橘は、あまりのことに言葉を失う。
別れ話など、些細な喧嘩の中でも、一度も出たことのない言葉だった。
「待ってよ七咲!! 何を言い出すんだ!? 別れるなんて嫌だよ!!!」
「そうですか?私に興味ない様子でしたから喜んで貰えると思ったんですが?」
七咲はひたすら冷たく突き放す。
「僕は七咲に夢中だよ!!浮気した事なんて無いじゃないか!!」
「無理しなくていいですよ?私みたいな身体に興味ないんですよね?」
「そんなことない!!僕は七咲の事しか興味ないよ!!」
「じゃあ、どうして先輩は私に手を出さないんですか!!!」
!?
橘は完全に言葉を失った。
「そ、それは……」
「言いにくいですよね!!こんな貧相な身体じゃ興奮しないなんて!!」
「違う!!七咲!!!違うよ!!」
橘は七咲を強く抱きしめる。
七咲の身体は冷たく、小さく震えていた。
「僕が、手を出さなかったのは、七咲を大切にしたかったからなんだ!!高校卒業するまで我慢するって!!僕も必死に必死に我慢してたんだ!」
「じゃあどうして私の水着より他の人水着に夢中になるんですか!!!」
「えっ!?」
そこで橘はようやく気が付いた。
自分が如何に愚かなことをしていたのか。
「本当にごめん!!!」
橘は、誠意を見せてようとアパートの床に額を打ち付け、その場で床に土下座をした。
「そんなことされても、信用できません……」
七咲は、冷たい声で突き放すが、何かを期待した目をしていた。
「じゃあ、僕が今から七咲を愛している事を証明するよ!!!」
土下座の姿勢から勢いよく立ち上がり、七咲を抱き上げ布団に押し倒した。
「先輩……!?」
「嫌だった言ってね!!」
橘の真剣なその目は、水着売り場で見た時よりも情熱的なもので七咲は流れるように瞳を閉じた。
それを確認した橘はそのまま唇を重ねる。
先程までの喧嘩が嘘だったかのように2人は優しく、そして激しく求めた。
「んっ……先輩……」
「七咲……」
橘の舌が七咲の口腔を深く探り、七咲も応えるように舌を絡める。
お互いより深く求めあうように2人は舌を絡め合呼吸が乱れ始めた。
熱気がこもった部屋の中で、2人の体温はさらに上昇していく。
「七咲良い?」
橘の情欲に満ちた声に、七咲は一瞬我に返った。
「待ってください……」
「え?」
七咲は、真っ赤な顔で、布団の上でゆっくりと身を起こした。
「あの……私、汗凄いので、一度シャワーに……」
「駄目だよ七咲!!僕もう我慢できない!!」
橘は七咲を強く抱きしめ離さなかった。
読むならどっちがいい?
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純愛
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凌辱