ベータが可愛いから描きたいという理由で作ったので解釈違いあると思いますが許して。
昼下がりの光が差し込む、誰も使っていない古いアパートの一室。
僕たちの隠れ家は、いつもこんな場所だ。生活感のないがらんとした空間に、僕たちが持ち込んだ最低限の荷物と、散乱したままの布団だけがある。外の世界の音は遠く、この部屋だけが、時間の流れから切り離された密室となっていた。
そして僕は今、愛するベータに強く抱かれていた。
「んっ……」
柔らかい唇が、僕の口を啄む。彼女の綺麗な緑色の髪がさらりと垂れて、僕の首筋をくすぐった。
「んふ……♡」
舌と唾液が絡まる音がする。彼女の舌が僕の唇をなぞり、歯茎をくすぐるたびに、僕は背筋がぞくぞくするような感覚を覚えた。
ベータの細い腕が僕の体を捕らえて離さない。彼女の体温と吐息が伝わり、鼓動が激しくなる。
彼女がそっと顔を離した時、僕と彼女の間に銀色の橋がかかった。
「ふふっ……♡」
ベータは妖艶な笑みを浮かべて僕を見つめる。その背には、黒く、時空を捻じ曲げるようなオーラが見え隠れしていた。激しく、甘く、そしてどこか壊れそうなほどの濃厚な愛の行為。これが僕たちの「日常」だった。
行為が一旦終わり、ベータは僕の上で身を横たえ、満足そうに囁いた。
「ふふっ……満たされました♡貴方が私の愛に溺れているのを感じると、本当に幸せです♡」
彼女の髪が僕の額にかかる。その瞳の奥には、僕を捕らえて離さない、純粋で、病的なほどの執着が宿っていた。
「ねぇ、私がプロトコル・オメガの指揮官の座も、あの頃の冷たい心も全部捨てて、こんなドロドロな愛に堕ちたのは、全部貴方のせいですよ。フフッ、この愛を一生満たし続ける責任、ちゃんと取ってくださいね?」
ベータは甘く囁きながらも、その言葉には逃げ場のない鉄枷のような響きがあった。
僕は息を整えながら、彼女の背中を優しく撫でる。
「ああ、もちろんだよ。君が求めるなら、僕は君だけのものだ」
そう、僕たちはもう、共依存の関係に陥っていた。
ベータが僕の時代に現れたのは、歴史を修正するという冷酷な任務のためだった。当時の彼女は、感情を表に出さない、完璧な指揮官。そして、その任務の最終目標は、他でもない僕の存在を歴史から消し去ることだった。
当然、僕は必死に抗った。力ではなく、僕のサッカーに対する思いや、僕の周りの大切な人たちへの優しさで。ベータは、僕を消すために現れるたび、僕の「心優しさ」や、誰かを守ろうとする「諦めの悪さ」を間近で見てきた。
そして、僕との接触を重ねるうちに、彼女の冷徹な仮面は徐々に剥がれ落ちていったらしい。
いつしか彼女は、僕を消すためではなく、ただ僕に会うためだけに、時空を超えて現れるようになった。その時のベータの眼差しには、任務の冷たさではなく、戸惑いや、抑えきれない熱が灯っていた。
僕に惹かれ、愛してしまったベータは、組織の使命も、プロトコル・オメガの指揮官という地位も、全てを捨てて僕を選んだ。
僕との関係が組織にバレたとき、ベータは怒りと混乱の中で言った。「もう後戻りはできない。私をこんな風に、一人の女にしてしまった責任を、永遠に償ってもらう」と。
以来、僕たちは時空を逃げ回る『時の逃亡者』となった。組織の追手が来るたびに、ベータの力で時代を飛び越え、人々の生活に紛れ込める現代の空き家やアパートを転々としている。
今の僕たちは、外の世界での義務や、倫理観とは無縁だ。あるのは、この閉ざされた空間と、ベータの僕への重い愛、そしてその愛に甘んじて囚われている僕だけ。
「このアパートの一室で、私に求められ、愛され続けるのが貴方の『責任』です。フフッ、もしここから逃げようとしたら……どうなるか、分かっていますよね? 貴方のその優しい心ごと、私に縛り付けられて……♡」
ベータが僕の首筋に甘いキスを落とす。そのキスは愛の証であると同時に、僕を逃がさないための甘い脅迫でもあった。
僕の心は、彼女の強烈な愛の圧力で、もう完全に彼女のものだと知っていた。そして、その事実に、僕自身もひどく安らぎを感じてしまっているのだ。
──パンッ♡パンッ♡
布団の上で、僕はベータの身体に何度も腰を打ち付ける。ベータは僕にしがみつき、その快楽に身を委ねている。
彼女の中はとても温かく、そして柔らかい。僕のものが出入りするたびに、その壁がぎゅっと吸い付いてくる。
「あっ……んっ……♡」
ベータの吐息が耳元で聞こえる。普段は冷徹で、余裕のある表情を見せる彼女が、この時だけは僕だけが知っている『女』の顔になる。その優越感は、僕の心に暗い喜びをもたらした。
「ベータ……っ!」
