」

「見なかったか、って……、あ、私のすぐ近くにいるよ」

「……よかったぁ。それなら安心だ。エンジニア部の皆が作った応援ロボットが暴走して、皆、蜘蛛の子を散らすようにあっちこっちに行ってしまったんだ。スミレたちはすぐに見つかったけれど、玲央がいなくてな……。行方不明届を出そうかと思ったよ」

「あはは。まぁ、それを出さなくてよかったね。玲央君のことは私に任せてよ。一緒にいれば、私がここにいるって事務局への証明にもなるし」

「本当にすまないな、シグレ」

「全然気にしてないよ。あのとき、私のことを受け止めてくれたし、いつかお礼をしたかったもの」

「……分かった。玲央と電話を替わってもいいかな?」

「もちろん。ハイ、玲央君」

 玲央君は先生とお話をし始めた。多分、一緒に生活する際の注意をしてあげているのだろうな。生真面目な先生らしいや。

 

 私には、「好き」だった友達がいた。彼はどこか他人と雰囲気が違っていながら、一緒にいるととても心地よかった。彼は彼なりに私からの好意に応えようと必死だったのだろう。いつも私のすることを肯定してくれて、いつも私に寄り添ってくれた。でも、手をつなぐとか、抱きしめるとか、そういったスキンシップはしてくれなかった。私がしてあげようとすると、彼は言い訳をしてその場しのぎに断っていた。苦しかった。辛かった。悲しかった。

 今でも忘れられない、あの日、卒業する少し前、彼に拒まれてからのハグの静けさが。どれだけ強く抱きしめても彼は返してくれない。いや、返そうとはしていても、自分の力では返せないというのが近いか。自分の身勝手さ、醜さを嫌という程、実感してからしばらく経ったある日、彼はいなくなった。本来は起きる様子なんて全く見られなかった場所で起きた雪崩に巻き込まれたそうだ。神様がこの世にいるとしたら、身勝手な私を戒めるために彼を連れて行ったのかもしれない。

 

 シャーレの赤染先生にも、この経験を話した。先生は何も言わずに、静かに頭を撫でてくれた。正直、「みっともないことを!」と言われてしまうと思っていたからこそ、すぐにその意味が分からなかった。でも、心が辛くて、それで、寂しくて……、気づいたら視界が潤んでいた。両親以外の人の前で泣きじゃくるなんて、あれが初めてだった気がする。

――飲みたくなったらいつでも飲んで。

 先生は私に1杯の飲み物を出してくれた。渋みのある芳香が辺りを漂う。黒く輝くそれを飲むと、いつものように苦みが身体に沁み渡った。泣き疲れた身体がじんわりと生き返ったような気分だ。

 その日はお手伝いを早めに切り上げ、足早に自治区へと戻った。帰りの列車の中、先生のことがどうしても忘れられなかった。いつか恩返しをしてあげたい、と。

 

それを叶える機会がこんな形でやってくるとは思わなかった。

 玲央君は通話が終わったのか、私の方を向く。

「お父さんがね、今日はお姉ちゃんと一緒にいてくれって言ってたよ」

「あらまぁ。私には責任が大きすぎるなぁ……。折角だし、手、つなごっか」

「うん!」

 玲央君の手をつなぎ、私はホテルへ戻った。空は日の落ちるのが少しずつ早くなっているのか、紫色に満ちている。そんな中で手を握り返す男の子の手は、暖かかった。

 

「はーい、ここが私の部屋だよ。そんなに目移りするようなものなんてないけれどね」

 玲央君を部屋に入らせた。私の泊まっている部屋は狭い。それもあって、ベッドは一つ、小さな冷蔵庫、昔の形の古めかしいテレビ、ちっぽけなシャワー室と少々不便だ。自治区の外へ滅多に出られない私には十分な部屋だけれど、彼はどう思うのか……。

