デートを始めた2人の最初の目的地は、最近オープンした新店のラーメン屋さんだった。
「ここかぁ!!」
純一は思わず声がでた。
行列は店の外まで伸び、ざっと数えて十数人は並んでいる。
「凄い列ですね…」
「夏だから空いてるかなと思ったけど甘かったかな?」
橘は苦笑する。
「どうします先輩?」
「僕は並んでも大乗だけど七咲は大丈夫?」
「はい!!このくらいの列なら平気です!!」
2人は列に並んで、会えなかった時間を埋めるようにお互いに色んな話をしていた。
「そっか美也のやつがそんな事を!!」
純一は、妹である美也の相変わらずの破天荒なエピソードを聞いて、大きな声で笑った。
「はい!!多分、美也ちゃんも先輩と会えなくて寂しかがってますよ」
時間はあっという間に過ぎ、2人はカウンターの席に座ることができた。
「はいご注文の醤油ラーメンと味噌バターラーメン!!」
「先輩はいつもソレですね…」
運ばれてきたラーメンを見て、七咲は呆れたような、懐かしいような口調で言った。
「そうかな?あれからついこれを選んじゃうんだ」
純一が注文したのは味噌バターラーメン。
二人が付き合う前に行った遊園地で、七咲が味噌バターラーメンになるという不思議な経験をしたあの日から、純一はこればかり頼むことが多くなった。
「私はあれ思い出して欲しくないんですけどね……」
七咲は顔を赤くして不満を口にしながらも、あの日起きた不思議な出来事を思い出し思わず口元が緩む。
「さあ、冷める前に食べよう」
「はい!!先輩!!」
数分後
「美味しかったーーー!」
ラーメンに満足した純一は、汗を拭きながら腕を伸ばす。
「先輩!!この後の買い物はどこ行くんですか?」
「七咲に服を見て欲しくさ!!良いかな?」
「はい!!わかりました!!大学で浮かないように頑張りますね!!」
「おいおい!!まるで今のじゃ僕が浮いてるみたいじゃないか!」
「私は先輩の服装、嫌いじゃありませんよ?先輩らしいって思います」
七咲はくすりと笑い、橘の腕を引いて歩き始める。
。。。。
。。。
。。
。
場所はデパートへ移動しデパートへ。
「先輩!このシャツ、先輩がよく着る色だけど、デザインがちょっと大人っぽいですよ」
「本当だ!!試着してみようかな!!」
そう言って橘は試着室の中に入った。
(先輩の服を一緒に決めるの面白い)
「どうかな?」
橘は新しいシャツに着替えて出てきた。
「凄く似合ってますよ!!子供ぽい先輩には合いませんが」
七咲は一瞬褒めたあと、いつもの調子で冗談を言う。
「僕だってもう来年20歳だからね!」
「大人には見えませんね~」
2人は楽しく笑い合いながら買い物を終えた。
「七咲のおかげでいい買い物ができたよ!ありがとう!!」
「私も先輩の服選べてたのしっかったですよ!」
「まだ時間もあるし七咲の物も見ようか!」
「良いんですか!じゃあ!!」
場所はメンズフロアから、一つ上のレディースフロアへと移動した。
まだまだ途中ですが今日はここまでです。
続きはまた今度書きます。
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