僕は彼女の名を呼びながら、さらに激しく腰を打ち付けた。彼女はそれに応えるように、僕の背中に回した手にぎゅっと力を込める。
「……っ♡なぁに? もう、イキそうなんですか……? フフッ♡」
ベータは余裕のある笑みを浮かべつつ、その瞳の奥には隠しきれない愛情が灯っていた。
「っ……まだ、大丈夫っ……!」
僕はさらに強く、速く、彼女の一番奥を突き上げた。子宮口に亀頭が触れるたび、彼女は身体を仰け反らせ、甘く淫らな声を上げた。
「ん゛あぁっ♡そう、ですよね♡貴方は、私を……私だけを一生愛し続けるって、誓ったんですから♡ほらっ……もっと、強く突いて♡」
ベータの両足が僕の腰に巻き付き、ホールドする。互いの体温が混ざり合い、一つになるような感覚に陥る。
パンッ♡パンッ♡パンッ♡
「っ……ベータ……!」
僕は彼女の名前を呼びながら、その身体を強く抱きしめた。
「んっ……フフッ♡もう、限界なの? 可愛いですね……♡」
ベータが僕を抱き返しながら囁く。そして、僕の耳元で囁いた。
「……っ♡私の中に、全部出してください……♡貴方の愛を、私に刻みつけて♡」
次の瞬間、僕のモノは限界を迎え、熱い欲望の塊がベータの膣内に解き放たれた。
「あ゛ぁっ♡……っ♡」
彼女の中が激しく痙攣し、僕のものを搾り取ろうと絡みついてくる。その刺激で、僕はさらに大量の精液を流し込んだ。
「はぁ……はぁ……」
僕とベータの荒い呼吸だけが部屋に響く。僕たちは繋がったまま、しばらく余韻に浸っていた。
「フフッ……気持ちよかったですよ……♡」
やがてベータが起き上がり、僕の上に跨る体勢になった。
「ねぇ、もう一度……」
ベータは色っぽい笑顔で僕を見下ろした。その表情には、僕を支配したい気持ちと、僕に愛されたい気持ちが混ざっているように見えた。僕の体に残った熱はまだ引いていなかったけれど、彼女の要求を断るなんて、僕にはできなかった。
そして、僕が彼女の細い腰に手を伸ばそうとした、その瞬間だった。
ドン……!
古いアパートの壁の奥から、小さな振動が伝わってきた。僕たちの耳でなければ気づかないほどの、わずかな揺れだ。
そしてベータの表情が、一瞬で凍り付いた。先ほどまでの愛に濡れた瞳から、感情が抜け落ち、かつての冷徹な指揮官の眼差しへと戻る。
「……気づいたようですね。愚かな人たちだわ」
彼女が低くつぶやいた。これは追手がこの時代の、このアパートの近くまで来たことを意味する。僕たちの終わらない逃避行が、また始まるのだ。
ベータは僕の上からすぐに降りて、乱れた髪を手で払う。
そして、部屋の隅に転がっていたサッカーボール型のスフィアデバイスを素早く掴んだ。その動きは迷いがなく、素早い。
「ベータ……」
僕が名前を呼ぶと、彼女はデバイスを掴みながら、こちらを見た。
「怖がる必要はないわ。貴方が私を愛し、私に責任を取ると誓った限り、私は貴方を絶対に離さない。これは、私たちの愛を試す、ただのゲームよ」
デバイスをしっかりと抱え、彼女は僕の身体をじっと見つめる。
「早く服を着なさい。貴方のその肌に残った、私の愛の跡を、他の誰にも見せるわけにはいかないわ」
僕は急いで服を手にした。心臓がドキドキしていたけれど、それは怖さからじゃなかった。この危ない状況と、ベータの傍にいられるという事実が、僕を興奮させていた。
ベータは窓から外を少しだけ覗いた。
「フフッ、私たちを見つけようとするなんて、ご苦労なことですね」
僕は急いで服を着ながら、ベータに駆け寄った。
「準備できたよ。……どうする?」
ベータは僕を見て、不敵に笑った。
「もちろん逃げますよ。私たちを捕まえられると思うなんて、お馬鹿さんたちですね」
ベータはそう言って、僕の頬に冷たいキスをした。そのキスは、さっきの熱いキスとは違い、緊張感でピリピリしていた。
ズン……ズン……
今度はもっと大きな振動が、床全体を揺らした。追手が、もう本当にすぐそこまで来ている。
ベータはスフィアデバイスを床に置き、僕を強く抱きしめた。
「愛してますよ、貴方。永遠に……私のもの」
「僕も愛してる、ベータ。どこまでも君と一緒だ」
ベータの体から濃い紫色の力が噴き出し、スフィアデバイスの表面が激しく発光する。僕たちの周りの空間が、強い光と共に歪み始めた。
アパートの古い壁も、散らかった布団も、全てが歪んだ光の中に溶けていく。僕たちは、スフィアデバイスの光に包まれ、また新しい時代、新しい場所へと、愛の逃避行を続けるのだ。
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