「わぁ……。ここがお姉ちゃんのお部屋……。広いなぁ」

 あ、そうだった。彼は私よりも小柄だった。十分な大きさの部屋に見えるのかな。

「あ、そうだ!手を洗わないと!」

 なッ……、いじらしいなぁ。先生から教わったのかな。

 玲央君が洗面所で手を洗っている間に、私は部屋の掃除をした。朝のままの汚れや飲み終えた缶やボトルがそのままだ。なんてだらしのない自分……。反省をしなくては。

「お、玲央君。こっちこっち。夕ご飯を食べるにはまだ時間があるし、何か観ない?」

「いいの?観る!」

 玲央君がこちらに近寄って、隣にやってきた。私はテレビの下の引き出しを開ける。チェックインしたとき、ここにテレビで見られる配信サービスを粗方確認している。玲央君の好きそうな番組も、きっとあるはず。

「さーてと、玲央君は何が見たい?海外の映画のチャンネル?それとも、アニメのチャンネル?」

「うーーん……。いっぱいあって迷っちゃうよ……」

 丁度、外も暗くなり始めている。あ、そうだ。いいことを思いついた。

「あ、折角だしさ、映画館みたいに飲みながら、食べながら、一緒に観ない?ここにいるのは私たちだけだからさ」

「え、で、でも、お父さんが」

「いいのいいの。私がせんせ、いや、お父さんには秘密にしておくから安心して。飲みたいものや食べたいもの、ある?」

「何があるの?」

「ふっふっふ……、この袋にはね、ポテトチップス、お煎餅、カルパス、それとスコーンが入ってるよ。飲み物は……、果汁100%オレンジジュース、乳飲料、それととびきり炭酸の強いコーラ!映画館っぽくていいでしょ♡」

「どれも美味しそう……、あ、さっきの黒くて大きな缶は?」

 あ、マズい。部屋に入るとき、テーブルのエナドリを見られてしまった……。誤魔化さないと。

「……あ、あれのことは、わ、忘れて、アハハ……」

「気になる!……教えて」

 し、仕方ないか。まぁ、玲央君のことを子ども扱いしたくないし。

「まぁ、今日は特別に飲んでみる?この妖怪MAX」

「妖怪MAX?」

「いわゆるエナジードリンク。飲みすぎると身体に悪いけど、1本だけなら大丈夫かな。あ、半分こならもっと安全かも?」

 私は缶のフタを開け、そこにストローを2本差した。こうして缶の飲み物を飲むのは初めてだ。でも、玲央君のエナドリデビューをお祝いしてあげたい気持ちもある。普段とは違う飲み方をやってみようかな。

「はい、どうぞ。このまま、私たちでゴクゴク飲んでみよっか」

「いいの?ありがとう!」

 あ、いけない。何を見るのか忘れていた。訊かないと。

「玲央君?何が観た、……」

 あぁ、玲央君も男の子か。……よりにもよって、大人なビデオの紹介ページに釘づけだ。そのページを見ると、どうしてもリンタロウのあの言葉が頭をよぎってしまう。彼を傷つけてしまった記憶がいつまでも消えずに残っているのに、それを求めてしまう自分がいる。

「どうしたの?」

「あ、い、いや、なんでもないよ。アハハ……。それにしても、釘づけだねぇ。玲央君はさ、どんな女の子が好き、かな?いっぱい女の子がいるから迷っちゃうよね……」

 そのページでは様々な女性が淫らな格好をしては表紙を飾っている。何なら、プレイ内容と思われる解説文も添えられているビデオもある。私には魅力が分からないけれど、男の人が夢中になるだろうな、と思える要素が随所に盛り込まれている。

そんな中で、玲央君はとあるビデオに釘づけになっていた。それは、黒髪のボブ、メガネ、それなりに身体の整った少女が表紙を飾っているビデオだ。周りの煽り文によると、多くの男優に輪姦される内容のようだ。彼の顔はとても暗い。

「あ、大丈夫?嫌だったら他のページにしよっか」

「あ、ありがとう。このビデオの女の人がアヤネお姉ちゃんに見えて可哀想で……」

「アヤネ?もしかして、玲央君の初恋の女の子?」

 玲央君は静かに頷いた。そして、自分とアヤネの関係について話してくれた。

「これは驚いた……。じゃあ、玲央君は童貞じゃあないってわけね。なるほど」

「うん……。でも、何でこうも嫌がってるのにエッチしようとするのかな?あのお姉さん、すごく苦しそうだった」

 そうだね……。多くの人はそういう気持ちがあるんだった。リンタロウのことで引っ張られてしまっていたからこそ忘れそうになっていた。でも、……あぁ、どうしよう。あのときの辛い気持ちに何とかして決着をつけたい。

「……じゃあさ、玲央君。私とエッチしてくれる?」

「……え?また?」

「玲央君のいう「優しいエッチ」がどうしても知りたくてね……。こう見えて私、処女なんだ。だから、……経験のある玲央君となら捨てられるんじゃないか、と思ったの」

 目の前の男の子は驚いた顔をしたけれど、すぐに頷いた。

「う、うん。分かった。僕、お手伝いする。これはお父さんには秘密にするね」

 私たちは静かにキスをした。テレビは長い間操作していなかったからか、ビデオが丁度再生され始めた。

 

「ぎゅ~~……、あれ?顔が擦れて痛かった?」

「……んふぅ。全然。シグレお姉ちゃんのおっぱい、柔らかいね」

「ませたことを言っちゃってェ~~。全く……」

 私は今、玲央君の顔をおっぱいで包み込んでいる。そんなに大きくないおっぱいで彼の顔を包むと、お互いの汗が混ざり合ってねばついてしまう。加えて、しっかりと抱きしめたことで痛い思いをさせてしまいそうだ。でも、彼は慣れているからか、痛いとも言わずに私のおっぱいに顔をつけている。玲央君は年が11歳になったばかりだというのに、今は遙かに幼い男の子のようだ。

「ねぇ玲央君?私のおっぱいにさ、そのお股のおちんちんを挟んでみたい?」

「え?そ、それは……、ちょっと怖いな」

 怖い、か……。パイズリで嫌な思い出があるのかな。

「何か、怖いことがあったの?」

「その……、ジュリお姉ちゃんとシたときにね、おっぱいサンドをやられたんだ。すごく気持ちよかったけど、しばらくおちんちんがヒリヒリ痛かった……」

「それは大変だったね……。でも、私はそんなひどいことはしないよ。おいで♡」

 玲央君は上に向いてそそり立つおちんちんを前に出した。幼い子どものような身体に男の象徴が見えている。よく見ると、皮の内側にある先端の先っぽが見えそうだ。

「よっと……。大きいおっぱいだけじゃなくて、私のようなおっぱいでもおちんちんを気持ちよくさせることだってできるんだよ。見ててね」

 あまり大きくないおっぱいでおちんちんを挟むなんて簡単なことじゃない。けれど、しっかりと挟んでしまえば後は簡単だ。何せ、おっぱいの大きい女の子たちにはない私だけの切り札、骨と近いことでとても硬い鳩尾があるから。

「このまま挟んで、すーりすーりしてあげればここも濡れてくるだろうからね。そうすれば、玲央君も気持ちよくなれるかも。じゃ、行くよ」

「う、うん。お願い」

 小ぶりなおっぱいでおちんちんを抑えて、鳩尾で擦らせていく。元から酸っぱい臭いを放つ彼のが段々と濡れていき、私の汗と混ざる。奥のテレビでもそういうシーンが始まったみたいだ。あちらは豊かな体躯の女優が端正な顔立ちの男優のそれをしつこく愛撫しているみたいだ。男優の喘ぎ声が部屋に響く。私はそれに気を向けずに、目の前のパイズリに集中した。

「あ、あ、胸、当たる……。ん、気持ちぃ、気持ち、いぃ……」

「いい感じだよ、玲央君。このままおっぱいに出しちゃう?」

「でも、出したらお姉ちゃんが」

「いいの、気にしない。私、こういうの憧れてたからさ」

 軽くながら玲央君は腰を振り始めた。そろそろ彼の身体ではイく準備ができたみたい。私もお迎えする準備をし始めないと。

「アッ!ン゛ン゛ン゛ン゛ン゛ッ!……あふぅ……」

 おちんちんから出てきたそれは、液体というよりは白く濁った何かの物質のようだった。鳩尾にベッタリとついたザーメン。汗臭さと合わさったそれの甘ったるい臭いが顔に迫ってくる。でも、……この不味さも嫌いじゃない。

 出されたザーメンを口に集めた私は、口を開けて玲央君に見せた。

「ほーお?こえあ、えおうんのあーえんあんあお。うっおお、あららあひお」

 私が手を差し出すと、彼は従った。そして、さっきのように私のおっぱいに飛び込んだ。私はそんな彼の口にザーメンと絡んだ舌を口の中に絡ませた。

「……っぱぁ。玲央君、どうだった?ザーメンの味」

「ま、不味いよ……」

「アハハ……。やっぱそうなるか……」

 

「んーー、そうだね……。玲央君ってさ、エッチしたこと、あるんでしょ?そのアヤネって子と」

「うん」

 おっぱいをアイマスクのようにして瞼にかけている玲央君に訊いてみた。テレビでは女優が身体を上下に揺らしながら汚く喘いでいる。それ程優れていない身体を懸命に動かす彼女は命を煌めかせているみたいだ。もちろん、相手となる男の性器に貫かれながら叫ぶ声はひどく大きい。小さい音量にしていたはずだけれど、隣の部屋で聴こえてしまうか心配だ。

「見て見て。あの女の人、すごく動いてるねぇ。ああしてエッチしたんでしょ?」

「……うん。すごく、気持ちよかった。アヤネお姉ちゃん、こうすれば気持ちいいとかどう動かすのかとか、いっぱい教えてくれたんだ」

 あぁ、私と違ってエッチができる子のことが好きだったんだ、ふーん……。

「もしさ、玲央君。アヤネちゃんのことが好きだよね?そのアヤネちゃんがエッチできない、いや、エッチが分からない子だったらどうしてた?」

「え、エッチが分かんない……?……うん、やっぱり分かんないや」

 そうだよね……、無理もないか。玲央君は大好きな子とエッチしちゃったんだもんね。好きだった相手がそうじゃなかった私のことなんて想像もできないか……。

 彼が好きなアヤネちゃんって、どんな子なのかな……。どこかで会ってみたいな。そのときはあのカクテルもチョコジュースも一緒に。……彼女に申し訳ないことをしちゃったな、私。何だか、寝取ってしまったみたいで、気まずい。

「……私、玲央君がしたことのないエッチをしてあげたいな。例えば、素股、シックスナイン、それと、立ち花菱も。何したい?」

 おっぱいにもたれかかった玲央君は、顔を上げて私を見た。

「何が何だか分からないけど、とりあえず、素股、かな。分からないから教えて、シグレお姉ちゃん」

 ……何の因果か、挿入をしない行為だった。少しばかり、あの子への罪悪感が消えたような。

 

 私たちは裸となった全身を向かい合わせた。先程おっぱいで滅茶苦茶になったはずの玲央君のは嘘のようにそそり立っている。かく言う私の股はあまり濡れていない。素股をするというのに、私は準備ができていない。さて、どうしたものか……。

「玲央君。ちょっとお手伝い、してくれる?」

「お手伝い?」

「そ。お手伝い。もう少し屈んで、うん、その感じ。……お、そこ♡」

 顔が丁度、私のおまんこの前に来た。彼は耳たぶまで真っ赤にしている。可愛いな、この。

「今からやる素股はね、お互いのおちんちんとおまんこの準備ができてないといけないの。だから、今からクンニしてくれるかな?あ、私のおまんこに、……チューしてくれればいいよ」

 すぐに股から生温かい感触が伝わる。

 伸びては縮む唇。

 クリトリスをコロコロ回してくれる舌先。

 ひだを強く擦る舌の腹。

 尽きることを知らない吐息。

 あぁ、カフェインで覚めきった身体にぐわんぐわんと鳴り響くようだ。着実に、私の身体も子どもを作る準備が進みつつあるみたい。

「オォッ、いい、いいよぉ。その調子、だよッ。玲央君ッ!ちゅー、ちゅーしてェン……ん゛ん゛ッ!」

 内側の性器は痛い位に固まっている。下からくちゅくちゅと音がする。

 やっと、準備が完了したようだ。

「……待たせちゃってごめんね。私も、やっと、準備完了したから、さ……。玲央君の元気満々なおちんちん、私のおまんこに、す、すーりすーり、してみよっか?」

 気持ちよさの余り、喉から出る声が途切れ途切れになってしまう。

「うん、うん。やってみる」

 突然やってくる、痺れるような快感。

「オ゛ッ!」

「わぁ!……え、えと、だい、じょうぶ?」

「……あ、いや、な、何でもないよ。続き、しよっか」

 深呼吸、深呼吸。落ち着こう。

 しばらくして、再び、玲央君はおちんちんを優しくこすってきた。元から濡れていた私のおまんこに玲央君のエッチな我慢汁が混ざり合う。想像するだけで身体が火照ってくる。

「いい、いいよぉ……。上手、上手♡」

「すご……、すごいよ。やっぱ、入れなくてもこんなに気持ちいいんだ……」

 ぬらぬらと濡れるおちんちんは、研ぎ石で磨かれる包丁のようだった。私のおまんこで磨かれた彼のおちんちんはまた誰かのおまんこに入って気持ちよくさせるだろうな。私のように、相手もいないまま一生を終えそうな私のとは大違いだ。

「お姉ちゃん!何か、何か来るッ!出そうッ!」

「出る⁈ホントに?我慢せず、私のお股にい~~~~っぱい、出しちゃって。びゅ~~♡」

 命そのものを吐き出すように、玲央君は射精した。私の愛液に塗れたおちんちんは理性を取り戻すように萎れていく。名残惜しかった。リンタロウでは叶えられなかったことを玲央君が代わりに叶えてくれたように思えてしまう。

そうして、私たちに残ったのは裸になった身体、ザーメンと愛液が混ざりあった液で汚れたお股だけ。とても臭いし、粘つくのに、どうしてこうも満ち足りた気分なんだろう。自分でも不思議だ。

 

 その後、私たちは先程の妖怪MAXを2人で仲良く飲んだ。既に温くなってしまったそれはあの独特な味わいが悪い方に作用している気がする。でも、エッチをしてヘトヘトになった身体にその味わいはありがたかった。

「うぅ……、ま、不味いよ。お父さんたちって、こんな飲み物を飲んでるの?」

「飲んでないと言ったら、嘘になるけど毎日は飲んでないんじゃないかな?私は飲み物を作るのが好きだけど、如何にも身体を壊しそうな飲み物を飲む趣味なんてないよ」

 玲央君はまだまだ苦いのが苦手なようだ。

 私は彼にあの質問を改めて訊いてみた。

「玲央君。さっきの質問、思い出せる?」

「何の質問?あ、アヤネお姉ちゃんがもしエッチできなかったら、だっけ?」

「うん、私の知り合いにさ、エッチも恋愛も分からない子がいたんだ。彼、そういうことになるととても苦しそうだった。だからね、玲央君はそういう人に会ったときは……、そっとしてあげて。君は意識してなくてもエッチなのが出てしまってるからね。皆が皆、エッチが好きとは限らないし」

「そうなんだ……、まだ、そういうのは分からないけど、気をつけるね」

 そっと、彼の頭を抱き寄せておっぱいにくっつけさせる。どうしてそんなことをしたのかは分からない。ただ、こうせずにはいられなかったのかもしれない。

「玲央君はきっと、いい男の子になれるよ。いつかアヤネちゃんも振り向く程のね。私は信じてる。……、って、あれ?」

 玲央君はさっきのエッチでヘトヘトだったのか、あっさりと寝てしまった。小さないびきを立てて、おっぱいに顔も身体も預けてグッスリと眠ってしまっている。今日はかなり頑張ってくれたもんね。しっかり休まなくちゃ。

 

「……貴方の分も生きてくね、リンタロウ」

 ここにはいない男の子とも、ようやく向き合えそうだ。だからね、変わっていく私を見守ってね、リンタロウ。

 

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